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第1章
9話目
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すみません・・・。少し短い文章です。
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「ふぅ~。話がそれているが、もう一度聞く、あの狼は《フェンリル》だな?」
チェッ、誤魔化されないか。ギルドマスターなんかしてるし、そんな簡単にはいかないよね・・・。どうするかな。
「その質問に答えると何か良いことが有りますか? 私は面倒くさいことはしたくないんですよねぇ。出来れば平和にそこそこ稼いで、綺麗な景色を見たり、美味しい物を食べたりして生活したいだけなんです。それを、今回馬鹿な男が絡んできたせいで予定が狂いそうになっているので、少々イライラしています」
私は不愉快そうな顔を浮かべる。
「まて、あの狼が《フェンリル》であるならば各ギルドのトップのみが情報を共有し、貴女の迷惑にならない様に対応する事を〔誓約〕しよう」
真剣な表情でギルドマスターが見つめてくる。
まあ、〔誓約〕を持ち出して来るだけ真剣なんだろう。普通冒険者になったばかりの小娘にそんなことはしない。誠実な対応と言えるだろう。
「解かりました。情報の秘匿、私の意思の尊重と尊厳の確保、後誓約が守れなかった際は引退者を含むギルドトップ者の命をもらうことを条件に、〔誓約〕がなされるならば、ギルドマスターの質問に素直に答えましょう。どうしますか?」
かなり厳しい条件を付けましたが、ギルドマスターはどうするでしょうか?
「解かった。その条件を飲もう」
驚いた事に即答だ・・・。
「ああ、私がどうしても答えたく無い事は答えませんよ。女性には少々答えたく無い事の一つや二つくらいあるもんです。ご存知でしょうけどね」
私は言外に言いたくない事は言わない事を匂わしておく。ここで失敗するとなし崩しになる恐れが有るから、しっかりしないとね。
「理解している。じゃあ、ソアラ準備をしてくれ」
ソアラさんがすぐに準備を行い、〔誓約〕が整う。これでギルドからは私の情報漏洩が防げるかな。何せ私チートだし、これからどんな事が有るか解らない、世間知らずで何やらかすか解らない事も含めると情報の秘匿は大事だよね!ソアラさんが静かに部屋から出ていく。
しかし、このギルマス、チョロイン? 私の条件全てのんだよ・・・。こんなんで大丈夫かな? 見た目やり手そうなのに・・・・。
「じゃあ、改めて答えてくれ」
「いいですよ。ウォルフ出て来て自己紹介を(人化してね)」
ウォルフは狼の姿で出てきた後直ぐに人化する。
「お初にお目にかかる、我は《フェンリル》のウォルフという。こちらの女性であるアヤノ様の従魔だ」
言いながら優雅に一例する。
「やはり、《フェンリル》か、しかも人化するとは・・・。かなりのレベルと推測される。それを従えているならば、お嬢ちゃんのランクを上げなければならない・・・」
ギルマスは片手で顔を覆いタメ息をつく。
「・・・。そうだな、Bランクまで上げよう。俺の権限で上げれるのはそこまでだ、後は試験を受けなければならない。お嬢ちゃんは面倒な事は嫌だろう?それに、試験となると目立つしな。色々と鬱陶しい事になる」
「あら?そこまでして頂けるんですか?私は有難いですが、よろしいんですか?」
私は厚待遇に驚いた!!!
「あぁ、構わない、これ以上バカな奴等がやらかして、大事になっても困るしな。怒ったお嬢ちゃんに切り取られる奴が出てくるのも悲惨だ。他の冒険者達にはちょっかい出すなと厳命しておく」
爽やかに笑いながらギルマスが言う。
「あら?切り取った方が世の女性達のために成りそうなんですが」笑顔で言うと。
「それは・・・。同じ男として許してやって欲しい」と、深々と頭を下げられた。
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「ふぅ~。話がそれているが、もう一度聞く、あの狼は《フェンリル》だな?」
チェッ、誤魔化されないか。ギルドマスターなんかしてるし、そんな簡単にはいかないよね・・・。どうするかな。
「その質問に答えると何か良いことが有りますか? 私は面倒くさいことはしたくないんですよねぇ。出来れば平和にそこそこ稼いで、綺麗な景色を見たり、美味しい物を食べたりして生活したいだけなんです。それを、今回馬鹿な男が絡んできたせいで予定が狂いそうになっているので、少々イライラしています」
私は不愉快そうな顔を浮かべる。
「まて、あの狼が《フェンリル》であるならば各ギルドのトップのみが情報を共有し、貴女の迷惑にならない様に対応する事を〔誓約〕しよう」
真剣な表情でギルドマスターが見つめてくる。
まあ、〔誓約〕を持ち出して来るだけ真剣なんだろう。普通冒険者になったばかりの小娘にそんなことはしない。誠実な対応と言えるだろう。
「解かりました。情報の秘匿、私の意思の尊重と尊厳の確保、後誓約が守れなかった際は引退者を含むギルドトップ者の命をもらうことを条件に、〔誓約〕がなされるならば、ギルドマスターの質問に素直に答えましょう。どうしますか?」
かなり厳しい条件を付けましたが、ギルドマスターはどうするでしょうか?
「解かった。その条件を飲もう」
驚いた事に即答だ・・・。
「ああ、私がどうしても答えたく無い事は答えませんよ。女性には少々答えたく無い事の一つや二つくらいあるもんです。ご存知でしょうけどね」
私は言外に言いたくない事は言わない事を匂わしておく。ここで失敗するとなし崩しになる恐れが有るから、しっかりしないとね。
「理解している。じゃあ、ソアラ準備をしてくれ」
ソアラさんがすぐに準備を行い、〔誓約〕が整う。これでギルドからは私の情報漏洩が防げるかな。何せ私チートだし、これからどんな事が有るか解らない、世間知らずで何やらかすか解らない事も含めると情報の秘匿は大事だよね!ソアラさんが静かに部屋から出ていく。
しかし、このギルマス、チョロイン? 私の条件全てのんだよ・・・。こんなんで大丈夫かな? 見た目やり手そうなのに・・・・。
「じゃあ、改めて答えてくれ」
「いいですよ。ウォルフ出て来て自己紹介を(人化してね)」
ウォルフは狼の姿で出てきた後直ぐに人化する。
「お初にお目にかかる、我は《フェンリル》のウォルフという。こちらの女性であるアヤノ様の従魔だ」
言いながら優雅に一例する。
「やはり、《フェンリル》か、しかも人化するとは・・・。かなりのレベルと推測される。それを従えているならば、お嬢ちゃんのランクを上げなければならない・・・」
ギルマスは片手で顔を覆いタメ息をつく。
「・・・。そうだな、Bランクまで上げよう。俺の権限で上げれるのはそこまでだ、後は試験を受けなければならない。お嬢ちゃんは面倒な事は嫌だろう?それに、試験となると目立つしな。色々と鬱陶しい事になる」
「あら?そこまでして頂けるんですか?私は有難いですが、よろしいんですか?」
私は厚待遇に驚いた!!!
「あぁ、構わない、これ以上バカな奴等がやらかして、大事になっても困るしな。怒ったお嬢ちゃんに切り取られる奴が出てくるのも悲惨だ。他の冒険者達にはちょっかい出すなと厳命しておく」
爽やかに笑いながらギルマスが言う。
「あら?切り取った方が世の女性達のために成りそうなんですが」笑顔で言うと。
「それは・・・。同じ男として許してやって欲しい」と、深々と頭を下げられた。
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