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第二章:城での生活の始まり
第20話 喪女と野獣
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──外が明るい。
「……ハルカ、朝だぞ」
耳元でゾクゾクするような美声が響く。
こんないい声の知り合いなんかいたっけ、とわたしは寝起きの働かない頭で考える。
ふと、隣で人が起き出す気配がした。……ああそうだ、カレヴィだ。
段々頭が冴えてきたけど、わたしはシーツにくるまったまま彼を観察する。
初めて会った時も思ったけど、本当に美形だよねえ……。
それに、浅黒い体は引き締まっていて、すごく綺麗な筋肉の付き方をしている。
腹筋とか割れてるし、ああ、今すごくカレヴィをデッサンしたい。
ああ、なんでスケッチブック置いとかなかったのかな、わたし。
今夜からはちゃんと用意しておこう。
それでいろいろポーズ取ってもらうんだ。
「……カレヴィ」
自分で思っていたよりもけだるい声が出て、それにカレヴィが反応する。
「なんだ」
「カレヴィって、いい体してるよね」
褒めたのにカレヴィは目をむいて絶句。
……あれ? わたしはなにかいけないことでも言っただろうか。
「……おまえは俺を誘っているのか?」
「えっ、えっ? 違うよ、綺麗な体だからデッサンさせてもらおうと……んぅっ」
皆まで言わないうちにカレヴィが覆い被さって、わたしに口づけてきた。
彼の舌がわたしの唇の間から侵入してきて、逃げようとする舌を捉えられた。
「ん……っ、ちが……、ご、かい……っだって……ば」
口腔内を犯されて頭がぼうっとしてくるけど、それでもなんとかそう言った。
このままでは二日連続で朝からされてしまう。
「……そうだとしても、もう遅い。ハルカ、覚悟するんだな」
カレヴィはふっと笑うと、今度は唇に軽いキスをしてきた。
ええー、嫌だよ朝っぱらから。
そして、カレヴィはわたしにかかっていたシーツをはぎ取ると、嫌がるわたしを無理矢理襲った。
それからしばらくして、わたしはカレヴィと一緒に共同の間で朝食を取っていた。
「……もう、信じられない。嫌だって言ったのに」
二日連続で朝からヤられてしまったわたしは、またも不機嫌だった。
「すまない。ハルカがそんなに嫌だとは思わなかったんだ」
実はカレヴィは、わたしが誘ったものの、照れて嫌がっている振りをしていると思いこんでいたらしい。
「それに、なんで朝っぱらからなの? 夜さんざんしたじゃない」
かったるいし、また腰も痛い。
でも、礼儀作法の授業で動けないのはまずい。一応腰に湿布をしてあるけど、時間までに痛みが引けばいいんだけど。
まったく、加減ということを知らないのか、この男は。
「……それは朝だからだ」
「……はあ?」
カレヴィの気まずそうな言葉に、わたしは一瞬目が点になる。
「朝……? ……ああ、分かった。そういうことね」
そこでようやく、カレヴィの言いたいことが分かったわたしは納得して頷いた。
でもアレって放っておけば元に戻るんじゃないの? わざわざわたしとヤることもないのに。
「……そんなに持て余してるなら、娼館の人を呼んで相手してもらったら? いくら花嫁修業とはいえ、毎日こんな調子じゃわたしの体力が持たないよ」
カレヴィがわたし以外の妃を娶らないと宣言している以上、野獣をおとなしくさせる解決策はそれくらいしか思いつかない。
なにせわたしは、特に運動もしていないただのオタクな女なのだ。
ただ、昔から体だけは丈夫で、滅多に風邪も引かないんだけどね。
それに対して、カレヴィはちょっとむっとしたように言い返してきた。
「おまえという婚約者がいるのに、そんな不実な真似が出来るか」
……これ、聞く人によっちゃ、感動ものの台詞なんだろうな。
現に部屋の隅に控えていた年若い侍女達がきゃあっ、と嬉しそうな声を上げている。
だけどわたしはそれに動じることもなく、焼きたてのパンにバターを塗っていた。……ごめんね、こんな枯れた女で。
でもそうなると、こんな毎日がこれからも続くってことだよね。本当に、頼むから程々にしてくれないかなあ。
「……そういえば、こういうことしてて婚約期間中に子供が出来たりしないの? それって、あんまり外聞がよくないような気がするんだけど」
わたしは常々聞こうと思っていた質問をカレヴィに投げかける。
まあ、一ヶ月くらいなら誤差の範囲だって言って、ごまかせるかもしれないけど。
「おまえは知らなかったのか? この期間中は俺が避妊の薬を飲んでいるから、子は出来ない」
