40代(男)アバターで無双する少女

かのよ

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267 ごめんね

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 まさかとは思うが、ピートが潜水艦の中に居る可能性は十分にある。全く揺れない船の中で、みずきはぐらりと後ろにひっくり返りそうになった。
「そんな……」
 ハワイでの、ロボットアームで相対した敵兵へ感じた恐ろしさが一気に蘇る。
「こじ開けようとしたのか? ここに緊急用のボタンあるってのに」
「え?」
 榎本が膝をついてしゃがみ、ポッドの横側面を撫でている。回り込んでみると、明らかに「ここを押せ!」と思わせるような赤い○ボタンがあった。気付かなかったみずき同様、こじ開けようとした犯人もボタンを知らずに開けようとしたのだろうか。
 ならはピートやカノウといったコンタクターの仕業とは思えない。ポッドの構造は知っているはずだ。入れた本人たちがボタンを知らない訳が無い。
「まさか」
 他にありえそうな第三者といえば、みずきには心当たりがあった。脳の上から血がざあっと下がる感覚に、肩をぶるりと震わせる。
 イーライ兵だ。間違いない。
「え、榎本……」
「ん?」
「急いでポッドに」
「あ?」
「早く!」
 みずきは震えそうな指先を握りこぶしにしながら、今いる船内の様子を急いで見渡した。ケア・ポッドが並んでいるだけの部屋だ。ロボットアームのようなものはない。武器になるようなものも、銃のような武器もない。フックで掛かっているホウキとチリトリぐらいしか見当たらない。
「なんか居るとか思ってんのか? 誰もいねぇよ、居たらもう顔出してるだろ」
「用心したほうがいい!」
 ガルドは研究施設で見た男女の姿を思い出していた。迷彩や黒の服を着込み、バラバラの装備に身を包み、腕には実弾の込められた自動小銃を下げていた。そして非武装の十八歳の女を撃つのにためらいはなく、反撃しなければ今頃みずきは冷たくなっていただろう。
 二の腕が痛い。
「ガルド」
「ポッドに」
「お前が入ってろ」
「いいから」
 この時間がもったいない。みずきは脳波コンとくっつきっぱなしにしていた簡易デバイスで、何か、なんでもいいから探作できる機材が無いかと通信ポートを検索する。
「う」
 該当なし。ブランクの黒が瞼の奥に重くのしかかってくる。手のひらにかいた汗をジャケットの裾で拭った。
「く……先手を打つ……そう、探せばいい……」
「……ガルド?」
「見つかる前に殺せば……」
「ガルド!」
 榎本が突然、みずきの腕を掴んだ。
「中入ってろ!」
「違う、逆。榎本が……」
「いいから!」
「ちょ……」
 きつく掴まれた腕をぐいぐい引っ張られ、連れ出すようにして部屋の外にぽつんと置かれた榎本のポッドへと連れて来られる。握られた二の腕の辺りがちょうど銃創のある患部だったせいで、思わず痛みに身体をこわばらせた。
「ガルド」
 榎本に気付かれてはだ。シンプルな感覚にみずきはハッと気づき、榎本の腕を少し強引に振り払う。
 厄介なのだ。面倒くさいことになる。榎本は二人でリアル側の問題に対処しようと言ったが、みずきにはそんな発想がそもそも生まれなかった。一人で全て片をつける、それが一番最善だと思っていた。
「いい、本当に大丈夫……いいから、榎本」
「ガルド」
 一から説明するのが面倒だから、だ。みずきはまた逃げていた。
 タツタ達と向き合うために榎本から逃げた。別に一人がいいのではない。みずきは助けを求めた先に待つ厄介ごとから逃げていただけだった。
「フロキリに帰れ、ガルド」
 諭すように言う榎本の声は、以前家出して転がり込んだ時と同じ優しさだった。
「榎本」
 振り払った腕のことを言われるだろうか。突然ポッドに戻るよう言った理由を聞かれるだろうか。何を知っているのかと詰め寄られるだろうか。
 みずきはそのどれもが怖かった。
 榎本のことが怖い、というわけではない。違う。だが目の前の男の顔を見るのが怖い。怒られるのが怖い。嘘を糾弾されるのが怖い。逃げたい。一人の方がいい。
