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第七章:試行錯誤
第75話 遅れてきた乙女心
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「千花、どう? うまく焼けてるかなあ?」
わたしは一日置いて訪ねてきた千花に自作の市松模様のアイスボックスクッキーを試食して貰っていた。
……わたしとしてはまずまずの出来かなあと思うけど、やっぱり舌の肥えた千花に食べて貰うのが一番だ。
まあ、ネットにあったレシピ通りに作ったから、よほどのことがなければ失敗もしないはずなんだけどね。
「うん、さくさくしてておいしいよ。……でもはるかがこういうの作るってちょっと不思議な感じ」
……うん、千花がそう言うのも無理はない。
なにせクッキー自体焼くのも十年ぶりくらいで、その時は簡単な型抜きクッキーだったし。
もちろんその時のクッキーは男子にあげるなんて事はなくて、千花とおとんとおかんのお腹の中に収まったはずだ。
だけど、その時におかんにぶつぶつ文句を言われたので、わたしは自然とお菓子づくりからも遠ざかってしまった。
でも料理とかは作るのは嫌いじゃないし、そこで挫けてないでお菓子づくりとかしてたら、そこそこわたしの女子力も上がったんじゃなかろうか。
……でもまあ、これは過ぎちゃったことだから仕方ないけどね。
それに、わたしに女子力がなかったせいで長い間喪女やってたおかげ(?)か、カレヴィに出会えたんだから人生って本当に分からないものだと思う。
「うん、実はカレヴィに食べて貰いたいなって思って。千花に合格点貰えてよかったあ」
嬉しさから頬を染めて微笑むと、千花がまじまじとわたしを見つめてきた。
「な、なに? 千花」
「はるか、最近凄く可愛くなったよね。なんというか女の子ーって感じ」
「ええ? それにはとうが立ちすぎてるよー」
いくらなんでも、女の子を称するには図々しすぎるだろう。
それはそうと、千花の舌に合ったのならもう安心だし、今夜にでも大量に冷凍保存してある残りのクッキーを焼いておこう。
「千花、悪いけど、明日カレヴィにクッキー渡して貰えるかな? 今日はそんなに焼かなかったから、おみやげに出来るほどないんだ」
「それはいいけど……でも、なんというか乙女だねえー」
千花にからかうように言われて、わたしは恥ずかしくなって真っ赤になっちゃった。
「ちーかーっ」
「照れない、照れない。カレヴィ王もきっと喜ぶと思うよ」
うん、そうだったらいいな。
ほんとはカレヴィに直接手渡し出来たら最高なんだけどね。
「一応、千花の分もあるからね」
わたしがいくら初恋に浮かれてても長年の親友でもある千花のことを疎かにするつもりはない。
もっとも、なんでもそつなくこなせる千花が親友って言うのはなんとなく恐れ多くて、ちょっと前に二人して泣き合ってからやっとそう思えるようになったんだけどさ。
「うん、ありがとはるか」
それでわたしが彼女を大事に思ってるのを千花も感じ取ったらしく嬉しそうに微笑んだ。
「……そう言えば、イアスとアーネス殿のことなんだけど」
ハーブティーを飲みながら、千花はわたしが内心気にしていたことを言ってきた。
イアスは正式にわたしに求婚することをカレヴィに伝えるって言ってた。
アーネスはわたしを襲ってきたし、果たしてカレヴィにそのことが伝わっているかは謎だけど、彼のことだからしっかりカレヴィに宣戦布告している可能性も高い。
……そんなことを考えたら、なんだか頭痛くなってきた。
それを証明するかのように、アーネスがわたしを妻に欲しいと文書でカレヴィに伝えてきたらしいと千花が言った。アーネスはイアスと千花の魔法でしばらく屋敷から出られないからね。
「……ほんとにわたしのどこが気に入ったんだか」
アーネスからその理由は聞いているけど、いまいちわたしには信じ難い。なにもカレヴィとの友人関係を壊してまで、わたしのためにそんなことをする必要はないと思うんだけど。
「……まあ、カレヴィ王とアーネス殿の好みが非常に似通っていたのもあるかもねえ。はるかは男性受けする体つきだし、つき合ってみればとても可愛いしねえ」
「うーん、わたし可愛いかなあ」
確かに化粧で綺麗にはなったけど、乾ききった喪女だったわたしには未だに信じられない。
「長年つき合っているわたしが言ってるんだから、間違いないって。はるかは可愛いよ。笑顔とか、纏っている雰囲気とか。現に、前の職場でも気に入られていたじゃない」
千花の言葉に照れながらも、思い当たることはあるので、わたしは素直に頷いた。
「うーん、まあ。それなりの歳行った人達には可愛がって貰ったかなあ」
ぶっちゃけちゃうと、社長や重役の人達とか。なんでも孫を見ている気分で、つい話しかけたくなるんだそうだ。
