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2章 病院編
24話
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「なるほどな……」
俺は相川翼の話を聞き、今からすべき事が定まっていく。十川恭介、コイツは確実にこのゾンビが蔓延した世界になった経緯を何かしら知っていると俺は確信した。
(P-tBウイルス……何のウイルスかはっきりしていないが恐らくゾンビが発生した原因となるモノだろう)
何処かの誰かが……これは多分そのウイルスを研究している研究者?そいつが意図的かミスでそのウイルスを蔓延させてしまい、この世界にゾンビが発生してしまったと考えるのが自然か?
……というかそれがお決まりではあるんだろうけど。
これはあくまで架空の物語を参考にしたに過ぎない、考え方は遠く無いだろうけど全くフィクションと同じというわけでも無いだろう。
ここから先はその十川とかいう奴に聞き出す他無い。その為にも俺は地下室へ向かってそいつを探しに行かなければならない。
やっと見つけた手掛かり、既に屍になってたという面倒くさいオチだけはやめてくれよ?せめて今後に繋がる情報だけでも置いといてくれや。
「よし、いくか」
「え!?ど、どこにですか……?」
胸をブルンと大きく揺らしながら驚いた様に俺の顔を見上げる。
「地下室だよ」
「えぇ!?行けるわけないじゃ無いですか!」
「ヴォォォ!」
「ひぃっ!?」
また素っ頓狂な声を大きく上げたことで、先程まで大人しかったゾンビ共が騒がしくなってしまっていた。
周辺のゾンビ達にもこの部屋に人間がいる事がバレてしまったのか、聞こえてくるゾンビの声の数は二桁を超えるくらいだろう。
……にしても学ばないなこいつは
「はぁ……」
「あぁっ……す、すいません」
自分のミスのせいで他の人を危機に巻き込んでしまった事に対して自分を激しく責めているようだった。
「別にいい……正直俺には関係が無いからな」
「そ、それはどういう……?」
ここで俺はあるプランを思いつく。それは自分がゾンビに襲われない理由を最もらしい理由に置き換えること。
「俺は知ってるんだよ、ゾンビに襲われない方法をな」
「!?……い、一体それは……?」
「それはな……ゾンビは人間の恐怖を敏感に感じ取るんだ!」
「……恐怖」
そう、これが俺のプラン。この世界のゾンビは恐怖を感じ取り相手を襲うという嘘を周りに吹き込む事。
そしてこの嘘はバレることは無い。何故なら嘘だと否定する材料がないから。
俺は当然ゾンビに襲われない為ゾンビに恐怖心など全く湧かないし、ゾンビに襲われる他の人間はゾンビに対して当然恐怖心がある為当然狙われやすい。
ズバリ、嘘でもあり真実でもあるのだ。
「す、凄い!確かに……貴方は全然怖そうにして無いですもんね?」
「ふふ、そういう事だ。だから俺はゾンビの前に出ても安全なんだよ」
「……ヒーロー」
「あ?」
「ヒーローだ!ヒーローが現れた!」
突然何言い出してんだこいつ?
ヒーローって俺のことか?まぁ側から見たら俺ゾンビに襲われない無敵体質だし確かに希望の光のような存在だよな。
それにしても呼び方がヒーローって……何歳だよあんた。
「ヒーローは止めろ。んじゃあ俺はここ出るからお前はこの部屋でじっとしていろ」
「え……」
「食糧入ったリュックは置いといてやるから。全部食うなよ?」
そう言い俺は壁を挟んだ向こうにゾンビがうじゃうじゃと集まっているであろうドアを開けようとする。
「!?」
ドアノブを捻ろうとしたその時、体が急に重たくなるのを感じ後ろを見る。
後ろを見ると床に縮こまっていた女が俺の服の裾を強く引っ張っていた。
「わ、私も行く」
肩を小刻みに震わせながらそう言う女。その様子から弱々しさを感じていたが、裾を引っ張る強さからはその弱々しさを感じさせなかった。
「止めろ、離せ。俺は襲われねぇけどな……お前は襲われんだぞ?」
「それでもっ……ここで一人は嫌だ」
まるで駄々をこねる子供のように俺の服の裾を両手で引っ張る。
俺は子供があまり好きでは無い為、面倒くささで一杯だった。
「はぁ……子供じゃねーんだからよぉ」
溜め息をつきながら両手を引き剥がそうとする。それでも引き剥がせず、俺の顔を見上げて今度は目尻に涙を溜めながら俺に懇願をする。
「子供でもいいもんっ!一人にしないでよ!」
「う、うっぜぇ……」
「酷いよっ!ここまでお願いしてるのに……」
ますます涙を溢れさせて顔をくしゃくしゃに滲ませる。俺が中々引き剥がせないのを見ると今度は俺の片足に自分の体をくっつけて腕を巻き付ける。
俺の足の感覚にはその体の豊満で柔らかいモノが二つ押し付けられるのを感じ、寧ろこれは男にとってはご褒美でしか無いのではと思ってしまう。
「は、離せよっ……」
「いやぁ……いやぁ……」
