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第五章 棘の砦
5-9 食えない男
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「その人、殺させるわけにはいかないんですよ」
決して大きくはない声だったが、その言葉はやけにサヴィトリの鼓膜に響いた。
サヴィトリが声の方に顔をむけた時、そこにはなんの姿もなかった。
ただ、びゅうと風の鳴く音が聞こえ、ナーレンダに絡みついていた棘が飛散した。地面に叩きつけられる直前だったナーレンダの身体が地面にぼとっと落ちる。高さはないが、地味に痛そうだ。
「お前、だいぶ前からいただろう! もっと早く助けないか!」
地面に打ちつけた場所をさすりながら、ナーレンダは怒声をあげる。
「ええ~、だってナーレンダさんのせっかくの見せ場を邪魔しちゃ悪いかなーって出てくるタイミング気を遣ったんですよー」
鎖鎌を肩に担いだ人物は場違いにへらへらと笑う。
「あらぁ、ジェイちゃんをここに呼んだ覚えはないわよぉん?」
声こそ面白がっているが、リュミドラの視線は鋭くジェイを刺しぬいている。
「そんなこと言わないでくださいよー。カイラシュさんとヴィラクムさんにも、お前戦力外だからいらないってのけ者にされてー、泣く泣くこっちに来たんですよー」
ジェイはいつもの調子で涙を流す真似をした。意外と根性が据わっている。
「なんとなくジェイちゃんが一番油断ならないのよねぇ。人智を超えた力技で扉をこじ開ける以外、ここには入れないはずなんだけどぉ」
リュミドラの言葉に、サヴィトリは棘の扉の方へと視線をむける。
扉はきっちりと閉ざされており、水の一滴すら漏れる余地はない。
「やだなぁリュミドラさん。大いなる買いかぶりですって。たまたま人ひとりが入れる場所があったってだけですよ」
ジェイはぱたぱたと手を振り、無造作にリュミドラの方へと近付いていく。
「ジェイ! そいつに不用意に近寄るな! 棘が発芽する!」
ナーレンダは慌てたように声をあげた。サヴィトリやナーレンダに埋め込まれたのと同じ棘の種がジェイの身体にもあるとすれば、そばに寄るのは得策ではない。
「ああ、そんな話してましたねー」
ジェイは適当に流し、そのまま歩き続ける。どこからか発生した棘がしゅるしゅるとジェイの身体を覆い、ジェイの歩みを強制的に止めた。
ジェイの表情はいつもと変わらないへらへら笑顔。
「そういえばサヴィトリちゃんとジェイちゃんだけね。アタシのこと名前で呼んでくれるの」
リュミドラは頬に手を当て、嬉しそうに微笑んだ。
「あ、本当ですか? よかったー。なれなれしいとかって怒られたらどうしようかと」
何か策でもあるのか、ジェイは当たり障りのない会話を続ける。
その間にも、棘はジェイの身体を覆い包んでいく。
「うふふ、アタシ人懐っこい子は好きよん。補佐官さんも隊長さんも術士長さんも、みぃんな怖いんだもの」
「まぁ、あの三人は独特というか、ちょっとアクが強いですよね……なんて俺が言ってたこと秘密ですよ? あとで何されるか……特にロリコン術士長さんとかロリコン術士長さんとか」
「僕に聞こえるように言ってるだろお前!」
ナーレンダは額に青筋を浮かべて怒鳴りつけた。いつものように火球を投げつけないのは、空気を読んでのことなのか、その余力すらないからなのか。
「でも、ジェイちゃんも相当面の皮が厚いわよねぇ。時間稼ぎもそろそろおしまい? もう切れてるんでしょう、それ?」
リュミドラは唇の両端をつり上げ、ジェイの身体を指差した。
「あはは、バレてる?」
ジェイが軽く腕を揺り動かすと、切断された棘がばらばらと足元に落ちる。
少し離れた位置からではあるが、サヴィトリはずっとジェイの挙動を見ていた。しかし、彼が何をどうやったのかまったくわからない。
