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第二章:お姫様で庶民な二重生活
第32話 初志貫徹
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千花がこの大陸の言語を突如修得したことはすぐに王や王子の知るところとなり、大騒ぎになった。
そのため、この後予定に当てられていた礼儀作法の授業は急遽取りやめとなった。
──場所は変わって、謁見の間。
そこには千花の関係者が事の真偽を確かめるために集まっていた。
「こちらの言葉が分かるようになったというのは本当なのか」
国王のカウスランドが千花に確認を取る。
「本当です。なぜ突然分かるようになったのかについては分かりませんが、言語疎通の指輪が必要なくなったのは事実です」
「それで、どこまで理解できるのだ」
カウスランドの問いに、事前にいくつか本を持ってきてもらっておいてよかったと千花は思った。
「書き取りに関しては、日常会話は全く問題ありませんでした。あと、通常の本なら読めると思います。魔術書はまだ試していませんが」
すると、グレッグが千花の前にすっと一冊の本を差し出してきた。……どうやら魔術書らしい。
千花は頭を下げてそれを受け取ると、パラリとページを繰った。
そこには『浮遊魔術』という文字が見出しに記載されており、その呪文と思われるものが記載してあった。
迷わず千花はそれを口にする。
すると、千花の体が十センチ程浮き上がった。
千花の様子を見守っていた人々の口から驚きの声があがる。
千花も内心うわあ、と感動していたが、今はこの魔術書の呪文を覚えることに集中した。
千花は浮遊魔術の呪文を暗記すると、その隣の解除魔法を飛ばして、『飛行魔術』という記述を詠唱していく。
「あれ……?」
てっきりこれで、どこかへ移動すると思ったのだが、千花の体はその場で浮かんだままだった。
「どこに向かうかまず決めろ。そうすれば移動できる」
そこでカイルの指導が入ったことで、とりあえずこの場をぐるりと時計回りに移動してみることにした。
すると、ゆっくりとだが飛行魔術を施行することができた。
千花は皆の周りを一周するとその場で浮遊した。
この呪文を覚えてしまいたかったが、確認のために皆来ているのだ。そう時間を取るのもまずいだろう。
千花は先程飛ばした浮遊魔術の解除呪文を唱えると、ゆっくりと絨毯のうえに着地する。
すると、周囲からほうっという感嘆の溜息が漏れた。
「……魔術書を読むことについても全く問題ないようですな」
グレッグが安心したように微笑む千花に微笑み返した。
「……そうか。それではこれでティカの魔術修得を遮るものは何もないということだな」
ルイスガルドが得心したように言うと、グレッグが「そうなります」と頷いた。
「しかし、なぜ突然分かるようになったのだ」
カウスランドが至極当然の質問を千花に向けた。
魔術書を読むことのできた千花は、嬉しさに頬を染めて笑顔になっていたが、慌てて顔を引き締めた。
「……どうして分かるようになったのかはわたしにも分かりません。ただ、魔法を修得するには魔術書が読めなければ難しいとカイルに聞いて、焦っていたのは確かです」
「……ふむ、ティカにも分からないか。カイル、そなたの考えはどうだ」
「……あの時ティカは無意識に自分をこの世界の理に合わせた可能性があります」
カイルのこの口調を聞くのは千花にとっては二度目だが、未だに聞き慣れない。
そんなことを思っていたせいか、千花の反応が若干遅れた。
「え……?」
──理に無理矢理合わせた?
それはどういうことだろう。
千花と一瞬だけ目が合ったが、カイルは王へと視線を移した。
「にわかには信じがたいが、そんなことが可能なのか?」
「はい、おそらく言語疎通の指輪を無意識で解析し、それを更に発展させ言語を理解したのだと思われます」
……言語疎通の指輪で?
でもあれって、文字はまったく理解できなかったよね?