思いの外心地良い感覚のせいで、この女を引き剥がすことが難しくなってしまう。女の武器を十分に発揮させらるとさすがに俺も弱いのだと分かる。
ここ数年割と女に対してドライに接してきた俺でさえも、この暴力的な女の魅力の前ではなす術のない唯のオスなのだと思い知らされてしまった。
「はぁ……分かったよ。連れてけば良いんだろう」
「!?……本当に?」
置いて行くのは状況的に難しいと察した俺は置いて行くのを半ば諦めてつれていくこおを決める。
連れて行くと口にすると、俺の足にしがみついていた女は目を輝かせる。そして喜びのあまり更にしがみつく強さは増す。
「っ……早く離れろ!」
「ひゃ、ひゃい!」
(コイツといるとマジで体に悪いな……)
そんなつもりは全く無いのに強制的に男の性を逆撫でするこの魔性的な力を秘めた身体。
これ以上しがみつかれると自分の理性を抑えられそうに無かったから連れて行くことを決意したんだ、そんな事は口が裂けても言えないけどな。
(しかしあれだな……俺もちゃんと男の部分が残っているのだと分かって少し自信を取り戻せたかもな)
もしかしたらイ◯ポという可能性も考慮していたため、これはこれで良い収穫となったかもしれない。
「連れて行くのは良いけど、自分の体は自分で守れよ」
「……そ、それは……」
「何だできないのか?ならここに残るしか無いよな?」
俺は残って欲しい一心でそう問い詰める。そうすると段々と弱々しくなって大人しくなる。
「……よ、よしっ」
しかししばらくすると何かを決意したかのような力強い目つきに変わる。
「いいか?分かったなら大人しくここに……」
「えいっ!」
「……はっ?」
何とこの女は「えいっ!」と口にしながら俺の腕に自分の胸を押し付けながらまたしがみつき始めた。
「な、何してんのお前?」
「このまま私を連れて行って!私絶対離さないから!」
「なっ……」
(はぁっ~~~~~!?)
こいつもしかして天然キャラじゃなくて自分の武器を熟知しているあざといキャラなのか……?
どちらにしても俺はこの女にしがみつかれながら地下フロアまで連れて行くしかないようだ……
俺は相川翼の話を聞き、今からすべき事が定まっていく。十川恭介、コイツは確実にこのゾンビが蔓延した世界になった経緯を何かしら知っていると俺は確信した。
(P-tBウイルス……何のウイルスかはっきりしていないが恐らくゾンビが発生した原因となるモノだろう)
何処かの誰かが……これは多分そのウイルスを研究している研究者?そいつが意図的かミスでそのウイルスを蔓延させてしまい、この世界にゾンビが発生してしまったと考えるのが自然か?
……というかそれがお決まりではあるんだろうけど。
これはあくまで架空の物語を参考にしたに過ぎない、考え方は遠く無いだろうけど全くフィクションと同じというわけでも無いだろう。
ここから先はその十川とかいう奴に聞き出す他無い。その為にも俺は地下室へ向かってそいつを探しに行かなければならない。
やっと見つけた手掛かり、既に屍になってたという面倒くさいオチだけはやめてくれよ?せめて今後に繋がる情報だけでも置いといてくれや。
「よし、いくか」
「え!?ど、どこにですか……?」
胸をブルンと大きく揺らしながら驚いた様に俺の顔を見上げる。
「地下室だよ」
「えぇ!?行けるわけないじゃ無いですか!」
「ヴォォォ!」
「ひぃっ!?」
また素っ頓狂な声を大きく上げたことで、先程まで大人しかったゾンビ共が騒がしくなってしまっていた。
周辺のゾンビ達にもこの部屋に人間がいる事がバレてしまったのか、聞こえてくるゾンビの声の数は二桁を超えるくらいだろう。
……にしても学ばないなこいつは
「はぁ……」
「あぁっ……す、すいません」
自分のミスのせいで他の人を危機に巻き込んでしまった事に対して自分を激しく責めているようだった。
「別にいい……正直俺には関係が無いからな」
「そ、それはどういう……?」
ここで俺はあるプランを思いつく。それは自分がゾンビに襲われない理由を最もらしい理由に置き換えること。
「俺は知ってるんだよ、ゾンビに襲われない方法をな」
「!?……い、一体それは……?」
「それはな……ゾンビは人間の恐怖を敏感に感じ取るんだ!」
「……恐怖」
そう、これが俺のプラン。この世界のゾンビは恐怖を感じ取り相手を襲うという嘘を周りに吹き込む事。
そしてこの嘘はバレることは無い。何故なら嘘だと否定する材料がないから。
俺は当然ゾンビに襲われない為ゾンビに恐怖心など全く湧かないし、ゾンビに襲われる他の人間はゾンビに対して当然恐怖心がある為当然狙われやすい。
ズバリ、嘘でもあり真実でもあるのだ。
「す、凄い!確かに……貴方は全然怖そうにして無いですもんね?」
「ふふ、そういう事だ。だから俺はゾンビの前に出ても安全なんだよ」
「……ヒーロー」
「あ?」
「ヒーローだ!ヒーローが現れた!」
突然何言い出してんだこいつ?
