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第七章:試行錯誤
第76話 新しい出会いと懐かしい面々
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わたしは例の痴漢騒ぎで一日開いてしまった散歩を次の日から再開した。
昨夜はシルヴィへの怒りでなかなか寝付けなかったんだけど、こういうのはさぼると癖になるから、えいやっというかけ声とともに勢いよく起きた。
ちょっと目が血走ってて怖いけど、目薬を点眼したら少し治まったのでわたしは朝の支度をして近くの公園まで散歩に行った。
またあの変な痴漢がいるかもしれないとちょっとびくびくものだったけど、警察に捕まって懲りたのか、現れることはなかった。
わたしが公園の入り口近くでほっと胸を撫で下ろしていると、ポメラニアンを連れていた品のいい老婦人にふいに声をかけられた。
「あらー、あなた一昨日倒れた人ね。今日は具合が良くなったみたいで良かったわ」
……とすると、この人がわたしが痴漢行為を働かれてたのを目撃していた人なのかな。
「あ、ひょっとして、警察を呼んで頂いた方ですか?」
わたしがそう訪ねると老婦人はええ、と答えた。
もし、目撃者に会えたらラッキーと思っていたからわたしはここぞとばかりにお礼を言った。
「あ、ありがとうございます。おかげで助かりました」
「いえいえ、最近不審者の情報が頻繁にあって、ちょっと物騒だったの。それがあの男と一致していたみたいで、もうしばらくは留置所から出て来れないみたいだから、ひとまずは安心だわ」
目の前の老婦人はにこにこと安心できるような笑顔を浮かべた。……ああ、こういう笑顔いいなあ。わたしも歳取ったら、こういう品のあるおばあさんになりたい。
……あ、そうだ。
わたしはリュックから小さな手提げ袋を取り出すと、老婦人に差し出した。
「あの、お礼と言ってはちょっとお粗末なんですけど、これ受け取っていただけないでしょうか。これ、わたしが焼いたクッキーなんです」
「まあ、どうもありがとう。ありがたくいただきますね」
内心、手作りのものなんて断られるかなーと思ってたけど、この老婦人は気持ちよく受け取ってくれた。
それでしばらくこの老婦人と話をして、お互いに名前を教え合った。名前は森川さんだって。
散歩コースが一緒なんだからまた会うだろうし、知らない土地で知り合いが増えるのは心強い。
そこで、助けにきた外人さんはまるで王子様みたいだったわね、と森川さんに夢見るように言われて、わたしは客観的に見て、確かにイアスはそう見えるかもなあ、と納得してしまった。
うちの会社の取引先の人の弟なんです、と言ったら、随分インターナショナルなのねえと感心された。
……この際、アーネスとカレヴィは千花の会社の取引先の人物ということにしてしまおう。
うーん、そうするとカレヴィはそこの社長あたりが適切だろうか。
そう考えながら、わたしは人なつこいポメラニアンの頭を撫でる。
それから森川さんと別れて、わたしはまた公園内をぐるりと散歩した。
ああ、だんだん陽気も春らしくなってきたなあ。
朝の日差しを受けるのは体にとてもいいらしいし、早起きもこういう天気なら苦にならないな。
わたしは公園の中間地点のベンチで朝の日差しを受けつつ(もちろん、しっかりUV対策はしている)、ウェットティッシュで手を拭くと、昨日焼いたクッキーとダイエット用のお茶を取り出してちょっと休憩することにした。
あー、もうそろそろ桜の季節になるかなあ。向こうに帰るまでにお花見出来るといいんだけど。
そう思いながらクッキーをかじりつつ桜の木を眺めていると、なんだか複数の視線を感じた。
するとわたしのすぐ傍で小さな男の子と女の子がわたしのクッキーを物欲しそうにじーっと見つめていた。
「……よかったら食べる?」
わたしがクッキーの袋を差し出すと二人はぱっと顔を輝かせて早速クッキーを頬張った。
「おいしーいっ」
「おねえちゃん、おいしいよ!」
「そっか、それなら良かった」
にこにこと二人の子と笑い合って仲良くベンチで座っていると、この子達の父親らしい人が来て、焦ったようにこちらに回り込んだ。