……なんと。
初めて知らされる事実に私は目を見開いた。
なんで、夜の習いとか、避妊薬のこととか、誰も教えてくれないかなあーっ。
もしかして、みんなはカレヴィが既にわたしに伝えているものと思ってるのかもしれない。
カレヴィが言うには、この期間は婚約中の二人のお楽しみ期間でもあるんだって。……でも、主に楽しんでるのはカレヴィのような気がしないでもないけど。
「ふーん、そうなんだ。まあ、朝からこんな話題もなんだし、もうやめるね」
わたしがそう言ったら、カレヴィは明らかにほっとしたような顔になった。
カレヴィ、昨日の再現になるとでも思っていたのかな? でもいくらわたしだって、同じ過ちは繰り返さないよ。
わたしはふわふわのオムレツを味わいながら、そんなことを考える。
「ハルカ、この食事が終わったら庭園に散策にでも行かないか? 確か王宮の外を見たことはなかっただろう」
……そう言われてみれば、見たことない。
カレヴィが急にこんなことを言い出したのは、朝のアレの罪滅ぼしのつもりなのかなあ。
ここに来て日も短いし、わたしはインドア派だから特に気にしたこともなかったけど、でも、せっかくカレヴィがこう言ってくれてるんだし、断る理由もない。
それでわたしが頷くと、カレヴィは楽しみにしておけ、と爽やかに笑った。
この笑顔だけ見ていたら、実は夜は野獣だなんて誰も思わないだろう。
……なにを隠そう、わたしもこの笑顔に騙された口だ。
千花あたりも、わたしからカレヴィの生態を聞いて驚いていたから、普段は出来る王様なんだろう。
……それが、夜の時だけアレなのはなんでなんだ。
それに変に義理堅くて、妾妃や娼婦を相手にするのは嫌だと言ってくる。
そして、どうやらそれを聞いたわたしが喜ぶと思っている節があるんだよね。……まあ、日本が一夫多妻制じゃないって聞いていることもあるんだろうけど。
おまけにカレヴィはなんだかわたしの体を気に入っちゃってるみたいだし、本当に彼の趣味が分からない。
子供を作るのは契約だからまだいいとして、こんなハードなのは全然求めてない。はっきり言って、王妃になる前からオーバーワークだ。
──そうだ。今度、千花に精力減退の魔法薬でもないか聞いてみよう。うん、そうしよう。
わたしはそこまで考えて、カレヴィににっこり笑った。
……傍目には婚約者同士仲良く話しているように見えるかもしれない。けれど、その一方が考えていることは、ちょっと不穏なことだった。
「……ハルカ、朝だぞ」
耳元でゾクゾクするような美声が響く。
こんないい声の知り合いなんかいたっけ、とわたしは寝起きの働かない頭で考える。
ふと、隣で人が起き出す気配がした。……ああそうだ、カレヴィだ。
段々頭が冴えてきたけど、わたしはシーツにくるまったまま彼を観察する。
初めて会った時も思ったけど、本当に美形だよねえ……。
それに、浅黒い体は引き締まっていて、すごく綺麗な筋肉の付き方をしている。
腹筋とか割れてるし、ああ、今すごくカレヴィをデッサンしたい。
ああ、なんでスケッチブック置いとかなかったのかな、わたし。
今夜からはちゃんと用意しておこう。
それでいろいろポーズ取ってもらうんだ。
「……カレヴィ」
自分で思っていたよりもけだるい声が出て、それにカレヴィが反応する。
「なんだ」
「カレヴィって、いい体してるよね」
褒めたのにカレヴィは目をむいて絶句。
……あれ? わたしはなにかいけないことでも言っただろうか。
「……おまえは俺を誘っているのか?」
「えっ、えっ? 違うよ、綺麗な体だからデッサンさせてもらおうと……んぅっ」
皆まで言わないうちにカレヴィが覆い被さって、わたしに口づけてきた。
彼の舌がわたしの唇の間から侵入してきて、逃げようとする舌を捉えられた。
「ん……っ、ちが……、ご、かい……っだって……ば」
口腔内を犯されて頭がぼうっとしてくるけど、それでもなんとかそう言った。
このままでは二日連続で朝からされてしまう。
「……そうだとしても、もう遅い。ハルカ、覚悟するんだな」
カレヴィはふっと笑うと、今度は唇に軽いキスをしてきた。
ええー、嫌だよ朝っぱらから。
そして、カレヴィはわたしにかかっていたシーツをはぎ取ると、嫌がるわたしを無理矢理襲った。
それからしばらくして、わたしはカレヴィと一緒に共同の間で朝食を取っていた。
「……もう、信じられない。嫌だって言ったのに」
二日連続で朝からヤられてしまったわたしは、またも不機嫌だった。
「すまない。ハルカがそんなに嫌だとは思わなかったんだ」
