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第七章:試行錯誤
第77話 兄弟対決勃発?
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「で、でも、さすがにここまではやりすぎだと思う。一人いれば充分だよ」
戸惑いつつもそう言うと、侍女三人はがっかりというような顔でわたしを見てきた。
「……ハルカ様はわたくし共が迷惑ですの?」
「い、いや迷惑ってそんなんじゃないけど、そこまで甘やかされてもわたしの身にならないっていうか……」
──困った。いったいどうやって彼女らを説得したらいいんだ。
「まあ、確かにはるかの言う通り一人いれば問題はなさそうだね。それなら交代で来るようにすればいいんじゃないかな」
千花がわたしの困惑を見て、折衷案を出してくる。……うん、それくらいが一番いいよ。
「けれど、ティカ様。わたくし共は陛下のご命令でこちらに参ったのですわ。ですのでそれに背くわけにはまいりません」
ソフィアが毅然としてそう言うと、他の二人もそれに同意するように頷いてくる。
……うーん、どうしよう。
これはもうカレヴィに直談判するしかないか。
「千花、カレヴィに向こうで直接会うわけにはいかないかな? ……さすがにこれはやりすぎだと思うし」
ここはザクトアリアじゃないし、自活するのに困ってる訳じゃない。
お花の管理もここにいる間はやろうとすれば出来ないことじゃないし。
千花はわたしの言葉にうーん、とちょっと難しい顔をして考え込むと、ややして言った。
「まあ、確かにカレヴィ王にはるかが直接言った方がいいかもしれないね。彼はことはるかに関しては頑固だしねえ」
「! 千花、本当? いいの?」
てっきり反対されると思っていたわたしは、思わず身を乗り出してしまった。
「まあ、こういう事情なら仕方ないし。念のためわたしも同行するよ」
「あ、ありがとう千花!」
仕方なさそうに苦笑する千花に抱きつこうとして、わたしは紙バッグに入れているクッキーのことを思い出した。
「あ、そうだ。これ、例のクッキー。食べてね」
紙バッグから包装したクッキーの袋を取り出すと、千花はありがと、と言って受け取った。
「それ、カレヴィ王にも渡すんだね?」
「うん。あ、あとイアスにも。危ないところを助けて貰ったし」
「……はるかには侍女より護衛の方が必要そうだよねえ。それだとイアスが最適な気がするけど、でもはるかの求婚者だしねえ」
「まあ、あんなことはもうそうそう起こらないと思うけどね。わたしも気を付けるし」
あれでさすがにわたしも懲りたし、怪しい人物に会ったら、防犯ベルですぐに威嚇することに決めている。
「そうだね。……でも本当にはるかは気を付けてよ」
「うん、分かってる。ありがとう」
わたしは昔から痴漢に遭う確率が高いので、千花も心配そうに見てくる。それにわたしは安心させるように頷いた。
「……まあ、とりあえずカレヴィ王に直談判しに行こうか。あ、三人も付いてきて」
千花がそう言うと、モニーカ達も仕方なさそうに「かしこまりました」と頷いた。
そしてわたし達は、転移門をくぐった。
──ああ、久しぶりのザクトアリアかあ。
そんなわたしの感慨を千花は気にすることもなく、門の出口である客間らしき部屋をすたすたと出て行こうとする。
それに慌ててわたしは付いていくと、外には近衛兵がいた。どうやら、不審者は簡単には入れないようになっているらしい。
よく見ると、そこは王族が主に使っているフロアでカレヴィの部屋も割と近かった。
「──ハルカ様」
空中からいきなりイアスが現れてわたしは驚いたけど、彼もいるはずがないわたしに同じように驚いてるようだ。
「なぜ、こちらに。しばらく陛下にお会いにならないのではなかったのですか」
うん、その疑問はもっともだ。でも、これには深い理由があるんだよ。
「あまりにも過保護すぎるから、ちょっとカレヴィを説得に来たの」
「……ああ、侍女の件ですね?」
優れた魔術師であるイアスには、そこまで話が伝わっているようだ。だからカレヴィもわたしの求婚者とはいえ、彼を無視できないんだろう。
「あ、わたしイアスに渡すものがあるんだ」
わたしは持っていた紙バッグの中からクッキーの袋を取り出すと、彼に手渡した。
「なんでしょう? なにやら甘い香りがしますが」
「これ、わたしが焼いたクッキー。よかったら食べてね」
そう言うと、イアスは瞳を見開いて、次には本当に嬉しそうな笑顔になった。……うわ、眩しい。
ふと見ると、イヴェンヌ達も彼の笑顔にやられて顔を赤くしていた。うーん、美形の笑顔攻撃恐るべし。
「ハルカ様の手作りですか。ありがたく頂きます。とても嬉しいですよ」
イアスは自覚なしににこにこと眩しい笑顔をこれでもかと披露してくる。
多少免疫のあるわたしならともかく、後ろの侍女三人は今にも倒れそうだ。わたしはそれで話題を逸らすことにした。
「う、うん。それで、カレヴィに会いたいんだけど、今大丈夫そうかな?」
わたしがそう言うと、イアスは一転して複雑そうな顔をした。
え、なに?