そのおかげか、上の人にはかなりいろいろと気にかけて貰った。
急に職場を辞めることになって、その人達に挨拶できなかったのは今でも心苦しいけど。
そのうち、その人達にも千花の力を借りて、お礼の手紙を書こう。今わたしはフランス在住ということになっているからね。
でもわたしがモテてたのはもっぱらお年寄りで、あとは変なセクハラ連中にちょっかい出されるくらいだったんだよねえ。
……本当に世の中なにがあるか分からない。
「……それで話を戻すけど、イアスはシルヴィ殿下と同じく、一日の謹慎処分になった。アーネス殿に関しては屋敷に閉じこめられているからこれ以上は特にお咎めなしだけど。……まあ、ハルカが彼に襲われたってことが耳に入っていないらしいのが大きいらしいけど」
それを聞いて、わたしはなんだかほっとしてしまった。
うっかりアーネスを一人で受け入れてしまったわたしのミスもかなり大きいからだ。
あのことを知ったら、カレヴィはそんな寛大な処置で済ませるとはとても思えない。
……まあ、わたしは絶対言う気はないけど、もしアーネスがとち狂って口に出してしまったらどうしよう。……そう考えるととても恐ろしい。
「あ、あと、シルヴィ殿下は元老院にはるかがカレヴィ王の子を今のままでは成せないことを伝えたみたい」
それを聞いて、わたしは思わずカップを取り落としそうになってしまった。
──酷い。本当に元老院に言っちゃうなんて。
これで元老院はわたしとカレヴィを引き離すことに躍起になるはずだ。
ひどい、酷いよ。シルヴィ。
それで思わず泣きそうになりながらも、千花に心配かけたくなくて、わたしはことさらなんでもないことのように言った。
「──そっか」
千花はそんなわたしを心配そうに見つめながらも、こうなることが予想できていたらしく、結局はなにも言わなかった。
そして千花がしばらくして帰って行くと、わたしは大量のクッキーを焼いた。
その中で形のいいものを選んで三つの袋に入れると、可愛く包装した。
一つはもちろんカレヴィの分、そして千花の分。もう一つは、危ないところを助けて貰ったイアスの分だ。
もちろん、わたしを襲おうとしたアーネスと元老院に告げ口したシルヴィの分はない。
「シルヴィのばぁかっ」
大量に焼いてしまったのでしばらくクッキーに困ることはない。……というか、これをなんとか早めに消費するしかない。
ダイエットという文字が頭の隅を掠めたけれど、わたしはシルヴィへの怒りに燃えていて、夜中だというのに半ば自棄になってクッキーをぱくぱく食べてしまった。
わたしは一日置いて訪ねてきた千花に自作の市松模様のアイスボックスクッキーを試食して貰っていた。
……わたしとしてはまずまずの出来かなあと思うけど、やっぱり舌の肥えた千花に食べて貰うのが一番だ。
まあ、ネットにあったレシピ通りに作ったから、よほどのことがなければ失敗もしないはずなんだけどね。
「うん、さくさくしてておいしいよ。……でもはるかがこういうの作るってちょっと不思議な感じ」
……うん、千花がそう言うのも無理はない。
なにせクッキー自体焼くのも十年ぶりくらいで、その時は簡単な型抜きクッキーだったし。
もちろんその時のクッキーは男子にあげるなんて事はなくて、千花とおとんとおかんのお腹の中に収まったはずだ。
だけど、その時におかんにぶつぶつ文句を言われたので、わたしは自然とお菓子づくりからも遠ざかってしまった。
でも料理とかは作るのは嫌いじゃないし、そこで挫けてないでお菓子づくりとかしてたら、そこそこわたしの女子力も上がったんじゃなかろうか。
……でもまあ、これは過ぎちゃったことだから仕方ないけどね。
それに、わたしに女子力がなかったせいで長い間喪女やってたおかげ(?)か、カレヴィに出会えたんだから人生って本当に分からないものだと思う。
「うん、実はカレヴィに食べて貰いたいなって思って。千花に合格点貰えてよかったあ」
嬉しさから頬を染めて微笑むと、千花がまじまじとわたしを見つめてきた。
「な、なに? 千花」
「はるか、最近凄く可愛くなったよね。なんというか女の子ーって感じ」
「ええ? それにはとうが立ちすぎてるよー」
いくらなんでも、女の子を称するには図々しすぎるだろう。
それはそうと、千花の舌に合ったのならもう安心だし、今夜にでも大量に冷凍保存してある残りのクッキーを焼いておこう。
「千花、悪いけど、明日カレヴィにクッキー渡して貰えるかな? 今日はそんなに焼かなかったから、おみやげに出来るほどないんだ」
「それはいいけど……でも、なんというか乙女だねえー」
千花にからかうように言われて、わたしは恥ずかしくなって真っ赤になっちゃった。
「ちーかーっ」
「照れない、照れない。カレヴィ王もきっと喜ぶと思うよ」
