83 / 108
第七章:記憶の狭間に漂う姫君
第82話 奥底からの声
しおりを挟む
「イルーシャ……」
絶句していた金髪の青年が絶望を思わせるような苦しげな顔で呻くようにわたしの名を呼んだ。
……申し訳ないけれど、それでもわたしの記憶には彼の姿は見つからない。
「なにを言っているイルーシャ。キースだぞ? 俺の従弟で魔術師師団長の」
……カディスの従弟でそんな要職に就いているのなら、覚えていないわけはないのだけれど……。
「……ごめんなさい。どうしても思い出せないわ」
わたしが首を横に振ると、キースが仕方なさそうに瞳を閉じると自嘲するような笑みを浮かべた。
「まあ、無理もないね。僕は君にとって悪い魔法使いだから」
「……悪い魔法使い?」
それを聞いて、伝説になっている五百年前にわたしを長き眠りにつかせた魔法使いを思い出す。
「ひょっとして、五百年前のことを言っているの? あの時わたしに魔法をかけたのはトゥルティエールのレーゼスという魔法使いよ」
それを聞いて、キースが驚いたように目を瞠った。
「イルーシャ、それは違う。実際に君を眠りにつかせたのは僕だ」
「え……」
思ってもいないキースの言葉にわたしは呆然とした。
──愛するアークからわたしを引き離したのがこの人? どうして?
「け、けれど、わたしがアークの妃だったのはここから五百年も昔の話でしょう? 既に終わったはずの過去に干渉してあなたになんの利点があるの? それに手がかりもなしにそんな過去に遡ることが可能とは思えないわ」
わたしが震えながらもそう言うと、皆がわたしの顔を凝視した。
……え、なに? なにか変なことを言ったかしら?
「おまえ……キースのこと以外にも記憶がおかしくないか? 今のおまえの言いようだと、アークリッド王に出会ったのが俺たちよりも前と取れるが」
「え……そうじゃないの?」
カディスが不審そうに眉を寄せて問うてくる。それにわたしは自分の信じていたものが根本から覆されるような気がして、思わず震えてしまった。
そこへリイナがパンパンと手を叩いて思考を中断させてくれたので、混乱でどうにかなりそうだったわたしは正直ほっとした。
「皆様、立ち話もなんですし、今お茶をお持ちしますわ。イルーシャ様もなにもお口にされてないのですから軽食をお持ちしますね」
……そう言われてみれば、確かにお腹はとてもすいている。
「ええ、お願い」
わたしが頷くと既に準備してあったのか、パンにハムやチーズを挟んだものや、マフィンなどがすぐに食卓に並んだ。でもそれは、一人分には多すぎて、明らかにカディス達の分も入っていた。
「カディス達も食事を取ってなかったの?」
「……うん、まあね」
「さすがにおまえが三日も目を覚まさないとなると、あの時の再現かと気が気でなかったものだからな」
わたしの前に座ったカディスとキースが卵のサンドイッチと鶏肉と野菜のパニーノをそれぞれ手にとって食している。
数日寝たきりだったわたしは胃のことも考えて、生クリームとベリーのジャムを添えたスコーンにすることにした。
「イルーシャ、もっと食べろ」
今度はローストビーフのパニーノに手を出したカディスがすばらしい勢いでそれを消費していく。
わたしはカディスが先程言った「あの時」というのが気になっていたけれど、カディスに食事を促されて、それを口に出す機会を失ってしまった。
「ごめんなさい。残念だけど、起き抜けだから、そんなに食べられないわ」
それでもハムとチーズのサンドイッチを無理に詰め込んだわたしはもうそこでお腹がいっぱいになってしまった。
「……まあ、病人だったしね。後で薬湯を作ってくるよ。それで食欲も出てくると思う」
「あ、ありがとう」
真摯な顔でキースにそう言われて、わたしはなぜか気後れしてしまった。
……それにしても、この人がわたしをアークと引き離した張本人だなんて本当なのかしら。いくら優れた魔法使いでも過去に遡ってくるなんて難しいと思うのだけれど。
コクのあるミルクティーを飲みつつそう思っていると、二人の男性はテーブルに出ていた軽食を綺麗に平らげていた。
「……それで、君の記憶を照合したいんだけど、君がここで最初に合ったのは庭師だった。それは間違いないかい?」
キースの確認にわたしは頷いた。確かあの時、庭師はわたしの姿を見て腰を抜かしていたはず。まあ、伝説だった妃がいきなり姿を現したら幽霊の類と間違えられても仕方がない。
「それで城に向かっている途中で魔術師師団副団長のロズアルに保護されたのよね」
「それは違う。その後に君に会ったのは僕のはずだ。君がロズアルに会ったのはそれからだいぶ後になってからだよ。そしてその時の君はイルーシャになっている自覚がなくて、自分はユーキだと名乗ったんだ」
「え……」
目覚めてからそんなに初期に会ったのなら、わたしがキースのことを覚えていないのは確かにおかしい。それがなぜ、他の人物に記憶がすり替わっているのだろう。