「今、陛下はシルヴィと財政大臣、それに内政大臣とお会いになっていらっしゃいますが」
「ええっ!?」
いきなりの修羅場にわたしは驚きを隠せない。どうしよう、出直した方がいいだろうか。
わたしが戸惑って千花を窺うと、彼女はわたしの背を後押しするように触れてきた。
それと同時になんともいえない高揚感が湧き起こってきて、千花がわたしになにかしたんだと分かった。
「まあ、気休めではあるけれど、これで多少時間稼ぎみたいなことは出来ると思う」
「あ、ありがとう、千花」
もしかしたら、これでカレヴィとも触れあうことが出来るかもしれないと、そんな場合じゃないのにわたしはなんだか嬉しくなった。
それでわたしは気持ちを新たにして、千花とカレヴィの執務室に向かった。三人の侍女達はこっちのわたしの部屋で待機してもらうように指示してある。
近衛にわたしが会いに来たとカレヴィに伝えてほしいと言うと、すぐに中からいらえがあった。
「カレヴィ」
執務室に通されて、わたしは他にも人がいるというのに、思わずカレヴィに走り寄ってしまった。
「ハルカ……」
拒絶反応も起こさず抱きついてきたわたしにカレヴィは驚いたみたいだった。
けれど次の瞬間、わたしは強く彼に抱きしめられた。
「ハルカ、ハルカ、ハルカ……ッ」
愛しそうに名前を呼ばれて、わたしは思わず涙が出てしまった。
うん、こうやってカレヴィに抱きしめられたかったよ。一時的でもそれがかなってすごく嬉しい。
その様子をシルヴィが信じられないように驚いて見ていた。
「……どういうことですか? あなたは兄王に触れられないはずだ」
けれど、グリード財政大臣は冷静に指摘してきた。
「おそらくティカ様がなにかをなされたのでしょう。ハルカ様本人が陛下に触れることが出来ないとおっしゃられた以上、それしか考えられないでしょう」
あまりに鋭い言葉にわたしはびくりと反応してしまった。
うう、馬鹿。これじゃ、肯定したも同じだよ。せっかく千花が時間稼ぎしてくれたっていうのに。
それを見たヘンリック内政大臣もそれに頷いて言った。
「どうやらそのようですね。ハルカ様は実に正直な方です」
うわああ、どうしよう、どうしよう。
すっかり混乱していると、カレヴィはわたしの顎を軽く摘んでキスしてきた。
え、え、ちょっとこんな人前でっ!
「……無粋な奴らだな。せっかくハルカと久しぶりに会えたんだ。席を外せ」
実は久しぶりっていうか数日ぶりなんだけどね。けど、そんなにちょくちょく会ってるなんて、元老院の二人には言うわけにはいかないだろう。
「かしこまりました。しかし陛下、わたし共の反対は覆りませんよ」
「くどい」
カレヴィが不機嫌そうに言うと、財政大臣と内政大臣の二人は執務室を後にする。
「おまえもだ、シルヴィ」
「お断りします」
えええ、ちょっとシルヴィ、そんなあからさまな!
そんな二人の間で火花が散った気がして、カレヴィの腕の中にいるわたしは気が気じゃなかった。
こ、これは兄弟対決突入か!?
