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第二部1章 黒き鎖の呪痕 奪われつつある光の章

*何とか普通に…………④☆

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*ちょっと長めです。よろしくお願いしますm(_ _)m





「い、やぁあっ!あ、ん!ぁ…、あ、バル、ド!ん…そ、な……し、たらぁ」

指を噛み、声を堪えるアヤが気に入らず、俺は根元をやんわり揉みしだき、先端の窪みに舌先を捩じ込み抉るように、強めに吸い上げた。
これには我慢できず、背中を仰け反らせ、アヤが甘苦しい悲鳴をあげて体を捩り立てる。
ダラダラととめどなく溢れる愛液を、俺は夢中で舐めとっていく。

「あ、あ、…んっ!バルド…あぁ!そ、んな…舐め、ちゃ、だ……」
「ん~……?何で?舐めたら舐めただけ…どんどん出てくる…だめじゃねぇだろ?アヤ…もっと、って言えよ」

舌の広い部分全体で、側面を下から上に舐めあげてやると、アヤが詰まった喘ぎをあげ唇を噛む。
まただ……
声を堪えようとする仕草に、羞恥を堪えようとする仕草を可愛いと思う反面、泣きじゃくり立てたくて堪らない暴力的な顔が見え隠れする。
若干苛ついたまま、アヤのそこの根元を強めに締めつける。

「あうっ!!や、痛ッ……バルド!?」
「俺が欲しいって、素直に言うまでお預けにしようか?もっとしてって……舐めて、吸って、気持ちよくしてって…可愛くいやらしく、泣いて乱れてよがり狂うお前が見たい」
「や…い、やだ……バ、ルド…バルド!」
「また「いや」か……どうして言えねぇ?欲しくないのか?ここもだが……もっと奥にも欲しいだろう?ここだけじゃねぇのを、俺も…お前も知ってる」

俺の言葉に、アヤが小さく息を呑む。少し怯えを含んだそれに、俺はそっと息を吐いた。
加減が難しいな。あまり怯えさせると、体が硬くなる。そうなると、痛みを与える事になるから、それは俺の本意じゃねぇ。
可愛がりたいのと、苛めて泣かせたい気持ちとで揺れ動く。
まったく、ほんとにどうかしている。
俺をここまで振り回すのは、アヤこいつだけだ。
だが、駄目だ……
意地が悪いと分かっていても、やはり我慢できん!
根元を抑える手はそのままに、上に伸び上がり、アヤに視線を合わせる。潤んだ目尻に口付け、微かにわななく唇を軽く舐めてから、触れるか触れないかの距離で口を開いた。

「アヤ……最後だ。欲しいか、欲しくないかだけでいい……応えてくれ」
「………ル、ド………」

くしゃっと歪む顔に征服感が募り、内心苦笑いだ。
俺も、世のどうしようもない男たちと一緒だ。自分の中に、こんな黒いものが溢れかえっていようとは……

「バルド……」
「うん?…言えるだろ?アヤ…」

甘やかすように、唆すように再度促すと、アヤが目を閉じ小さく口を開く。

「……て」
「聞こえねぇ…」
「……し…て。バルド、……が、欲しい」

か細く言い、顔を俯けてしまうアヤに、俺は自分でも傲慢な顔になっているのを自覚しながら、満足そうに笑む。

「上出来だ…アヤ」













「やぁあ!やだっ!や、いやぁ、…バルド!バルド、やだって、ば!な、んで!?それ、絶対やだっていつも……!」

知ってる。
泣きじゃくるアヤに構わず、俺はそこに唇を寄せる。
俺を受け入れるそこは、小さく慎ましやかで、何度抱こうと最初は念入りに解す必要があった。
縁を舐め舐り、尖らせた舌を差し込むと、アヤの体がビクリと大きく跳ね上がった。
腰を浮かすように持ち上げ足を広げさせている為、前も後ろも隠すものがない。
恥ずかしがり嫌がるのを半ば無理矢理そうしたが、かなり煽情的な有様だ。
とにかく、視覚的にかなりいやらしい。眺めは抜群にいいが、乱暴にしないよう逸る気持ちを抑えるのに必死だ。
前は止めどなく溢れる蜜でビショビショのグチャグチャで、流れ出した蜜が後ろの蕾を濡らしている。
このぐらいでいつも多少泣かせる事になるのだが、今日はかなり泣いてしまっている。

「アヤ?ア~ヤ……?」
「……ッ……く……ンくッ…、、、…」

ヒックヒックと啜り泣くアヤに、俺は溜め息一つ。
マズい……先走りすぎた。
闇の魔の手に捕まり、妙な出来事に巻き込まれた後のこれだから、感情の方がついてこれてないのだろう。
泣き濡れたいとけない姿に俺は微苦笑し、その体を腕に抱きこむ。
つくづく、おれはこれに甘いらしい……

「やめるか?」
「え?………」
「続けても、体はよくても気持ちがそうじゃないなら、辛いだろう?」
「……………………」
「うん?どうした?」

まじまじと俺を見つめるアヤに、首を傾げてやると、

「今のバルド……普通だ…」
「???」
「さっき、普通が変だって言ったから…怒ってこのまま無理矢理絶対へんな事されると思ってた」
「あ~~~…まぁ、最初はな。だけど、お前が拘ってるみてぇだし、まぁ、そうしてみるのもって思ってな」
「変態スケベな事しかできないと思ってた……」
「あのなぁ~………お前は俺を何だと………ハァッ!もう、いい。俺も悪かった。その、な…お前相手だと、歯止めが利かねぇんだ。だから、多少やり過ぎな面はある」
「多少じゃない………」

ジトと恨めしそうに見てくるアヤに、自覚があるだけに気まずい。
まぁ、かなりやらかしてるからな……

「可愛い恋人を前にしたら、男はみんな変態になるもんだ!とにかく、そういうもんだ!」
「……………………」

我ながらなんて言い訳だ。これが一国の皇太子の言う事かと、自分で呆れてしまう。

「…………愛してるから、歯止めが利かないんだ」

抱きすくめ、肩口に顔を埋めたまま告げる。
自分でも分かる。今の俺は顔が赤い。
くそ!何て恥ずかしい……!
自分からこんな事言うなんざ、ほんとにアヤこいつが初めてだ。

「恥ずかしい奴……よく、言えるよな?んな事…」
「お前……」

言いかけた言葉は途中で止まる。
ふと顔を横に向けると、アヤの耳が真っ赤だったからだ。
笑いがこみ上げクスクス笑うと、アヤもつられたように笑い出す。

「あっ…………!」

ふと俺のものとアヤのものが触れ合い、アヤが小さく声を上げて身じろぐ。

「で?どうする?……やめるか?」

赤くなった耳に口付け、顔を正面に向けて見つめ合う。耳同様、目元を朱に染めたアヤが視線を伏せる。

こいつはほんとに恥ずかしがりで意地っ張りで……

だが、俺はそんなこいつに甘い自覚もあり……
フと笑うと、触れそうで触れない距離まで唇をつけて囁く。

「俺が欲しいなら、分かるな?アヤ……」

俺の言葉に、アヤがそっと目を閉じたのが合図だった。





*甘い((((;゚Д゚)))))))
すみません…更新遅れた上に、作者ニャンコは甘ったるさに胸焼け起こしてます(ーー;)
読者サマも、蜜吐きご注意願います(笑)
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