それに今キースが言ったことも気にかかる。
わたしがアークの妃として目覚めたのならば、いくらその記憶があったとしても普通はイルーシャと名乗るはずだ。
「わ、わたしは五百年前に原田由希の意識を持って目覚めたはずだわ」
「それは違うぞ、イルーシャ。城の者に証言させてもいいが、ここで目覚めたおまえは俺に古の王妃らしくない暴言を吐いたんだからな」
「ぼ、暴言……?」
カディスの言葉にわたしは自分の記憶をひっくり返す。……そう言えば、そんなことを言った気がする。
「……あなたのことを暴君と言ったのは本当に悪かったわ」
彼が国王として政務に追われているのは知っている。そんな彼に一時の感情でそんなことを言ってしまったのは王族の者としても考えが足りなかった。
けれど、わたしが謝罪を口にしても彼は「都合の悪いことは忘れているんだな」と言ってきた。……それはどういうこと?
わたしがよく分からないながらもカディスの顔を見つめていると、彼はとんでもないことを言ってきた。
「おまえは俺のことを馬鹿王と言ったことはすっかり忘れているようだな」
「ば……っ!?」
あまりといえばあまりのことに、わたしは絶句するしかなかった。
確かにあの時のカディスはとても感じが悪かったけれど、そんなことを国王である彼に言ったの?
「し、信じられないわ」
わたしは若干青ざめて首を横に振った。
「……だったら、城の者に証言させるが?」
幾分楽しそうに、カディスがテーブルに頬杖をついて笑った。
「い、いえ、遠慮しておくわ」
過去のわたしがそんな古の王妃らしくない行動をとっていたなんて知りたくもないし、アークにも申し訳ない。
「……それで、イルーシャ。おまえがこの城の何人かに求婚されているのは覚えているか?」
「ああ、それなら覚えているわ。あなたと騎士団団長のヒューイとブラッドレイでしょう」
カディスの質問にそう答えた途端にキースがつらそうに顔をしかめた。……そんな顔をされると、彼にとても悪いことをしているような気になる。
「……君は本当に僕のことを忘れてしまったんだね。一応僕も君に求婚していたんだけど」
自嘲するような笑みを浮かべてキースにそう言われた途端に、なぜか心臓がどきりと跳ねた。
「……?」
どきどきする胸を押さえながら、わたしはなんとなくだけれど、迂闊に彼に近づいてはいけないような気がしてきた。
それにかなり近くにいたはずの人物なのに、彼に対する記憶が全く抜け落ちているのもそれを証明しているような感じがする。
わたしのそんな動揺を二人は幸い気がつかなかったようで、更に質問を重ねてきた。
「それで、おまえの披露式典を行ったのは覚えているか?」
「ええ、国民に歓迎されてとても嬉しかったわ。舞踏会で先のハーメイ国王に執拗に迫られたのは心底辟易したけれど。……そういえば、あの後病死されてハーメイは代替わりしたのよね?」
首を傾げながらそう言うと、カディスとキースはお互いの顔を見合わせた。
……なにか変なことを言ったかしら。
「……ああ、そうだ。イルーシャの言うとおりだ」
「うん」
それでもどこかほっとした様子も見えて、わたしは更に不思議に思う。
……なにかこのことであったのかしら。
けれど、わたしは舞踏会での先のギリング王の失礼な振る舞いしか思い出せないし。
このことについて他の誰かに聞いてみた方がいいのかと思うけれども、心の奥底でそれを制止する声がした気がして、わたしは無理矢理それから目を逸らすことにした。
それでも呪縛のようにどこかで声が聞こえるような気がする。
──ソウ。
ソノコトハ、忘レナクテハイケナイヨ。
アノコトモ思イ出シタラ、オマエハコワレテシマウカラ。
絶句していた金髪の青年が絶望を思わせるような苦しげな顔で呻くようにわたしの名を呼んだ。
……申し訳ないけれど、それでもわたしの記憶には彼の姿は見つからない。
「なにを言っているイルーシャ。キースだぞ? 俺の従弟で魔術師師団長の」
……カディスの従弟でそんな要職に就いているのなら、覚えていないわけはないのだけれど……。
「……ごめんなさい。どうしても思い出せないわ」
わたしが首を横に振ると、キースが仕方なさそうに瞳を閉じると自嘲するような笑みを浮かべた。
「まあ、無理もないね。僕は君にとって悪い魔法使いだから」
「……悪い魔法使い?」
それを聞いて、伝説になっている五百年前にわたしを長き眠りにつかせた魔法使いを思い出す。
「ひょっとして、五百年前のことを言っているの? あの時わたしに魔法をかけたのはトゥルティエールのレーゼスという魔法使いよ」
それを聞いて、キースが驚いたように目を瞠った。
「イルーシャ、それは違う。実際に君を眠りにつかせたのは僕だ」
「え……」
思ってもいないキースの言葉にわたしは呆然とした。
──愛するアークからわたしを引き離したのがこの人? どうして?
