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第3話
策略(9)
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アーチがゴルジッドと戦闘を繰り広げている一方、西区域の中心地はパニック状態となっていた。
突如現れ街を破壊し始めた巨大魔獣。大通りを我先にと逃げまどう住民達。混乱の声の中には「邪魔だ!」「どけ!」などの場性も聞こえてきた。
巨大魔獣が威嚇するように重低音の雄たけびを上げる。住民達の悲鳴がさらに恐慌の度合いを高めた。
魔獣から離れていく人々。その流れに逆らう集団があった。
武装した自警隊が巨大魔獣の前に立ち塞がり、整然と隊列を組む。
「魔法班構え!」
杖型マジェットを持った隊員達が横一列に並ぶ。杖に嵌め込まれた魔石に光が灯る。
「放て!」
アミュウの号令で火炎の弾丸が一斉掃射された。火球は巨大魔獣の胴体に全弾命中。爆発が何重にも起こり、魔獣が爆煙に包まれる。
だが──。
「何!?」
驚愕に目を見開くアミュウ。煙が晴れたそこには、まったく無傷の魔獣が立っていた。爆炎は全て頑強な肉体に防がれていた。
「効いていない……」
隊員の誰かが呟いた。ほかの隊員達も言葉にはしないものの、相手の強靭さに動揺しているのが見て取れた。
「怯むな! 次弾用意!」
杖を持った隊員が再度魔法で一斉に攻撃する。しかし今度も巨大魔獣にダメージを与えられている様子はなかった。それでも魔法兵士は攻撃の手を止めず斉射を続ける。
「撃ち続けろ! デカブツにたんまりと食らわせてやれ!」
発射された火球は全弾命中。絶え間なく爆発が起こり、火炎が魔獣の巨躯を覆い尽くす。爆音が何重にも重なり地面を揺らすほどの衝撃となる。
「グオオオオオッ!」
巨大魔獣が叫びを上げる。
苦悶の絶叫──ではなく、怒りの咆哮だった。
「まずい……総員退避!」
直観で危険を察知するアミュウ。しかし指示を出すには遅かった。
巨大魔獣は腕を水平に振るい、左右両側の建物を破壊する。腕が振り抜かれると、破壊された無数の破片が大質量の弾丸となって地上に降り注がれた。
「うわああああっ!」
誰とも知れない悲鳴が巨大な壁面の瓦礫に押し潰される。自警隊員だけではなく逃げ遅れた一般市民までもが瓦礫の下敷きになっていく。大通りは一瞬にして阿鼻叫喚に陥った。
「ハアッ!」
アミュウは混乱の中でも冷静さを失わず、飛んでくる瓦礫を両断していく。
やがて攻撃が止むと、アミュウはすぐさま周囲の状況を確認する。
崩壊した建物。負傷した人々の呻き声。流れる血。凄惨と言うよりほかない光景が広がっていた。
「隊長! ご無事ですか!」
隊員が少し離れたところから呼びかける。瓦礫が邪魔ですぐには近寄れなかった。
「私のことはいい! 無事な者は負傷者を回収して撤退しろ!」
「しかし……」
「いずれほかの区域からの増援が来る! それまでは私が」
「隊長危ない!」
アミュウは反射的に振り返る。
目の前に鋭い鉤爪が迫って来ていた。
迂闊だった。一瞬でも敵から目を離すべきではなかった。いくつもの反省が脳裏をよぎりつつアミュウは剣を横にして防御の構えを取る。鉤爪の直撃は防いだものの、大木のような巨腕の勢いを止めることは出来ず、アミュウは突き飛ばされ建物の壁に叩きつけられた。
「かはッ!」
肺から空気が押し出され一瞬呼吸が止まる。鎧を着ているにも関わらず背中には激痛。視界が明滅し、少しでも意識を緩めたら意識が飛びそうだった。立っていられずうつ伏せに倒れるアミュウ。
「隊長!」
「私に構うな。急いで避難を……」
最初からアミュウは自分ひとりでどうにか出来るとは思っていなかった。この国の人々を守るために一秒でも時間が稼げるのなら命も惜しくない。そう覚悟していたが、どうやらその役目すら全うできそうになかった。
アミュウは力を振り絞り片膝を立てる。頭上では鉤爪が再び振り下ろされようとしていた。回避しようにも足に力が入ってくれない。無駄だとわかりつつも剣を掲げて防御を試みる。
