人の恋路を邪魔しちゃいけません。

七賀ごふん

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一年生の目標

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一方、生徒会室。夕夏は綿貫からのメッセージを開いて憤慨した。
「お昼、藤平に弁当わけてもらって一緒に食べちゃいました。すいません」。……そんな内容。簡潔だが、瞼を閉じると幸せそうな彼らの姿が目に浮かぶ。夕夏にとってそれは極めて許し難いものだった。

「はあああぁー!? 何でそうなんだよ!! 一体全体何やってんだ!!」
「落ち着けよ、夕夏。あとうるさい」

怒り心頭でスマホをソファに投げつける夕夏を、真弘は呆れ気味に宥める。
「二人にくっついてほしいんだろ。じゃあ好都合じゃんか、何怒ってんだよ」
「…………そうだな。絆が深まれば深まるほど、二人を引き裂く時の俺の快感は凄まじいものになる。なるほど、綿貫も考えてんだな……次会った時はたくさん可愛がってやんないと……」

綿貫は何も考えてないと思うけど……。
かつてないほど動揺してる夕夏を見て、真弘は嫌な予感しかしなかった。 







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