「──なんだか修羅場だよねえ」
緊迫する空気の中で、それまで傍観していた千花がのんびりと言った。
戸惑いつつもそう言うと、侍女三人はがっかりというような顔でわたしを見てきた。
「……ハルカ様はわたくし共が迷惑ですの?」
「い、いや迷惑ってそんなんじゃないけど、そこまで甘やかされてもわたしの身にならないっていうか……」
──困った。いったいどうやって彼女らを説得したらいいんだ。
「まあ、確かにはるかの言う通り一人いれば問題はなさそうだね。それなら交代で来るようにすればいいんじゃないかな」
千花がわたしの困惑を見て、折衷案を出してくる。……うん、それくらいが一番いいよ。
「けれど、ティカ様。わたくし共は陛下のご命令でこちらに参ったのですわ。ですのでそれに背くわけにはまいりません」
ソフィアが毅然としてそう言うと、他の二人もそれに同意するように頷いてくる。
……うーん、どうしよう。
これはもうカレヴィに直談判するしかないか。
「千花、カレヴィに向こうで直接会うわけにはいかないかな? ……さすがにこれはやりすぎだと思うし」
ここはザクトアリアじゃないし、自活するのに困ってる訳じゃない。
お花の管理もここにいる間はやろうとすれば出来ないことじゃないし。
千花はわたしの言葉にうーん、とちょっと難しい顔をして考え込むと、ややして言った。
「まあ、確かにカレヴィ王にはるかが直接言った方がいいかもしれないね。彼はことはるかに関しては頑固だしねえ」
「! 千花、本当? いいの?」
てっきり反対されると思っていたわたしは、思わず身を乗り出してしまった。
「まあ、こういう事情なら仕方ないし。念のためわたしも同行するよ」
「あ、ありがとう千花!」
仕方なさそうに苦笑する千花に抱きつこうとして、わたしは紙バッグに入れているクッキーのことを思い出した。
「あ、そうだ。これ、例のクッキー。食べてね」
紙バッグから包装したクッキーの袋を取り出すと、千花はありがと、と言って受け取った。
「それ、カレヴィ王にも渡すんだね?」
「うん。あ、あとイアスにも。危ないところを助けて貰ったし」
「……はるかには侍女より護衛の方が必要そうだよねえ。それだとイアスが最適な気がするけど、でもはるかの求婚者だしねえ」
「まあ、あんなことはもうそうそう起こらないと思うけどね。わたしも気を付けるし」
あれでさすがにわたしも懲りたし、怪しい人物に会ったら、防犯ベルですぐに威嚇することに決めている。
「そうだね。……でも本当にはるかは気を付けてよ」
「うん、分かってる。ありがとう」
わたしは昔から痴漢に遭う確率が高いので、千花も心配そうに見てくる。それにわたしは安心させるように頷いた。
「……まあ、とりあえずカレヴィ王に直談判しに行こうか。あ、三人も付いてきて」
千花がそう言うと、モニーカ達も仕方なさそうに「かしこまりました」と頷いた。
そしてわたし達は、転移門をくぐった。
──ああ、久しぶりのザクトアリアかあ。
そんなわたしの感慨を千花は気にすることもなく、門の出口である客間らしき部屋をすたすたと出て行こうとする。
それに慌ててわたしは付いていくと、外には近衛兵がいた。どうやら、不審者は簡単には入れないようになっているらしい。
よく見ると、そこは王族が主に使っているフロアでカレヴィの部屋も割と近かった。
「──ハルカ様」
空中からいきなりイアスが現れてわたしは驚いたけど、彼もいるはずがないわたしに同じように驚いてるようだ。
「なぜ、こちらに。しばらく陛下にお会いにならないのではなかったのですか」
うん、その疑問はもっともだ。でも、これには深い理由があるんだよ。
「あまりにも過保護すぎるから、ちょっとカレヴィを説得に来たの」
「……ああ、侍女の件ですね?」
優れた魔術師であるイアスには、そこまで話が伝わっているようだ。だからカレヴィもわたしの求婚者とはいえ、彼を無視できないんだろう。
「あ、わたしイアスに渡すものがあるんだ」
わたしは持っていた紙バッグの中からクッキーの袋を取り出すと、彼に手渡した。
「なんでしょう? なにやら甘い香りがしますが」
「これ、わたしが焼いたクッキー。よかったら食べてね」
そう言うと、イアスは瞳を見開いて、次には本当に嬉しそうな笑顔になった。……うわ、眩しい。
ふと見ると、イヴェンヌ達も彼の笑顔にやられて顔を赤くしていた。うーん、美形の笑顔攻撃恐るべし。
「ハルカ様の手作りですか。ありがたく頂きます。とても嬉しいですよ」
イアスは自覚なしににこにこと眩しい笑顔をこれでもかと披露してくる。
多少免疫のあるわたしならともかく、後ろの侍女三人は今にも倒れそうだ。わたしはそれで話題を逸らすことにした。
「う、うん。それで、カレヴィに会いたいんだけど、今大丈夫そうかな?」
わたしがそう言うと、イアスは一転して複雑そうな顔をした。
え、なに?
