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第七章:記憶の狭間に漂う姫君
第83話 蚊帳の外
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それからわたしはカディスとキースに当たり障りのないことを聞かれた。五百年前のアークとのことは二人ともあまり尋ねてこなかった。
「以前にも聞いているし、惚気られても俺達の身の置き所がない」
「……別に惚気ているつもりはないけれど……」
そうカディスに言われたら、アークのことを話しているわたしはそんな風に見えたのかと、途端に恥ずかしくなってきた。
「独身の俺達には耳の毒、おまけに目の毒だ。これが俺とおまえの婚礼話なら喜んで聞くがな」
「そ、そうなの……。気がつかなくて申し訳なかったわ」
話を聞いているだけなのに、目の毒という比喩は正直大袈裟じゃない? と思ったけれど、疲れたような二人を見ていると、それもなんだか正しいのかもしれないと思えてきた。
そう言われて客観的に見てみれば、確かに求婚している女性が他の男性との結婚の話を長々としたら、気の毒すぎるというものだろう。
「頼むから同情はするな。むなしくなるからな」
「そうだね」
カディスが切実そうに言ってくるとキースもその横で神妙に頷いた。
「分かったわ、あなた達の前ではなるべくアークのことを口に出さないようにするわ」
「そう願いたいところだけれど、まあ無理だろうね」
「……そうだな」
疲れたようにそう言う二人を見ていたら、なんだかわたしはそれにだんだん言い返したくなってきた。
「もう。なら遠慮はしないでいいのね?」
そうしたら二人はぎょっとしてわたしを見てきた。
「いや、それはやめてくれ。嫉妬で狂いそうになる」
「イルーシャ、人が悪いよ」
「あら、キースほど酷くないわ」
そこまで言って、わたしは思わず口を押さえる。ちらりと窺うと二人も息をのんでわたしを見ていた。
……わたし、今キースのこと、まるでそれが当たり前のことのように言っていたわね……?
全く彼の記憶がないと思っていたけれど、深層下ではやはり彼のことを覚えてるんだわ。
「イルーシャ、僕のことを思い出したのかい?」
キースにじっと見つめられて、それになぜかどきどきしながらもわたしは首を横に振った。
「いいえ、ごめんなさい。今のはふと思いついたことをそのまま言っただけなの」
わたしがそう言うと、キースは少し息をついて「そう」と返してきた。それがなんだか寂しそうな感じだったので、わたしは良心の呵責を覚えてしまった。
……それにしても、どうして彼のことを覚えていないのかしら。このままだと、もしかしたらこれから支障が出るかもしれないし、どうしたらいいの。
わたしがそう考えていると、カディスがキースの肩を嬉しそうに叩いて言った。
「そうか。俺は常々キースはうまいことやっていると思っていたが、肝心のイルーシャには人が悪いと映っていたわけだな」
「……カディス」
キースはそんなカディスを鬱陶しそうに見てから、わたしに視線を移してきた。それで、わたしはなんとなく焦ってしまった。よく知らない人にさっきのわたしの発言はとても失礼よね。
「え、と、たぶんそうじゃないと思うのよ。わたしはキースのことを覚えていないし、多分売り言葉に買い言葉で出てしまったんだわ。今のは軽率だったわ、ごめんなさい」
「いや、いいんだ。軽口を言ってしまったのは僕が先だし」
キースに寂しそうに微笑まれてわたしはまたどきりとする。
な、なんだかわたしおかしいわ。
記憶にない人なのに、こんな風に動揺してしまうなんて。……でも。
「……どうしてあなたのことを忘れてしまったのかしら」
「……僕は君をアークリッド王から引き離した張本人だからね。憎しみのあまり僕を忘れてしまっても不思議じゃない」
──そうなのかしら。
わたしはキースの説明を受けながら、どこか違和感を覚えていた。
それならむしろ、復讐に燃えていてもおかしくないような気がするのだけれど。
そう思ったけれど、なぜかわたしはそれを口にすることができなかった。
「そう……。でも、そのうち自然に思い出すかもしれないわね」
「……そうだね」
そう言うキースの顔が一瞬陰った。……え、どうしたの?