「け、けれど、わたしがアークの妃だったのはここから五百年も昔の話でしょう? 既に終わったはずの過去に干渉してあなたになんの利点があるの? それに手がかりもなしにそんな過去に遡ることが可能とは思えないわ」
わたしが震えながらもそう言うと、皆がわたしの顔を凝視した。
……え、なに? なにか変なことを言ったかしら?
「おまえ……キースのこと以外にも記憶がおかしくないか? 今のおまえの言いようだと、アークリッド王に出会ったのが俺たちよりも前と取れるが」
「え……そうじゃないの?」
カディスが不審そうに眉を寄せて問うてくる。それにわたしは自分の信じていたものが根本から覆されるような気がして、思わず震えてしまった。
そこへリイナがパンパンと手を叩いて思考を中断させてくれたので、混乱でどうにかなりそうだったわたしは正直ほっとした。
「皆様、立ち話もなんですし、今お茶をお持ちしますわ。イルーシャ様もなにもお口にされてないのですから軽食をお持ちしますね」
……そう言われてみれば、確かにお腹はとてもすいている。
「ええ、お願い」
わたしが頷くと既に準備してあったのか、パンにハムやチーズを挟んだものや、マフィンなどがすぐに食卓に並んだ。でもそれは、一人分には多すぎて、明らかにカディス達の分も入っていた。
「カディス達も食事を取ってなかったの?」
「……うん、まあね」
「さすがにおまえが三日も目を覚まさないとなると、あの時の再現かと気が気でなかったものだからな」
わたしの前に座ったカディスとキースが卵のサンドイッチと鶏肉と野菜のパニーノをそれぞれ手にとって食している。
数日寝たきりだったわたしは胃のことも考えて、生クリームとベリーのジャムを添えたスコーンにすることにした。
「イルーシャ、もっと食べろ」
今度はローストビーフのパニーノに手を出したカディスがすばらしい勢いでそれを消費していく。
わたしはカディスが先程言った「あの時」というのが気になっていたけれど、カディスに食事を促されて、それを口に出す機会を失ってしまった。
「ごめんなさい。残念だけど、起き抜けだから、そんなに食べられないわ」
それでもハムとチーズのサンドイッチを無理に詰め込んだわたしはもうそこでお腹がいっぱいになってしまった。
「……まあ、病人だったしね。後で薬湯を作ってくるよ。それで食欲も出てくると思う」
「あ、ありがとう」
真摯な顔でキースにそう言われて、わたしはなぜか気後れしてしまった。
……それにしても、この人がわたしをアークと引き離した張本人だなんて本当なのかしら。いくら優れた魔法使いでも過去に遡ってくるなんて難しいと思うのだけれど。
コクのあるミルクティーを飲みつつそう思っていると、二人の男性はテーブルに出ていた軽食を綺麗に平らげていた。
「……それで、君の記憶を照合したいんだけど、君がここで最初に合ったのは庭師だった。それは間違いないかい?」
キースの確認にわたしは頷いた。確かあの時、庭師はわたしの姿を見て腰を抜かしていたはず。まあ、伝説だった妃がいきなり姿を現したら幽霊の類と間違えられても仕方がない。
「それで城に向かっている途中で魔術師師団副団長のロズアルに保護されたのよね」
「それは違う。その後に君に会ったのは僕のはずだ。君がロズアルに会ったのはそれからだいぶ後になってからだよ。そしてその時の君はイルーシャになっている自覚がなくて、自分はユーキだと名乗ったんだ」
「え……」
目覚めてからそんなに初期に会ったのなら、わたしがキースのことを覚えていないのは確かにおかしい。それがなぜ、他の人物に記憶がすり替わっているのだろう。
それに今キースが言ったことも気にかかる。
わたしがアークの妃として目覚めたのならば、いくらその記憶があったとしても普通はイルーシャと名乗るはずだ。