実はカレヴィは、わたしが誘ったものの、照れて嫌がっている振りをしていると思いこんでいたらしい。
「それに、なんで朝っぱらからなの? 夜さんざんしたじゃない」
かったるいし、また腰も痛い。
でも、礼儀作法の授業で動けないのはまずい。一応腰に湿布をしてあるけど、時間までに痛みが引けばいいんだけど。
まったく、加減ということを知らないのか、この男は。
「……それは朝だからだ」
「……はあ?」
カレヴィの気まずそうな言葉に、わたしは一瞬目が点になる。
「朝……? ……ああ、分かった。そういうことね」
そこでようやく、カレヴィの言いたいことが分かったわたしは納得して頷いた。
でもアレって放っておけば元に戻るんじゃないの? わざわざわたしとヤることもないのに。
「……そんなに持て余してるなら、娼館の人を呼んで相手してもらったら? いくら花嫁修業とはいえ、毎日こんな調子じゃわたしの体力が持たないよ」
カレヴィがわたし以外の妃を娶らないと宣言している以上、野獣をおとなしくさせる解決策はそれくらいしか思いつかない。
なにせわたしは、特に運動もしていないただのオタクな女なのだ。
ただ、昔から体だけは丈夫で、滅多に風邪も引かないんだけどね。
それに対して、カレヴィはちょっとむっとしたように言い返してきた。
「おまえという婚約者がいるのに、そんな不実な真似が出来るか」
……これ、聞く人によっちゃ、感動ものの台詞なんだろうな。
現に部屋の隅に控えていた年若い侍女達がきゃあっ、と嬉しそうな声を上げている。
だけどわたしはそれに動じることもなく、焼きたてのパンにバターを塗っていた。……ごめんね、こんな枯れた女で。
でもそうなると、こんな毎日がこれからも続くってことだよね。本当に、頼むから程々にしてくれないかなあ。
「……そういえば、こういうことしてて婚約期間中に子供が出来たりしないの? それって、あんまり外聞がよくないような気がするんだけど」
わたしは常々聞こうと思っていた質問をカレヴィに投げかける。
まあ、一ヶ月くらいなら誤差の範囲だって言って、ごまかせるかもしれないけど。
「おまえは知らなかったのか? この期間中は俺が避妊の薬を飲んでいるから、子は出来ない」
……なんと。
初めて知らされる事実に私は目を見開いた。
なんで、夜の習いとか、避妊薬のこととか、誰も教えてくれないかなあーっ。
もしかして、みんなはカレヴィが既にわたしに伝えているものと思ってるのかもしれない。
カレヴィが言うには、この期間は婚約中の二人のお楽しみ期間でもあるんだって。……でも、主に楽しんでるのはカレヴィのような気がしないでもないけど。
「ふーん、そうなんだ。まあ、朝からこんな話題もなんだし、もうやめるね」
わたしがそう言ったら、カレヴィは明らかにほっとしたような顔になった。
カレヴィ、昨日の再現になるとでも思っていたのかな? でもいくらわたしだって、同じ過ちは繰り返さないよ。
わたしはふわふわのオムレツを味わいながら、そんなことを考える。
「ハルカ、この食事が終わったら庭園に散策にでも行かないか? 確か王宮の外を見たことはなかっただろう」
……そう言われてみれば、見たことない。
カレヴィが急にこんなことを言い出したのは、朝のアレの罪滅ぼしのつもりなのかなあ。
ここに来て日も短いし、わたしはインドア派だから特に気にしたこともなかったけど、でも、せっかくカレヴィがこう言ってくれてるんだし、断る理由もない。
それでわたしが頷くと、カレヴィは楽しみにしておけ、と爽やかに笑った。
この笑顔だけ見ていたら、実は夜は野獣だなんて誰も思わないだろう。
……なにを隠そう、わたしもこの笑顔に騙された口だ。
千花あたりも、わたしからカレヴィの生態を聞いて驚いていたから、普段は出来る王様なんだろう。
……それが、夜の時だけアレなのはなんでなんだ。
それに変に義理堅くて、妾妃や娼婦を相手にするのは嫌だと言ってくる。
そして、どうやらそれを聞いたわたしが喜ぶと思っている節があるんだよね。……まあ、日本が一夫多妻制じゃないって聞いていることもあるんだろうけど。
おまけにカレヴィはなんだかわたしの体を気に入っちゃってるみたいだし、本当に彼の趣味が分からない。
子供を作るのは契約だからまだいいとして、こんなハードなのは全然求めてない。はっきり言って、王妃になる前からオーバーワークだ。
──そうだ。今度、千花に精力減退の魔法薬でもないか聞いてみよう。うん、そうしよう。
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