40代(男)アバターで無双する少女

かのよ

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45 炭酸の泡とあぶく、黒と柑橘

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 「何でもいいが、飛行機まで一緒なのかよ」
 榎本がラウンジのウェルカムドリンク、炭酸水にレモンとオレンジの輪切りが浮かんだシャンパングラスを拾い上げながらそう文句をつけた。
 グラスを二つ取り、隣のガルドに「ほい」と渡してやる。氷と黄色と橙色がキラキラとしており、ガルドはぷっとんに向けていた注意をそちらに持っていかれた。
 からんという涼しげな音と、炭酸が弾ける音を聞く。ガルドはこういった心地よいものが好きだった。
 一口飲む。
 「しゅわ」
 口一杯の爽やかな刺激をその一言で表現した。ふんわりとやってくる柑橘の味わいが心地よい。オレンジカウチに食らった辛い傷が、本物のオレンジの香りと一緒にあぶくのように弾けて消えていく。
 「あなた達ともちょくちょく会えると思うから、一週間よろしくねぇ」
 「まさかホテルまで一緒なのか!」
 「え、さすがにフロアは違うけど? フツーのランクのフツーのシングル。あのホテル値段ピンキリだから助かるぅ~」
 「おおー! 向こうでディナーとかしようよ、ぷっとんといろいろ喋りたい!」
 「いいねー!」
 盛り上がるぷっとんとメロを、脇で榎本が渋い顔で見つめた。ただ純粋に気にくわないだけだが、榎本は自分の第六感を信じている。
 彼女と絡むとろくなことが起こらない気がしていた。裏技多用を是とする性格面からくるものかとも思ったが、ギルド・チートマイスターのギルマスであるディンクロンには一切感じない感情であり、完全な言いがかりだった。


 どこかで見たような気がする。
 シャンパングラスの向こう側で相棒の榎本が少し怖い表情をしているのを見つめながら、素早く二度瞬きをした。ガルドはこの炭酸の入ったグラスに唐突な既視感を煽られているのを自覚し、それがデジャビュというものだと思い出す。
 懐かしさが何故かガルドの心を支配した。理由もきっかけもわからない。
 そしてその感覚はフルダイブの時に感じるものだ。
 フルダイブで感じる感覚。それはここではあり得ないだろう。ガルドはその不思議さに思わず首をかしげた。
 「んむ……」
 「どうした?」
 「なにか感じる。懐かしいような」
 隣の榎本が心底不思議そうな顔で首をかしげてみせた。
 「来たことあるのか?」
 「いや……フロキリを一瞬思い出した」
 「ああ、こいつか?」
 そうドリンクを目の高さまで上げ、ガルドを透かしてみせた。榎本のオレンジはどうやら分厚めに切られていたらしく、ランプのように濃い色をしている。
 そこにガルドはまた既視の感覚を受けた。
 青椿亭の優しいランプが視界にちらつき、仄かな花の香りが鼻腔を掠めた。
 向こうの世界の気配がする。

 ふとこめかみにぴりりと刺激を感じ、黒。
 無音。

 ガルドの記憶は、ここで止まっている。

 
 高速道。モノトーンの流線が加速しながら地を駆けている。
 ロンド・ベルベットと接触するという女に気を利かせて通信を切った状態の男は、ふと彼女のコンディションに違和感を感じた。
 脳波の感受で感知するエリアの色彩が赤い。まるでふと見た手の平が血に染まっているかのような強烈な違和感に、男はぎょっとしてそちらを注視した。
 通常であればグリーンの丸でマークがつけられているはずの彼女が、赤丸に斜線が引かれたものに変更されていた。
 「オフラインだと? おい、どうした」
 返事がない。無音、一向に反応の無いその様子に、男はじれったくなり脳波感受と繋がない外部端末の番号を同時に呼び出しコールする。
 「おい、布袋ほてい!」
 脳波感受でつい先程まで通信していた相手のはずが、呼び出してもレスポンスが無い。
 「布袋、報告しろ、何があった!」
 聞こえてくるはずの女の声は無い。文字もなかった。
 男は、反応が無いのを脳波感受でもって予感していた。通信の閲覧近くに女が気配が感じられない。それは感受コントローラ持ちならではの、個人が持つ存在感を読む感覚だった。
 「通信が弾かれて、いや意識がないのか?……ちぃ、空港の映像もだめか!」
 空港に敷き詰められている監視カメラの回線に、手慣れたように不正侵入する。
 しかしどれも砂嵐状になり食い込めない。
 この症状には経験則で見覚えがある。外的要因、つまりハッキングを受けているときの様子だった。
 「くそ!」
 緊急事態だ。
 男は先程のオレンジカウチ騒動とは比にならないほどの焦りを感じた。心臓が一回どくんと跳ね、首の力が勝手に強まり顎が上がる。
 外付けのパトランプの所持権利を奪われた自分を罵りながら、アクセルを加速させた。
 同時に脳の中身を半分に割り、一つでは情報収集、もう一つでは周囲の車の自動運転システムを誤魔化すデータを送り込む。ルートは昔使用していた国発行の緊急用のものだ。
 越権行為だが事後承諾させればいい。どうせ男には、こうしたことを厳しく注意する上司というのがいない。発覚した際の責任問題程度しか心配事がない上に、そもそもばれるはずもなかった。
 マルチタスクで同時に処理する脳の、車へのハッキングのエリアがチリチリと焦げ付く。本当に燃えて焦げているわけではないが、それほど摩擦しているようだった。
 次第に効果が現れ始め、二車線ある道路がじんわりと中央を空け始めた。分離帯から離れるよう指示を受けた自動運転システムが勝手にハンドルを小さく動かすのだ。
 男は焦りと冷静さを上手く合わせながら歯に力を込める。
 インターチェンジまであと数キロあった。あとは周囲の一般車のハンドルをAI優先にしてやればいい。ガチリとハンドルを固定し、エンジンもキープ、衝突防止のシステムさえ生きていれば事故はない。
 男はステアリングを握り直し、右足に再度ぐんと体重をかけた。加速感、焦り、イラつき、焦げ付きがさらに力を重ねさせ、車体は二車線のど真ん中を滑るように抜けて行く。
 追っている本命のによるものなのか、オレンジカウチの件が余波をもたらしたのか。男は様々な仮説をたてながら急いだ。


