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第二章:お姫様で庶民な二重生活
第29話 あの師匠にしてこの弟子有り
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紅薔薇騎士団の師団舎からの帰り道、千花は、朝は堪能出来なかった見事な桜並木を通って帰途についていた。
ダグラスが送ると主張したが、既に同伴者が三人もいたし、それは丁重にお断りした。……非常に彼は残念そうであったが。
「それにしても、素敵な場所ですね」
何度通っても幻想的な様子に思わず溜息が漏れる。
「これは、三百年前に当時のカディス国王が絶世の美女であるイルーシャ姫の為に植えさせたものなんだ」
「へえー……、そのイルーシャ姫って月読の塔の眠り姫ですよね?」
ちょうど語学の授業でその姫君のことについて勉強していたこともあり、千花はエドアルドの話を興味津々に聞いた。
何百年も眠り続けた姫君が突然目覚めるなんて、おとぎ話のようでわくわくする。
「そうだよ。城に肖像画も飾られているけれど、現存している数少ない映像によると、実際はもっと美しかったようだね。あまりの美しさに国内外から求婚者が殺到したって話も残っている」
「今、姫が眠っていた塔は観光名所になっているよ。ティカさえよかったら今度見に行かない?」
レイナルドに誘われて千花は一も二もなく頷いた。
「はい! ぜひ見たいです!」
「……そんなに見たいのなら、今すぐ移動するが」
カイルが気のなさそうに言うと、レイナルドは少々むっとした。千花と二人きりになる機会を邪魔されたかららしい。
「あ、でも今は桜見てるから今度でいい。これからだと時間も遅くなっちゃうし」
まだ桜を満喫していなかった千花は少し慌てて言う。
塔は逃げないし、今はまだこの美しい風景を見ていたかった。
「……そうか」
カイルは少々残念そうだったが、そこまでの強行スケジュールにするつもりはない。
千花は舞い落ちる花びらに手をかざすと、覚え立ての風魔法でその手のひらに花びらを集めた。
それをハンカチに包むとドレスのポケットにしまいこんだ。
その様子を見守っていたエドアルド達は、なんの迷いもなく魔術を施行する千花に純粋に感心したようだった。
「……あの短期間ですっかり魔法を自分のものにしているね。その花びらはどうするんだい?」
「あ、これは乾かしてポプリにでもしようかと思うんです。せっかく綺麗なんですし」
「それなら、もう少し量が必要だろう」
「うん、そうなんだけど、手近に瓶がないし」
千花がそう言うと、カイルはどこからか花びらを収容するのに手頃な大きさの瓶を召喚してきた。
「……これならいいだろう」
「あ、うん。ありがと」
カイルについて、いろいろと思うところはあるが、せっかく親切に出してくれたんだし、千花はありがたく彼に礼を言って早速使わせて貰うことにした。
千花はハンカチの中の花びらを瓶に移すと、もう一度無詠唱で風魔法を駆使して瓶に花びらをいっぱいまで収納していく。
「ティカのこういうところは女の子だなあ」
レイナルドが微笑ましそうに言うと、千花は少し恥ずかしそうに頷いた。
「わたし、桜の花の色合いとか匂いとかが好きなんです。でも、日本人は結構桜好きな人いると思いますよ。日本の国花ですし」
匂いで言ったら、桜餅などに使う塩漬けの葉が一番なのだが、この際贅沢は言っていられない。
集めた花びらは天日で乾かして、再び瓶詰めにするつもりだった。できれば桜のエッセンスがあればいいのだが、後でエイミかディアナに聞いてみようと千花は思った。
にこにこして瓶を抱える千花を優しい目で見ながら、エドアルドが少し考えるようにして言った。
「では塔に行くのは明日にしようか。そうしたら、朝一番か、魔術の訓練が終わってからだな。ティカはどっちがいい?」