けれど、それは本当にわずかの間のことで、キースはそれはそうと、と話題を変えてきた。
「イルーシャ、君は能力としてなにが使えるか覚えてるかい?」
「え……、それは魔法のことかしら?」
彼の意図が分からずにわたしは首を傾げる。
「……そう。なにが使える?」
「なにって……大したことはできないわ。アークに教えてもらったあかりを灯す魔法と防御壁と魔防壁しか使えないわ。今となっては治癒魔法なども教わっておけばよかったと思うけれど」
「そう……。アークリッド王に教わった魔法だけか」
キースはわたしの話を聞いてなにか考え込むような素振りを見せた。
それになぜかカディスも眉を寄せてキースを見ている。
またわたしはおかしなことを言ってしまったのかしら。
「あの……」
「ありがとう、イルーシャ。大体君の状況は分かったよ。……とりあえず今日は侍女以外誰とも会わずにいて欲しい」
「……誰とも? なぜ?」
キースの言っていることが存外穏やかでない感じなので、わたしは聞き返してしまう。
「君の記憶のことについて、これからカディスと協議したいしね」
「……これって、そんなに大変なことなの?」
協議という言葉に不安になって、わたしはキースとカディスの顔を見回す。
すると、カディスがわたしを元気づけるかのように肩を叩いて言ってきた。
「心配するな。ちょっとした周知徹底のためのものだ。おまえが気にすることは一切ないのだからな」
「うん、その前にリイナ達ちょっといいかな?」
キースはわたしから少し離れた所に侍女を集めると、彼女たちに何事かを指示してようだった。それがなにか、残念ながらわたしにはまったく聞こえなかった。
もしかしたら、キースがその魔法で音声を遮断したのかもしれない。
「──かしこまりましたわ」
やがて神妙な顔でリイナ達が頷いたけれど、わたしはまったく蚊帳の外で少し寂しいような感じが拭えなかった。
……やっぱりわたし、こうなったことで彼らに面倒をかけてるんだわ。
「ごめんなさい、カディス。わたしなるべく早く思い出すようにするから」
すると、キースが鋭く言ってきた。
「駄目だよ。こういうことは無理するとどこかに歪みが生じるんだ。イルーシャは気を安らかにすることだけ今は考えていてほしい」
「そんな……わたしのことなのに、そんな悠長なこと」
「イルーシャ」
有無を言わせない口調でキースがわたしの言葉を遮る。それに対してわたしはなぜか怯えたようにびくりとしてしまった。
それを目にしたキースが苦く笑うと、気を取り直したように説明を始めた。
「君が今回記憶を失ってしまったのは、これまでの状況に耐えられず、君がそうしたいと望んだ結果かもしれないんだ。……だから君は尚更無理はしてはいけない」
「……それってわたしは現実に耐えられずに逃げたってこと?」
「いや、今のは単なる一例で君のこの状況に合っているかは分からないよ」
キースはそうはぐらかしたけれど、でも始めに彼が言っていたことが一番しっくりするような気がする。
──だとしたら、わたしはなにから逃げたかったのだろう。
所々おかしくなっていると言われた記憶、そしてキース。
わたしが呆然とする間にも、カディスの指示で急遽陽の間に要人が集められることになった。
二人での話し合いならば、通常はカディスの執務室あたりで話し合いをするはず。
それがこんな大仰なことになってしまうなんて。
わたしは申し訳なさと、これからどうなるのだろうという不安感で二人を見つめた。
「そんな顔をするな、イルーシャ。心配せずともおまえのことは守ってやる」
「大丈夫だから。君は今は心穏やかにする事だけを考えて」
それから慌ただしくわたしの居室を出ていった二人を見送って、わたしは長椅子に座り込んで溜息をついてしまった。
なんだかわたしのせいで、彼らの仕事を増やしてしまった気がして、とても申し訳なくなる。今のわたしはとんでもない疫病神だ。
その内に先程キースが言った薬湯が運ばれてきて、わたしはそれを素直に飲んだ。まずは体力回復が先決であると感じたからだ。