 ここにはなにもない。ガルドは惚けていた。
 無音、黒、それ以外になにも見えない世界だ。
 あぶくの波を抜けていくような軽いくすぐったさが皮膚を触っていく。
 涙は出ない。
 あるのは瞼の裏のような真っ暗な視界と、リアルでは感じない「自分がデータに囲まれている」という自覚だった。
 自室や教室にいるときに、肌や匂いでなんとなくそこがどこだか知るあの空間把握の感覚。それが、ここはデータの空間なのだと教えてくれた。脳波感受のコントローラはうんともすんとも機能せず、有線の接続も無線機の感受も認識できない。
 それでもこの場所がとにかくリアルではないことだけは分かった。
 「みんな……ぷっとん……だれか」
 声を出すよう声帯を震わせるイメージをする。
 こうすれば自分の声と混じって電子音声が言葉になって出力される。いつものあの、線の細さと地の低さが重なる中年男の声が聞こえるはずだった。
 しかしガルドの耳には、予想とは違う声が届いた。
 録画した動画などで聞く類いの「客観的に聞く自分の声」が聞こえた。完全な少女ボイスが聞こえ驚く。
 「……ウィグ、阿国おくに、メロ、ジャス、夜叉彦、MISIA、マグナ、パジャマ子……だれか、だれか!」
 少女にしてはそう高すぎない声色が響く。
 異様な世界だった。電子の感覚の中で、みずきとしての声が響く。
 通常空間ならば声の反射で部屋のサイズが分かるものだが、それもおぼろげだった。声の響きは屋外のそれか、マイクで録った音をスピーカーで流しているような音質だ。
 そして、誰の気配もない。
 「榎本……」
 意識してみれば、床に寝ているのか立っているのか、どちらが天井なのかも分からない。
 夢なのだろうか。ただただ、体に泡がまとわりついて弾けて拡散してゆくことだけを感じる。
 突然会話が途切れたとしか思えないのが恐ろしい。なにが起きたのかガルドには全くわからない。痛みもきっかけもわからないのだ。
 いきなり連れてこられたこの空間に、しかしガルドは予感が止まない。
 「お前は誰だ」
 虚空に聞く。「敵」は、見ているはずだった。


 自分の姿に気付かないまま、ガルドが両手で頭を抱えた。その腕はアバターのそれよりずっと細く、しかし人間にしてはシワも毛も無いつるりとした皮膚をしている。
 3Dスキャンによる「みずき」の外見データの彼女は、そのことに気付かないままマットブラックに表現された髪の毛をガシガシとかいた。その触り心地はいつもより軽やかで重みの欠片もない。
 それでもガルドの頭は混乱と怒りでそれどころではなかった。
 周囲の誰が同じ状況だったのか咄嗟に把握できなかった。今思い返してもガルドの記憶は平穏そのもので残され、途切れている。
 しかし何者かに何かされなければこんな状況にはならないだろう。意図があるはずだ。その上この場所が脳波感受で接する電子的ななにかであることを、ガルドは確信をもって実感している。
 この場所は何者かに用意されたものなのだ。
 「誰だ……」
 直前のオレンジカウチは関係ない。彼にはこんなことは出来ないはずだ。空港での迅速な警備の動きを見るに、警備レベルというのはしっかりしているはずである。
 「ここは、お前達が作った世界か?」
 フルダイブ機のような機材にくくりつけられ、ただの黒いワールドに放り込まれたのだろう。しかしウェブと繋がっているとは思えない。繋がっていたらそのを感じることができるはずだ。
 脳波感受に手慣れているガルドは、いつものオンラインの気配を感じることが出来ないことにも恐怖していた。
 誰もいない世界に繋がっている、という恐怖を全身で受け止める。
 「あぁ……」
 それは、オフラインの機械と有線した経験があればなんとなく分かるものだ。気配も目も無い個室のような世界に入り込んだことがあれば、オンラインで繋がっている世界の多様な世界を再認識できる。
 人はいない。感じない。
 だが確実に、ガルドをモニタしている何かがいるはずである。
 マジックミラーのようなものか、ここを録画しそれを物理的に下ろして見るという手法でもってガルドを監視している人物。
 「お前は、お前達は……顔ぐらい見せろっ! 何が目的だっ!」
 ゆっくりと、徐々に加速してきた苛烈な怒りが表面に現れた。少女の顔のまま、歯を剥き出しにして全身を震わせながら叫ぶ。
 「ぐらあァッ!」
 少女は吠えた。
 絞りきったその激情のままの叫びは、しかしむなしく闇夜に吸い込まれていった。
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