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「そんな、なしにするなんてしないよ…ただ………ーーー、信じられなくって。カイト兄上は私のことを弟としか見られないと思ってたんだ。だから、すっごく嬉しい。ありがとう、カイト兄上…私も大好きだよ」
「えっ?…嘘だろ、気を遣わなくていいんだ。俺はそんなので傷つかない」
リエルは優しい奴だ。俺が傷つかないようにそんなこと言ってくれるなんて…
「カイト兄上もやっぱり信じられないでしょ?でも、私がカイト兄上が好きなのは本当だよ。カイト兄上が私と性交したくないなんて言うから、このまま監禁して、私以外とできないようにしようって考えてたくらいだからね」
…えっ?今、不穏なこと言ってなかったか?これ、まさか俺がリエルのこと好きって言ってなかったら完全にアウトだったな。危なかった、それは一回おいといて…
「俺たちは両想いでいいってことか…?」
よかった、これで俺はまだここにいられる。
「そうだよ、両想いなんだ。今、すっごく幸せ…ありがとう、カイト兄上」
「俺も凄く幸せな気持ちだ…ありがとな」
思わず顔が緩みそうになってしまうくらい嬉しい。なんかこう幸せを噛みしめたくなる感じだ。あぁ、俺って幸せだな、って…
「カイト兄上…本当は、もっと後で言うつもりだったんだけど、私と結婚してくれませんか?」
いや、さすがにそれは無理だろ。そんな贅沢言うつもりなかったし…それに。
「それは無理だ。俺だってお前と結婚出来るものならしたい。…けど、俺は男なんだ。お前の子供を産みたくても産めない」
ここまで、自分の性別を恨んだことはない。俺は男だから、子供を産めないし、跡継ぎがいるからリエルが女の人と結婚して、子供をつくるのを認めないといけない。
そんなの辛すぎるというのに、お前はなんでそんな余裕そうな顔して、結婚しようなんて言ってるんだ。
「ねえ、カイト兄上?私に出来ないことがあるなんて思う?」
お前ならなんでも出来て、完璧かよ!って思ってたけど、今回のはさすがに無理だろ。前例がないからな。
「これはなんとも出来ないだろ」
うん、無理だろ…自信満々ですみたいな顔してやがるが。
「ふふん、実は面白い禁書を見つけてね?……どう?試してみる価値があると思わない?」
それは、少し興味があるけど、リエルの顔に不安を感じる。本能がダメだ、断れと言っている。だけど…
「試してみたい…俺は、お前の子供が欲しい」
絶対、リエルの子供とか可愛い。それに俺との間に産まれたなんていったら、大事に大事にする。なんか、さっきからありえないことが起こりすぎて、頭が壊れそう。
「んんっ!…可愛すぎる。……やっぱ閉じ込めておこうか(ボソッ)。そうか、試してみてくれるんだね…じゃあ、結婚してくれるの?」
「それは、もし子供が出来たらで…」
やっぱり俺たちは王族であり、リエルは魔王だ。跡継ぎは必要だと思う。この国をしっかり守らないといけない。
「そうだよね…じゃあ、頑張ろうね。さっきまでは、魔力回復だったけど、今からは子供作りだね。たっぷり注いであげる♡」
いや、もう身体も限界になったし、俺は自分で抜けばいいから、いらない。
「今日はさすがに…んんっ?!」
リエルの舌が口の中に入って、無理やり喋るのを止められた。
「カイト兄上も私たちの子供欲しいよね?」
目が笑ってない、これはうんと言ってもいいえと言っても結局注がれるやつだな。だから、とりあえず首を縦に振っておく。
「そうだよね…カイト兄上に喜んでもらえるように頑張るからね!」
「いや、ほどほどっで、んっ…まってぇ!…ちょ、ぁあぁああっ!」
この後、ひたすら喘がされた。
「えっ?…嘘だろ、気を遣わなくていいんだ。俺はそんなので傷つかない」
リエルは優しい奴だ。俺が傷つかないようにそんなこと言ってくれるなんて…
「カイト兄上もやっぱり信じられないでしょ?でも、私がカイト兄上が好きなのは本当だよ。カイト兄上が私と性交したくないなんて言うから、このまま監禁して、私以外とできないようにしようって考えてたくらいだからね」
…えっ?今、不穏なこと言ってなかったか?これ、まさか俺がリエルのこと好きって言ってなかったら完全にアウトだったな。危なかった、それは一回おいといて…
「俺たちは両想いでいいってことか…?」
よかった、これで俺はまだここにいられる。
「そうだよ、両想いなんだ。今、すっごく幸せ…ありがとう、カイト兄上」
「俺も凄く幸せな気持ちだ…ありがとな」
思わず顔が緩みそうになってしまうくらい嬉しい。なんかこう幸せを噛みしめたくなる感じだ。あぁ、俺って幸せだな、って…
「カイト兄上…本当は、もっと後で言うつもりだったんだけど、私と結婚してくれませんか?」
いや、さすがにそれは無理だろ。そんな贅沢言うつもりなかったし…それに。
「それは無理だ。俺だってお前と結婚出来るものならしたい。…けど、俺は男なんだ。お前の子供を産みたくても産めない」
ここまで、自分の性別を恨んだことはない。俺は男だから、子供を産めないし、跡継ぎがいるからリエルが女の人と結婚して、子供をつくるのを認めないといけない。
そんなの辛すぎるというのに、お前はなんでそんな余裕そうな顔して、結婚しようなんて言ってるんだ。
「ねえ、カイト兄上?私に出来ないことがあるなんて思う?」
お前ならなんでも出来て、完璧かよ!って思ってたけど、今回のはさすがに無理だろ。前例がないからな。
「これはなんとも出来ないだろ」
うん、無理だろ…自信満々ですみたいな顔してやがるが。
「ふふん、実は面白い禁書を見つけてね?……どう?試してみる価値があると思わない?」
それは、少し興味があるけど、リエルの顔に不安を感じる。本能がダメだ、断れと言っている。だけど…
「試してみたい…俺は、お前の子供が欲しい」
絶対、リエルの子供とか可愛い。それに俺との間に産まれたなんていったら、大事に大事にする。なんか、さっきからありえないことが起こりすぎて、頭が壊れそう。
「んんっ!…可愛すぎる。……やっぱ閉じ込めておこうか(ボソッ)。そうか、試してみてくれるんだね…じゃあ、結婚してくれるの?」
「それは、もし子供が出来たらで…」
やっぱり俺たちは王族であり、リエルは魔王だ。跡継ぎは必要だと思う。この国をしっかり守らないといけない。
「そうだよね…じゃあ、頑張ろうね。さっきまでは、魔力回復だったけど、今からは子供作りだね。たっぷり注いであげる♡」
いや、もう身体も限界になったし、俺は自分で抜けばいいから、いらない。
「今日はさすがに…んんっ?!」
リエルの舌が口の中に入って、無理やり喋るのを止められた。
「カイト兄上も私たちの子供欲しいよね?」
目が笑ってない、これはうんと言ってもいいえと言っても結局注がれるやつだな。だから、とりあえず首を縦に振っておく。
「そうだよね…カイト兄上に喜んでもらえるように頑張るからね!」
「いや、ほどほどっで、んっ…まってぇ!…ちょ、ぁあぁああっ!」
この後、ひたすら喘がされた。
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