その薬湯はいつもそんなことを感じないのに、今のわたしにはことの外苦く感じられた。
「以前にも聞いているし、惚気られても俺達の身の置き所がない」
「……別に惚気ているつもりはないけれど……」
そうカディスに言われたら、アークのことを話しているわたしはそんな風に見えたのかと、途端に恥ずかしくなってきた。
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「そ、そうなの……。気がつかなくて申し訳なかったわ」
話を聞いているだけなのに、目の毒という比喩は正直大袈裟じゃない? と思ったけれど、疲れたような二人を見ていると、それもなんだか正しいのかもしれないと思えてきた。
そう言われて客観的に見てみれば、確かに求婚している女性が他の男性との結婚の話を長々としたら、気の毒すぎるというものだろう。
「頼むから同情はするな。むなしくなるからな」
「そうだね」
カディスが切実そうに言ってくるとキースもその横で神妙に頷いた。
「分かったわ、あなた達の前ではなるべくアークのことを口に出さないようにするわ」
「そう願いたいところだけれど、まあ無理だろうね」
「……そうだな」
疲れたようにそう言う二人を見ていたら、なんだかわたしはそれにだんだん言い返したくなってきた。
「もう。なら遠慮はしないでいいのね?」
そうしたら二人はぎょっとしてわたしを見てきた。
「いや、それはやめてくれ。嫉妬で狂いそうになる」
「イルーシャ、人が悪いよ」
「あら、キースほど酷くないわ」
そこまで言って、わたしは思わず口を押さえる。ちらりと窺うと二人も息をのんでわたしを見ていた。
……わたし、今キースのこと、まるでそれが当たり前のことのように言っていたわね……?
全く彼の記憶がないと思っていたけれど、深層下ではやはり彼のことを覚えてるんだわ。
「イルーシャ、僕のことを思い出したのかい?」
キースにじっと見つめられて、それになぜかどきどきしながらもわたしは首を横に振った。
「いいえ、ごめんなさい。今のはふと思いついたことをそのまま言っただけなの」
わたしがそう言うと、キースは少し息をついて「そう」と返してきた。それがなんだか寂しそうな感じだったので、わたしは良心の呵責を覚えてしまった。
……それにしても、どうして彼のことを覚えていないのかしら。このままだと、もしかしたらこれから支障が出るかもしれないし、どうしたらいいの。
わたしがそう考えていると、カディスがキースの肩を嬉しそうに叩いて言った。
「そうか。俺は常々キースはうまいことやっていると思っていたが、肝心のイルーシャには人が悪いと映っていたわけだな」
「……カディス」
キースはそんなカディスを鬱陶しそうに見てから、わたしに視線を移してきた。それで、わたしはなんとなく焦ってしまった。よく知らない人にさっきのわたしの発言はとても失礼よね。
「え、と、たぶんそうじゃないと思うのよ。わたしはキースのことを覚えていないし、多分売り言葉に買い言葉で出てしまったんだわ。今のは軽率だったわ、ごめんなさい」
「いや、いいんだ。軽口を言ってしまったのは僕が先だし」
キースに寂しそうに微笑まれてわたしはまたどきりとする。
な、なんだかわたしおかしいわ。
記憶にない人なのに、こんな風に動揺してしまうなんて。……でも。
「……どうしてあなたのことを忘れてしまったのかしら」
「……僕は君をアークリッド王から引き離した張本人だからね。憎しみのあまり僕を忘れてしまっても不思議じゃない」
──そうなのかしら。
わたしはキースの説明を受けながら、どこか違和感を覚えていた。
それならむしろ、復讐に燃えていてもおかしくないような気がするのだけれど。
そう思ったけれど、なぜかわたしはそれを口にすることができなかった。
「そう……。でも、そのうち自然に思い出すかもしれないわね」
「……そうだね」
そう言うキースの顔が一瞬陰った。……え、どうしたの?
