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3日
#3
しおりを挟む本当に嫌になる。それなのに、今は大人しくベットに倒れ、天井を見上げていた。
温かい指が上着を捲り、胸の突起を弄りだす。
「綺麗だね。色も、柔らかさも俺好み」
「変態」
最低だ。……抵抗しない自分が。
「触られるの好き? すぐ硬くなる」
「いや普通だろ、そんな風に触られたら……っ」
思わず言い返すと、少しだけ強く指で押された。
「意識してるから。……でしょ」
反対の手が脚の間に伸びて、なぞるように触る。そこは、既に硬くなっていた。
「ね」
「……!」
感じてることがあっさりバレてしまって恥ずかしい。
基準がわからないけど、俺って感じやすいのか?
「さて、湊のエッチな所見せてもらおうかな」
日戸は下を脱がして、硬くなった部分に触れた。
「馬鹿っ触んなって」
「まぁまぁ……」
半分流された。けど半分は自分の意思。
服を全て脱がされ、────また日戸に抱かれた。
しかも今度は自分の家で……誰から見ても絶対おかしいのに、何故か心地いい。安心に近いなにかを感じていた。
どのくらい時間が経っただろう。
部屋の明かりを消して行為に及んだ。
初めて味わう、胸の底から湧き上がるような興奮。
日戸は身震いしながらこの快感を噛み締める。
「湊、自分で脚持ってごらん」
「ん……っ」
恥ずかしそうに脚を大きく開いている湊の後ろに、自身のモノを挿入する。
「ふあぁっ……!!」
たまに奥まで入ると、彼は泣き叫んだ。その様がいじらしくて、わざと酷い抱き方をしてしまいそうになる。
もっと苛めて泣かせたい。こんな風に思ったのは初めてだ。
────おかしいな。俺はもうちょっと優しい人間だと思ったのに。
「日戸……もぅ、イきたい……!」
辛そうに、涙でぬれた眼で訴える彼。可哀想なのに、それでもやめられない。
「だめ。まだ早いよ」
終わらせたくない。この最高な時間を。
「もっと見せて。そしたらイかせてあげる」
「え、……あぁあっ!」
強く、何度も何度も突く。
擦れた部分が気持ちいい。気付けば自分の方が我慢できなくなっていた。
けど、可愛い所は充分見せてもらった。
「一緒にイこ、湊」
そう言うと彼は必死に頷いた。あぁもう、可愛すぎる。
こんな可愛い子、もう手放せない。
二人ほぼ同時に達した。快感が強すぎて、意識が少しぼんやりする。
「おつかれ様。……で、ごめん。おやすみ……」
ぐったりと寝ている彼の額にキスをして、まだ熱い身体を抱いた。
こんなに気持ちいい夜は初めてで、どうしたらいいか自分自身分からない。
ただ、この温もりをずっと感じてたいと……心の中で思いながら眠りに落ちた。
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