上 下
339 / 465
番外編② 恋の調べ

*悩める男たち(?)の座談会②

しおりを挟む
*かなりアホな話です。品はありません(ーー;)
笑っていただければ幸いですm(_ _)m






「それが………」

言いにくそうに淀むイアンに、グレインバルドは呆れ気味に言う。

「デカい図体した男がもじもじすんな。鬱陶しいし、気色悪い!」
「殿下~~~…酷くないですか?しかも、貶し方がセレストそっくりで、余計落ち込みます」

がっくり項垂れるイアンに、グレインバルドは顔をしかめる。

「話すんなら、さっさと話してもらえません?俺も、暇じゃないんで。なんなら、このまま辞したいとこなんですけど?」
「うっ………お前も中々酷いな?キサ……」

聞くのも飽きたという態度を隠しもせず、キサがずけずけ言い、イアンが益々ショボくれる。
そんな事は知るかと、キサが腕組みしそっぽを向いた。

「…その、なんとか…か、らだの関係、までは…」
「いったのか?」
「うっ………は、い」
「良かったじゃないですか。なら、何を悩む必要が?俺、戻りますよ?もう、良いでしょう?」

グレインバルドの問いにイアンが応え、キサが用は済んだと席を立とうとし、イアンが伏せていた顔を勢いよく上げた。

「入らないんだよッッ!!」
「は?何??」
「副官?」

グレインバルドとキサの問いに、イアンが盛大に溜め息をついた。

「イアン?」
「………………入らないんだ」
「だから、何がです??」
「………………俺の×××××」
「「……………………………………………………」」

完全なる下ネタに、グレインバルドとキサがあんぐり口を台形にして呆れる。
グレインバルドは下らなさに怒りマーク。キサは聞いて損したとばかりに、こめかみを指で揉みつつ首を横に振る。

「………戻っていいですかね?」
「ここまで聞いたんなら、最後まで相談乗ってくれよ!!冷てぇな!?」

喚くイアンに、キサは胡乱な目をグレインバルドに向けた。

「これ、聞く必要あります?」
「本来なら、ねぇよ。だが、こんなもん俺一人に任されても困る」
「二人ともひでぇ……」

シクシクしだすイアンに、グレインバルドもキサも呆れ全開の視線。
ハァ~~~~~~ッッ、と、重く長く息を吐き、グレインバルドが改めてソファに座り腕を組む。視線で促され、キサも渋々座った。

「で?何が何だかよく分からんのだが?」
「入らないんです……」
「それは聞いた………」
「半分までは入るんですけど……」
「物凄い下らないんで聞きたくないんですけど、ちゃんとしたんですか?」
「濡らした……セレストの…「言うな!言わんでいい!!」

イアンが言いかけたのを、グレインバルドが遮る。

「まぁ、なんだ…体に見合ってるんだろう?」
「セレストは初めてだったらしいです……俺の、デカいらしくて、全部は無理でした……」
「何か、軽く自慢感漂うな……」
「考えるだけアホ臭いですよ、殿下。で?副官は何をお聞きになりたいんです?」

うろうろ視線を彷徨わせた後、意を決したようにイアンが口を開く。

「二人の体験談、聞かせて欲しい!!」
「「断る!・嫌です!」」

二人の即答に、イアンがへにょっと萎れた。

「殿下~~…キサ~~…」
「「言うわけねぇだろ!」」
「殿下はアヤとどうだったんです?!キサだって、いろいろ経験あるんだろ?俺を助けると思って、教えてくれ~~~~~~!!」
「あの、なぁ~……」

拝むように縋り付くイアンに、グレインバルドは溜め息をつく。
アヤとの初めて………………………

「……………………言えるわけねぇだろ」
「はい?」

ボソッと呟いたグレインバルドに、イアンが?顏で問い返した。

「何でもない……俺より、キサが話してやれ」
「は?やですよ!何で俺が……」
「俺より、お前の方がいいだろ?多分。それとも何か?お前、◯◯◯ピーなのか?」
「喧嘩売ってんですか?誰が、◯◯◯ピーですか!××××ピーでもないです!」
「そこまで言ってねぇだろ?」

