転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃

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イったのに何も出ない。その出るはずの場所を見てみると、黒いリボンで縛られていた。

「りえるぅ、これとって?…だしたいの
に、これじゃだせない」

そういうと、リエルはうーんと悩み出した。

「仕方ないなあ。カイト兄上がなんで私との性交を嫌がったのか教えてくれたらいいよ」

「それは、んぁ…むりだ」

コイツしつこいな。むりだと何回言ったのか分からない。

「ふぅん、私は別にいいんだよ?このまま、カイト兄上の中に出し続けるだけだから。だけど、カイト兄上はこのまま出せないままだね?」

そう言うと、また抽挿が始まった。しかも、俺のアレを扱き上げてくる。

「だめぇ!…ぃやっ、やめて、やめて…あたま、おかしくなっちゃう!」

もうむり、何も考えられない。辛い…さっきから軽くイき続けて、身体がビクビクしてる。

「もっと、おかしくなっちゃって…私のことしか考えられなくなるくらいに」

これ以上おかしくなんて、死んじゃうよ…

「ねえ、カイト兄上?このままじゃ辛いだけだよ。正直に私と性交したくない理由言えば楽になれるんだよ?」

…正直に好きって言えば、楽にしてもらえるの?

「なに、っあ、いっても…きらいに、ぅうぁっ、ならない?」

「もちろん…絶対にそんなことないと誓うよ」

それなら、言ってもいい?楽になれるのなら、恥くらい捨ててしまえ。

「じゃあ、いっかいきいて?」

そう言うと、今まで俺を攻め続けてきたリエルの手と腰の動きが止まった。

「はずかしかったんだ。…リエルとするのが」

「なんで私とするのが恥ずかしいの?」

顔を見なくても、リエルが怪訝な顔をしているのが声で伝わってくる。言おうと思うと緊張のせいか、身体が震えている。深呼吸しようとすると吐き出す息までもが震えている。

「そっ、それは…」

いけっ!頑張れ俺。もう一度息を思いっきり吸うと、勢いで言ってしまおうと考えた。

「お前が好きだからだっ!」

言ってしまった。俺は死ぬまでこれを伝えないと散々自分に言い聞かせていたはずなのに…


肝心のリエルの反応を伺おうと恐る恐る顔をあげると、ポカーンとしていた。やっぱりコイツにはバレていなかったみたいだ。

「…えっ?待って…今、カイト兄上なんて言ったんだ?俺の聞き間違いかもしれない。カイト兄上が私のこと好き?…まさかそんなことあるはずがない」

…コイツは、俺の勇気を出してした告白をなんだと思ってるんだ!

「本当だ!…嫌だよな。俺から好きなんて言われるのは。別にさっきのはなしにしてもらってもいい…」

本当は勇気の告白をなしになんてしたくない。だけど、気まずくなるのはもっと嫌だ。

「そんな、なしにするなんてしないよ…ただ………ーーー」

俺はこの続きを知っている。どうせごめんなさいだろ?











♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎

皆様、いつも読んでいただきありがとうございます。

R18シーンがとても苦手で、本当に申し訳ないです。
それから、普段からひらがな多いのに、さらに多くなって見にくくなってしまっているかもしれません。本当にごめんなさい。
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