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悪い奴
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「よいしょっと」
パラっと足元にあった小石が落ちて行った。
下を見ると、さっきまで居た場所が遠く、小さく見えた。
やっと、崖の上にミナトが立った。私も後一歩で、登れると思ったその時、
足を置いていた所が崩れた。
(また、落ちちゃうの?せっかく、登って来たのに・・・)
また、落ちてしまうそう思ったのに、手が差し伸べられた。
前とは、違って引き上げてくれた。
「あ、ありがと・・・」
「どういたしまして。未菜はよく落ちるんだなぁ」
そう言い、家__ゴミ箱__に着くまでずっと握ってくれた。
¥¥¥
「オレは、悪い奴なんだ」
崖の下でミナトは、話し出した。
実は、ミナトは、ただの猫だったらしい。
でも、人間になりたいと願っていたら、私の両親が来た。
「人間になりたいなら、私たちがしてあげよう」
「ふふふ。その代わり、未菜に不幸が襲いかかるわ」
(本当に人間になれるのかなぁ)
もちろんよ、と言い残し両親は帰っていた。そ
して、その後両親が家を破壊しに来た。
ミナトもこんなことになるとは、知らなかったらしい。
「本当にごめん」
とミナトは言った。でも、その後、顔を上げて
「だから、オレがもう一度、家を建ててやる」
そう言った。
パラっと足元にあった小石が落ちて行った。
下を見ると、さっきまで居た場所が遠く、小さく見えた。
やっと、崖の上にミナトが立った。私も後一歩で、登れると思ったその時、
足を置いていた所が崩れた。
(また、落ちちゃうの?せっかく、登って来たのに・・・)
また、落ちてしまうそう思ったのに、手が差し伸べられた。
前とは、違って引き上げてくれた。
「あ、ありがと・・・」
「どういたしまして。未菜はよく落ちるんだなぁ」
そう言い、家__ゴミ箱__に着くまでずっと握ってくれた。
¥¥¥
「オレは、悪い奴なんだ」
崖の下でミナトは、話し出した。
実は、ミナトは、ただの猫だったらしい。
でも、人間になりたいと願っていたら、私の両親が来た。
「人間になりたいなら、私たちがしてあげよう」
「ふふふ。その代わり、未菜に不幸が襲いかかるわ」
(本当に人間になれるのかなぁ)
もちろんよ、と言い残し両親は帰っていた。そ
して、その後両親が家を破壊しに来た。
ミナトもこんなことになるとは、知らなかったらしい。
「本当にごめん」
とミナトは言った。でも、その後、顔を上げて
「だから、オレがもう一度、家を建ててやる」
そう言った。
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