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第二部3章 皇女降嫁?白き生花で紡がれし花冠の章

*誰だって、大切なものを失うのは怖い③☆

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*バルド視点。※描写濃いめ!苦手な方はご注意を!






「あ、あぁん!ん、んぅッッ!ん、やっ!」

甘く溶け崩れた喘ぎに、俺の愛撫の手に益々熱がこもる。
舌を絡め舐めて吸って、口から抜け出した舌でそのまま顎を引っ掛けて仰け反らす。
アヤの夜着の結び紐を片手で解く。やんわり結ばれていたそれは、あらかた、こういう事を想定してか、難なくシュルリと簡単に解けた。
アヤに付けたあの二人…相変わらず有能な侍女で助かる。
袷の前を左右に開く。
変わらずきめ細やかな、触って手に吸い付くような肌。薄い頼りない胸についた、ほんのり赤い尖り。

「あ!バ、ド……駄目、だ!」
「駄目じゃねぇだろ?それどころか…ここは」
「や!バ……、ひ、あぁん!んーーーーッッあ!あ!」

僅か抵抗しようとしたアヤの両手首を掴み、抑え込む。足は拡げさせ、その間に体を割り込ませた。
邪魔な動きを封じて、尖りの片方をパクリと口を大きく開け含んだ。
途端に、悲鳴が上がりアヤの体が面白いくらいに爆ぜる。
乳首ここが弱いということはすでに知り尽くしている。口に入れた周りの薄い皮膚ごと、やわやわ食み、まだフニュフニュ柔らかいそれを根元からこそげるようにねっとり舐め上げてやると、あっという間に、コリコリに固く起ち上がった。

「あ!や、だ!やぁあ、バルド!んあ、舐め……」
「ん~……?もっと、か?舐めて?」
「や!ちが……い、にゃぁん!」

無意識の媚びが混ざった甘え声に、内心、ほくそ笑みながら、構わず舐めしゃぶりチュウチュウわざと音を立てて吸ってやると、羞恥と快感に、アヤの瞳が涙で潤み、声が一層高く崩れていく。

「ぁ、あ、ッッ!ふ、や、や、いにゃ…や、ら」
「アヤ?ア~ヤ…ほんと、ここ弱いな?舌ったらずになってるし、可愛すぎだろ。そんな、可愛くちゃ、こっちもちゃんとやってやんなきゃだろ……」
「ひッッうぅっ!!」

放っておいた片方の胸元の肉を軽く寄せて摘み上げた。女のように柔らかい膨らみはないし、せいぜい軽くできた頂に、尖りが突き出すようにチョンとあるという程度だ。
が………
マズい……やっておいてなんだが、思った以上にスケベくさい。ささやかな、あるかないかの無理矢理つくった膨らみの真ん中で、フルフル震える乳首それは………
我慢できず、むしゃぶりつくと、アヤの背中が大きく仰け反る。

「ん、んやぁ、バルド!あ!あぁ、あ、い…いぃ」

片方は口で舌で弄ぶ。片方は縊り出すように指で揉み込みクニクニ捻り上げてやる。

「うん?……ん、アヤ?いい、か?気持ちいい、もっと?」
「ん、ん!い、いぃ…あ、き、もちい!バルド、し、て!ん、も……っと」

理性が溶けた。
ニヤッと笑い、俺はアヤの下履きに手をかけ一気に脱がす。
足の間のモノはすでに、施した愛撫に蜜を流し濡れそぼっていた。

「グッチャグチャ……敏感すぎだな、アヤ。俺は楽しいからいいが……」
「え?あ!!あぁぁぁ、い、……やぁあ!」

思い切り深く口に含んでやると、アヤの体が跳ねる。逃げ打つ腰を押さえ込み、ジュッと強めに吸い上げてやると、泣き声混じりの甘声が響く。
ネトネト溢れ出した蜜が口中から溢れ、後ろの方まで流れ出す。

