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第三部1章 嫁取り騒動再発 逃避の蜜月編
8.どうやらマジのようです(汗)①☆
しおりを挟む俺とバルドが過ごすはずだった部屋(以外に近かった)に入る。
「バルド!だから、少し待てってば!」
「は?何を?さっきはヤル気だったろ?」
「ヤル気て……なんつう事言うんだよ!?って、そうじゃなくて!!」
「ヤりたくないのか?」
「そういう事じゃねぇ!!」
まず、ヤるヤらないから離れろ!
いや、俺も空気に流されて?あやうく、何もかんもどうでもよく、そのまま甘えたい感じになったが、我に帰ればそうじゃない。
第一、このまま突入すれば、真相聞けるのはかなり先に……(今までのパターンだと)
「やっぱり、何も知らないままじゃ、、、」
「あとでいいだろ?終わったんだし」
「終わった……?」
終わった、のか?何だ、終わったのか…終わったんだな……………………………………………………………
………………………………………………………………
何時っ?????
「終わったっていつだよ?!あの傍迷惑な貴族野郎も放っぽってきちゃったし、第一、ユリウスとイ……」
「閨で他の野郎の名前を今言うのか?」
「そうじゃなくて!もうッ!!人の話聞けよ!?」
一切全く動きは止まらず、バルドが俺を抱き上げたまま寝室に直行。
今度は投げられたりせず、一緒にベッドに倒れこむ。
途端に、認めたそれにゾクゾクと体が震える。
「どうした?どっか痛めたか?」
「違………な、でもな」
「って、反応じゃねぇな?言え」
言えときたか……
でも、理由は分かってるけど言いたくない。
言ったら、バルド呆れるかもだし。第一、恥ずい。
ギュッと強めに寝台に押さえ込まれる。
「ぅ……あっ!や、だ、、、」
「何があった?妙に反応が良過ぎる…」
不審そうにされ、益々焦る。
マズい!非常にマズい!!
「ア・ヤ……?」
「ひ、にゃんッ!!」
耳に吐息と一緒に、めちゃくちゃ甘ったるく囁かれ、悲鳴が裏返った。
「今の内に言うのと、無理やり啼かされた後に言わされるのとどっちがいい?」
どっちもやです…
うぅっ…言うのやだけど。言わなきゃ、啼かされんのは確実。(言っても啼かされるけど、言わないよりマシ…)
「言う、から!言うから、離れろよ!」
「どういう事だ?」
「今、ヤバいんだよ!」
「やばい?とは??」
ああっ!もう!!ルーン、マジ、面倒い!!!全部ちゃんと翻訳しろよ!
「バルドに、触られて……ここがそもそも駄目なんだってば!!」
もう、ほんとに駄目だ。
「アヤ…悪いが、意味が分か、、、」
「匂いッ!!」
「匂い?」
「だっ、て!…だって、寝台……バルドの匂いがいっぱいで、、包み、込まれてる…みたい、で」
最悪だ。
こんな、匂いだけで一人興奮してるみたいな告白……
俺、変態みたいじゃん!?
でも、実際。何もなくてもバルドと一緒にくっついて寝る事が多くなったせいか、あんな不安な状態で放置された俺は、かなりバルドの気配に関して敏感になっているようだ。
ハァッ、と溜め息が聞こえ、ギクリとなる。
やっぱり……バルド、呆れてる。
だから、言うのやだったんだ!
「お前なぁ~……」
「な、んだよ?!俺だって、こんな、なりたくてなったわけ………」
「違うっての。この前、手酷く扱ったから極力抑えてんのに…煽るんじゃねぇよ」
何かを堪えるように真剣な目で顔を覗き込まれる。おでことおでこがくっ付き、瞳を合わせられ、ドキッとした。獲物を狙い定めた捕食者の目。熱くて、凄絶な色香がだだ漏れなそれに灼き尽くされそうだ。
「バ……「シッ……!も、黙れ…」
呟くように命令され、黙れの言葉通り、実際口を塞がれ喋れなくなった。
息を奪うかの勢いで深く、唇が重なる。我が物顔で舌が口中を舐め回し、俺のが絡め取られた。
「ん、ん、、あ、ふぁ」
舌が触ってないとこはないってくらいにあちこち擽る。
もぅ……体、溶けそう。
「ふっ!?んぅッ、んん、、ぃあ!!」
上衣の裾から手が入り込み、肌を撫でさすられ、まだ柔らかいままの尖りを掠めた指に、ビクンっと体が大きく跳ねた。
摘まれ、クニクニ揉み込まれ、硬く芯をもって勃ったところをピンと弾かれる。
「んん、んゥゥ!!ふ、やっ!やぁあ、ん、ぁん、やだ!やっッ!」
「やだって反応でも、声でもねぇな。それに……」
「ふ、あぁん!!」
ゆるッと足の間を撫でられ、ビクビクッと体がヒクついた。
「ここは『もっと』って言ってるようだし?」
「あ、あ、あぁ…!や、や…そ、な、、、した、ら…出ッ!」
「今日はほんとに反応良過ぎだ、アヤ」
小さく笑い、バルドが俺の上をはだけ、下を思い切り引き下ろし露わにした。
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