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12.初めての夜1
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寝台が沈み、オーティスが吐息の触れるほど近くにいます。護衛騎士とはいってもこれほど近づくことは滅多にないので、なんだかどきどきしますわ。
「──クローディア様」
無駄にいい声で囁かれると、下腹の辺りがきゅんとします。
オーティスは、その美麗な顔に似合わない節くれ立った長い指でわたくしの唇をそっとなぞりました。
「あ……っ」
それだけで体の中をなにかが駆けめぐり、わたくしは吐息を漏らします。
てっきりオーティスに口づけされるのかと思いましたがそれはなく、彼はわたくしの唇を何度かなぞった後、その指が首筋へと滑っていきました。
「……ん、ぁ…っ」
その絶妙な感触に、思わずびくりと体を震わせると、オーティスはわたくしの二つの膨らみに指を伸ばします。
「あ、あ…んっ」
主張している胸の頂点の周りをオーティスになぞられると、わたくしは堪えきれずに背を仰け反らせました。
「クローディア様、綺麗です」
綺麗? こんな媚びた甘ったるい声を上げているわたくしが?
こんな痴態をオーティスに目を細めて見られているのは、恥ずかしくもなんだか心地よくて、わたくしおかしいのではないのかしら。
「あっ、あっ、ああ…っ」
オーティスに胸をやわやわと揉まれながら、立ち上がった中央を口に含まれて吸われ、もう片方は捻るように摘まれて、わたくしは体の痙攣が止まらなくなってしまいました。
そんな綺麗な顔で、こんな官能小説みたいな恥ずかしいことしないで!
で、でも、気持ち良いかも……。それに、先程から秘めた場所が疼いてしかたありません。
はしたなくも腰を揺らしていると、それに気づいたオーティスがわたくしの脚の間の付け根に指を滑らせました。
「あっ、ああぁっ!」
くちゅり、と恥ずかしい水音が響いた次の瞬間、わたくしは体をびくびくと大きく痙攣させて達してしまいました。
……オーティスはただ触れただけなのに、こんな簡単に──
わたくしは初めて達した余韻にただ喘ぐだけしかできませんでした。
「クローディア様は、ここがよろしかったのですね?」
「あ、あ……、ち、ちが……っ」
だからその麗しい顔でこんな恥ずかしいことを聞かないで!
わたくしが涙目になって首を振ろうとすると、再びオーティスが敏感な蕾に指を這わせてきました。
「…ああぁん!」
簡単にまた達してしまったわたくしに、オーティスは至極まじめな顔をして言ってきました。
「あなたに悦ばれることがわたしの務め。どうかご存分にわたしをお使いください」
……それ、喜ぶの意味が微妙に違うわよね? そして、その台詞、どこかで聞いたような……。
オーティスの指に翻弄されながら、わたくしはふと思い出しました。
そうだわ、お友達が書いた乙女向け官能小説の台詞に酷似しているのだわ。
確かあの本は高貴な姫君が騎士に淫らなご奉仕をされて、イきまくってあんあん言わされる内容だったはず。
読んだ当時は「とても気持ちよさそうだわ」とどきどきした記憶がありますが、なぜ気がつかなかったのでしょう。今思えば、あれはわたくしとオーティスをモデルにしたとしか思えません。
──オーティス、まさかあれを読んだの? 読んだんですね?
「あ! あんっ、あっあっオー、ティスぅ……!」
恥ずかしい物語をなぞられているかと思うと、官能はいやが上にも高まり、わたくしはオーティスに蕾を弄られて何度もイかされてしまったのでした。
「──クローディア様」
無駄にいい声で囁かれると、下腹の辺りがきゅんとします。
オーティスは、その美麗な顔に似合わない節くれ立った長い指でわたくしの唇をそっとなぞりました。
「あ……っ」
それだけで体の中をなにかが駆けめぐり、わたくしは吐息を漏らします。
てっきりオーティスに口づけされるのかと思いましたがそれはなく、彼はわたくしの唇を何度かなぞった後、その指が首筋へと滑っていきました。
「……ん、ぁ…っ」
その絶妙な感触に、思わずびくりと体を震わせると、オーティスはわたくしの二つの膨らみに指を伸ばします。
「あ、あ…んっ」
主張している胸の頂点の周りをオーティスになぞられると、わたくしは堪えきれずに背を仰け反らせました。
「クローディア様、綺麗です」
綺麗? こんな媚びた甘ったるい声を上げているわたくしが?
こんな痴態をオーティスに目を細めて見られているのは、恥ずかしくもなんだか心地よくて、わたくしおかしいのではないのかしら。
「あっ、あっ、ああ…っ」
オーティスに胸をやわやわと揉まれながら、立ち上がった中央を口に含まれて吸われ、もう片方は捻るように摘まれて、わたくしは体の痙攣が止まらなくなってしまいました。
そんな綺麗な顔で、こんな官能小説みたいな恥ずかしいことしないで!
で、でも、気持ち良いかも……。それに、先程から秘めた場所が疼いてしかたありません。
はしたなくも腰を揺らしていると、それに気づいたオーティスがわたくしの脚の間の付け根に指を滑らせました。
「あっ、ああぁっ!」
くちゅり、と恥ずかしい水音が響いた次の瞬間、わたくしは体をびくびくと大きく痙攣させて達してしまいました。
……オーティスはただ触れただけなのに、こんな簡単に──
わたくしは初めて達した余韻にただ喘ぐだけしかできませんでした。
「クローディア様は、ここがよろしかったのですね?」
「あ、あ……、ち、ちが……っ」
だからその麗しい顔でこんな恥ずかしいことを聞かないで!
わたくしが涙目になって首を振ろうとすると、再びオーティスが敏感な蕾に指を這わせてきました。
「…ああぁん!」
簡単にまた達してしまったわたくしに、オーティスは至極まじめな顔をして言ってきました。
「あなたに悦ばれることがわたしの務め。どうかご存分にわたしをお使いください」
……それ、喜ぶの意味が微妙に違うわよね? そして、その台詞、どこかで聞いたような……。
オーティスの指に翻弄されながら、わたくしはふと思い出しました。
そうだわ、お友達が書いた乙女向け官能小説の台詞に酷似しているのだわ。
確かあの本は高貴な姫君が騎士に淫らなご奉仕をされて、イきまくってあんあん言わされる内容だったはず。
読んだ当時は「とても気持ちよさそうだわ」とどきどきした記憶がありますが、なぜ気がつかなかったのでしょう。今思えば、あれはわたくしとオーティスをモデルにしたとしか思えません。
──オーティス、まさかあれを読んだの? 読んだんですね?
「あ! あんっ、あっあっオー、ティスぅ……!」
恥ずかしい物語をなぞられているかと思うと、官能はいやが上にも高まり、わたくしはオーティスに蕾を弄られて何度もイかされてしまったのでした。
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