エドアルドのこの言い方だと、もしかしなくても千花につきあう気なのだろうか。
……忙しいだろうに申し訳ないなあと思いながらも千花は答えた。
「あ、それなら魔術の訓練が終わってからでお願いします。明日はコーデリア様に庭園で朝食をご一緒にとのお誘いを受けてますので」
「義姉上と?」
「はい。この間いろいろあってお茶会のお誘いもうやむやになってしまいましたので」
今日、侍女を通じてわざわざ彼女から丁寧なお誘いがあったのだ。王太子妃のお誘いとあれば、無下に断るわけにもいかないだろう。
「……しかし、大丈夫かい? 義姉上が出られるのなら、兄上もまず出席すると思うが」
少し心配そうにエドアルドが千花を見る。
考えてみれば、コーデリアが出席するのなら彼女を熱愛する王太子が出ないわけはないのだ。
「あ、そうですよね」
「……兄上は悪い方ではないのだが、口調が厳しいから慣れない者は敬遠しがちなのだよ」
……それはなんとなく分かる気はした。
あの口調で尋問などされたら、涙目になるかもしれないなと千花は思った。
「なんだったら、その朝食会に僕達も参加するよ。ティカはまだこの世界になれていないんだから心配だし」
「そうだな。それがいいだろう。わたしからそのように手配しておく」
「……すみません、ありがとうございます」
それはちょっと過保護かなあと思わないでもないけれど、王太子が苦手なのは確かだったので、千花はほっとしてしまった。
「それならば俺も参加する」
突然カイルがそう言い出したのが意外で、千花は少し驚いた。彼の性格だったら、まず面倒と言いそうだったからだ。
「なんで?」
「コーデリアは俺の姉だ。参加してなにが悪い」
「ま、まあ悪くはないけど」
そう言われてしまうと、千花はなにも返せなくなってしまう。
千花がエドアルドの意向を探るようにちらりと窺うと、彼は苦笑した。
「まあ、たまにはいいだろうね。義姉上もカイルと積もる話もあるだろうし」
見ると、レイナルドも仕方なさそうな顔をしている。
当代一の魔術師というだけでなく、王太子妃の弟という立場は王子達からしても結構重要なもののようだ。
それで、千花は以前から聞こうとしていたことを思い出した。
「……そういえば、聞くの忘れてたんだけどコーデリア様の実弟ってことはカイルって貴族なの?」
「ああ、俺は王妃を多く輩出してきたエトール侯爵家の出だ。今は兄が家督を継いでいるので俺は独立しているがな」
「そうだったんだ。コーデリア様の弟なら確かにそれなりの家の出だよね」
それを聞いて千花は納得して頷いた。貴族にしてはカイルはかなり口が悪すぎるとは思ったが。
「……なにか俺が貴族だと不満そうだな、ティカ」
「え、そんなことないよ。気品のあるコーデリア様の弟にしては、性格に隔たりがありすぎるなとは思ったけど」
「ほう。それはどういう意味だ」
凄みのある笑顔でカイルが尋ねたが、千花は素知らぬ顔で答えた。
「えー、それはもちろん、コーデリア様は性格いいのに、カイルは……ちょっと、瓶取らないでよ」
千花の遠慮のない言葉に頬をひくつかせたカイルは彼女が大切に持っていた桜の花びらの瓶詰めを奪おうとする。
「カイル、子供の喧嘩ではないのだから、そういうことはやめるんだ」
エドアルドが呆れたように言うと、カイルがばつが悪そうに瓶から手を離した。
千花は桜の花びらの瓶詰めを胸元に抱え込んで、なんとか死守できたことに安堵して笑顔を浮かべた。
自分もかなりのものだが、カイルの大人げなさは相当だ。これはわがまま放題に育ったんだなということが容易に想像できた。
「カイルがシモンさんの弟子になったのはいくつなの?」
「八歳の時だ。師匠は魔術師としてはまともだが、生活態度に問題がありすぎて、正直グレッグ老あたりに師事すれば良かったと後悔したぞ」
シモンも歳の割にはかなり大人げないが、そういう人が師匠だとこんなふうになってしまうものかと千花はまじまじとカイルを観察した。
「なんだ」
