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外伝2 触れる指先ーエリオー
*選ぶなら?
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*前置き有り!未読の方は、番外編③恋に戯れる”それぞれの結末は???”を読んでから、こちらへお進み下さい!
「違うんですってば!!」
叫んだ僕に、不機嫌を隠そうともしない男が振り返る。
本気で面倒臭い。
こうなるのが分かったから秘密裏になんとかしようとしたのだ。
不機嫌な男、ラキティスに追い込まれ、半泣きの青年と目が合い、思わず深く溜め息をついた。
「あとはやっとくから。ジャイルはもう行って」
「エリィ、ありがとう。恩にきる!人の話は聞けよな!キサ!!エリィにひでぇ事すんなよ!」
ギッと睨まれ、ヒィッと悲鳴をあげながらジャイルが逃げていく。
意外と大人気ない。
胡乱な目を向けるが、逆に睨まれそれ以上の反論は止める。
「随分、打ち解けたようだな?エリィなんて呼ばれてもいるし?」
「それは…まぁ、ワケありな僕を受け入れてくれたわけだし……店には感謝してます。呼び方は、ファランが……」
本当の名前は名乗った。
自分の名前は嫌いだ。
エリシュオ。
クレイドル古語で”希望”を意味するそれは、母親が付けた。弱くて優しくて、馬鹿がつくくらいにお人好しで大人しい人。父親であるあの人に無駄な期待をして、こんな皮肉な名前をつけ、結局……
「エリオ?」
「ッ……………………な、んでも、ないです」
呼ばれてハッと我に返って、慌てて首を振り、暗く落ちた気持ちを振り払う。
こんな気持ちになるから嫌なんだ!
ますますもって、嫌になる。
母は好きだ。屋敷の中で、自分の周りにいる者たちの中で唯一の存在だった。
だからこそ、その人が付けてくれた名前を好きになれずにいる自分が1番嫌いだ。
「………………だ?」
「は?え、、っ?」
鬱屈とした気持ちのまま呆然としていて聞き逃した。
苦虫を噛み潰したよう表情に加え、益々不機嫌そうに睨まれる。
「人の話は聞け…!」
「も、し訳ありません…」
こんな表情ばかりだな……
先日の件から、ラキティスの僕に対しての態度が変わりつつある。
それは自分自身にも当てはまる事で……
意識し過ぎてる。
何となく気不味くて視線が合わせられない。
「ジャイルから渡されたのか?」
「………そう、です」
分かってしまった以上誤魔化せない。隠すのは逆効果だと思い、正直に伝える。
「あいつ……懲りずに今度はお前にか…いい加減そろそろどうにかするか……」
「やめて下さいね?何するつもりかは知らないですけど、本当にそんなんじゃないんですから」
不穏な事を言いだすラキティスを諌めた。
店の規律を守る為だ。
僕のために言っているわけじゃないのは分かっている。
自惚れるなと、自分を律し心を引き締める。
誤解を招きそうなこと言わないで欲しい。
肌を合わせた記憶はまだ根強い。
ラキティス的に、不本意だったのは分かっている。
仕方なくとはいえ、そうせざる得なかった。
誰だって、肌を合わせる相手は選びたいものだ。
抱きたくもない僕を抱くしかなかった。
後ろめたくて気まずい事この上ない。
忘れたい。
けど、忘れたくない。
意図的に避けていたのに、人の気持ちも知ってか知らずかこの人は……
「庇うのか?」
「……そういうわけ、じゃ…」
「奴を庇う理由は?」
「……………………」
いつになくしつこい。
面倒事ばかり起こすジャイルに腹が立って、尚且つ、店の規律を守る為に罰しなければならないのは分かる。
それを止めたのは僕で……
嫌なら、構わなきゃいいのに、、、
「あなたの為、です」
「うん?俺……?」
「ジャイルは……ナファを誘う為に、、その、それを買って……」
「ナファ……?」
訝し気にラキティスが眉を顰める。
小さく呟くような声に、小さく息を吐き、視線を逸らせた。
「だって…ナファは」
先だって、助けてもらった時に、ラキティスとナファがそういう関係なのは分かっている。
自分の女に手を出されるのを喜ぶ男はいない。気分はめちゃくちゃ悪いはずだ。
だから、ジャイルを特に庇ったわけではなく、ラキティスが知らなくていいよう隠そうとしたのだが……
ハァッと深く溜め息を吐き、ラキティスに見つめられた。呆れたような怒ったような複雑な表情で睨まれる。
睨まれる理由が分からない。
「何でそうなるんだ……?」
「はい?」
小さく吐き捨てるように言われたそれは聞き取れない。
聞き返す僕に、ラキティスが再度溜め息をつく。
「確かに気分は良くないな…」
次に言われた言葉に、胸がツキっと痛んだ。
分かってはいたが、こうもあっさり認められると胸が気持ちがザワつく。
ラキティスとナファの関係を受け入れ納得、自分なんかがそこに入る余地はないと諦めたくせに、突きつけられる現実に一人勝手に傷ついて……
本当にどうしようもない、、、
思わず歪みそうになる顔を堪え、奥歯をぎゅっと噛み締めた。
「よ、けいな事、ですけど……貴方とナファの為と思って……」
「俺とナファの為、、ね」
「あ!ジャイルは、ナファにフラれたみたいなので!だから、その、大丈夫というか……」
言ってる最中に声が段々尻窄み、顔が見れなくなって俯く。
「で?ナファにフラれたジャイルに、お前が誘われた、、、か?」
「え?違ッ、、、っ⁉︎」
ラキティスの声が低い。
俯いた頭上に影ができ、ハッと顔を上げた瞬間、勢いよく背中から壁に体が押し付けられた。
顔の両側をラキティスの手が壁に付く形で、正面から見据えられた。
いつだったか、アヤが教えてくれた体勢だ。
か、か、かべどん?だったかな??