うん、そうだったらいいな。
ほんとはカレヴィに直接手渡し出来たら最高なんだけどね。
「一応、千花の分もあるからね」
わたしがいくら初恋に浮かれてても長年の親友でもある千花のことを疎かにするつもりはない。
もっとも、なんでもそつなくこなせる千花が親友って言うのはなんとなく恐れ多くて、ちょっと前に二人して泣き合ってからやっとそう思えるようになったんだけどさ。
「うん、ありがとはるか」
それでわたしが彼女を大事に思ってるのを千花も感じ取ったらしく嬉しそうに微笑んだ。
「……そう言えば、イアスとアーネス殿のことなんだけど」
ハーブティーを飲みながら、千花はわたしが内心気にしていたことを言ってきた。
イアスは正式にわたしに求婚することをカレヴィに伝えるって言ってた。
アーネスはわたしを襲ってきたし、果たしてカレヴィにそのことが伝わっているかは謎だけど、彼のことだからしっかりカレヴィに宣戦布告している可能性も高い。
……そんなことを考えたら、なんだか頭痛くなってきた。
それを証明するかのように、アーネスがわたしを妻に欲しいと文書でカレヴィに伝えてきたらしいと千花が言った。アーネスはイアスと千花の魔法でしばらく屋敷から出られないからね。
「……ほんとにわたしのどこが気に入ったんだか」
アーネスからその理由は聞いているけど、いまいちわたしには信じ難い。なにもカレヴィとの友人関係を壊してまで、わたしのためにそんなことをする必要はないと思うんだけど。
「……まあ、カレヴィ王とアーネス殿の好みが非常に似通っていたのもあるかもねえ。はるかは男性受けする体つきだし、つき合ってみればとても可愛いしねえ」
「うーん、わたし可愛いかなあ」
確かに化粧で綺麗にはなったけど、乾ききった喪女だったわたしには未だに信じられない。
「長年つき合っているわたしが言ってるんだから、間違いないって。はるかは可愛いよ。笑顔とか、纏っている雰囲気とか。現に、前の職場でも気に入られていたじゃない」
千花の言葉に照れながらも、思い当たることはあるので、わたしは素直に頷いた。
「うーん、まあ。それなりの歳行った人達には可愛がって貰ったかなあ」
ぶっちゃけちゃうと、社長や重役の人達とか。なんでも孫を見ている気分で、つい話しかけたくなるんだそうだ。
そのおかげか、上の人にはかなりいろいろと気にかけて貰った。
急に職場を辞めることになって、その人達に挨拶できなかったのは今でも心苦しいけど。
そのうち、その人達にも千花の力を借りて、お礼の手紙を書こう。今わたしはフランス在住ということになっているからね。
でもわたしがモテてたのはもっぱらお年寄りで、あとは変なセクハラ連中にちょっかい出されるくらいだったんだよねえ。
……本当に世の中なにがあるか分からない。
「……それで話を戻すけど、イアスはシルヴィ殿下と同じく、一日の謹慎処分になった。アーネス殿に関しては屋敷に閉じこめられているからこれ以上は特にお咎めなしだけど。……まあ、ハルカが彼に襲われたってことが耳に入っていないらしいのが大きいらしいけど」
それを聞いて、わたしはなんだかほっとしてしまった。
うっかりアーネスを一人で受け入れてしまったわたしのミスもかなり大きいからだ。
あのことを知ったら、カレヴィはそんな寛大な処置で済ませるとはとても思えない。
……まあ、わたしは絶対言う気はないけど、もしアーネスがとち狂って口に出してしまったらどうしよう。……そう考えるととても恐ろしい。
「あ、あと、シルヴィ殿下は元老院にはるかがカレヴィ王の子を今のままでは成せないことを伝えたみたい」
それを聞いて、わたしは思わずカップを取り落としそうになってしまった。
──酷い。本当に元老院に言っちゃうなんて。
これで元老院はわたしとカレヴィを引き離すことに躍起になるはずだ。
ひどい、酷いよ。シルヴィ。
それで思わず泣きそうになりながらも、千花に心配かけたくなくて、わたしはことさらなんでもないことのように言った。
「──そっか」
千花はそんなわたしを心配そうに見つめながらも、こうなることが予想できていたらしく、結局はなにも言わなかった。
そして千花がしばらくして帰って行くと、わたしは大量のクッキーを焼いた。
その中で形のいいものを選んで三つの袋に入れると、可愛く包装した。
一つはもちろんカレヴィの分、そして千花の分。もう一つは、危ないところを助けて貰ったイアスの分だ。
もちろん、わたしを襲おうとしたアーネスと元老院に告げ口したシルヴィの分はない。
「シルヴィのばぁかっ」
大量に焼いてしまったのでしばらくクッキーに困ることはない。……というか、これをなんとか早めに消費するしかない。
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