その辺、どうなってるんだろ。
千花はカイルの王への返答に、内心で首を傾げつつ思う。
かといって、当の本人でも分からないことなのだ。
カイルは稀代の魔術師の再来と言われるくらいの実力者なのだし、多分それが正しいのかもしれない。
「しかし、こうなるとわたしの授業は必要なくなりますな。ティカ様はとてもよい生徒だったので残念ですが」
グレッグが少々寂しそうにそう言ったので、千花は愕然とした。
「え……」
確かに彼の言う通り、言語の授業は必要ないだろう。
だが、彼の授業を日々楽しみにしていた千花にしてみたら、思ってもいなかったことだった。
「で、でもそうなったら寂しいです」
千花は王の前だというのに、構わずグレッグに駆け寄って眉を下げて言った。
もしかしたらグレッグは、千花がこの世界で一番気を許して話せる人物かもしれなかった。
それが、これからはそう会えなくなってしまうかもしれないと思うとかなり哀しい。
「ティカ様、ありがとうございます。……わたしは日頃王立図書館におります。もし、お暇ができましたら、訪ねていただけると嬉しいですな。もちろん、おすすめの魔術書もその時にお渡しいたしますよ」
グレッグに穏やかな笑顔で言われ、千花は目に涙を浮かべながら、「はい」と微笑んだ。
その様子を見ていたレイナルドは、少しおどけた様子で言った。
「ティカは、グレッグが一番のお気に入りなんだね。僕があんなに求愛しているのに、ティカはこんな年を取った男がいいんだ。ああ、世の中は無情だなあ」
それに千花と周りの人間は思わず笑ってしまった。
「レイド様、お年を取られていてもグレッグ先生は素敵な方ですよ。尊敬できる方ですし」
「……ティカ様にそこまでお褒めいただいて恐縮ですな」
千花の絶大な信頼と好意を感じたらしいグレッグが破顔する。
「ティカの好みは、落ち着いた、尊敬できる男性ということか。わたしもグレッグの域になれるように少しは修行した方がよいかもな」
エドアルドが冗談めかして言うと、ルイスガルドが呆れたように言った。
「アルド、おまえはまだ若いのに今から枯れてどうするんだ」
「いや、その方がティカの好みかと思いまして」
「……本当に枯れた男が好みなのか?」
千花の傍に移動してきたカイルがやや真剣に聞いてくる。
……なんだか話題が逸れすぎて、頭が痛くなってきた。
「……尊敬できる人が好みなのは本当だよ」
だからカイルは、はなから除外だね、とは千花は言わなかった。……王の前だったので。
「……そうか」
カイルが一瞬気落ちしたように見えたが、次には勝手に復活した。
「ならば、師匠の俺は尊敬できる男になれる可能性はあるな」
「……はあ?」
なにを言ってるんだこの男は? と千花が胡乱な目でカイルを見るが、彼は堪えた様子もない。
「そうか、尊敬できる人か」
レイナルドも少し考えるような仕草を見せると、千花に笑いかけた。
「僕も、ティカの理想に近づけるように頑張るよ」
「は、はあ……」
確かここは謁見の間で、自分は言語修得の確認のために呼ばれたはずだが、なぜか話が大幅にずれている。
千花が困惑するのを見て、王妃のユリアーナが楽しそうにくすくすと笑った。
「まあ、ティカが言語疎通を完全にできるのならば、この先の彼女の恋愛模様も楽しそうですね」
「王妃様、実にそうですわね。そう言えば、紅薔薇のダグラスもティカ様に夢中だそうですわ」
コーデリアまで楽しそうにそんなことを言ったので、千花はぎょっとする。
「まああっ! あの朴念仁のダグラスが? これはおもしろいことになってきましたわね」
王妃が目を輝かせて千花とコーデリアを交互に見る。
「はい、初対面で求婚したそうですわ。ティカ様の周りは実に華やかですわね」
恋愛話になると俄然興味が湧くのか、王妃とコーデリアはにこやかに千花を取り巻く恋愛模様について話し始めてしまった。
……もしかしてわたし、徐々に包囲網敷かれてるんじゃ……?
このままだと周囲が求愛者の話を持ち出して、元の世界に帰るなんて酷いと詰られかねない。
そうなったら、自分は元の世界に帰るときちんと言えるだろうか?