あまりに急な事に、思考が全く追いつかず、妙な事を考えてしまう。
至近距離から映る端整な顔に、そんな場合じゃないと分かっても心臓が早鐘打ち始めた。
惹かれる。
駄目だ。
分かってる。
そんな相手。自分では手が届かないと分かってる人。
たとえ、体を繋げられた事実はあろうとも、心が重ならなければ意味がない。
一生懸命に自分を叱咤し、言い聞かせ、伸ばしたくなる手を必死に我慢する。
手を伸ばせば触れられる距離だ。
でも、伸ばす事は許されない。
声が……………………震える。
「ラ、、キティス、様………ッ」
「どうやったら伝わるんだ?」
「ぁ、、えっ?」
届いた吐息と呟きに、でも、ザワつきっぱなしの思考は回らず、思わず伺う。
恐る恐る見遣ると、軽く眉を顰めてそっぽを向かれた。
「……無自覚か?……これで何で伝わんねぇんだ?どうしろってんだ?」
「あ、の?ラキ………ッッッ⁉︎」
グッと顔が、鼻先が触れそうなくらいに近づく。
息を呑む僕に、ラキティスの目が細められた。
「渡せよ…」
「え?ぁ………な、、に?」
ずっと近い距離に息ができない。
「ジャイルから渡された例のやつ……」
「こ、れ……しん、ぱ……しなく、ても、、しょ、処分、しま、す!」
「俺が預かる。今、お前の手元にあるってだけで我慢ならん!」
「ジャ、、イルに返し、たりしな…!」
ナファを再び口説くために、ジャイルが返せと言っても渡したりしない。
必死に距離を取ろうと身を捩る。
「………そういう事じゃねぇよ」
僕の返しに、ラキティスが深く溜め息をつく。
「選べよ?渡さないんなら、今、お前と使う。渡すなら、ジャイルもナファも……誰も咎めねぇよ。誰も、な?」
「ッッッ……………………!!」
前回だって、薬のせいでやむなしで……ラキティスにやりたくもない迷惑をかけまくったのに、違う意味とはいえまた?
渡すなら咎めないって……渡さなきゃ咎めるって言ってるも同然。
選択肢になってない!