少々居心地が悪そうにするカイルから目を外すと、千花は首を振った。
「ううん、別に。グレッグ先生なら確かに良かったかもね」
もしカイルがシモンではなくグレッグに師事していたら、この問題ありな性格も形成されなかったかもしれない。
そこでふと、わたしは大丈夫だよね? という考えが浮かんだが、怖いので深くは考えないようにした。
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ちょうど語学の授業でその姫君のことについて勉強していたこともあり、千花はエドアルドの話を興味津々に聞いた。
何百年も眠り続けた姫君が突然目覚めるなんて、おとぎ話のようでわくわくする。
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「今、姫が眠っていた塔は観光名所になっているよ。ティカさえよかったら今度見に行かない?」
レイナルドに誘われて千花は一も二もなく頷いた。
「はい! ぜひ見たいです!」
「……そんなに見たいのなら、今すぐ移動するが」
カイルが気のなさそうに言うと、レイナルドは少々むっとした。千花と二人きりになる機会を邪魔されたかららしい。
「あ、でも今は桜見てるから今度でいい。これからだと時間も遅くなっちゃうし」
まだ桜を満喫していなかった千花は少し慌てて言う。
塔は逃げないし、今はまだこの美しい風景を見ていたかった。
「……そうか」
カイルは少々残念そうだったが、そこまでの強行スケジュールにするつもりはない。
千花は舞い落ちる花びらに手をかざすと、覚え立ての風魔法でその手のひらに花びらを集めた。
それをハンカチに包むとドレスのポケットにしまいこんだ。
その様子を見守っていたエドアルド達は、なんの迷いもなく魔術を施行する千花に純粋に感心したようだった。
「……あの短期間ですっかり魔法を自分のものにしているね。その花びらはどうするんだい?」
「あ、これは乾かしてポプリにでもしようかと思うんです。せっかく綺麗なんですし」
「それなら、もう少し量が必要だろう」
「うん、そうなんだけど、手近に瓶がないし」
千花がそう言うと、カイルはどこからか花びらを収容するのに手頃な大きさの瓶を召喚してきた。
「……これならいいだろう」
「あ、うん。ありがと」
カイルについて、いろいろと思うところはあるが、せっかく親切に出してくれたんだし、千花はありがたく彼に礼を言って早速使わせて貰うことにした。
千花はハンカチの中の花びらを瓶に移すと、もう一度無詠唱で風魔法を駆使して瓶に花びらをいっぱいまで収納していく。
「ティカのこういうところは女の子だなあ」
レイナルドが微笑ましそうに言うと、千花は少し恥ずかしそうに頷いた。
「わたし、桜の花の色合いとか匂いとかが好きなんです。でも、日本人は結構桜好きな人いると思いますよ。日本の国花ですし」
匂いで言ったら、桜餅などに使う塩漬けの葉が一番なのだが、この際贅沢は言っていられない。
集めた花びらは天日で乾かして、再び瓶詰めにするつもりだった。できれば桜のエッセンスがあればいいのだが、後でエイミかディアナに聞いてみようと千花は思った。
にこにこして瓶を抱える千花を優しい目で見ながら、エドアルドが少し考えるようにして言った。
「では塔に行くのは明日にしようか。そうしたら、朝一番か、魔術の訓練が終わってからだな。ティカはどっちがいい?」
エドアルドのこの言い方だと、もしかしなくても千花につきあう気なのだろうか。
……忙しいだろうに申し訳ないなあと思いながらも千花は答えた。
「あ、それなら魔術の訓練が終わってからでお願いします。明日はコーデリア様に庭園で朝食をご一緒にとのお誘いを受けてますので」
「義姉上と?」
「はい。この間いろいろあってお茶会のお誘いもうやむやになってしまいましたので」