ふと千花は不安になったが、しかし両手の拳を握って思い直した。
──いやいや、ここは鉄の意志を貫くのみ。初志貫徹だ。
「……しかし、ティカの周りは随分と騒がしいな」
一人だけ少し呆れた目で一部始終を見ていた国王カウスランドが言った。
「まあ、これでティカの魔術の修得効率は格段に上がったわけであるし、実に喜ばしいことであるな。ティカはこれからも精進するように」
収拾がつかなくなりそうになっていたところをカウスランドがどうにかまとめてくれたので、千花は心底ほっとした。
求愛してくれている王子達やダグラスには悪いが恋愛とかはまだ興味はない。
今の千花には魔法を修得することが最大の関心事だった。
「はい、かしこまりました」
とりあえず、これからの魔法修得を遮るものはないのだから、このまま突き進んでいけばいい。
──そうすれば、いつか家に帰れるのだから。
求愛者が知れば大いに嘆きそうなことを考えながら、国王に対して千花は微笑み、この世界での努力の賜である見本のような正式の礼をした。
そのため、この後予定に当てられていた礼儀作法の授業は急遽取りやめとなった。
──場所は変わって、謁見の間。
そこには千花の関係者が事の真偽を確かめるために集まっていた。
「こちらの言葉が分かるようになったというのは本当なのか」
国王のカウスランドが千花に確認を取る。
「本当です。なぜ突然分かるようになったのかについては分かりませんが、言語疎通の指輪が必要なくなったのは事実です」
「それで、どこまで理解できるのだ」
カウスランドの問いに、事前にいくつか本を持ってきてもらっておいてよかったと千花は思った。
「書き取りに関しては、日常会話は全く問題ありませんでした。あと、通常の本なら読めると思います。魔術書はまだ試していませんが」
すると、グレッグが千花の前にすっと一冊の本を差し出してきた。……どうやら魔術書らしい。
千花は頭を下げてそれを受け取ると、パラリとページを繰った。
そこには『浮遊魔術』という文字が見出しに記載されており、その呪文と思われるものが記載してあった。
迷わず千花はそれを口にする。
すると、千花の体が十センチ程浮き上がった。
千花の様子を見守っていた人々の口から驚きの声があがる。
千花も内心うわあ、と感動していたが、今はこの魔術書の呪文を覚えることに集中した。
千花は浮遊魔術の呪文を暗記すると、その隣の解除魔法を飛ばして、『飛行魔術』という記述を詠唱していく。
「あれ……?」
てっきりこれで、どこかへ移動すると思ったのだが、千花の体はその場で浮かんだままだった。
「どこに向かうかまず決めろ。そうすれば移動できる」
そこでカイルの指導が入ったことで、とりあえずこの場をぐるりと時計回りに移動してみることにした。
すると、ゆっくりとだが飛行魔術を施行することができた。
千花は皆の周りを一周するとその場で浮遊した。
この呪文を覚えてしまいたかったが、確認のために皆来ているのだ。そう時間を取るのもまずいだろう。
千花は先程飛ばした浮遊魔術の解除呪文を唱えると、ゆっくりと絨毯のうえに着地する。
すると、周囲からほうっという感嘆の溜息が漏れた。
「……魔術書を読むことについても全く問題ないようですな」
グレッグが安心したように微笑む千花に微笑み返した。
「……そうか。それではこれでティカの魔術修得を遮るものは何もないということだな」
ルイスガルドが得心したように言うと、グレッグが「そうなります」と頷いた。
「しかし、なぜ突然分かるようになったのだ」
カウスランドが至極当然の質問を千花に向けた。
魔術書を読むことのできた千花は、嬉しさに頬を染めて笑顔になっていたが、慌てて顔を引き締めた。
「……どうして分かるようになったのかはわたしにも分かりません。ただ、魔法を修得するには魔術書が読めなければ難しいとカイルに聞いて、焦っていたのは確かです」
「……ふむ、ティカにも分からないか。カイル、そなたの考えはどうだ」
「……あの時ティカは無意識に自分をこの世界の理に合わせた可能性があります」
カイルのこの口調を聞くのは千花にとっては二度目だが、未だに聞き慣れない。
そんなことを思っていたせいか、千花の反応が若干遅れた。
「え……?」
──理に無理矢理合わせた?
それはどういうことだろう。
千花と一瞬だけ目が合ったが、カイルは王へと視線を移した。
「にわかには信じがたいが、そんなことが可能なのか?」
「はい、おそらく言語疎通の指輪を無意識で解析し、それを更に発展させ言語を理解したのだと思われます」
……言語疎通の指輪で?
でもあれって、文字はまったく理解できなかったよね?
