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ミナト
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「分かったよ。戻ればいいんでしょ、戻れば」
不貞腐れながらもオジサンが戻ろうとする。とここまで思って私は首を傾げた。
(あれ?ちょっと待って、どうやって戻るの?)
「オジ・・・」
私がオジサンに声をかけようとすると、声が重なった。
「しゃっっっ!!戻れれないっ!」
嬉しそうなオジサンの声だ。なんか、戻れなくて嬉しいらしい。
(私的には、嫌なんだけどなぁ)
そう思いながらも、疑問に思ったことをオジサンに
「ねぇ、どうして人間になれたの?」
と聞くと、オジサンは無表情になってしまった。
(オレは、悪いやつなんだ・・・)
だけど、このことは、口が裂けても言えないなぁ。
「え?どうしたの?」
「ううん、何でもない。それより、オジサンって呼ばれるの、嫌なんだけど」
オジサンは、私の質問には答えてくれず話を逸らされてしまった。
「えー、名前かぁ」
(う~ん・・・。何がいいのかなぁ。いきなり、言われても・・・)
考えた末、やっと、答えが決まった。
「ミナト・・・とか?」
緊張しながら、言ってみたわりには、明るい声が返ってきた。
「いいじゃん!」
不貞腐れながらもオジサンが戻ろうとする。とここまで思って私は首を傾げた。
(あれ?ちょっと待って、どうやって戻るの?)
「オジ・・・」
私がオジサンに声をかけようとすると、声が重なった。
「しゃっっっ!!戻れれないっ!」
嬉しそうなオジサンの声だ。なんか、戻れなくて嬉しいらしい。
(私的には、嫌なんだけどなぁ)
そう思いながらも、疑問に思ったことをオジサンに
「ねぇ、どうして人間になれたの?」
と聞くと、オジサンは無表情になってしまった。
(オレは、悪いやつなんだ・・・)
だけど、このことは、口が裂けても言えないなぁ。
「え?どうしたの?」
「ううん、何でもない。それより、オジサンって呼ばれるの、嫌なんだけど」
オジサンは、私の質問には答えてくれず話を逸らされてしまった。
「えー、名前かぁ」
(う~ん・・・。何がいいのかなぁ。いきなり、言われても・・・)
考えた末、やっと、答えが決まった。
「ミナト・・・とか?」
緊張しながら、言ってみたわりには、明るい声が返ってきた。
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