「こら、ゆうき、まな、知らないお姉さんに迷惑をかけるんじゃない」
そう言ったお父さん、と言っても結構若い男の人が、わたしの顔を見て絶句した。……あれ、どうしたんだろうか。
そのままぼーっとわたしの顔を見つめられたらさすがに居心地悪くなって、わたしはその男性に尋ねてみた。
「……あの、なにか?」
それでその男性ははっとしたらしく、子供が迷惑かけてすみませんと謝ってきた。
いや、でもこんなのは好奇心の強い子なら珍しくもないし。随分律儀な人だなあ。
「おねえちゃん、もっとおかしほしい」
まなちゃんにくいくいと袖口を引かれて、わたしはその可愛らしさに破顔した。
「よかったら袋ごと貰ってくれる? お姉さん、ちょっとお菓子作り過ぎちゃったから」
それを聞いて、ゆうき君とまなちゃんがぱっと顔を輝かせた。うん、いい反応だ。
「しかし、そんな悪いです」
「いえ、本当に作りすぎて、うちにもまだたくさんあるので、貰ってくださるとわたしが助かるんです」
わたしがいたずらっぽく笑うと、その男性は目元を赤く染めた。
うん? まさかと思うけどこの人に惚れられた訳じゃないよね?
なにせ、この化粧はフレイヤ直伝だからその点はちょっと心配だ。わたしはカレヴィという婚約者がいる身だし。
「あ、そ、それではありがたく頂きます。……あ、あのっ、わたしは南條圭介と言います。もしよろしければ、あなたのお名前を伺いたいのですが」
ただ子供にクッキーあげただけで大袈裟だなあと思わないでもなかったけれど、わたしは素直に彼に名乗った。それにまた会って挨拶したりするかもしれないしね。
「わたしは只野はるかです」
「……はるかさんですか。あなたにとても似合った良い名ですね」
「あ、ありがとうございます」
この人子供連れで気が付かなかったけれど、なんだか口慣れてる感じがする。
そこまで思って、わたしはこんなにゆっくりしている場合じゃないことを思い出した。
千花にクッキーを向こうに持って行って貰う約束してたんだ。
「あ、すみません。ちょっと用事があるのを思い出したので、これで失礼します」
わたしが焦ってベンチから立ち上がると、南條さんはわたしの両手を取ってきた。
え、え、なに?
「また、お会いできますよね、はるかさん」
「え、ええ。朝にはここに散歩に来ますし」
わたしがうろたえながらもそう答えると、南條さんは得も言われぬような笑顔になった。
よく見ると、彼の顔は整っているし、なんとなく品というか育ちの良さが窺える。
彼や子供達の着ているものも、かなり物がいいし、それなりに裕福な家の人なんじゃないだろうか。
でも、母親がいないところを見ると、もしかしたら父子家庭なのかもしれない。
熱っぽく見てくる南條さんに、なんとなく異性から向けられるものを感じて、わたしは早くここを脱しなければという感情に駆られてしまった。
それじゃあ失礼します、と南條さん一家に頭を下げて、彼らから見えないところまで来ると、わたしは家まで早歩きで帰った。おかげでいい運動になったのは間違いない。
それで慌ててシャワーを浴びて服を着替えると、わたしはクッキーを抱えて千花の事務所に行った。
すると、そこには千花の他に、こちらの格好をしたイヴェンヌとモニーカ、それにソフィアがもの珍しそうに部屋の中を見回していた。
けど、侍女三人はわたしの姿を認めると、感激したように抱きつかんばかりにして寄ってきた。
「お久しぶりです、ハルカ様」
「またハルカ様のお世話が出来るなんてとても感激ですわ」
「これでまた、ハルカ様のマンガのお手伝いも出来るのですね」
……いや、観葉植物やお花の管理は頼んだけれど、そこまでは頼んでないはずだ。
だけど三人はやる気満々みたいで、期待に顔を輝かせている。
……あー、どうやってこの三人を説得しようと、助けを求めるように千花を見たら、彼女も仕方なさそうに苦笑してきた。
「どうやら、カレヴィ王ははるかに虫がくっつくのが許せないらしいみたい。ちょっと窮屈かもしれないけど我慢して」
ってことは、これは求婚者達がわたしに変なことをさせないための見張りでもある訳だね?