グレインバルドの伏せ字に、キサが顔を顰めて伏せ字の応酬。

「あの……二人が◯◯◯ピーでも何でもいいんで、とりあえずもってる話を……」
「「よくねぇッッ!!!!!」」

イアンの言葉に、◯◯◯ピーでたまるかとばかり、二人が据わっと目を剥いて怒鳴る。

「大体な!アヤとの話っつったって、あいつは結構羞恥が強くて、やれアレは駄目だのコレは嫌だのと、一々細かくてうるせぇんだぞ?」
「でも、セレストよりは素直でしょう?」
「まぁ、な……だけど、こっちも気を使うんだぞ?啼かせまくりたいの我慢するのが大変なんだ」
「殿下……馬鹿正直にだだ漏れです」
「うるせぇよ。そういう事だからな。アヤはセレストと違う意味で扱いづれぇ。だから、俺のは参考にならんと言ったんだ」

グチグチと愚痴りだしたグレインバルドに、イアンが相槌。

「キサは?初めての奴、相手したりした事は?」
「ないですよ。と、言うか…俺は誰かを本気で好きになった事ないんで。今までも、そういうのに慣れた、後腐れないような奴ばっかり相手してきたんでね。本気になれそうな相手はいなかったです」
「いなかった?今は、そんな相手がいるのか?」

グレインバルドの言葉に、キサは応えず顔を逸らす。

「何か、二人も苦労してんですね?……う~、ん…だけど、どうするかな。中途半端じゃ、俺が我慢できないし…でも、セレストに無理強いは……」
「酒を使ってみたらどうだ?」
「酒、ですか?」
「殿下……まさか、アヤに使ったんですか?」

グレインバルドの提案に、?顔のイアンと、疑惑のキサ。

「湯室でな。寝台で使ったら悲惨な事になるから、使う場所は限られるが。酔いと火照りでトロトロになるから、まぁ……手としては使えるぞ?」
「うわぁ~……良さそうだけど、、後が怖いですね」
「あとは、香油を多めに使うとかですか」

グレインバルドの指摘に、興味津々に頷くイアン。キサの提案にも食いつく。

「香油かぁ……それもありだな」
「香油だったら、ラシルフだな。香りもいいし、純度も高い。ちょっと値は張るが、お前なら特に問題ねぇだろ?」
「まぁ、そうですね。よし!セレストの為に奮発します!!」
「念の為、サンカスの葡萄酒も持って行け。都合してやる」
「いいんですか?!」

嬉々とするイアンの声音と共に、不意に後ろから咳払いが聞こえた。
ハッとして振り返ると、腕組みし凍てつく冷ややかな目のセレスト。怒りと羞恥に真っ赤になったアヤ。呆れて苦笑いのエリオの三人がいた。

「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」

「バルド、最低ッッ!!キサとイアンに話すなんて、信じらんねぇ!馬鹿ッッッ!!!!!」
「お、おい!?待て、アヤ!アヤっっ!!!」

涙目で怒り、部屋を出て行くアヤを追って、グレインバルドが出て行く。

「え、っと~……まぁ、僕は別に、ラキティス様がどんな趣向がお好きでも…それは、人それぞれですし?う~、ん、お邪魔しました?」
「ちょっと、待て!変な誤解をするな!!」

若干、引き攣りつつ、部屋をそそっと出て行くエリオを追って、こちらもキサが出て行った。

「さて、殿下方にいらぬ事をベラベラ喋った訳を聞かせてもらおうか?何だか随分楽しそうな話をしていたようだが?」
「~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」

ニッコリ笑う女王様セレストに睨まれ、冷や汗をダラダラ流し固まるワンコイアンの許しを請う声が閉ざされた部屋からしばらく響いていた。
チーーーーーーーーーーーーーーーーーン!(合掌)








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~

焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。 美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。 スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。 これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語… ※DLsite様でCG集販売の予定あり

受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店

ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。

友達が僕の股間を枕にしてくるので困る

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
僕の股間枕、キンタマクラ。なんか人をダメにする枕で気持ちいいらしい。

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

からっぽを満たせ

ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。 そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。 しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。 そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー

目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。 彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。 ……あ。 音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。 しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。 やばい、どうしよう。

出戻り聖女はもう泣かない

たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。 男だけど元聖女。 一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。 「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」 出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。 ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。 表紙絵:CK2さま

勇者の股間触ったらエライことになった

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。 町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。 オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。

処理中です...