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42.あるあるある!
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そもそもスタイン男爵家はすさむような家庭環境じゃないと思うんだけど、いくらビッチちゃんの前世の性格がアレでもなあ……もしかして、日本でもこんなことしてたのかな? さすがに警察に捕まると思うけど。
しかし、うちは貧乏ってさげすんでるのに、なんでわざわざ裕福になるのを邪魔するんだ? まったくもって意味分からん。
「ビッチ・スタイン。そのわきまえぬ口調はなにごとか。それにより、そなたの不敬の罪が重なっていっておるのが分からぬのか?」
「……!」
陛下に注意され、不服そうにビッチちゃんの口が動いたけれど、シダースさんに言葉を封じられたのか、彼女の口から文句が出てくることはなかった。
そこからまた、陛下よりスタイン男爵家の事情が説明された。
スタイン男爵も、傍若無人なビッチちゃんを放置していたわけじゃなくて、彼女の性根を叩き直そうと、領地内の修道院に預けたりしていたらしい。
けれど、その修道院でもビッチちゃんは暴れまわって匙を投げられたそうな。どれくらいビッチちゃんがひどかったかと言うと、その噂を聞き及んだ近隣の領の修道院にまで、うちに預けるのはやめてくれと泣いて懇願されるようなレベルだったらしい。……ここまで来ると、もう監獄に入れるしかないんじゃね?
そうこうしているうちにビッチちゃんが学園に入る年になってしまい、そこでまたいろいろやらかして、男爵が気がついたときには自主退学させるにも話が大きくなりすぎて今に至るって感じらしい。
「それから、ビッチ・スタインはスタイン男爵家の使用人のみならず、血を分けた幼い弟まで虐待した」
「そんなの、わたしを貶めようとするこいつらの虚言です! わたしはこのクズどもに虐待されてたんですよ! その証拠に、わたしが停学になったときも外に出るなと言われたし!」
「……そなたは停学中に外出するつもりでおったのか? 公然と王族を侮辱しておきながら、まるで反省がないのだな」
「っ! そんな、わたしは虐待された被害者なのに……!」
いや、これだけ加害の状況がそろってるのに、被害者だって主張するの無理がありすぎるでしょ。
「いい加減にせよ。そなたの厚顔無恥さには吐き気がする。今後、そのような虚言は許さぬので、そのつもりでおれ」
……あー、うん。陛下が嫌になるのも分かるわ。だって、言葉は通じてるはずなのに会話が全然成立しないんだもん。スタイン男爵じゃなくても胃に穴があきそう。
このあとに、彼女と同類のサバス様が控えてるのかと思うと、陛下の胃が心配になってきた。
「それから、そなたの弟への虐待は、この場で証明される。ランド・スタインを前へ」
そばにいた騎士に促され、ビッチちゃんの弟がオドオドと前に出てきた。割と美少年で、ビッチちゃんとは、あんまり似てないな。たぶん母親似なんだろう。
「……ッ! ……ッ!」
ビッチちゃんは鬼の形相で弟を怒鳴りつけようとしたけれど声が出ないようだ。対して、ビッチちゃんの弟は、恐怖を感じたように目をぎゅっとつむって身を縮こまらせている。これだけでも、普段ビッチちゃんが弟に対してどのような仕打ちをしているのか察せられるというものだ。
「ランド・スタイン、大丈夫だ。そなたの姉には傷つけさせぬ。そなたが姉に受けた折檻の証拠を示せ」
陛下は、ビッチちゃんの弟を安心させるように優しくおっしゃった。それを受けて、ランド君がおずおずとうなずく。
彼が震える手で首もとのひもをほどくと、マントが彼の足下に落ちた。