結局、渡すしかない。
震える手を動かし、媚薬の果実を一つ手渡す。
本当はもう一つあったが、どこかに落としたらしい。
そのうち腐るだろうし、好き好んで口にしようなんて輩はいないだろう……
「これだけか?まだ持ってないか?」
「持っ、、てません!も、離れ、、て」
我慢できなくなり、思わずラキティスの胸元に両手をつき体を遠ざけようとし、顔をふり仰ぎ息を呑む。
思った以上に近い体の距離に、動けなくなる。
フッと細められるラキティスの瞳。雰囲気が妖しくなり、頭の奥で警鐘が鳴る。
こんな……軽はずみに受け入れちゃ駄目だ。
勢いや雰囲気に流されれば、後で絶対後悔して沈む。
近づく顔に、逃げろと言う頭とは裏腹体が言う事を聞かない。
ぎゅっと目を閉じた。
「だ、、、、め」
震える唇が紡ぎ出した言葉に、近づく気配が止まる。
ふ~と、整えるような何かを堪えるような溜め息が聞こえた後、閉じた目尻の縁に柔らかく温かいものが触れ一瞬で消えた。
体が自由になり、ラキティスの気配が遠ざかる。
開いた目に、去っていくラキティスの姿が映り、その場にヘタリ込む。
「馬鹿………期待、、、させない、でよ」
口元を手で覆ったまま動けなかった……ーーーーーー
「違うんですってば!!」
叫んだ僕に、不機嫌を隠そうともしない男が振り返る。
本気で面倒臭い。
こうなるのが分かったから秘密裏になんとかしようとしたのだ。
不機嫌な男、ラキティスに追い込まれ、半泣きの青年と目が合い、思わず深く溜め息をついた。
「あとはやっとくから。ジャイルはもう行って」
「エリィ、ありがとう。恩にきる!人の話は聞けよな!キサ!!エリィにひでぇ事すんなよ!」
ギッと睨まれ、ヒィッと悲鳴をあげながらジャイルが逃げていく。
意外と大人気ない。
胡乱な目を向けるが、逆に睨まれそれ以上の反論は止める。
「随分、打ち解けたようだな?エリィなんて呼ばれてもいるし?」
「それは…まぁ、ワケありな僕を受け入れてくれたわけだし……店には感謝してます。呼び方は、ファランが……」
本当の名前は名乗った。
自分の名前は嫌いだ。
エリシュオ。
クレイドル古語で”希望”を意味するそれは、母親が付けた。弱くて優しくて、馬鹿がつくくらいにお人好しで大人しい人。父親であるあの人に無駄な期待をして、こんな皮肉な名前をつけ、結局……
「エリオ?」
「ッ……………………な、んでも、ないです」
呼ばれてハッと我に返って、慌てて首を振り、暗く落ちた気持ちを振り払う。
こんな気持ちになるから嫌なんだ!
ますますもって、嫌になる。
母は好きだ。屋敷の中で、自分の周りにいる者たちの中で唯一の存在だった。
だからこそ、その人が付けてくれた名前を好きになれずにいる自分が1番嫌いだ。
「………………だ?」
「は?え、、っ?」
鬱屈とした気持ちのまま呆然としていて聞き逃した。
苦虫を噛み潰したよう表情に加え、益々不機嫌そうに睨まれる。
「人の話は聞け…!」
「も、し訳ありません…」
こんな表情ばかりだな……
先日の件から、ラキティスの僕に対しての態度が変わりつつある。
それは自分自身にも当てはまる事で……
意識し過ぎてる。
何となく気不味くて視線が合わせられない。
「ジャイルから渡されたのか?」
「………そう、です」
分かってしまった以上誤魔化せない。隠すのは逆効果だと思い、正直に伝える。
「あいつ……懲りずに今度はお前にか…いい加減そろそろどうにかするか……」
「やめて下さいね?何するつもりかは知らないですけど、本当にそんなんじゃないんですから」
不穏な事を言いだすラキティスを諌めた。
店の規律を守る為だ。
僕のために言っているわけじゃないのは分かっている。
自惚れるなと、自分を律し心を引き締める。
誤解を招きそうなこと言わないで欲しい。
肌を合わせた記憶はまだ根強い。
ラキティス的に、不本意だったのは分かっている。
仕方なくとはいえ、そうせざる得なかった。
誰だって、肌を合わせる相手は選びたいものだ。
抱きたくもない僕を抱くしかなかった。
後ろめたくて気まずい事この上ない。
忘れたい。
けど、忘れたくない。
意図的に避けていたのに、人の気持ちも知ってか知らずかこの人は……
「庇うのか?」
「……そういうわけ、じゃ…」
「奴を庇う理由は?」
「……………………」
いつになくしつこい。
面倒事ばかり起こすジャイルに腹が立って、尚且つ、店の規律を守る為に罰しなければならないのは分かる。
それを止めたのは僕で……
嫌なら、構わなきゃいいのに、、、
「あなたの為、です」
「うん?俺……?」
「ジャイルは……ナファを誘う為に、、その、それを買って……」
「ナファ……?」
訝し気にラキティスが眉を顰める。
小さく呟くような声に、小さく息を吐き、視線を逸らせた。
「だって…ナファは」
先だって、助けてもらった時に、ラキティスとナファがそういう関係なのは分かっている。
自分の女に手を出されるのを喜ぶ男はいない。気分はめちゃくちゃ悪いはずだ。
だから、ジャイルを特に庇ったわけではなく、ラキティスが知らなくていいよう隠そうとしたのだが……
ハァッと深く溜め息を吐き、ラキティスに見つめられた。呆れたような怒ったような複雑な表情で睨まれる。
睨まれる理由が分からない。
「何でそうなるんだ……?」
「はい?」
小さく吐き捨てるように言われたそれは聞き取れない。
聞き返す僕に、ラキティスが再度溜め息をつく。
「確かに気分は良くないな…」
次に言われた言葉に、胸がツキっと痛んだ。
分かってはいたが、こうもあっさり認められると胸が気持ちがザワつく。
ラキティスとナファの関係を受け入れ納得、自分なんかがそこに入る余地はないと諦めたくせに、突きつけられる現実に一人勝手に傷ついて……
本当にどうしようもない、、、
思わず歪みそうになる顔を堪え、奥歯をぎゅっと噛み締めた。
「よ、けいな事、ですけど……貴方とナファの為と思って……」
「俺とナファの為、、ね」
「あ!ジャイルは、ナファにフラれたみたいなので!だから、その、大丈夫というか……」
言ってる最中に声が段々尻窄み、顔が見れなくなって俯く。
「で?ナファにフラれたジャイルに、お前が誘われた、、、か?」
「え?違ッ、、、っ⁉︎」
ラキティスの声が低い。
俯いた頭上に影ができ、ハッと顔を上げた瞬間、勢いよく背中から壁に体が押し付けられた。
顔の両側をラキティスの手が壁に付く形で、正面から見据えられた。
いつだったか、アヤが教えてくれた体勢だ。
か、か、かべどん?だったかな??