「相変わらず、ジェイちゃんってほんと胡散くさいわよねぇ。ちょっと遊ぼうかと思ったけど、やっぱりや・め・た。アタシこれでも慎重派だから、不安の種はさっさと取り除かせてもらうわん♪」
リュミドラの身体から、無数の棘がジェイにむかって伸びる。
最初の数本こそかわしたが、あまりの数に対応しきれない。
ほどなくしてジェイの身体は拘束された。全身が隙間なく棘に覆われてしまう。
そのままジェイの身体が宙に持ちあげられた。棘が生き物のように動き、身体をきつく締めつける。
サヴィトリは動けない。声も出せない。
リュミドラの注意を逸らさなければと思えど、棘に包まれたジェイの身体は、すでに人としてありえない形になっている。
更に棘が締まる。何かを絞り出すように。
サヴィトリは耐えきれず、目をそむけた。
「……やっぱり、油断ならないわねぇ」
苛立つリュミドラの声。
サヴィトリが慌てて視線を戻すと、ジェイを拘束していたはずの棘はほどかれていた。地面にも棘にも一滴の血もついていない。
ただ、ジェイの姿だけがどこにもなかった。
サヴィトリが周囲を見まわしていると、不意に何かがぶつかるような音がした。
音の発生源はリュミドラの背後。
「縄抜け&不意打ち成功!」
どこからともなく現れたジェイが、リュミドラの背中に斬りかかっていた。
場違いなほど明るい、というか軽い。
「――って、うそーん、こっちもバレてるー!」
刃はリュミドラに届く寸前で棘によって受け止められてしまった。棘は複数本がまとまり、太い棒のようになっていた。
「もー、厄介だなぁ、この棘」
ジェイは棘を蹴ってその反動で離れる。
地面に着地するとすぐに走り出し、流れるような動作で再び斬りつけた。分銅の部分を持って振りまわし、八方から変幻な斬撃をしかける。
「暗殺依頼完遂率ほぼ百パーセントは伊達じゃないのね」
リュミドラは棘を盾状に編んで防御に徹する。
「はぁ、どっからそんな話仕入れてくるんですか? 誇大広告ですよ、それ。ほぼ百パーって言えば聞こえはいいですけど、受けた依頼の絶対数が少ないだけですって」
ジェイは棘の盾を踏み台にし、リュミドラを飛び越えた。すぐさま体勢を整え、棘の薄い部分を急襲する。
しかし、突然リュミドラとジェイとの間に魔物が現れた。生まれた、と言った方が正しいかもしれない。先ほど三人がかりで倒したのと同じ、双頭の獣が牙をむく。
ジェイはどうにか勢いを殺して、慌てて後方に飛び退いた。
普通であればそのまま突っこみ、カウンターで浅くない一撃を受けていただろう。ジェイは行動の切り替えが天才的に早い。
「あらら、中ボスクラスを量産できるのはちょっと想定外かも」
ジェイは小さくため息をつき、左右背後の三方向へと意識をむけた。リュミドラが生み出した三体の双頭の獣に取り囲まれてしまっている。
「アタシも想定外だったわ。ジェイちゃんが奇策と正攻法の両方で強いなんて。でも、数に押されるのはどうかしらん?」
リュミドラは自分の唇に指を押し当て、楽しそうに残虐に笑う。
三匹の獣が同時にジェイに群がった。ジェイの身体が高く打ちあげられる。
そのあとすぐ、獣に覆い隠され見えなくなった。
「くそっ、これだから出しゃばるガキは嫌いなんだよ!」
ナーレンダはふらつきながらも右手を前に突きだした。手のひらに青い炎が渦巻く。しかし炎が集まる速度がいつもより目に見えて遅い。
「ナーレ! ダメだ!」
サヴィトリはナーレンダの方に駆け寄ろうとした。間に合わないとわかっていても、走らずにはいられなかった。
双頭の獣はもう一匹いた。
元々いたのか、リュミドラが新たに生みだしたのか。いや、発生の時期はどちらでも大差ない。
双頭の獣は滑るような速度で疾駆し、ナーレンダへと迫る。獅子の頭が威嚇するように牙を剥いた。
ナーレンダは忌々しげな顔をし、集め途中でまだ拳大にも満たない炎を双頭の獣に放つ。炎は山羊の角の頭突きで簡単に飛散してしまった。
獅子の顎が大きく開く。
少年のように華奢なナーレンダの腰を咥えるように噛みついた。牙が突き刺さり、ローブに少なくない赤がにじむ。