ヒーローって俺のことか?まぁ側から見たら俺ゾンビに襲われない無敵体質だし確かに希望の光のような存在だよな。
それにしても呼び方がヒーローって……何歳だよあんた。
「ヒーローは止めろ。んじゃあ俺はここ出るからお前はこの部屋でじっとしていろ」
「え……」
「食糧入ったリュックは置いといてやるから。全部食うなよ?」
そう言い俺は壁を挟んだ向こうにゾンビがうじゃうじゃと集まっているであろうドアを開けようとする。
「!?」
ドアノブを捻ろうとしたその時、体が急に重たくなるのを感じ後ろを見る。
後ろを見ると床に縮こまっていた女が俺の服の裾を強く引っ張っていた。
「わ、私も行く」
肩を小刻みに震わせながらそう言う女。その様子から弱々しさを感じていたが、裾を引っ張る強さからはその弱々しさを感じさせなかった。
「止めろ、離せ。俺は襲われねぇけどな……お前は襲われんだぞ?」
「それでもっ……ここで一人は嫌だ」
まるで駄々をこねる子供のように俺の服の裾を両手で引っ張る。
俺は子供があまり好きでは無い為、面倒くささで一杯だった。
「はぁ……子供じゃねーんだからよぉ」
溜め息をつきながら両手を引き剥がそうとする。それでも引き剥がせず、俺の顔を見上げて今度は目尻に涙を溜めながら俺に懇願をする。
「子供でもいいもんっ!一人にしないでよ!」
「う、うっぜぇ……」
「酷いよっ!ここまでお願いしてるのに……」
ますます涙を溢れさせて顔をくしゃくしゃに滲ませる。俺が中々引き剥がせないのを見ると今度は俺の片足に自分の体をくっつけて腕を巻き付ける。
俺の足の感覚にはその体の豊満で柔らかいモノが二つ押し付けられるのを感じ、寧ろこれは男にとってはご褒美でしか無いのではと思ってしまう。
「は、離せよっ……」
「いやぁ……いやぁ……」
思いの外心地良い感覚のせいで、この女を引き剥がすことが難しくなってしまう。女の武器を十分に発揮させらるとさすがに俺も弱いのだと分かる。
ここ数年割と女に対してドライに接してきた俺でさえも、この暴力的な女の魅力の前ではなす術のない唯のオスなのだと思い知らされてしまった。
「はぁ……分かったよ。連れてけば良いんだろう」
「!?……本当に?」
置いて行くのは状況的に難しいと察した俺は置いて行くのを半ば諦めてつれていくこおを決める。
連れて行くと口にすると、俺の足にしがみついていた女は目を輝かせる。そして喜びのあまり更にしがみつく強さは増す。
「っ……早く離れろ!」
「ひゃ、ひゃい!」
(コイツといるとマジで体に悪いな……)
そんなつもりは全く無いのに強制的に男の性を逆撫でするこの魔性的な力を秘めた身体。
これ以上しがみつかれると自分の理性を抑えられそうに無かったから連れて行くことを決意したんだ、そんな事は口が裂けても言えないけどな。
(しかしあれだな……俺もちゃんと男の部分が残っているのだと分かって少し自信を取り戻せたかもな)
もしかしたらイ◯ポという可能性も考慮していたため、これはこれで良い収穫となったかもしれない。
「連れて行くのは良いけど、自分の体は自分で守れよ」
「……そ、それは……」
「何だできないのか?ならここに残るしか無いよな?」
俺は残って欲しい一心でそう問い詰める。そうすると段々と弱々しくなって大人しくなる。
「……よ、よしっ」
しかししばらくすると何かを決意したかのような力強い目つきに変わる。
「いいか?分かったなら大人しくここに……」
「えいっ!」
「……はっ?」
何とこの女は「えいっ!」と口にしながら俺の腕に自分の胸を押し付けながらまたしがみつき始めた。
「な、何してんのお前?」
「このまま私を連れて行って!私絶対離さないから!」
「なっ……」
(はぁっ~~~~~!?)
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