……でもいくらなんでもちょっとやりすぎなんじゃないだろうか。
昨夜はシルヴィへの怒りでなかなか寝付けなかったんだけど、こういうのはさぼると癖になるから、えいやっというかけ声とともに勢いよく起きた。
ちょっと目が血走ってて怖いけど、目薬を点眼したら少し治まったのでわたしは朝の支度をして近くの公園まで散歩に行った。
またあの変な痴漢がいるかもしれないとちょっとびくびくものだったけど、警察に捕まって懲りたのか、現れることはなかった。
わたしが公園の入り口近くでほっと胸を撫で下ろしていると、ポメラニアンを連れていた品のいい老婦人にふいに声をかけられた。
「あらー、あなた一昨日倒れた人ね。今日は具合が良くなったみたいで良かったわ」
……とすると、この人がわたしが痴漢行為を働かれてたのを目撃していた人なのかな。
「あ、ひょっとして、警察を呼んで頂いた方ですか?」
わたしがそう訪ねると老婦人はええ、と答えた。
もし、目撃者に会えたらラッキーと思っていたからわたしはここぞとばかりにお礼を言った。
「あ、ありがとうございます。おかげで助かりました」
「いえいえ、最近不審者の情報が頻繁にあって、ちょっと物騒だったの。それがあの男と一致していたみたいで、もうしばらくは留置所から出て来れないみたいだから、ひとまずは安心だわ」
目の前の老婦人はにこにこと安心できるような笑顔を浮かべた。……ああ、こういう笑顔いいなあ。わたしも歳取ったら、こういう品のあるおばあさんになりたい。
……あ、そうだ。
わたしはリュックから小さな手提げ袋を取り出すと、老婦人に差し出した。
「あの、お礼と言ってはちょっとお粗末なんですけど、これ受け取っていただけないでしょうか。これ、わたしが焼いたクッキーなんです」
「まあ、どうもありがとう。ありがたくいただきますね」
内心、手作りのものなんて断られるかなーと思ってたけど、この老婦人は気持ちよく受け取ってくれた。
それでしばらくこの老婦人と話をして、お互いに名前を教え合った。名前は森川さんだって。
散歩コースが一緒なんだからまた会うだろうし、知らない土地で知り合いが増えるのは心強い。
そこで、助けにきた外人さんはまるで王子様みたいだったわね、と森川さんに夢見るように言われて、わたしは客観的に見て、確かにイアスはそう見えるかもなあ、と納得してしまった。
うちの会社の取引先の人の弟なんです、と言ったら、随分インターナショナルなのねえと感心された。
……この際、アーネスとカレヴィは千花の会社の取引先の人物ということにしてしまおう。
うーん、そうするとカレヴィはそこの社長あたりが適切だろうか。
そう考えながら、わたしは人なつこいポメラニアンの頭を撫でる。
それから森川さんと別れて、わたしはまた公園内をぐるりと散歩した。
ああ、だんだん陽気も春らしくなってきたなあ。
朝の日差しを受けるのは体にとてもいいらしいし、早起きもこういう天気なら苦にならないな。
わたしは公園の中間地点のベンチで朝の日差しを受けつつ(もちろん、しっかりUV対策はしている)、ウェットティッシュで手を拭くと、昨日焼いたクッキーとダイエット用のお茶を取り出してちょっと休憩することにした。
あー、もうそろそろ桜の季節になるかなあ。向こうに帰るまでにお花見出来るといいんだけど。
そう思いながらクッキーをかじりつつ桜の木を眺めていると、なんだか複数の視線を感じた。
するとわたしのすぐ傍で小さな男の子と女の子がわたしのクッキーを物欲しそうにじーっと見つめていた。
「……よかったら食べる?」
わたしがクッキーの袋を差し出すと二人はぱっと顔を輝かせて早速クッキーを頬張った。
「おいしーいっ」
「おねえちゃん、おいしいよ!」
「そっか、それなら良かった」
にこにこと二人の子と笑い合って仲良くベンチで座っていると、この子達の父親らしい人が来て、焦ったようにこちらに回り込んだ。
「こら、ゆうき、まな、知らないお姉さんに迷惑をかけるんじゃない」
そう言ったお父さん、と言っても結構若い男の人が、わたしの顔を見て絶句した。……あれ、どうしたんだろうか。