「今、陛下はシルヴィと財政大臣、それに内政大臣とお会いになっていらっしゃいますが」
「ええっ!?」
いきなりの修羅場にわたしは驚きを隠せない。どうしよう、出直した方がいいだろうか。
わたしが戸惑って千花を窺うと、彼女はわたしの背を後押しするように触れてきた。
それと同時になんともいえない高揚感が湧き起こってきて、千花がわたしになにかしたんだと分かった。
「まあ、気休めではあるけれど、これで多少時間稼ぎみたいなことは出来ると思う」
「あ、ありがとう、千花」
もしかしたら、これでカレヴィとも触れあうことが出来るかもしれないと、そんな場合じゃないのにわたしはなんだか嬉しくなった。
それでわたしは気持ちを新たにして、千花とカレヴィの執務室に向かった。三人の侍女達はこっちのわたしの部屋で待機してもらうように指示してある。
近衛にわたしが会いに来たとカレヴィに伝えてほしいと言うと、すぐに中からいらえがあった。
「カレヴィ」
執務室に通されて、わたしは他にも人がいるというのに、思わずカレヴィに走り寄ってしまった。
「ハルカ……」
拒絶反応も起こさず抱きついてきたわたしにカレヴィは驚いたみたいだった。
けれど次の瞬間、わたしは強く彼に抱きしめられた。
「ハルカ、ハルカ、ハルカ……ッ」
愛しそうに名前を呼ばれて、わたしは思わず涙が出てしまった。
うん、こうやってカレヴィに抱きしめられたかったよ。一時的でもそれがかなってすごく嬉しい。
その様子をシルヴィが信じられないように驚いて見ていた。
「……どういうことですか? あなたは兄王に触れられないはずだ」
けれど、グリード財政大臣は冷静に指摘してきた。
「おそらくティカ様がなにかをなされたのでしょう。ハルカ様本人が陛下に触れることが出来ないとおっしゃられた以上、それしか考えられないでしょう」
あまりに鋭い言葉にわたしはびくりと反応してしまった。
うう、馬鹿。これじゃ、肯定したも同じだよ。せっかく千花が時間稼ぎしてくれたっていうのに。
それを見たヘンリック内政大臣もそれに頷いて言った。
「どうやらそのようですね。ハルカ様は実に正直な方です」
うわああ、どうしよう、どうしよう。
すっかり混乱していると、カレヴィはわたしの顎を軽く摘んでキスしてきた。
え、え、ちょっとこんな人前でっ!
「……無粋な奴らだな。せっかくハルカと久しぶりに会えたんだ。席を外せ」
実は久しぶりっていうか数日ぶりなんだけどね。けど、そんなにちょくちょく会ってるなんて、元老院の二人には言うわけにはいかないだろう。
「かしこまりました。しかし陛下、わたし共の反対は覆りませんよ」
「くどい」
カレヴィが不機嫌そうに言うと、財政大臣と内政大臣の二人は執務室を後にする。
「おまえもだ、シルヴィ」
「お断りします」
えええ、ちょっとシルヴィ、そんなあからさまな!
そんな二人の間で火花が散った気がして、カレヴィの腕の中にいるわたしは気が気じゃなかった。
こ、これは兄弟対決突入か!?
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