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空色の章
EX 二人を照らす色彩2
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「あ、ナーレ見てあれ。ヴィクラムがなんかやってる」
急にサヴィトリが服の裾を引っ張ってきた。彼女が指差す方を見る。
そこではヴィクラムといかにも屈強そうな壮年の男とが、仮設ステージの上で飲み比べをしていた。
舞台中央うしろにあるボードに二人の名前と倍率が書いてある。どちらが勝つか賭けをおこなっているようだ。アル中め。
観客の中にはヴィクラムの信奉者である羅刹隊士達もおり、ヴィクラムの名前入りうちわを振りかざしながら野太い声援を送っている。あそこに見つかると面倒そうだな。
ほどなくして完全勝利を収めたヴィクラムが一直線にこちらにやって来た。目ざとく気付いていたようだ。
羅刹隊士は優勝賞品の樽酒を担いでいる。そのために連れてきていたのか。
「これをやる。優勝の副賞らしいが無用の長物だ」
ヴィクラムはやにわにチケットを僕に差し出した。隣にサヴィトリがいることについては気にしていないようだ。まぁ、ヴィクラムが即位奉告の儀を知っているわけないか。
チケットには「本日限定満月亭ラグジュアリールームペア宿泊券」と書かれている。
満月亭というのは商業区の中心に位置する老舗のホテルだ。これをもらったところで泊まることはできないのだが。
「ナーレ泊まる?」
「こら、君は帰らなきゃダメだろう」
完全に観光客気分のタイクーンを軽く小突いた。
いや、宿泊しなくとも花火を見る場所としてはちょうどいいか。ラグジュアリールームにはバルコニーがついていたはずだ。
「満月亭はどの部屋も壁が厚いから大丈夫だ」
ヴィクラムは見当違いなことを言い出した。本当に何言ってんだこいつ。
「まぁ、ありがたくもらっておくよ」
僕はチケットを受け取り、服のポケットに仕舞いこんだ。それにしても今日はよく人から物をもらう日だ。
「壁が厚いから大丈夫だ」
「だからなんなんだよお前は!」
真顔で二度も壁が厚いアピールされても困る。こいつは満月亭の回し者なのか。
「祭りは羽目を外すものだ」
訳知り顔で僕の肩を二回叩くと、ヴィクラムは酒樽を担いで羅刹の宿舎の方へと向かっていった。優勝賞品の酒樽は一体何個だったんだ。
「ほんとよく飲むね」
「酒と水の区別がつかないんだろう」
「ナーレはお酒飲まないの?」
「飲まないね。あんなもの思考が鈍るだけさ」
「飲めないの?」
「飲まないの」
強く念を押しておく。細かいことではあるがきっちりしておかないと。
「じゃあ、思考が鈍ってもいい日に一緒に飲もう。ニルニラから甘くて飲みやすい果実酒教えてもらったんだ」
サヴィトリは提案しながら僕の腕に手を絡める。
そういえば腕を組むのは初めてだな、と漫然と思った。
「思考が鈍ってもいい日、ねえ」
果たしてそんな日などあるのだろうか。ヴィクラムがさっき祭りは羽目を外すものだと言っていたけれど、今日ではないだろう。
でも、隣で屈託なく笑っているサヴィトリを見ていると今日でもいいのかな、とも思ってしまう。祭りの熱気で少し浮かされているのかもしれない。
「――今日かな」
……しっかりがっつり浮かされてるじゃあないか!