あまりに急な事に、思考が全く追いつかず、妙な事を考えてしまう。
至近距離から映る端整な顔に、そんな場合じゃないと分かっても心臓が早鐘打ち始めた。
惹かれる。
駄目だ。
分かってる。
そんな相手。自分では手が届かないと分かってる人。
たとえ、体を繋げられた事実はあろうとも、心が重ならなければ意味がない。
一生懸命に自分を叱咤し、言い聞かせ、伸ばしたくなる手を必死に我慢する。
手を伸ばせば触れられる距離だ。
でも、伸ばす事は許されない。
声が……………………震える。
「ラ、、キティス、様………ッ」
「どうやったら伝わるんだ?」
「ぁ、、えっ?」
届いた吐息と呟きに、でも、ザワつきっぱなしの思考は回らず、思わず伺う。
恐る恐る見遣ると、軽く眉を顰めてそっぽを向かれた。
「……無自覚か?……これで何で伝わんねぇんだ?どうしろってんだ?」
「あ、の?ラキ………ッッッ⁉︎」
グッと顔が、鼻先が触れそうなくらいに近づく。
息を呑む僕に、ラキティスの目が細められた。
「渡せよ…」
「え?ぁ………な、、に?」
ずっと近い距離に息ができない。
「ジャイルから渡された例のやつ……」
「こ、れ……しん、ぱ……しなく、ても、、しょ、処分、しま、す!」
「俺が預かる。今、お前の手元にあるってだけで我慢ならん!」
「ジャ、、イルに返し、たりしな…!」
ナファを再び口説くために、ジャイルが返せと言っても渡したりしない。
必死に距離を取ろうと身を捩る。
「………そういう事じゃねぇよ」
僕の返しに、ラキティスが深く溜め息をつく。
「選べよ?渡さないんなら、今、お前と使う。渡すなら、ジャイルもナファも……誰も咎めねぇよ。誰も、な?」
「ッッッ……………………!!」
前回だって、薬のせいでやむなしで……ラキティスにやりたくもない迷惑をかけまくったのに、違う意味とはいえまた?
渡すなら咎めないって……渡さなきゃ咎めるって言ってるも同然。
選択肢になってない!
結局、渡すしかない。
震える手を動かし、媚薬の果実を一つ手渡す。
本当はもう一つあったが、どこかに落としたらしい。
そのうち腐るだろうし、好き好んで口にしようなんて輩はいないだろう……
「これだけか?まだ持ってないか?」
「持っ、、てません!も、離れ、、て」
我慢できなくなり、思わずラキティスの胸元に両手をつき体を遠ざけようとし、顔をふり仰ぎ息を呑む。
思った以上に近い体の距離に、動けなくなる。
フッと細められるラキティスの瞳。雰囲気が妖しくなり、頭の奥で警鐘が鳴る。
こんな……軽はずみに受け入れちゃ駄目だ。
勢いや雰囲気に流されれば、後で絶対後悔して沈む。
近づく顔に、逃げろと言う頭とは裏腹体が言う事を聞かない。
ぎゅっと目を閉じた。
「だ、、、、め」
震える唇が紡ぎ出した言葉に、近づく気配が止まる。
ふ~と、整えるような何かを堪えるような溜め息が聞こえた後、閉じた目尻の縁に柔らかく温かいものが触れ一瞬で消えた。
体が自由になり、ラキティスの気配が遠ざかる。
開いた目に、去っていくラキティスの姿が映り、その場にヘタリ込む。
「馬鹿………期待、、、させない、でよ」
口元を手で覆ったまま動けなかった……ーーーーーー
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