今日、侍女を通じてわざわざ彼女から丁寧なお誘いがあったのだ。王太子妃のお誘いとあれば、無下に断るわけにもいかないだろう。
「……しかし、大丈夫かい? 義姉上が出られるのなら、兄上もまず出席すると思うが」
少し心配そうにエドアルドが千花を見る。
考えてみれば、コーデリアが出席するのなら彼女を熱愛する王太子が出ないわけはないのだ。
「あ、そうですよね」
「……兄上は悪い方ではないのだが、口調が厳しいから慣れない者は敬遠しがちなのだよ」
……それはなんとなく分かる気はした。
あの口調で尋問などされたら、涙目になるかもしれないなと千花は思った。
「なんだったら、その朝食会に僕達も参加するよ。ティカはまだこの世界になれていないんだから心配だし」
「そうだな。それがいいだろう。わたしからそのように手配しておく」
「……すみません、ありがとうございます」
それはちょっと過保護かなあと思わないでもないけれど、王太子が苦手なのは確かだったので、千花はほっとしてしまった。
「それならば俺も参加する」
突然カイルがそう言い出したのが意外で、千花は少し驚いた。彼の性格だったら、まず面倒と言いそうだったからだ。
「なんで?」
「コーデリアは俺の姉だ。参加してなにが悪い」
「ま、まあ悪くはないけど」
そう言われてしまうと、千花はなにも返せなくなってしまう。
千花がエドアルドの意向を探るようにちらりと窺うと、彼は苦笑した。
「まあ、たまにはいいだろうね。義姉上もカイルと積もる話もあるだろうし」
見ると、レイナルドも仕方なさそうな顔をしている。
当代一の魔術師というだけでなく、王太子妃の弟という立場は王子達からしても結構重要なもののようだ。
それで、千花は以前から聞こうとしていたことを思い出した。
「……そういえば、聞くの忘れてたんだけどコーデリア様の実弟ってことはカイルって貴族なの?」
「ああ、俺は王妃を多く輩出してきたエトール侯爵家の出だ。今は兄が家督を継いでいるので俺は独立しているがな」
「そうだったんだ。コーデリア様の弟なら確かにそれなりの家の出だよね」
それを聞いて千花は納得して頷いた。貴族にしてはカイルはかなり口が悪すぎるとは思ったが。
「……なにか俺が貴族だと不満そうだな、ティカ」
「え、そんなことないよ。気品のあるコーデリア様の弟にしては、性格に隔たりがありすぎるなとは思ったけど」
「ほう。それはどういう意味だ」
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「えー、それはもちろん、コーデリア様は性格いいのに、カイルは……ちょっと、瓶取らないでよ」
千花の遠慮のない言葉に頬をひくつかせたカイルは彼女が大切に持っていた桜の花びらの瓶詰めを奪おうとする。
「カイル、子供の喧嘩ではないのだから、そういうことはやめるんだ」
エドアルドが呆れたように言うと、カイルがばつが悪そうに瓶から手を離した。
千花は桜の花びらの瓶詰めを胸元に抱え込んで、なんとか死守できたことに安堵して笑顔を浮かべた。
自分もかなりのものだが、カイルの大人げなさは相当だ。これはわがまま放題に育ったんだなということが容易に想像できた。
「カイルがシモンさんの弟子になったのはいくつなの?」
「八歳の時だ。師匠は魔術師としてはまともだが、生活態度に問題がありすぎて、正直グレッグ老あたりに師事すれば良かったと後悔したぞ」
シモンも歳の割にはかなり大人げないが、そういう人が師匠だとこんなふうになってしまうものかと千花はまじまじとカイルを観察した。
「なんだ」
少々居心地が悪そうにするカイルから目を外すと、千花は首を振った。
「ううん、別に。グレッグ先生なら確かに良かったかもね」
もしカイルがシモンではなくグレッグに師事していたら、この問題ありな性格も形成されなかったかもしれない。
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