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第3章 ラシルフ 騒風と騒乱の風編
16.静かな部屋に、アクセサリーの音って響くよね?(泣)①☆
しおりを挟むそうだ!今の今まで忘れてたけど、俺………
「バルド!待って、待って!待てってば!待てって言ってんだろ!!」
引き下ろされそうなパンツを、必死に掴んで引き上げる。
マズい…非常にマズい。
「往生際が悪いぞ、アヤ」
「いやいやいやいや!そうじゃなくて、そうなんだけど!え~~っと、下はその……」
「ごちゃごちゃ、うるせぇ。黙って大人しくしてろ」
う~う~、あ~あ~、唸ってたら、隙をついて下を引き下ろされた。
ぎゃあ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
い~~~~~~~~~~や~~~~~~~~~!
だって、だって!俺……………
「……………………アヤ」
うぅ、、バルドの声がメチャクチャ低い。怒ってるのが丸分かり。
「……お前は、ほんとに俺を煽るな?何で、こんな格好させられてんだ?」
バルドが言う、こんな格好。
俺は、下……履かせてもらってなかった。パンツの下は、素っ裸。
だって、拉致られて気が付いたらこんな格好させられてて。最初は気にもなったけど、段々、着けてない事にも慣れるっていうか……
煽るつもりはこれっぽっちもないです。
必死に両手で隠すけど、見られてるし着けてないのは明白で意味がない。
身に着けてるのはアクセサリーのみ。何てマヌケな格好。
「あっ!!やだ、やだ、バルド!や、め……」
必死に股間隠してた手を無理やり外され、顔の両脇に押し付けるように押さえ込まれた。
隠すものもなくし、全部丸見え状態。
ひどい…どんな羞恥プレイですか?
「やだってば、こんな格好!」
「服着たまますんのか?俺は別にいいが」
「そういう意味じゃない!第一、何で、お仕置きになるんだよ!?やだ!絶対、やだからな!」
「お前は自分が今回の騒ぎの原因なの分かってるか?拒否権はない」
「ひど!!」
「当たり前だ。ひどくなきゃ、仕置きになんねぇだろうが」
尚も言い募ろうとした文句は、塞がれた唇に消える。
結局、バルドのいいようになるんじゃないか~~!!
「う!ぶ、ま、待って!バルド、ひ、とつだけ!」
「うん?まだ、何かあんのか?」
「アクセ……装飾品!腕輪とか、足輪とか外したい!音するじゃん!恥ずかしいから、外したい!」
キスを解き、何とかそれだけお願いした。
今の今まで気にしてなかったが、静まり返った部屋の中で、アクセサリーの立てる、ジャラジャラシャンシャンいう音はかなり耳につくし気になる。
こんな音立ててたら、万が一誰かに聞かれたら超赤面ものだ。
「却下!」
「はっ?!何で?」
「お前には恥ずかしいのも、仕置きになる。だから、外さねぇ」
「ひどい!鬼!悪魔!鬼畜!あんた、俺の事好きって嘘だろーーーーーーーーーー!」
「おにあくまきち?……まぁ、いい。俺がお前を好きで愛してる証拠はこれからたっぷり証明してやるから、お前は黙って可愛く愛されてろ」
「い、い、…………!!!!」
ニッコリ表面上は極上の笑みだが、俺にとっては悪魔の笑みを浮かべる。
いやだぁ~~~~~~~~~~~~~~~!!
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