「や、やぁあ、…バ、ド…あ、熱い…溶け、ちゃ…」

えっろ……
抱いたのは俺だ。アヤに俺を教えたのも。何も知らなかったアヤの体をここまでにしたのも……

毎回毎回、アヤは俺が振り回した、好きにしたと散々文句言うが、俺からしたら、俺の方こそ言いたい。
振り回されてるのは俺だ。
自慢じゃないが、俺は今まで閨でここまで理性を失った事はない。主導権を握り、翻弄する事はあっても、相手の一挙手一投足に俺が合わせるなんざした事もなかった。
その俺が……七も下の相手に夢中になり、たった一言「好き」の言葉一つで簡単に浮かれ、甘やかしまくって、気がつきゃ自分が一人必死に機嫌とり。

愕然だ。なのに、嫌な気になるどころか、益々やめられねぇ……

今までの俺の相手となった者たちが見たら、何て体たらくだと、口を揃えて呆れるだろうぐらいの有り様だ。

「ぅ、ん!ぁ、ぁ……バル、ド。う、後ろ……」

舐めて吸って食んでとしていたら、腰をもじつかせてアヤが遠慮がちに、足を擦り付けてきた。

「後ろも、か?」

足裏に手をかけ支えて持ち上げながら、太ももに舌をゆっくり這わす。所々に、紅い痕を付けながら、殊更ゆったりと聞き返してやると、一瞬言葉に詰まり、視線を彷徨わせる。口を開けたり閉じたりしながら、中々言えず、目線で訴えてくるが、敢えて無視した。

「欲しいんだろう?アヤ…だったら、どうする?」
「…ゃ、バルド…」
「や、じゃ分からん。それとも、ほんとにいやならやめるか?」
「ッッ!!!」

目を見開き、一瞬で顔がクシャッと歪んで泣き濡れる。
意地の悪い事をしている自覚はある。が、泣き顔が可愛すぎてやめるにやめられない。

「どうする?」
「……ど、したら……」
「今日はダメだ。そろそろ、自分で考えろ…俺が、欲しいならな」

あとで盛大に拗ねるのは分かっていたが、今日は許す気になれない。
アヤから僅かながら欲しがってくれ、嬉しい反面、気持ちが若干ささくれだっている。
理由は分かっている。

「渡さない……アヤお前は俺のものだ……」
「バ、ルド?な、に?」

涙で潤みきった瞳で見上げてくるアヤ。手に入れれば落ち着くかと思った。
が、落ち着くどころか、益々焦燥が募る。大切なものを失うかもしれないというのが、こんなに怖いと感じるとは……
苛々と言い表せないモヤモヤに暗く陰りを持ち始めた俺の頬に、不意に温かいものが触れた。
ハッと我に帰る。
見下ろすと、アヤが静かに見上げてきていた。頬には手が添えられている。

「どうかしたか?」
「アヤ………」
「バルドらしくない……こういう時でも、自信満々で強引俺様なのが、バルドだろ?何かあるのか?」

言われた言葉に、一瞬目を瞠り、やがて笑いがこみ上げた。

「バルド?」

ほんとにらしくない。言う通りだ。
奪われるのが怖いなら、奪われないよう守り、奪わせなければいい。
訝しそうに首をかしげるアヤを抱き寄せる。

「バル、ド?」
「何でもね……」
「バ……んっ!!」

言葉は口付けに消えた。唇を割り、舌で歯列をこじ開ける。戸惑う舌を絡め取り、粘着質な水音が立つほどに擦り立てる。

「バ、バルド?!俺、何も……」
「自分で考えろ、か?もう、いい……」
「え?」
「気が変わった」
「ちょっ、、待っ、!」
「待てねぇし、待たねぇ」

焦って僅か抵抗するアヤを軽くいなし、俯せにひっくり返した。腰だけを上げさせる格好にし、尻に手をかける。

「バルっ…!!やっ、や、アッ!!」
「いやは聞かんし……聞けん。甘やかしてやるから、可愛く啼いてくれ」

尻たぶに軽く口付けて、俺は………ーーーーーーーー






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