人の恋路を邪魔しちゃいけません。

七賀ごふん

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生徒会長の決心(苦心)

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でも嫌じゃない。これは嬉しい痛みなんだ。
「大丈夫。気持ちよかった」
笑って言うと、またキスされた。

「初めて……お前と繋がれた。本当に嬉しい」

彼の脚が膝の間に割り込んでくる。柔らかい部分を押し上げられ、思わず壁に背中を預けた。また、玉の部分がぎゅうぎゅう追いやられる。まるでペニスがおまけみたいに、存在を誇示していた。
「はー……夕夏、マジでもうやばいわ。俺、お前の裸見れない。抱きたくなっちゃう」
それは勘弁だけど、智紀は本当に素直だ。本当に、可愛い。

「入れられんのは無理だけど。触るだけならいくらでもどうぞ?」

不遜な言い方をしてしまった。我ながら苦笑もんだけど、彼は嬉しそうに俺の脚の間に手を入れる。
「ぁ……」
また反応する。ぶら下がっていた欲望が目を覚まし、彼にすがりついた。
「智、紀……」
浴室で彼を押し倒し、再び抱き着いた。タイルの上は痛い。けどそんなのどうでもよかった。飢えた獣のように、ひたすら求め合う。がむしゃらに体を擦り付けて、髪を乱して、彼の名を呼んだ。
「智紀、智紀……っ」
恥ずかしいぐらい彼に抱きついた。恋人というより、泣いてる子どものように。彼はただ笑って、俺を抱き締めてくれた。
溶けそう。いや、実際に溶けてる。取り返しのつかないことをしてしまったという実感はある。

でも幸せだ。
人ってやっぱり、誰かを好きになるとおかしくなるみたいだ。


俺はもう智紀が好き過ぎて……本当にしんどい。





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