「わ、わたしは五百年前に原田由希の意識を持って目覚めたはずだわ」
「それは違うぞ、イルーシャ。城の者に証言させてもいいが、ここで目覚めたおまえは俺に古の王妃らしくない暴言を吐いたんだからな」
「ぼ、暴言……?」
カディスの言葉にわたしは自分の記憶をひっくり返す。……そう言えば、そんなことを言った気がする。
「……あなたのことを暴君と言ったのは本当に悪かったわ」
彼が国王として政務に追われているのは知っている。そんな彼に一時の感情でそんなことを言ってしまったのは王族の者としても考えが足りなかった。
けれど、わたしが謝罪を口にしても彼は「都合の悪いことは忘れているんだな」と言ってきた。……それはどういうこと?
わたしがよく分からないながらもカディスの顔を見つめていると、彼はとんでもないことを言ってきた。
「おまえは俺のことを馬鹿王と言ったことはすっかり忘れているようだな」
「ば……っ!?」
あまりといえばあまりのことに、わたしは絶句するしかなかった。
確かにあの時のカディスはとても感じが悪かったけれど、そんなことを国王である彼に言ったの?
「し、信じられないわ」
わたしは若干青ざめて首を横に振った。
「……だったら、城の者に証言させるが?」
幾分楽しそうに、カディスがテーブルに頬杖をついて笑った。
「い、いえ、遠慮しておくわ」
過去のわたしがそんな古の王妃らしくない行動をとっていたなんて知りたくもないし、アークにも申し訳ない。
「……それで、イルーシャ。おまえがこの城の何人かに求婚されているのは覚えているか?」
「ああ、それなら覚えているわ。あなたと騎士団団長のヒューイとブラッドレイでしょう」
カディスの質問にそう答えた途端にキースがつらそうに顔をしかめた。……そんな顔をされると、彼にとても悪いことをしているような気になる。
「……君は本当に僕のことを忘れてしまったんだね。一応僕も君に求婚していたんだけど」
自嘲するような笑みを浮かべてキースにそう言われた途端に、なぜか心臓がどきりと跳ねた。
「……?」
どきどきする胸を押さえながら、わたしはなんとなくだけれど、迂闊に彼に近づいてはいけないような気がしてきた。
それにかなり近くにいたはずの人物なのに、彼に対する記憶が全く抜け落ちているのもそれを証明しているような感じがする。
わたしのそんな動揺を二人は幸い気がつかなかったようで、更に質問を重ねてきた。
「それで、おまえの披露式典を行ったのは覚えているか?」
「ええ、国民に歓迎されてとても嬉しかったわ。舞踏会で先のハーメイ国王に執拗に迫られたのは心底辟易したけれど。……そういえば、あの後病死されてハーメイは代替わりしたのよね?」
首を傾げながらそう言うと、カディスとキースはお互いの顔を見合わせた。
……なにか変なことを言ったかしら。
「……ああ、そうだ。イルーシャの言うとおりだ」
「うん」
それでもどこかほっとした様子も見えて、わたしは更に不思議に思う。
……なにかこのことであったのかしら。
けれど、わたしは舞踏会での先のギリング王の失礼な振る舞いしか思い出せないし。
このことについて他の誰かに聞いてみた方がいいのかと思うけれども、心の奥底でそれを制止する声がした気がして、わたしは無理矢理それから目を逸らすことにした。
それでも呪縛のようにどこかで声が聞こえるような気がする。
──ソウ。
ソノコトハ、忘レナクテハイケナイヨ。
アノコトモ思イ出シタラ、オマエハコワレテシマウカラ。
10
お気に入りに追加
1,025
あなたにおすすめの小説
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる