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128 赤
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吟醸に頼まれていたエステやヨガといったビューティ・サービス系の店舗は、ショッピングモールの奥に集まっている。
「ん、ダメだ」
やはり入り口から除いても真っ黒になっており、ドアの前で立っていても迎え入れてもらえそうになかった。元々そこも、ヨガを体験出来る外部サービスとのリンクを貼るにすぎない。吟醸にチャットメッセージで「休業中」と伝えると、ガルドはさらに奥まで進む。
<ル・ラルブにも居るかもな>
「こっちに居るとは限らない」
<城には居ただろ? ってことは、飛べる行き先の街には居るんじゃないのか>
榎本の推測に、ガルドはいくつかパターンを考えた。彼の言う通り「ファストトラベル先で非戦闘フィールド扱いのポイントごとに一体高クオリティNPCがいる」ケース。そして「城のみで他はいない」ケース。また、見つけていないが「戦闘フィールド含みファストトラベル先には必ず居る」ケース。どれも無くはない、とガルドは唸った。
「塔には、居たはずの巫女が居なかった。城には、居ないはずのNPCが居た。街には元々キーになるNPCが居た」
<そうなると、島には居ない……かもしれないな>
榎本の同意もスムーズで、おおよそそうなのだろうとガルドは頷いた。言葉にならない肯定のサインはメッセージにならず、榎本は通信越しの無言の間合いを見計らって<だろ>と返してくる。
ショッピングモールの一番奥には、高層タワーへ登るエレベーターがある。壁どころか天井や床までガラス張りの箱で、展望台へ移動することができる。水平線まで続く美しい海と、エリアごとに様相の違う島の様子を眺めるためのスポットだ。ゲーム時代はそれほど人気ではない場所で、ガルドは島の変異やNPCの探索に使えると思い訪れた。
「まだ分からない。展望台から見てみる」
<お、ナイスアイディア>
リアルではゴテゴテと付くだろうワイヤーなども無く、本当にガラスの箱にしか見えないエレベーターへ乗り込む。魔法のように宙へ浮き、モールの建物を越え、空中をひたすら上へと登り始めた。以前はなかった若干の浮遊感に、膝がぞくりとする。
真上を見上げれば、ドーナツ型の展望台が見えた。
「……ん?」
以前はシルバーと反射率の高い窓で出来た構造物だった。今見えてきた展望台に違和感を覚え、ガルドは声に出す。
「赤い」
<ん?>
「展望台。床面が赤い」
<あ? 金属っぽい、普通の展望台だったろ? 経年劣化の表現で錆びたとか>
「錆びの赤とは違う。もっと真紅の——」
窓面は、元々と同じ高反射の鏡に近い様子だ。そこは変わらない。だが、真下から見る床面が赤く染まっている。質感は元と同じ金属のようで、太陽光にチラチラと光る輝きそのものは変わっていなかった。
<ガルド?>
ドーナツの穴のようなエレベーターホールにすっぽりと収まったエレベーターは、展望台の中で扉を開いた。自動ドアの音と共にベルの音がし、到着と進入許可を知らせる。
「前言撤回だ」
ガルドは背中の愛剣を抜き、両手で低く構える。そのままゆっくりエレベーターから降り、背筋を伸ばしたまま通信を入れた。
「キーに当たるNPCの有無は、予測できない」
<出たかっ!>
「NPCじゃなさそうだが」
言葉にならない唸り声が低く響く。喋っているようにも聞こえるが、それがニュアンスとして「知性を持つモンスター」を表現するだけの鳴き声だと、ゲーマー歴の長いガルドには分かった。映画でもよく聞く声で、おそらくボイスチェンジャーのように生身の声をいじっているのだろう。ガルドは、見渡して口がどこにあるのか探した。
<今そっち向かってる! ボートウィグたちは!?>
「……いや、大丈夫だ」
<分かった、俺だけ行くから無茶するなよ。それよか、NPCじゃないってなんだよ! 何が居た!>
榎本の焦った様子が声から伝わるが、目の前から視覚情報が得られるガルドは至って冷静だ。
「とりあえず触手と呼ぶ」
<触手>
ネーミングセンスに文句を言われたかのような声に、ガルドは「文句あるか」と牽制した。
<いやいや、なんだそれ! 謎過ぎる>
「ああ」
展望台は、降りてみると円盤型のフロア全面、足の踏み場すら無かった。敷き詰められているものが赤く、液体が滲み出る効果エフェクトで彩られ、なおさら床が赤く染まっている。