その途端、会場中の人々が息を呑む。ショートパンツのショタの生足だから、みんなの目が釘付けになったわけでは断じてないからね。
「いや、これは……」
「ひどいな……」
「血を分けた弟だろうに」
思わずこぼれたのだろう人々の言葉に、ビッチちゃんがそちらへ向かってギッと睨みつける。
いやだって、ほんとひどいよ。ランド君の脚、カラフルな痣だらけで、打ち身による痣の変遷の見本みたいな状態なんだもん。
ランド君は騎士に言われて、会場中の人々に見えるように、その場でゆっくりと一回転した。
「一度や二度の折檻では、このような状態にはならぬ。つまり、ビッチ・スタインの弟に対する虐待は、恒常的に行われていたということになる」
「そんな! それはこいつが勝手に転んで! ……あんた、姉を嵌めるようなことして恥ずかしくないの!?」
ビッチちゃんが射殺しそうな目でランド君を睨みつけて叫んだ。
……いや、この状況でこともなげにそんなことを言えるビッチちゃんのほうが恥ずかしいよ。
「……転んで? どう転べば、膝裏まで痣ができるというのだ?」
「えっ、と、それは骨折して……っ」
ビッチちゃん、それはさすがに苦しいだろ。
わたしが内心で苦笑していると、当然陛下はそこを追及した。
「骨折して? たしかに脚がねじれるほどに骨折すれば、そなたの言うように膝裏でも痣ができるであろうな。しかし、そなたの弟は普通に歩いているようだが?」
「……っ、そっ、それは回復魔法で……っ」
「回復魔法で? スタイン男爵家には回復魔法の使い手はいないはずだが?」
「だから、人を頼んだんです! それなら骨折も治るでしょう!?」
いや、そんなん聞かれても知らんがな。
はじめから話が破綻しているの、なんで気づかないんだろう。
「――ビッチ・スタイン」
陛下が冷ややかに彼女の名を呼んだ。
息をするように罪を重ねるビッチちゃんに、陛下の目はさげすみの色を隠していない。
「それならば、痣も消えるはずだが?」
「えっ、あっ! れ、例外もたまにはあると思います!」
あるあるあ……ねーよ!
ありえないビッチちゃんの主張に、わたしはお約束のツッコミを入れずにはいられなかった。
回復魔法使っても、自然治癒と同じく回復の早いものから治っていくし、当然折れた骨が元の状態に戻るよりも痣が消えるほうが早い。ビッチちゃんの言うような世界の理に反したこと、あるわけがない。
その状態を可能にするには時間の流れを逆にするしかないけど、そんなSFみたいなこと、実行できる魔術師なんて存在しないからね。まさに神の御技だ。
……うーん、でも、もしかしたら光の精霊王であるシダースさんなら可能かも? 今度、彼に聞いてみようかな。
このあともお花畑のトンデモ理論が展開されるだろうから、その衝撃で忘れないように、ちゃんとメモっとかないとね。
しかし、うちは貧乏ってさげすんでるのに、なんでわざわざ裕福になるのを邪魔するんだ? まったくもって意味分からん。
「ビッチ・スタイン。そのわきまえぬ口調はなにごとか。それにより、そなたの不敬の罪が重なっていっておるのが分からぬのか?」
「……!」
陛下に注意され、不服そうにビッチちゃんの口が動いたけれど、シダースさんに言葉を封じられたのか、彼女の口から文句が出てくることはなかった。
そこからまた、陛下よりスタイン男爵家の事情が説明された。
スタイン男爵も、傍若無人なビッチちゃんを放置していたわけじゃなくて、彼女の性根を叩き直そうと、領地内の修道院に預けたりしていたらしい。
けれど、その修道院でもビッチちゃんは暴れまわって匙を投げられたそうな。どれくらいビッチちゃんがひどかったかと言うと、その噂を聞き及んだ近隣の領の修道院にまで、うちに預けるのはやめてくれと泣いて懇願されるようなレベルだったらしい。……ここまで来ると、もう監獄に入れるしかないんじゃね?
