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最高の演奏へ、思い出の演奏へ

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生まれて初めて舞台というものに立った眩魏や北上は上がりに上がりまくっていた。
(こういうとき、素数を数えると落ちつくんだっけ?!よ、よし!2、3、5…)
(やっべぇ、緊張してきた!ええっと、こういうとき、九字を唱えりゃいいって爺ちゃん言ってたなぁ。よ、よし、NAR◯TOで覚えたからいけるよな?臨、兵、闘…)
と、いつどこで習ったのかわからないような方法を取るほど二人は困惑していた。因みに弦はあまり緊張しない体質らしく、星柳も、薙刀の試合などで馴れている。そんな二人を、眩魏達は羨ましそうな目で見つめていた。そんなこんなで自分の席に着いた。前には無数の人が立ち込める。正直言って初めての人にとっては心臓に悪いぐらいの緊張が襲ってくる。全ての視線が自分達に集まって、息が苦しくなってゆくのがわかった。やがて、岡野先生がやってきた。岡野先生が眩魏達の前にやってくると、口をパクパクと動かして静かに微笑んだ。その言葉に、眩魏達は救われた。
「大丈夫、私達はへましない、へまをしてもそれをカバーしてくれる人がいるから」
それが、岡野先生の言葉だった。
(はい!)
という意味を込め、先輩や眩魏達一年生も同時に頷いた。
それを見て安堵したのか、先生の顔の筋肉がほぐれた気がする。
『続いての学校は、兎温中学校クラシックギター部です。クラブ説明文を読み上げます。…』
とクラブ説明文が読み上げられる声が聞こえる。ふと、眩魏は自分達の前に演奏した学校の事を思い出した。自分達と同じ景色を見て、何を思ったのだろうか。ただ一つ、初めて舞台に立つ眩魏でもわかることがある。それは、全員ほぼ同じ条件下のもと、この大会に出場していること。違う所と言えば、楽器と指揮者と学校と意識ぐらいである。そして、最も大切なのは負けないという意識の強さであること。それだけはわかった気がした。岡野先生が腕を上げると約零.五秒に一斉に自分達も右手を上げた。お互い見つめ合い、アイコンタクトを交わす。全員の意識が一点に集中すると、一、ニ、三、四と腕を三角形の形に振る。そこから一拍置いた辺りから、演奏がスタートした。まずは眩魏が所属しているファーストと、弦が所属しているセカンドがリードし、次に星柳の所属するサードが和音を弾き、北上が所属するフォースがベースを弾く。まるでいつかのライブのような雰囲気が立ち込める。この中に、眩魏はありったけの思いを乗せて弾いた。なぜこの部活に入ったのか。そこで何を見たのかなど、とにかく全てをぶつけた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ぜぇーはーぜーはー…どうも、風邪かも知れないたらしゅー放送局です。最近何故か艦これにハマりまったのです。因みに初めの五人のうち、迷わず電を選びました。体調が悪かったので結構乱文だと思いますが最後まで読んでくれると幸いです。では…ばたんきゅー
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