<敵か?>
「敵意——無し」
触手と呼んだが、正確には機械的なワイヤーに近い。赤く塗料を塗られた筒状のパーツが長く繋がっており、節から赤い液体がコポリと溢れ、なんとも気味が悪かった。
剣を握った侵入者に反応することなく、触手はピクリとも動かない。
<じゃあ装飾品か>
「初見だ。それに声はついてる」
<GM製品ってことだな。ハッ、喋る触手なんて悪趣味なもん出すわけだよ>
榎本には、目の前の赤い機械触手群の詳細は伝えていない。それでも悪趣味だと分かるのは、グレイマン型NPCのデザインを引きずっているらしい。
「慎重に調べる」
<だっ、あんま無茶すんなって>
忠告を耳に入れつつ、ガルドは前進した。
赤い水が張られた展望台を、剣の構えを解かずにゆっくり進む。ゲームらしいBGMはいつの間にか消え、無音の部屋には水たまりを歩くガルドの足音だけが静かに聞こえた。
外からは鏡のように反射して見える窓も、内側から見ると外の美しい海がみえ、本来の展望台として役割を果たしている。中心部に立っていたガルドは、とにかく窓際まで向かうことにした。警戒を厳にし、絡まったコードのような機械触手を踏まないように気を遣う。
モンスターのような唸り声は、抑揚をつけて何か喋っているようにも聞こえた。
「どうも」
人間かAIならば、話しかけの導入言語に反応するだろう。そう推理し、歩きながら声をかける。
「こんにちは」
返事は無い。
「ヘイ」
窓際に来ると、真下に広がるショッピングモールがよく見えた。ガルドが来た方角とは反対側に広がる音楽ステージと、その座席群、そして通路の向こうから榎本が駆けてきた様子までよく見える。
「おい」
声を掛け続けているが、触手は触手らしい仕事をしそうになかった。ガルドは警戒を少し解くと、ドーナツ型の展望台をぐるりと回りだした。
口の位置すら分からないその、ごちゃごちゃとした糸の付け根を探す。覗き込んだ触手から、たまたま血の塊のような固体がごぽっと飛び出すのを目撃し、ガルドは眉間にシワを寄せた。
「グロ……」
全く楽しくない。思わず蹴り飛ばしたくなり、すんでの所で足を降ろした。
エレベーター口とは正反対のポイントまで来たが、相変わらず触手はとぐろをまいて切れ端を隠していた。唸り声も続いている。どうしたものか、一本持ち上げてみるかとガルドはソワソワした。
「ん、ダメだ」
やはり入り口から除いても真っ黒になっており、ドアの前で立っていても迎え入れてもらえそうになかった。元々そこも、ヨガを体験出来る外部サービスとのリンクを貼るにすぎない。吟醸にチャットメッセージで「休業中」と伝えると、ガルドはさらに奥まで進む。
<ル・ラルブにも居るかもな>
「こっちに居るとは限らない」
<城には居ただろ? ってことは、飛べる行き先の街には居るんじゃないのか>
榎本の推測に、ガルドはいくつかパターンを考えた。彼の言う通り「ファストトラベル先で非戦闘フィールド扱いのポイントごとに一体高クオリティNPCがいる」ケース。そして「城のみで他はいない」ケース。また、見つけていないが「戦闘フィールド含みファストトラベル先には必ず居る」ケース。どれも無くはない、とガルドは唸った。
「塔には、居たはずの巫女が居なかった。城には、居ないはずのNPCが居た。街には元々キーになるNPCが居た」
<そうなると、島には居ない……かもしれないな>
榎本の同意もスムーズで、おおよそそうなのだろうとガルドは頷いた。言葉にならない肯定のサインはメッセージにならず、榎本は通信越しの無言の間合いを見計らって<だろ>と返してくる。
ショッピングモールの一番奥には、高層タワーへ登るエレベーターがある。壁どころか天井や床までガラス張りの箱で、展望台へ移動することができる。水平線まで続く美しい海と、エリアごとに様相の違う島の様子を眺めるためのスポットだ。ゲーム時代はそれほど人気ではない場所で、ガルドは島の変異やNPCの探索に使えると思い訪れた。
「まだ分からない。展望台から見てみる」
<お、ナイスアイディア>
リアルではゴテゴテと付くだろうワイヤーなども無く、本当にガラスの箱にしか見えないエレベーターへ乗り込む。魔法のように宙へ浮き、モールの建物を越え、空中をひたすら上へと登り始めた。以前はなかった若干の浮遊感に、膝がぞくりとする。
真上を見上げれば、ドーナツ型の展望台が見えた。
「……ん?」
以前はシルバーと反射率の高い窓で出来た構造物だった。今見えてきた展望台に違和感を覚え、ガルドは声に出す。