そうこうしているうちにビッチちゃんが学園に入る年になってしまい、そこでまたいろいろやらかして、男爵が気がついたときには自主退学させるにも話が大きくなりすぎて今に至るって感じらしい。
「それから、ビッチ・スタインはスタイン男爵家の使用人のみならず、血を分けた幼い弟まで虐待した」
「そんなの、わたしを貶めようとするこいつらの虚言です! わたしはこのクズどもに虐待されてたんですよ! その証拠に、わたしが停学になったときも外に出るなと言われたし!」
「……そなたは停学中に外出するつもりでおったのか? 公然と王族を侮辱しておきながら、まるで反省がないのだな」
「っ! そんな、わたしは虐待された被害者なのに……!」
いや、これだけ加害の状況がそろってるのに、被害者だって主張するの無理がありすぎるでしょ。
「いい加減にせよ。そなたの厚顔無恥さには吐き気がする。今後、そのような虚言は許さぬので、そのつもりでおれ」
……あー、うん。陛下が嫌になるのも分かるわ。だって、言葉は通じてるはずなのに会話が全然成立しないんだもん。スタイン男爵じゃなくても胃に穴があきそう。
このあとに、彼女と同類のサバス様が控えてるのかと思うと、陛下の胃が心配になってきた。
「それから、そなたの弟への虐待は、この場で証明される。ランド・スタインを前へ」
そばにいた騎士に促され、ビッチちゃんの弟がオドオドと前に出てきた。割と美少年で、ビッチちゃんとは、あんまり似てないな。たぶん母親似なんだろう。
「……ッ! ……ッ!」
ビッチちゃんは鬼の形相で弟を怒鳴りつけようとしたけれど声が出ないようだ。対して、ビッチちゃんの弟は、恐怖を感じたように目をぎゅっとつむって身を縮こまらせている。これだけでも、普段ビッチちゃんが弟に対してどのような仕打ちをしているのか察せられるというものだ。
「ランド・スタイン、大丈夫だ。そなたの姉には傷つけさせぬ。そなたが姉に受けた折檻の証拠を示せ」
陛下は、ビッチちゃんの弟を安心させるように優しくおっしゃった。それを受けて、ランド君がおずおずとうなずく。
彼が震える手で首もとのひもをほどくと、マントが彼の足下に落ちた。
その途端、会場中の人々が息を呑む。ショートパンツのショタの生足だから、みんなの目が釘付けになったわけでは断じてないからね。
「いや、これは……」
「ひどいな……」
「血を分けた弟だろうに」
思わずこぼれたのだろう人々の言葉に、ビッチちゃんがそちらへ向かってギッと睨みつける。
いやだって、ほんとひどいよ。ランド君の脚、カラフルな痣だらけで、打ち身による痣の変遷の見本みたいな状態なんだもん。
ランド君は騎士に言われて、会場中の人々に見えるように、その場でゆっくりと一回転した。
「一度や二度の折檻では、このような状態にはならぬ。つまり、ビッチ・スタインの弟に対する虐待は、恒常的に行われていたということになる」
「そんな! それはこいつが勝手に転んで! ……あんた、姉を嵌めるようなことして恥ずかしくないの!?」
ビッチちゃんが射殺しそうな目でランド君を睨みつけて叫んだ。
……いや、この状況でこともなげにそんなことを言えるビッチちゃんのほうが恥ずかしいよ。
「……転んで? どう転べば、膝裏まで痣ができるというのだ?」
「えっ、と、それは骨折して……っ」
ビッチちゃん、それはさすがに苦しいだろ。
わたしが内心で苦笑していると、当然陛下はそこを追及した。
「骨折して? たしかに脚がねじれるほどに骨折すれば、そなたの言うように膝裏でも痣ができるであろうな。しかし、そなたの弟は普通に歩いているようだが?」
「……っ、そっ、それは回復魔法で……っ」
「回復魔法で? スタイン男爵家には回復魔法の使い手はいないはずだが?」
「だから、人を頼んだんです! それなら骨折も治るでしょう!?」
いや、そんなん聞かれても知らんがな。
はじめから話が破綻しているの、なんで気づかないんだろう。
「――ビッチ・スタイン」
陛下が冷ややかに彼女の名を呼んだ。
息をするように罪を重ねるビッチちゃんに、陛下の目はさげすみの色を隠していない。
「それならば、痣も消えるはずだが?」
「えっ、あっ! れ、例外もたまにはあると思います!」
あるあるあ……ねーよ!
ありえないビッチちゃんの主張に、わたしはお約束のツッコミを入れずにはいられなかった。
回復魔法使っても、自然治癒と同じく回復の早いものから治っていくし、当然折れた骨が元の状態に戻るよりも痣が消えるほうが早い。ビッチちゃんの言うような世界の理に反したこと、あるわけがない。
その状態を可能にするには時間の流れを逆にするしかないけど、そんなSFみたいなこと、実行できる魔術師なんて存在しないからね。まさに神の御技だ。
……うーん、でも、もしかしたら光の精霊王であるシダースさんなら可能かも? 今度、彼に聞いてみようかな。
このあともお花畑のトンデモ理論が展開されるだろうから、その衝撃で忘れないように、ちゃんとメモっとかないとね。
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