隊員の痛切な絶叫が遠くに聞こえる。巨大魔獣の動きがやけにゆっくりに見えた。
霞みゆく視界に、太陽の光がやけに眩しく感じた。
「グオオオオオッ!?」
鉤爪が振り下ろされることはなかった。むしろ巨大魔獣は兜に覆われた顔を押さえ苦しそうにしていた。
「何が起きている……?」
アミュウは目の前の状況に理解が追い付いていない。それもそのはずだ。アミュウ反撃した覚えはない。かといって増援が駆け付けて攻撃を仕掛けたわけでもない。誰も何もしていないのにこれまでで一番ダメージを受けているという謎の現象が起きていた。
だがそれで戦況が好転したわけではなかった。むしろ余計に逆上させてしまったようで、悶絶する巨大魔獣はアミュウの真上の建物を乱暴に殴りつけた。壁が砕かれ、大きな破片が垂直に落下してくる。アミュウはまだ立ち上がれない。
瓦礫がアミュウを圧し潰そうとしたその時──
大きな拳がそれを打ち砕いた。横から介入してきたその拳は緑の鱗に覆われた、ドラゴンのものだった。
大柄な男がアミュウの眼前に立つ。
牢屋に捉えられているはずのラゴースだった。
「ラゴース、何故貴様がっ……」
「下がっていろ」
ラゴースの背中から翼が生え上空へ飛翔。巨大魔獣の顔の高さまで上昇する。すると相手もラゴースを捕捉し、目障りなハエを叩き落とすがごとく鉤爪を振るう。
しかしその前にドラゴンの拳が顔面に叩きこまれた。爆撃魔法にもびくともしなかった魔獣の巨体が吹っ飛ぶ。後方の建物に激突し、半身が埋もれるほど倒れ込んだ。
「なんて力だ……」
「隊長、今のうちに!」
瓦礫を乗り越えてきた隊員がアミュウに肩を貸して立ち上がらせた。アミュウの疑問の目が空中のラゴースに向けられる。
「牢屋にいたはずのあいつがどうして……?」
「ごめんなさい!」
いつの間にいたのか、見覚えのあるフェアリー族の少女──パラァがアミュウに頭を下げていた。
「きみはたしか……」
「わたしがあの人のお願いしたの。みんなを助けてって」
「きみが?」
「ええ……」
神妙に頷くパラァ。
脳裏にははつい先ほどのことが思い返されていた。
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突如現れ街を破壊し始めた巨大魔獣。大通りを我先にと逃げまどう住民達。混乱の声の中には「邪魔だ!」「どけ!」などの場性も聞こえてきた。
巨大魔獣が威嚇するように重低音の雄たけびを上げる。住民達の悲鳴がさらに恐慌の度合いを高めた。
魔獣から離れていく人々。その流れに逆らう集団があった。
武装した自警隊が巨大魔獣の前に立ち塞がり、整然と隊列を組む。
「魔法班構え!」
杖型マジェットを持った隊員達が横一列に並ぶ。杖に嵌め込まれた魔石に光が灯る。
「放て!」
アミュウの号令で火炎の弾丸が一斉掃射された。火球は巨大魔獣の胴体に全弾命中。爆発が何重にも起こり、魔獣が爆煙に包まれる。
だが──。
「何!?」
驚愕に目を見開くアミュウ。煙が晴れたそこには、まったく無傷の魔獣が立っていた。爆炎は全て頑強な肉体に防がれていた。
「効いていない……」
隊員の誰かが呟いた。ほかの隊員達も言葉にはしないものの、相手の強靭さに動揺しているのが見て取れた。
「怯むな! 次弾用意!」
杖を持った隊員が再度魔法で一斉に攻撃する。しかし今度も巨大魔獣にダメージを与えられている様子はなかった。それでも魔法兵士は攻撃の手を止めず斉射を続ける。
「撃ち続けろ! デカブツにたんまりと食らわせてやれ!」
発射された火球は全弾命中。絶え間なく爆発が起こり、火炎が魔獣の巨躯を覆い尽くす。爆音が何重にも重なり地面を揺らすほどの衝撃となる。
「グオオオオオッ!」
巨大魔獣が叫びを上げる。
苦悶の絶叫──ではなく、怒りの咆哮だった。
「まずい……総員退避!」
直観で危険を察知するアミュウ。しかし指示を出すには遅かった。
巨大魔獣は腕を水平に振るい、左右両側の建物を破壊する。腕が振り抜かれると、破壊された無数の破片が大質量の弾丸となって地上に降り注がれた。
「うわああああっ!」