「赤い」
<ん?>
「展望台。床面が赤い」
<あ? 金属っぽい、普通の展望台だったろ? 経年劣化の表現で錆びたとか>
「錆びの赤とは違う。もっと真紅の——」
窓面は、元々と同じ高反射の鏡に近い様子だ。そこは変わらない。だが、真下から見る床面が赤く染まっている。質感は元と同じ金属のようで、太陽光にチラチラと光る輝きそのものは変わっていなかった。
<ガルド?>
ドーナツの穴のようなエレベーターホールにすっぽりと収まったエレベーターは、展望台の中で扉を開いた。自動ドアの音と共にベルの音がし、到着と進入許可を知らせる。
「前言撤回だ」
ガルドは背中の愛剣を抜き、両手で低く構える。そのままゆっくりエレベーターから降り、背筋を伸ばしたまま通信を入れた。
「キーに当たるNPCの有無は、予測できない」
<出たかっ!>
「NPCじゃなさそうだが」
言葉にならない唸り声が低く響く。喋っているようにも聞こえるが、それがニュアンスとして「知性を持つモンスター」を表現するだけの鳴き声だと、ゲーマー歴の長いガルドには分かった。映画でもよく聞く声で、おそらくボイスチェンジャーのように生身の声をいじっているのだろう。ガルドは、見渡して口がどこにあるのか探した。
<今そっち向かってる! ボートウィグたちは!?>
「……いや、大丈夫だ」
<分かった、俺だけ行くから無茶するなよ。それよか、NPCじゃないってなんだよ! 何が居た!>
榎本の焦った様子が声から伝わるが、目の前から視覚情報が得られるガルドは至って冷静だ。
「とりあえず触手と呼ぶ」
<触手>
ネーミングセンスに文句を言われたかのような声に、ガルドは「文句あるか」と牽制した。
<いやいや、なんだそれ! 謎過ぎる>
「ああ」
展望台は、降りてみると円盤型のフロア全面、足の踏み場すら無かった。敷き詰められているものが赤く、液体が滲み出る効果エフェクトで彩られ、なおさら床が赤く染まっている。
<敵か?>
「敵意——無し」
触手と呼んだが、正確には機械的なワイヤーに近い。赤く塗料を塗られた筒状のパーツが長く繋がっており、節から赤い液体がコポリと溢れ、なんとも気味が悪かった。
剣を握った侵入者に反応することなく、触手はピクリとも動かない。
<じゃあ装飾品か>
「初見だ。それに声はついてる」
<GM製品ってことだな。ハッ、喋る触手なんて悪趣味なもん出すわけだよ>
榎本には、目の前の赤い機械触手群の詳細は伝えていない。それでも悪趣味だと分かるのは、グレイマン型NPCのデザインを引きずっているらしい。
「慎重に調べる」
<だっ、あんま無茶すんなって>
忠告を耳に入れつつ、ガルドは前進した。
赤い水が張られた展望台を、剣の構えを解かずにゆっくり進む。ゲームらしいBGMはいつの間にか消え、無音の部屋には水たまりを歩くガルドの足音だけが静かに聞こえた。
外からは鏡のように反射して見える窓も、内側から見ると外の美しい海がみえ、本来の展望台として役割を果たしている。中心部に立っていたガルドは、とにかく窓際まで向かうことにした。警戒を厳にし、絡まったコードのような機械触手を踏まないように気を遣う。
モンスターのような唸り声は、抑揚をつけて何か喋っているようにも聞こえた。
「どうも」
人間かAIならば、話しかけの導入言語に反応するだろう。そう推理し、歩きながら声をかける。
「こんにちは」
返事は無い。
「ヘイ」
窓際に来ると、真下に広がるショッピングモールがよく見えた。ガルドが来た方角とは反対側に広がる音楽ステージと、その座席群、そして通路の向こうから榎本が駆けてきた様子までよく見える。
「おい」
声を掛け続けているが、触手は触手らしい仕事をしそうになかった。ガルドは警戒を少し解くと、ドーナツ型の展望台をぐるりと回りだした。
口の位置すら分からないその、ごちゃごちゃとした糸の付け根を探す。覗き込んだ触手から、たまたま血の塊のような固体がごぽっと飛び出すのを目撃し、ガルドは眉間にシワを寄せた。
「グロ……」
全く楽しくない。思わず蹴り飛ばしたくなり、すんでの所で足を降ろした。
エレベーター口とは正反対のポイントまで来たが、相変わらず触手はとぐろをまいて切れ端を隠していた。唸り声も続いている。どうしたものか、一本持ち上げてみるかとガルドはソワソワした。
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