ぽろっと口から思考が漏れ出ていた。反射的に口元を覆い隠したがそんなことしても無意味だ。
サヴィトリは目を丸くして僕の顔を見上げている。が、すぐに笑顔へと変わった。
「ありがと。じゃあ、居住区の方でやってる楽団の生演奏見たら、お酒買って満月亭行こ。ナーレ人混み苦手でしょ。泊まらなくても休憩するくらいならいいんじゃない?」
なんか今日は妙に可愛く見える。もうすでに思考が鈍っている感じがする。こういうとき、僕は色々とやらかしがちだ。
「ふん、しょうがないな」
僕は見え透いた虚勢を張り、足を居住区の方へとむけた。
* * * * *
満月亭に着いた頃にはすでに空は濃い藍色に染まっていた。打ち上げ花火も上がり始めてしまっている。
夕方あたりから花火を見る場所を求めて往来に出てくる人が多くなったせいだ。あまりに人が多すぎて立ち往生するかと思ったよ。
ラグジュアリー、と銘打つだけあって部屋の内装は高級感にあふれていた。と言っても見るからに「お金をかけました」という感じではない。質の良い調度品が嫌味なく配されている。部屋全体の景観が一つの絵画のであるかのように調和がとれていた。
今日だけの特別の内装なのか、ここにもいくつものランタンが飾られていた。紙にろ過された柔らかい光が部屋の中を幻想的に照らしている。
……まずい、この雰囲気はくらっとくる。
僕は前髪をかきあげるように頭を抱えた。
大酒飲み大会の賞品にするような部屋じゃあないだろうここは。
「ナーレ! あっちに花火が見えるよ」
サヴィトリは荷物を置くとバルコニーの方へと駆けて行った。まだ走る元気があるなんて羨ましい。
広いバルコニーだ。普通の客室一部屋分はある。ソファーが二つと、長方形のテーブルが中央に置いてある。
花火が打ちあがるたびに歓声が聞こえた。夜空に大きく色彩の花が開き、少し遅れて身体の内側に音が響く。
地上も様々な色で埋めつくされていた。明かりの灯ったランタンは昼間とはまるで印象が違う。人の流れと共に、淡く色づいた光が思い思いの方向に流れていく。
僕はソファーの上に足を投げ出して座った。たいした距離を歩いたわけではないが人混みに揉まれると体力をごっそり持っていかれる。
ソファーに座っていても充分花火を見ることができた。
サヴィトリは手すりから身を乗り出して見ている。元気なことだ。
「一緒に見ようよ」
「ここからでも見えるよ」
「横着」
むっとしたサヴィトリがこちらの方にやって来た。容赦なく人の腹の上にまたがる。
文句や拳の一つでも降らされるかと思ったが、サヴィトリはただ僕の方に倒れこんだ。
「それじゃあ花火見えないだろう」
「音が聞こえるからいいよ」
「……今日はずいぶんとしおらしいじゃあないか」
「明日から本格的に忙しくなるんだろうなって思ったらちょっと、ね」
サヴィトリはすがるように強く僕の身体に腕をまわした。触れ合う部分がひどく熱い。
花火が連続して打ちあがる音がする。数えきれないほどの光の枝が折り重なり、空を黄金色に染めていた。
僕はサヴィトリの薄い金色の髪を撫でた。僕が何気なくこぼした言葉のせいで伸ばさなかった髪は、今は結わえるほどになっている。
何か不用意に言うとまた彼女の重荷になってしまいそうで、なかなか口が動かせない。
「ナーレ」
音になるかならないかくらいの、ほとんど吐息のような声で彼女は名前を呼んだ。
花火の音は止んでいる。さっきのがフィナーレだったのかもしれない。
僕の胸に手を当て、サヴィトリはおずおずと唇を重ねた。ぎこちない舌がいじらしい。
僕はサヴィトリを抱き込み、身体の上下を入れ替える。
直後に後悔した。
外はまずい。
酒なんか飲まなくても充分思考が鈍ってる。
人ひとり抱きかかえられる腕力は持ち合わせていない。カイラシュやヴィクラムあたりならそれくらい軽々やってのけるんだろう。いやいや、ないものねだりをしても仕方がない。
「あ」
不意にサヴィトリが空を指さした。
仰ぎ見ると、空に何かが浮かんでいた。
すぐにその正体に思い当たる。死者の魂を霊界へと送るランタンだ。
階下から色も形も様々な灯火が次々空へと昇っていく。
「せっかくだから僕らもやろうか」
僕はランタンを取りに部屋の中に入った。こっそりと安堵の息を漏らす。
サヴィトリと一緒にいると理性を飛ばすことがしばしばある。本当によくない。