その辺、どうなってるんだろ。
千花はカイルの王への返答に、内心で首を傾げつつ思う。
かといって、当の本人でも分からないことなのだ。
カイルは稀代の魔術師の再来と言われるくらいの実力者なのだし、多分それが正しいのかもしれない。
「しかし、こうなるとわたしの授業は必要なくなりますな。ティカ様はとてもよい生徒だったので残念ですが」
グレッグが少々寂しそうにそう言ったので、千花は愕然とした。
「え……」
確かに彼の言う通り、言語の授業は必要ないだろう。
だが、彼の授業を日々楽しみにしていた千花にしてみたら、思ってもいなかったことだった。
「で、でもそうなったら寂しいです」
千花は王の前だというのに、構わずグレッグに駆け寄って眉を下げて言った。
もしかしたらグレッグは、千花がこの世界で一番気を許して話せる人物かもしれなかった。
それが、これからはそう会えなくなってしまうかもしれないと思うとかなり哀しい。
「ティカ様、ありがとうございます。……わたしは日頃王立図書館におります。もし、お暇ができましたら、訪ねていただけると嬉しいですな。もちろん、おすすめの魔術書もその時にお渡しいたしますよ」
グレッグに穏やかな笑顔で言われ、千花は目に涙を浮かべながら、「はい」と微笑んだ。
その様子を見ていたレイナルドは、少しおどけた様子で言った。
「ティカは、グレッグが一番のお気に入りなんだね。僕があんなに求愛しているのに、ティカはこんな年を取った男がいいんだ。ああ、世の中は無情だなあ」
それに千花と周りの人間は思わず笑ってしまった。
「レイド様、お年を取られていてもグレッグ先生は素敵な方ですよ。尊敬できる方ですし」
「……ティカ様にそこまでお褒めいただいて恐縮ですな」
千花の絶大な信頼と好意を感じたらしいグレッグが破顔する。
「ティカの好みは、落ち着いた、尊敬できる男性ということか。わたしもグレッグの域になれるように少しは修行した方がよいかもな」
エドアルドが冗談めかして言うと、ルイスガルドが呆れたように言った。
「アルド、おまえはまだ若いのに今から枯れてどうするんだ」
「いや、その方がティカの好みかと思いまして」
「……本当に枯れた男が好みなのか?」
千花の傍に移動してきたカイルがやや真剣に聞いてくる。
……なんだか話題が逸れすぎて、頭が痛くなってきた。
「……尊敬できる人が好みなのは本当だよ」
だからカイルは、はなから除外だね、とは千花は言わなかった。……王の前だったので。
「……そうか」
カイルが一瞬気落ちしたように見えたが、次には勝手に復活した。
「ならば、師匠の俺は尊敬できる男になれる可能性はあるな」
「……はあ?」
なにを言ってるんだこの男は? と千花が胡乱な目でカイルを見るが、彼は堪えた様子もない。
「そうか、尊敬できる人か」
レイナルドも少し考えるような仕草を見せると、千花に笑いかけた。
「僕も、ティカの理想に近づけるように頑張るよ」
「は、はあ……」
確かここは謁見の間で、自分は言語修得の確認のために呼ばれたはずだが、なぜか話が大幅にずれている。
千花が困惑するのを見て、王妃のユリアーナが楽しそうにくすくすと笑った。
「まあ、ティカが言語疎通を完全にできるのならば、この先の彼女の恋愛模様も楽しそうですね」
「王妃様、実にそうですわね。そう言えば、紅薔薇のダグラスもティカ様に夢中だそうですわ」
コーデリアまで楽しそうにそんなことを言ったので、千花はぎょっとする。
「まああっ! あの朴念仁のダグラスが? これはおもしろいことになってきましたわね」
王妃が目を輝かせて千花とコーデリアを交互に見る。
「はい、初対面で求婚したそうですわ。ティカ様の周りは実に華やかですわね」
恋愛話になると俄然興味が湧くのか、王妃とコーデリアはにこやかに千花を取り巻く恋愛模様について話し始めてしまった。
……もしかしてわたし、徐々に包囲網敷かれてるんじゃ……?
このままだと周囲が求愛者の話を持ち出して、元の世界に帰るなんて酷いと詰られかねない。
そうなったら、自分は元の世界に帰るときちんと言えるだろうか?
ふと千花は不安になったが、しかし両手の拳を握って思い直した。
──いやいや、ここは鉄の意志を貫くのみ。初志貫徹だ。
「……しかし、ティカの周りは随分と騒がしいな」
一人だけ少し呆れた目で一部始終を見ていた国王カウスランドが言った。
「まあ、これでティカの魔術の修得効率は格段に上がったわけであるし、実に喜ばしいことであるな。ティカはこれからも精進するように」
収拾がつかなくなりそうになっていたところをカウスランドがどうにかまとめてくれたので、千花は心底ほっとした。
求愛してくれている王子達やダグラスには悪いが恋愛とかはまだ興味はない。
今の千花には魔法を修得することが最大の関心事だった。
「はい、かしこまりました」
とりあえず、これからの魔法修得を遮るものはないのだから、このまま突き進んでいけばいい。
──そうすれば、いつか家に帰れるのだから。
求愛者が知れば大いに嘆きそうなことを考えながら、国王に対して千花は微笑み、この世界での努力の賜である見本のような正式の礼をした。
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