けれど、それは本当にわずかの間のことで、キースはそれはそうと、と話題を変えてきた。
「イルーシャ、君は能力としてなにが使えるか覚えてるかい?」
「え……、それは魔法のことかしら?」
彼の意図が分からずにわたしは首を傾げる。
「……そう。なにが使える?」
「なにって……大したことはできないわ。アークに教えてもらったあかりを灯す魔法と防御壁と魔防壁しか使えないわ。今となっては治癒魔法なども教わっておけばよかったと思うけれど」
「そう……。アークリッド王に教わった魔法だけか」
キースはわたしの話を聞いてなにか考え込むような素振りを見せた。
それになぜかカディスも眉を寄せてキースを見ている。
またわたしはおかしなことを言ってしまったのかしら。
「あの……」
「ありがとう、イルーシャ。大体君の状況は分かったよ。……とりあえず今日は侍女以外誰とも会わずにいて欲しい」
「……誰とも? なぜ?」
キースの言っていることが存外穏やかでない感じなので、わたしは聞き返してしまう。
「君の記憶のことについて、これからカディスと協議したいしね」
「……これって、そんなに大変なことなの?」
協議という言葉に不安になって、わたしはキースとカディスの顔を見回す。
すると、カディスがわたしを元気づけるかのように肩を叩いて言ってきた。
「心配するな。ちょっとした周知徹底のためのものだ。おまえが気にすることは一切ないのだからな」
「うん、その前にリイナ達ちょっといいかな?」
キースはわたしから少し離れた所に侍女を集めると、彼女たちに何事かを指示してようだった。それがなにか、残念ながらわたしにはまったく聞こえなかった。
もしかしたら、キースがその魔法で音声を遮断したのかもしれない。
「──かしこまりましたわ」
やがて神妙な顔でリイナ達が頷いたけれど、わたしはまったく蚊帳の外で少し寂しいような感じが拭えなかった。
……やっぱりわたし、こうなったことで彼らに面倒をかけてるんだわ。
「ごめんなさい、カディス。わたしなるべく早く思い出すようにするから」
すると、キースが鋭く言ってきた。
「駄目だよ。こういうことは無理するとどこかに歪みが生じるんだ。イルーシャは気を安らかにすることだけ今は考えていてほしい」
「そんな……わたしのことなのに、そんな悠長なこと」
「イルーシャ」
有無を言わせない口調でキースがわたしの言葉を遮る。それに対してわたしはなぜか怯えたようにびくりとしてしまった。
それを目にしたキースが苦く笑うと、気を取り直したように説明を始めた。
「君が今回記憶を失ってしまったのは、これまでの状況に耐えられず、君がそうしたいと望んだ結果かもしれないんだ。……だから君は尚更無理はしてはいけない」
「……それってわたしは現実に耐えられずに逃げたってこと?」
「いや、今のは単なる一例で君のこの状況に合っているかは分からないよ」
キースはそうはぐらかしたけれど、でも始めに彼が言っていたことが一番しっくりするような気がする。
──だとしたら、わたしはなにから逃げたかったのだろう。
所々おかしくなっていると言われた記憶、そしてキース。
わたしが呆然とする間にも、カディスの指示で急遽陽の間に要人が集められることになった。
二人での話し合いならば、通常はカディスの執務室あたりで話し合いをするはず。
それがこんな大仰なことになってしまうなんて。
わたしは申し訳なさと、これからどうなるのだろうという不安感で二人を見つめた。
「そんな顔をするな、イルーシャ。心配せずともおまえのことは守ってやる」
「大丈夫だから。君は今は心穏やかにする事だけを考えて」
それから慌ただしくわたしの居室を出ていった二人を見送って、わたしは長椅子に座り込んで溜息をついてしまった。
なんだかわたしのせいで、彼らの仕事を増やしてしまった気がして、とても申し訳なくなる。今のわたしはとんでもない疫病神だ。
その内に先程キースが言った薬湯が運ばれてきて、わたしはそれを素直に飲んだ。まずは体力回復が先決であると感じたからだ。
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