双頭の獣はナーレンダの身体を咥えたまま駆け抜けた。速度を落とさず、棘と瓦礫の山の中へと突っこむ。
決して大きくはない声だったが、その言葉はやけにサヴィトリの鼓膜に響いた。
サヴィトリが声の方に顔をむけた時、そこにはなんの姿もなかった。
ただ、びゅうと風の鳴く音が聞こえ、ナーレンダに絡みついていた棘が飛散した。地面に叩きつけられる直前だったナーレンダの身体が地面にぼとっと落ちる。高さはないが、地味に痛そうだ。
「お前、だいぶ前からいただろう! もっと早く助けないか!」
地面に打ちつけた場所をさすりながら、ナーレンダは怒声をあげる。
「ええ~、だってナーレンダさんのせっかくの見せ場を邪魔しちゃ悪いかなーって出てくるタイミング気を遣ったんですよー」
鎖鎌を肩に担いだ人物は場違いにへらへらと笑う。
「あらぁ、ジェイちゃんをここに呼んだ覚えはないわよぉん?」
声こそ面白がっているが、リュミドラの視線は鋭くジェイを刺しぬいている。
「そんなこと言わないでくださいよー。カイラシュさんとヴィラクムさんにも、お前戦力外だからいらないってのけ者にされてー、泣く泣くこっちに来たんですよー」
ジェイはいつもの調子で涙を流す真似をした。意外と根性が据わっている。
「なんとなくジェイちゃんが一番油断ならないのよねぇ。人智を超えた力技で扉をこじ開ける以外、ここには入れないはずなんだけどぉ」
リュミドラの言葉に、サヴィトリは棘の扉の方へと視線をむける。
扉はきっちりと閉ざされており、水の一滴すら漏れる余地はない。
「やだなぁリュミドラさん。大いなる買いかぶりですって。たまたま人ひとりが入れる場所があったってだけですよ」
ジェイはぱたぱたと手を振り、無造作にリュミドラの方へと近付いていく。
「ジェイ! そいつに不用意に近寄るな! 棘が発芽する!」
ナーレンダは慌てたように声をあげた。サヴィトリやナーレンダに埋め込まれたのと同じ棘の種がジェイの身体にもあるとすれば、そばに寄るのは得策ではない。
「ああ、そんな話してましたねー」
ジェイは適当に流し、そのまま歩き続ける。どこからか発生した棘がしゅるしゅるとジェイの身体を覆い、ジェイの歩みを強制的に止めた。
ジェイの表情はいつもと変わらないへらへら笑顔。
「そういえばサヴィトリちゃんとジェイちゃんだけね。アタシのこと名前で呼んでくれるの」
リュミドラは頬に手を当て、嬉しそうに微笑んだ。
「あ、本当ですか? よかったー。なれなれしいとかって怒られたらどうしようかと」
何か策でもあるのか、ジェイは当たり障りのない会話を続ける。
その間にも、棘はジェイの身体を覆い包んでいく。
「うふふ、アタシ人懐っこい子は好きよん。補佐官さんも隊長さんも術士長さんも、みぃんな怖いんだもの」
「まぁ、あの三人は独特というか、ちょっとアクが強いですよね……なんて俺が言ってたこと秘密ですよ? あとで何されるか……特にロリコン術士長さんとかロリコン術士長さんとか」
「僕に聞こえるように言ってるだろお前!」
ナーレンダは額に青筋を浮かべて怒鳴りつけた。いつものように火球を投げつけないのは、空気を読んでのことなのか、その余力すらないからなのか。
「でも、ジェイちゃんも相当面の皮が厚いわよねぇ。時間稼ぎもそろそろおしまい? もう切れてるんでしょう、それ?」
リュミドラは唇の両端をつり上げ、ジェイの身体を指差した。
「あはは、バレてる?」
ジェイが軽く腕を揺り動かすと、切断された棘がばらばらと足元に落ちる。
少し離れた位置からではあるが、サヴィトリはずっとジェイの挙動を見ていた。しかし、彼が何をどうやったのかまったくわからない。
「相変わらず、ジェイちゃんってほんと胡散くさいわよねぇ。ちょっと遊ぼうかと思ったけど、やっぱりや・め・た。アタシこれでも慎重派だから、不安の種はさっさと取り除かせてもらうわん♪」
リュミドラの身体から、無数の棘がジェイにむかって伸びる。
最初の数本こそかわしたが、あまりの数に対応しきれない。
