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二人の思い
微R レニドールSide
しおりを挟む「あぁっっうぁ……や……っやぁ……」
ベッドの上で荒々しく揺さぶられる。心は傷ついて悲鳴を上げているのに、身体は裏腹に快感を拾っていた。たとえ嫌々だったとしても、ルーファスにされるのは嬉しい。
荒々しいのもかなり気持ちい……ってそうじゃなくて!
本当に、どうしようもねぇな俺。
それから俺達は一週間半かけてアルハート国を観光しながら横断した。アルハート国の王宮へは魔王討伐成功した事と、横断する旨を伝えるだけにして滞在はしなかった。
「殿下、そちらは人混みで危ないですよ」
「あ、うん……」
ルーファスは俺の肩を抱き寄せて人混みから離してくれる。
あの日から夜は毎日抱かれている。変わった事といえばルーファスは意地悪をしなくなったのと、昼はまるで恋人かのように甘やかしてきたり優しい。ベッドではトロトロに蕩けさせられ、前後不覚で息も絶え絶えになったり。意地悪をした罪悪感でもあるのかも。
された事、言われた事は帳消しにはならないけどな!
そして俺達は何事もなかったかのように普通に観光しているが、聞きたいことも聞けない、なんとも言えない雰囲気だった。俺はルーファスに嫌々閨教育をされていたと分かってからは、アピールするする事をやめた。
ゴートルード王国へ入り、王都へは一日で着く距離になってしまった。これで長いようで短いような俺達の帰りの旅は終わる。
ルーファスは高い宿に泊まろうとしたが、俺は止めて安い宿にしようと提案した。ルーファスは宿の事になると相変わらず渋い顔をする。
俺が選んだのは、最初に泊まった鄙びた宿に似た安い宿。
「…………殿下、本当にここでよろしいのですか?」
「うん、ここがいい。なんか、隣国の宿思い出すよな」
「…………そうですね」
今夜もルーファスに抱かれるなら、図々しいとは思うけど、あるお願いをしてみた。
「明日には王宮着くだろうから、今日で最後だな」
「…………そうですね」
「なあ、お願いがあるんだけど」
「何でしょうか……。私に出来ることならなんなりとお申しつけ下さい」
「…………今日は……その、恋人にするみたいに、して欲しい……んだけど」
嫌々しているルーファスに、恋人みたいなセックスを求めるのは、図々しいとは思う。けど……、一度はそういう体験してみたい。
「駄目かな……」
「……いいですよ」
お互いに服を性急に脱がせ合い、ベッドへ沈んだ。
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