上 下
370 / 465
第三部1章 嫁取り騒動再発 逃避の蜜月編

8.どうやらマジのようです(汗)①☆

しおりを挟む



俺とバルドが過ごすはずだった部屋(以外に近かった)に入る。

「バルド!だから、少し待てってば!」
「は?何を?さっきはヤル気だったろ?」
「ヤル気て……なんつう事言うんだよ!?って、そうじゃなくて!!」
「ヤりたくないのか?」
「そういう事じゃねぇ!!」

まず、ヤるヤらないから離れろ!

いや、俺も空気に流されて?あやうく、何もかんもどうでもよく、そのまま甘えたい感じになったが、我に帰ればそうじゃない。
第一、このまま突入すれば、真相聞けるのはかなり先に……(今までのパターンだと)

「やっぱり、何も知らないままじゃ、、、」
「あとでいいだろ?終わったんだし」
「終わった……?」

終わった、のか?何だ、終わったのか…終わったんだな……………………………………………………………
………………………………………………………………
何時いつっ?????

「終わったっていつだよ?!あの傍迷惑な貴族野郎も放っぽってきちゃったし、第一、ユリウスとイ……」
「閨で他の野郎の名前を今言うのか?」
「そうじゃなくて!もうッ!!人の話聞けよ!?」

一切全く動きは止まらず、バルドが俺を抱き上げたまま寝室に直行。
今度は投げられたりせず、一緒にベッドに倒れこむ。
途端に、認めたにゾクゾクと体が震える。

「どうした?どっか痛めたか?」
「違………な、でもな」
「って、反応じゃねぇな?言え」

言えときたか……
でも、理由は分かってるけど言いたくない。
言ったら、バルド呆れるかもだし。第一、恥ずい。
ギュッと強めに寝台に押さえ込まれる。

「ぅ……あっ!や、だ、、、」
「何があった?妙に反応が良過ぎる…」

不審そうにされ、益々焦る。
マズい!非常にマズい!!

「ア・ヤ……?」
「ひ、にゃんッ!!」

耳に吐息と一緒に、めちゃくちゃ甘ったるく囁かれ、悲鳴が裏返った。

「今の内に言うのと、無理やり啼かされた後に言わされるのとどっちがいい?」

どっちもやです…

うぅっ…言うのやだけど。言わなきゃ、啼かされんのは確実。(言っても啼かされるけど、言わないよりマシ…)

「言う、から!言うから、離れろよ!」
「どういう事だ?」
「今、ヤバいんだよ!」
「やばい?とは??」

ああっ!もう!!ルーン、マジ、面倒い!!!全部ちゃんと翻訳しろよ!

「バルドに、触られて……がそもそも駄目なんだってば!!」

もう、ほんとに駄目だ。

「アヤ…悪いが、意味が分か、、、」
においッ!!」
「匂い?」
「だっ、て!…だって、寝台ここ……バルドの匂いがいっぱいで、、包み、込まれてる…みたい、で」

最悪だ。
こんな、匂いだけで一人興奮してるみたいな告白……
俺、変態みたいじゃん!?
でも、実際。何もなくてもバルドと一緒にくっついて寝る事が多くなったせいか、あんな不安な状態で放置された俺は、かなりバルドの気配に関して敏感になっているようだ。
ハァッ、と溜め息が聞こえ、ギクリとなる。
やっぱり……バルド、呆れてる。
だから、言うのやだったんだ!

「お前なぁ~……」
「な、んだよ?!俺だって、こんな、なりたくてなったわけ………」
「違うっての。この前、手酷く扱ったから極力抑えてんのに…煽るんじゃねぇよ」

何かを堪えるように真剣な目で顔を覗き込まれる。おでことおでこがくっ付き、瞳を合わせられ、ドキッとした。獲物を狙い定めた捕食者の目。熱くて、凄絶な色香がだだ漏れなそれに灼き尽くされそうだ。

「バ……「シッ……!も、黙れ…」

呟くように命令され、黙れの言葉通り、実際口を塞がれ喋れなくなった。
息を奪うかの勢いで深く、唇が重なる。我が物顔で舌が口中を舐め回し、俺のが絡め取られた。

「ん、ん、、あ、ふぁ」

舌が触ってないとこはないってくらいにあちこち擽る。
もぅ……体、溶けそう。

「ふっ!?んぅッ、んん、、ぃあ!!」

上衣の裾から手が入り込み、肌を撫でさすられ、まだ柔らかいままの尖りを掠めた指に、ビクンっと体が大きく跳ねた。
摘まれ、クニクニ揉み込まれ、硬く芯をもって勃ったところをピンと弾かれる。

「んん、んゥゥ!!ふ、やっ!やぁあ、ん、ぁん、やだ!やっッ!」
「やだって反応でも、声でもねぇな。それに……」
「ふ、あぁん!!」

ゆるッと足の間を撫でられ、ビクビクッと体がヒクついた。

「ここは『もっと』って言ってるようだし?」
「あ、あ、あぁ…!や、や…そ、な、、、した、ら…出ッ!」
「今日はほんとに反応良過ぎだ、アヤ」

小さく笑い、バルドが俺の上をはだけ、下を思い切り引き下ろし露わにした。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~

焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。 美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。 スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。 これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語… ※DLsite様でCG集販売の予定あり

受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店

ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。

友達が僕の股間を枕にしてくるので困る

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
僕の股間枕、キンタマクラ。なんか人をダメにする枕で気持ちいいらしい。

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

出戻り聖女はもう泣かない

たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。 男だけど元聖女。 一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。 「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」 出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。 ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。 表紙絵:CK2さま

勇者の股間触ったらエライことになった

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。 町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。 オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。

国王の嫁って意外と面倒ですね。

榎本 ぬこ
BL
 一国の王であり、最愛のリヴィウスと結婚したΩのレイ。  愛しい人のためなら例え側妃の方から疎まれようと頑張ると決めていたのですが、そろそろ我慢の限界です。  他に自分だけを愛してくれる人を見つけようと思います。

王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)

かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。 はい? 自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが? しかも、男なんですが? BL初挑戦! ヌルイです。 王子目線追加しました。 沢山の方に読んでいただき、感謝します!! 6月3日、BL部門日間1位になりました。 ありがとうございます!!!

処理中です...