ほどなくしてジェイの身体は拘束された。全身が隙間なく棘に覆われてしまう。
そのままジェイの身体が宙に持ちあげられた。棘が生き物のように動き、身体をきつく締めつける。
サヴィトリは動けない。声も出せない。
リュミドラの注意を逸らさなければと思えど、棘に包まれたジェイの身体は、すでに人としてありえない形になっている。
更に棘が締まる。何かを絞り出すように。
サヴィトリは耐えきれず、目をそむけた。
「……やっぱり、油断ならないわねぇ」
苛立つリュミドラの声。
サヴィトリが慌てて視線を戻すと、ジェイを拘束していたはずの棘はほどかれていた。地面にも棘にも一滴の血もついていない。
ただ、ジェイの姿だけがどこにもなかった。
サヴィトリが周囲を見まわしていると、不意に何かがぶつかるような音がした。
音の発生源はリュミドラの背後。
「縄抜け&不意打ち成功!」
どこからともなく現れたジェイが、リュミドラの背中に斬りかかっていた。
場違いなほど明るい、というか軽い。
「――って、うそーん、こっちもバレてるー!」
刃はリュミドラに届く寸前で棘によって受け止められてしまった。棘は複数本がまとまり、太い棒のようになっていた。
「もー、厄介だなぁ、この棘」
ジェイは棘を蹴ってその反動で離れる。
地面に着地するとすぐに走り出し、流れるような動作で再び斬りつけた。分銅の部分を持って振りまわし、八方から変幻な斬撃をしかける。
「暗殺依頼完遂率ほぼ百パーセントは伊達じゃないのね」
リュミドラは棘を盾状に編んで防御に徹する。
「はぁ、どっからそんな話仕入れてくるんですか? 誇大広告ですよ、それ。ほぼ百パーって言えば聞こえはいいですけど、受けた依頼の絶対数が少ないだけですって」
ジェイは棘の盾を踏み台にし、リュミドラを飛び越えた。すぐさま体勢を整え、棘の薄い部分を急襲する。
しかし、突然リュミドラとジェイとの間に魔物が現れた。生まれた、と言った方が正しいかもしれない。先ほど三人がかりで倒したのと同じ、双頭の獣が牙をむく。
ジェイはどうにか勢いを殺して、慌てて後方に飛び退いた。
普通であればそのまま突っこみ、カウンターで浅くない一撃を受けていただろう。ジェイは行動の切り替えが天才的に早い。
「あらら、中ボスクラスを量産できるのはちょっと想定外かも」
ジェイは小さくため息をつき、左右背後の三方向へと意識をむけた。リュミドラが生み出した三体の双頭の獣に取り囲まれてしまっている。
「アタシも想定外だったわ。ジェイちゃんが奇策と正攻法の両方で強いなんて。でも、数に押されるのはどうかしらん?」
リュミドラは自分の唇に指を押し当て、楽しそうに残虐に笑う。
三匹の獣が同時にジェイに群がった。ジェイの身体が高く打ちあげられる。
そのあとすぐ、獣に覆い隠され見えなくなった。
「くそっ、これだから出しゃばるガキは嫌いなんだよ!」
ナーレンダはふらつきながらも右手を前に突きだした。手のひらに青い炎が渦巻く。しかし炎が集まる速度がいつもより目に見えて遅い。
「ナーレ! ダメだ!」
サヴィトリはナーレンダの方に駆け寄ろうとした。間に合わないとわかっていても、走らずにはいられなかった。
双頭の獣はもう一匹いた。
元々いたのか、リュミドラが新たに生みだしたのか。いや、発生の時期はどちらでも大差ない。
双頭の獣は滑るような速度で疾駆し、ナーレンダへと迫る。獅子の頭が威嚇するように牙を剥いた。
ナーレンダは忌々しげな顔をし、集め途中でまだ拳大にも満たない炎を双頭の獣に放つ。炎は山羊の角の頭突きで簡単に飛散してしまった。
獅子の顎が大きく開く。
少年のように華奢なナーレンダの腰を咥えるように噛みついた。牙が突き刺さり、ローブに少なくない赤がにじむ。
双頭の獣はナーレンダの身体を咥えたまま駆け抜けた。速度を落とさず、棘と瓦礫の山の中へと突っこむ。
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