誰とも知れない悲鳴が巨大な壁面の瓦礫に押し潰される。自警隊員だけではなく逃げ遅れた一般市民までもが瓦礫の下敷きになっていく。大通りは一瞬にして阿鼻叫喚に陥った。
「ハアッ!」
アミュウは混乱の中でも冷静さを失わず、飛んでくる瓦礫を両断していく。
やがて攻撃が止むと、アミュウはすぐさま周囲の状況を確認する。
崩壊した建物。負傷した人々の呻き声。流れる血。凄惨と言うよりほかない光景が広がっていた。
「隊長! ご無事ですか!」
隊員が少し離れたところから呼びかける。瓦礫が邪魔ですぐには近寄れなかった。
「私のことはいい! 無事な者は負傷者を回収して撤退しろ!」
「しかし……」
「いずれほかの区域からの増援が来る! それまでは私が」
「隊長危ない!」
アミュウは反射的に振り返る。
目の前に鋭い鉤爪が迫って来ていた。
迂闊だった。一瞬でも敵から目を離すべきではなかった。いくつもの反省が脳裏をよぎりつつアミュウは剣を横にして防御の構えを取る。鉤爪の直撃は防いだものの、大木のような巨腕の勢いを止めることは出来ず、アミュウは突き飛ばされ建物の壁に叩きつけられた。
「かはッ!」
肺から空気が押し出され一瞬呼吸が止まる。鎧を着ているにも関わらず背中には激痛。視界が明滅し、少しでも意識を緩めたら意識が飛びそうだった。立っていられずうつ伏せに倒れるアミュウ。
「隊長!」
「私に構うな。急いで避難を……」
最初からアミュウは自分ひとりでどうにか出来るとは思っていなかった。この国の人々を守るために一秒でも時間が稼げるのなら命も惜しくない。そう覚悟していたが、どうやらその役目すら全うできそうになかった。
アミュウは力を振り絞り片膝を立てる。頭上では鉤爪が再び振り下ろされようとしていた。回避しようにも足に力が入ってくれない。無駄だとわかりつつも剣を掲げて防御を試みる。
隊員の痛切な絶叫が遠くに聞こえる。巨大魔獣の動きがやけにゆっくりに見えた。
霞みゆく視界に、太陽の光がやけに眩しく感じた。
「グオオオオオッ!?」
鉤爪が振り下ろされることはなかった。むしろ巨大魔獣は兜に覆われた顔を押さえ苦しそうにしていた。
「何が起きている……?」
アミュウは目の前の状況に理解が追い付いていない。それもそのはずだ。アミュウ反撃した覚えはない。かといって増援が駆け付けて攻撃を仕掛けたわけでもない。誰も何もしていないのにこれまでで一番ダメージを受けているという謎の現象が起きていた。
だがそれで戦況が好転したわけではなかった。むしろ余計に逆上させてしまったようで、悶絶する巨大魔獣はアミュウの真上の建物を乱暴に殴りつけた。壁が砕かれ、大きな破片が垂直に落下してくる。アミュウはまだ立ち上がれない。
瓦礫がアミュウを圧し潰そうとしたその時──
大きな拳がそれを打ち砕いた。横から介入してきたその拳は緑の鱗に覆われた、ドラゴンのものだった。
大柄な男がアミュウの眼前に立つ。
牢屋に捉えられているはずのラゴースだった。
「ラゴース、何故貴様がっ……」
「下がっていろ」
ラゴースの背中から翼が生え上空へ飛翔。巨大魔獣の顔の高さまで上昇する。すると相手もラゴースを捕捉し、目障りなハエを叩き落とすがごとく鉤爪を振るう。
しかしその前にドラゴンの拳が顔面に叩きこまれた。爆撃魔法にもびくともしなかった魔獣の巨体が吹っ飛ぶ。後方の建物に激突し、半身が埋もれるほど倒れ込んだ。
「なんて力だ……」
「隊長、今のうちに!」
瓦礫を乗り越えてきた隊員がアミュウに肩を貸して立ち上がらせた。アミュウの疑問の目が空中のラゴースに向けられる。
「牢屋にいたはずのあいつがどうして……?」
「ごめんなさい!」
いつの間にいたのか、見覚えのあるフェアリー族の少女──パラァがアミュウに頭を下げていた。
「きみはたしか……」
「わたしがあの人のお願いしたの。みんなを助けてって」
「きみが?」
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2024年10月追記
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