 誰かと触れ合って傷つくくらいなら、一人で傷つきたい。そんなみずきの悪い癖が、目の前の相棒に感じる恐怖へすり替わっている。榎本は何も悪くない。佐野みずきが悪い。自分のせいだ、とみずきは自覚した。
「フロキリで、アイツらと一緒に中で待ってろ。こっちは俺がなんとかする」
「でも」
「気にすんな。中のアイツらには何も言わなくていい。俺がコッチで出来る限りのことしとくから、中に戻ってろ……俺も後から帰るから」
「帰ってくるのか」
「ああ」
 榎本は断言した。帰りたいはずがない牢獄のフロキリへ、榎本は戻るという。
「このまま逃げても……」
「アイツら置いて逃げるかよ。お前も、そのつもりだったんだろ?」
 頷きかけ、みずきは首を固くして踏みとどまった。
 みずきの想いと同じことを思っているとすれば、榎本は「佐野みずきにさせるくらいなら俺が」という考えに至っているのではないだろうか。お前もそのつもり、という言葉の「も」に引っ掛かりを覚え、みずきは首を慌てて横に振った。
「逃げよう」
 自分は戻るが、と裏で言葉にならない決意を続ける。
「そうだな、だから準備だけしといてやる」
「いいから逃げよう」
「潜水艦なんか操縦できないだろ」
「どうにかする、だからとにかく……」
「ガルド」
 二の腕をまた掴まれ、みずきは身体を震わせた。痛みと恐怖とがじわじわと強くなってくる。ぬるりとした感触がし、慌てて手汗をジャケットで拭った。
「さっきからあの筒に戻るよう言ってみたり、逃げようとか心にもない事言ってみたりしてるけどな。お前は俺ら周りの大人のことなんか気にしないで、自分を優先していいんだ」
 みずきの指先が痺れる。榎本は声を小さくして続けた。
「俺のためとか思うな、お前がお前を守るために我儘言え。逃げたいよな。逃げるさ、でも、そのために今ここで頑張るってのは大人のすることだ。お前は安全なところで待ってろ。中でメロにでも愚痴ってろ。難しいことはマグナに考えさせろ。ジャスに笑わせてもらえ。夜叉彦と遊んでろ」
 みすきも全く同じことを思っていた。榎本には苦労をさせたくない。Aやムリフェインの対応に悩んでほしくない。それが今や逆の立場で榎本に気を遣われ、やっとみずきは素直になれた。
「ごめん」
「え、なんだよ突然……って、泣いてんのか!? おい!」
「……ごめん」
 決死の想いで口にした謝罪は、榎本を大いに困惑させた。


「とりあえずここ座れ。ほら水。落ち着け、クールダウンだ。な」
 子ども扱いに思うところはあるが、みずきは決意をひっくり返さないよう言葉を選ぶのに必死だった。
 話すべきだとやっと思えたのだ。Aと出会ってから得た外の情報の数々と、自分が一人でしてきた行動の数々を、言い訳を並べてみんなに共有しなかったことへの謝罪のつもりだった。
 榎本が入っていた空のポッドを背もたれにし、体育座りになって座り込む。ボトルを受け取るが、説明を前に頭で必死に時系列を追うみずきには水を飲む余裕などなかった。
「そんなに怖がらなくても、潜水艦の中には誰もいねぇよ。さっきの傷、多分入れる時じゃないか?」
「入れる時?」
「閉じられてた筒を開いて人間入れるんだろ? なら例えば慌ててて、開けるボタンを忘れて開こうとしたとか」
「それならまぁ」
 言われてやっと、みずきは自分がいかに警戒しすぎていたか理解した。石橋を叩いて渡る前に割る勢いで警戒していては、体力的に弱っているみずきの身体が持たない。
「潜水艇がどこにつくにしても、こんだけ手の込んだ輸送するぐらいだ。俺らをむざむざ殺そうとは思ってないだろ。この中にいれば大丈夫だと思うぞ。だからお前が入れって言ったんだが」
「SOSを、出さないと……」
「SOS? 出せるのか」
 みずきがハワイのどこだかも分からない島の浜辺に書いてきたSOSは、空から見てもらわなければ救難信号にはならない。みずきはもっと能動的にしなければと頷く。
「行った先に電話があれば」
「電話……ネットが繋がらないところで電話が通じるのか? オンラインゲームを犯罪に使うような組織がフリーWi-Fi置いてるとは思えねぇし」
「古い電話は光回線とかじゃない。違う線。公衆電話とか」