ランタンの中の紙燭に術で炎を灯し、サヴィトリの元へと戻る。
「どうやって飛ばすの?」
「このまま熱がたまるまで少し待って、手を離すだけだよ」
サヴィトリは不思議そうに水色のランタンを見る。
原理について説明をしてもいいが、さすがに野暮だろう。それくらい僕にでもわかる。
「前に、君のわがままならきいてあげるって言ったろう。もしも君が歴代で最高のタイクーンになりたいというのなら、僕は全力でそれを手伝うし、何もかも捨ててしまいたいと思ったなら、どこまででも一緒に逃げるよ。だから、ひとりで抱え込むのだけはしないでほしい。ちゃんと聞いて、一緒に解決するからさ」
さっき言えなかったことがようやく形になった。自分の思いがどれくらい伝えられたかはわからないけれど。
まったく人の心は難しい。
サヴィトリはランタンから手を離し、飛び込むように僕に抱きついた。
慌てて僕もランタンを手放し、サヴィトリを受け止める。
こういうことされると、また理性飛ぶんだよ。知ってる。サヴィトリは自分の行動が他人にどんな影響を与えるか全然考慮しないんだからさ。本当に性質が悪いよ。
空に浮かんでいくのは見えたけれど、二色のランタンがそれからどうなったかはわからない。
その時の僕は、サヴィトリを帰さない言い訳と、明日の朝までにサヴィトリを霊廟内に戻す方法を考えるのに必死だったから、さ。
急にサヴィトリが服の裾を引っ張ってきた。彼女が指差す方を見る。
そこではヴィクラムといかにも屈強そうな壮年の男とが、仮設ステージの上で飲み比べをしていた。
舞台中央うしろにあるボードに二人の名前と倍率が書いてある。どちらが勝つか賭けをおこなっているようだ。アル中め。
観客の中にはヴィクラムの信奉者である羅刹隊士達もおり、ヴィクラムの名前入りうちわを振りかざしながら野太い声援を送っている。あそこに見つかると面倒そうだな。
ほどなくして完全勝利を収めたヴィクラムが一直線にこちらにやって来た。目ざとく気付いていたようだ。
羅刹隊士は優勝賞品の樽酒を担いでいる。そのために連れてきていたのか。
「これをやる。優勝の副賞らしいが無用の長物だ」
ヴィクラムはやにわにチケットを僕に差し出した。隣にサヴィトリがいることについては気にしていないようだ。まぁ、ヴィクラムが即位奉告の儀を知っているわけないか。
チケットには「本日限定満月亭ラグジュアリールームペア宿泊券」と書かれている。
満月亭というのは商業区の中心に位置する老舗のホテルだ。これをもらったところで泊まることはできないのだが。
「ナーレ泊まる?」
「こら、君は帰らなきゃダメだろう」
完全に観光客気分のタイクーンを軽く小突いた。
いや、宿泊しなくとも花火を見る場所としてはちょうどいいか。ラグジュアリールームにはバルコニーがついていたはずだ。
「満月亭はどの部屋も壁が厚いから大丈夫だ」
ヴィクラムは見当違いなことを言い出した。本当に何言ってんだこいつ。
「まぁ、ありがたくもらっておくよ」
僕はチケットを受け取り、服のポケットに仕舞いこんだ。それにしても今日はよく人から物をもらう日だ。
「壁が厚いから大丈夫だ」
「だからなんなんだよお前は!」
真顔で二度も壁が厚いアピールされても困る。こいつは満月亭の回し者なのか。
「祭りは羽目を外すものだ」
訳知り顔で僕の肩を二回叩くと、ヴィクラムは酒樽を担いで羅刹の宿舎の方へと向かっていった。優勝賞品の酒樽は一体何個だったんだ。
「ほんとよく飲むね」
「酒と水の区別がつかないんだろう」
「ナーレはお酒飲まないの?」
「飲まないね。あんなもの思考が鈍るだけさ」
「飲めないの?」
「飲まないの」
強く念を押しておく。細かいことではあるがきっちりしておかないと。
「じゃあ、思考が鈍ってもいい日に一緒に飲もう。ニルニラから甘くて飲みやすい果実酒教えてもらったんだ」
サヴィトリは提案しながら僕の腕に手を絡める。
そういえば腕を組むのは初めてだな、と漫然と思った。
「思考が鈍ってもいい日、ねえ」
果たしてそんな日などあるのだろうか。ヴィクラムがさっき祭りは羽目を外すものだと言っていたけれど、今日ではないだろう。
でも、隣で屈託なく笑っているサヴィトリを見ていると今日でもいいのかな、とも思ってしまう。祭りの熱気で少し浮かされているのかもしれない。
「――今日かな」
……しっかりがっつり浮かされてるじゃあないか!