そのままぼーっとわたしの顔を見つめられたらさすがに居心地悪くなって、わたしはその男性に尋ねてみた。
「……あの、なにか?」
それでその男性ははっとしたらしく、子供が迷惑かけてすみませんと謝ってきた。
いや、でもこんなのは好奇心の強い子なら珍しくもないし。随分律儀な人だなあ。
「おねえちゃん、もっとおかしほしい」
まなちゃんにくいくいと袖口を引かれて、わたしはその可愛らしさに破顔した。
「よかったら袋ごと貰ってくれる? お姉さん、ちょっとお菓子作り過ぎちゃったから」
それを聞いて、ゆうき君とまなちゃんがぱっと顔を輝かせた。うん、いい反応だ。
「しかし、そんな悪いです」
「いえ、本当に作りすぎて、うちにもまだたくさんあるので、貰ってくださるとわたしが助かるんです」
わたしがいたずらっぽく笑うと、その男性は目元を赤く染めた。
うん? まさかと思うけどこの人に惚れられた訳じゃないよね?
なにせ、この化粧はフレイヤ直伝だからその点はちょっと心配だ。わたしはカレヴィという婚約者がいる身だし。
「あ、そ、それではありがたく頂きます。……あ、あのっ、わたしは南條圭介と言います。もしよろしければ、あなたのお名前を伺いたいのですが」
ただ子供にクッキーあげただけで大袈裟だなあと思わないでもなかったけれど、わたしは素直に彼に名乗った。それにまた会って挨拶したりするかもしれないしね。
「わたしは只野はるかです」
「……はるかさんですか。あなたにとても似合った良い名ですね」
「あ、ありがとうございます」
この人子供連れで気が付かなかったけれど、なんだか口慣れてる感じがする。
そこまで思って、わたしはこんなにゆっくりしている場合じゃないことを思い出した。
千花にクッキーを向こうに持って行って貰う約束してたんだ。
「あ、すみません。ちょっと用事があるのを思い出したので、これで失礼します」
わたしが焦ってベンチから立ち上がると、南條さんはわたしの両手を取ってきた。
え、え、なに?
「また、お会いできますよね、はるかさん」
「え、ええ。朝にはここに散歩に来ますし」
わたしがうろたえながらもそう答えると、南條さんは得も言われぬような笑顔になった。
よく見ると、彼の顔は整っているし、なんとなく品というか育ちの良さが窺える。
彼や子供達の着ているものも、かなり物がいいし、それなりに裕福な家の人なんじゃないだろうか。
でも、母親がいないところを見ると、もしかしたら父子家庭なのかもしれない。
熱っぽく見てくる南條さんに、なんとなく異性から向けられるものを感じて、わたしは早くここを脱しなければという感情に駆られてしまった。
それじゃあ失礼します、と南條さん一家に頭を下げて、彼らから見えないところまで来ると、わたしは家まで早歩きで帰った。おかげでいい運動になったのは間違いない。
それで慌ててシャワーを浴びて服を着替えると、わたしはクッキーを抱えて千花の事務所に行った。
すると、そこには千花の他に、こちらの格好をしたイヴェンヌとモニーカ、それにソフィアがもの珍しそうに部屋の中を見回していた。
けど、侍女三人はわたしの姿を認めると、感激したように抱きつかんばかりにして寄ってきた。
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「またハルカ様のお世話が出来るなんてとても感激ですわ」
「これでまた、ハルカ様のマンガのお手伝いも出来るのですね」
……いや、観葉植物やお花の管理は頼んだけれど、そこまでは頼んでないはずだ。
だけど三人はやる気満々みたいで、期待に顔を輝かせている。
……あー、どうやってこの三人を説得しようと、助けを求めるように千花を見たら、彼女も仕方なさそうに苦笑してきた。
「どうやら、カレヴィ王ははるかに虫がくっつくのが許せないらしいみたい。ちょっと窮屈かもしれないけど我慢して」
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