私はゴミ箱の中に住んでいる

アメ

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優しい人

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「お母さんは、どうしたんだい?」
いつも一緒にいたお母さんが隣にいなくて心配してくれるのは、ありがたい。
だけど、今は会いたくない人だった。 私を知っている人は、少ないと思ってた。

なのに今、目の前にいるなんて_____。

うつむき黙り込む。今、喋ると本当のことを言ってしまうかもしれない。
そんな、黙り込んだ私を見て何も言わずに ご飯をくれた。
「え・・・」
「あげるよ。今日は、一人でもらいに来てくれたんだね」

世の中には、優しい人もいるんだなぁと実感した。嬉しかった。

でも、それと同時に罪悪感があふれた。
あなたが、あげたいのは、私たち家族なのにこの、ご飯を食べるのはわたしだけ。
目から何かが零れ落ちる。私の頬をつたって地面に落ちる。
私は、_____泣いていた。
おばあちゃんが目を見開く。
「だ、大丈夫かい?」
(うん、大丈夫だよ。ありがとう。) 
私は、夕方の商店街を駆けて行く。

家とは、反対に。
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