ぽろっと口から思考が漏れ出ていた。反射的に口元を覆い隠したがそんなことしても無意味だ。
サヴィトリは目を丸くして僕の顔を見上げている。が、すぐに笑顔へと変わった。
「ありがと。じゃあ、居住区の方でやってる楽団の生演奏見たら、お酒買って満月亭行こ。ナーレ人混み苦手でしょ。泊まらなくても休憩するくらいならいいんじゃない?」
なんか今日は妙に可愛く見える。もうすでに思考が鈍っている感じがする。こういうとき、僕は色々とやらかしがちだ。
「ふん、しょうがないな」
僕は見え透いた虚勢を張り、足を居住区の方へとむけた。
* * * * *
満月亭に着いた頃にはすでに空は濃い藍色に染まっていた。打ち上げ花火も上がり始めてしまっている。
夕方あたりから花火を見る場所を求めて往来に出てくる人が多くなったせいだ。あまりに人が多すぎて立ち往生するかと思ったよ。
ラグジュアリー、と銘打つだけあって部屋の内装は高級感にあふれていた。と言っても見るからに「お金をかけました」という感じではない。質の良い調度品が嫌味なく配されている。部屋全体の景観が一つの絵画のであるかのように調和がとれていた。
今日だけの特別の内装なのか、ここにもいくつものランタンが飾られていた。紙にろ過された柔らかい光が部屋の中を幻想的に照らしている。
……まずい、この雰囲気はくらっとくる。
僕は前髪をかきあげるように頭を抱えた。
大酒飲み大会の賞品にするような部屋じゃあないだろうここは。
「ナーレ! あっちに花火が見えるよ」
サヴィトリは荷物を置くとバルコニーの方へと駆けて行った。まだ走る元気があるなんて羨ましい。
広いバルコニーだ。普通の客室一部屋分はある。ソファーが二つと、長方形のテーブルが中央に置いてある。
花火が打ちあがるたびに歓声が聞こえた。夜空に大きく色彩の花が開き、少し遅れて身体の内側に音が響く。
地上も様々な色で埋めつくされていた。明かりの灯ったランタンは昼間とはまるで印象が違う。人の流れと共に、淡く色づいた光が思い思いの方向に流れていく。
僕はソファーの上に足を投げ出して座った。たいした距離を歩いたわけではないが人混みに揉まれると体力をごっそり持っていかれる。
ソファーに座っていても充分花火を見ることができた。
サヴィトリは手すりから身を乗り出して見ている。元気なことだ。
「一緒に見ようよ」
「ここからでも見えるよ」
「横着」
むっとしたサヴィトリがこちらの方にやって来た。容赦なく人の腹の上にまたがる。
文句や拳の一つでも降らされるかと思ったが、サヴィトリはただ僕の方に倒れこんだ。
「それじゃあ花火見えないだろう」
「音が聞こえるからいいよ」
「……今日はずいぶんとしおらしいじゃあないか」
「明日から本格的に忙しくなるんだろうなって思ったらちょっと、ね」
サヴィトリはすがるように強く僕の身体に腕をまわした。触れ合う部分がひどく熱い。
花火が連続して打ちあがる音がする。数えきれないほどの光の枝が折り重なり、空を黄金色に染めていた。
僕はサヴィトリの薄い金色の髪を撫でた。僕が何気なくこぼした言葉のせいで伸ばさなかった髪は、今は結わえるほどになっている。
何か不用意に言うとまた彼女の重荷になってしまいそうで、なかなか口が動かせない。
「ナーレ」
音になるかならないかくらいの、ほとんど吐息のような声で彼女は名前を呼んだ。
花火の音は止んでいる。さっきのがフィナーレだったのかもしれない。
僕の胸に手を当て、サヴィトリはおずおずと唇を重ねた。ぎこちない舌がいじらしい。
僕はサヴィトリを抱き込み、身体の上下を入れ替える。
直後に後悔した。
外はまずい。
酒なんか飲まなくても充分思考が鈍ってる。
人ひとり抱きかかえられる腕力は持ち合わせていない。カイラシュやヴィクラムあたりならそれくらい軽々やってのけるんだろう。いやいや、ないものねだりをしても仕方がない。
「あ」
不意にサヴィトリが空を指さした。
仰ぎ見ると、空に何かが浮かんでいた。
すぐにその正体に思い当たる。死者の魂を霊界へと送るランタンだ。
階下から色も形も様々な灯火が次々空へと昇っていく。
「せっかくだから僕らもやろうか」
僕はランタンを取りに部屋の中に入った。こっそりと安堵の息を漏らす。
サヴィトリと一緒にいると理性を飛ばすことがしばしばある。本当によくない。
ランタンの中の紙燭に術で炎を灯し、サヴィトリの元へと戻る。
「どうやって飛ばすの?」
「このまま熱がたまるまで少し待って、手を離すだけだよ」
サヴィトリは不思議そうに水色のランタンを見る。
原理について説明をしてもいいが、さすがに野暮だろう。それくらい僕にでもわかる。
「前に、君のわがままならきいてあげるって言ったろう。もしも君が歴代で最高のタイクーンになりたいというのなら、僕は全力でそれを手伝うし、何もかも捨ててしまいたいと思ったなら、どこまででも一緒に逃げるよ。だから、ひとりで抱え込むのだけはしないでほしい。ちゃんと聞いて、一緒に解決するからさ」
さっき言えなかったことがようやく形になった。自分の思いがどれくらい伝えられたかはわからないけれど。
まったく人の心は難しい。
サヴィトリはランタンから手を離し、飛び込むように僕に抱きついた。
慌てて僕もランタンを手放し、サヴィトリを受け止める。
こういうことされると、また理性飛ぶんだよ。知ってる。サヴィトリは自分の行動が他人にどんな影響を与えるか全然考慮しないんだからさ。本当に性質が悪いよ。
空に浮かんでいくのは見えたけれど、二色のランタンがそれからどうなったかはわからない。
その時の僕は、サヴィトリを帰さない言い訳と、明日の朝までにサヴィトリを霊廟内に戻す方法を考えるのに必死だったから、さ。
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