「公衆電話! なるほどな!」
「行った先にあれば、電源が無くても平気だったはず」
 公衆電話は災害時でも通じるようになっている。父・仁の教えだ。セキュリティ関連の仕事だったからか、防災の豆知識を披露することもある父の言葉をみずきは真面目に全て覚えていた。
「そうなのか? へー」
「ん、電話線に電気が流れてる。コンセントに繋がなくても、黒電話とかは動くはず」
「古い電話機の方がワンチャンあるってことだな! 設備さえ生きてればなんとかなる!」
 座り込んでいるみずきの肩をバシバシと榎本が叩いた。
「いいぜ、前向き前向き!」
「だからポッドには入らない」
「……お前がそう言うなら、俺も入らねぇし、一緒に居る」
 榎本は目を細めてみずきの前にしゃがみこんだ。
「だから俺をコイツに押し込もうなんざ、もう思うなって」
「……分かった」
「よし、その顔なら大丈夫だな!」
「かお?」
「さっき酷い顔してたぞ、ガルド。お化け屋敷前に並んでる女子高生みたいな顔だった」
 榎本が言う例えが分からず、首を傾げる。みずきはホラーに耐性があり、遊園地にはあまり行かない性分だ。青ざめていたと言いたいのだと予想する。
「ん」
「だからお前こそ無理にでも入れて、アッチに戻してやろうと思ったんだけどな。なんか謝ってたけど、そっから顔色は良くなってきたぞ」
「頭使うと血が回る」
「頭使ってんのか?」
 みずきは頷きながら、先ほどから組み立てている説明の切り口を探った。何から語り始めればいいのか分からない。長く複雑で、みずき自身の憶測も含む内容ばかりだ。
 Aには口止めされていたが、他の犯人たちと違う道を歩き始めたタイタと交渉し共同戦線を敷くと決めた今のみずきに、計画を破綻させうるからなどといった理由の口止めは無意味だ。
 ならばあそこからだ、とみずきはル・ラルブの温泉を思い出す。
「実は……言ってないことがある」
「お?」
「聞いて欲しい」
 長い話になる。みずきは榎本の腕をつかみ、横に座るようにと引っ張ろうとした。
「って、うおわっ!?」
「ん?」
「どうし、え!? 血ぃ出てるぞ!?」
 見れば手が見慣れない色で染まっていた。少し黒みがかった赤色になっていて、粉っぽくなりポロポロと袖口から溢れている。
「あ」
 血だ。言われてみれば、先ほどから二の腕の辺りがぬるぬるしていた。
「おまっ、すぐ脱げ!」
「や、やだ……」
 ぷいとそっぽをむく。どこかに逃げるような体力は残っていない。
 テープが剥がれているらしい。二の腕に巻いていた止血用の白いテープが剥がれているらしくみずきはそっと貼り直そうと、腕を袖から引き抜いて前身ごろの側へ収納した。左腕に通していたテープの輪を探り、端を掴み、ビビビと音を立てながら引っ張った。
「え、テープで巻いて止めてたのか!? 馬鹿だろ!」
「馬鹿って言った方が馬鹿」
「言ってる場合か! 脱げ、すぐ脱げ! 手当!」
「やだ」
「ガァルド! こら!」
 体育座りになっている膝もジャケットの中にすっぽりと入れ、亀のように丸まって榎本の手から逃げる。だが榎本は大胆にもジッパーを掴み、躊躇なくみずきの太ももまで隠すジャケットを下まで一気に引き下ろした。
「わぁー」
「わーじゃねぇ! いつからこんな、つか誰に!」
 再開した直後には真っ赤になっていたはずの榎本だが、一転してしっかり視線をずらさずにみずきの体を見つめていた。
 テープで巻いただけの上半身を足で隠し、引き抜いたばかりのでを再び袖に入れ直してガード。そのまま膝の裏へ手を入れてジャケットをロックした。
「腕見せろ」
「いやだ」
「血、二の腕から指まで垂れるって相当だぞ!」
 後ろへひっくり返りそうな感覚の正体に、みずきは指摘されてからやっと気が付いた。
「……そっか、貧血だ」
「ガルド、言うこと聞け」
 みずきは無言のまま手をホールドアップした。自覚するとぐらぐらとした貧血感覚が一層強くなる。上げた腕からジャケットを一本ずつ脱がされ、みずきはとうとうテープ巻きされたままの、素の姿になった。
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