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第54話 選定戦の開幕
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そこは森だ
それ以外の何ものでもないな
もう見渡す限りの森!
まだ鐘の音は聞こえない
俺が一番乗りだったのかもしれないな
他の参加者も皇族の関係者だし
とりあえずスキルを使うか
攻撃したり動かなかったらいいんだし
少しでも慣れておかないといけないし、
いつ始まるかも分からないからな
「来い セーレ 50%で様子見だ」
「はいよー 鐘の音が聞こえたらどうするんだ?」
「そりゃ敵がいそうな方向に全力で混成スキルぶっ放すさ 8人いるんだっけか 2、3人倒せたらそれでいいだろ」
「自分の位置もバレてしまうけどねぇ その辺は駆け引きが大事だよ あんたそういうの苦手そうだけど大丈夫かい?私は心配だよ」
「大丈夫だろー カリグラとラシード以外は警戒しなくても良さそうだし」
「そんな事言ってると足元掬われるよー」
「警戒はするさ 相手も命がけで来るだろう とりあえず鐘が鳴るまで待とうか」
…………………
………………
………
「全然!鳴らないじゃないか!!!」
もう勝手に始めたい
でも失格になるしなー
何かあったのか?
選定戦始まりの鐘がならない
聞き逃したにしても戦闘音も聞こえない
「まだ1時間くらいしか経ってないよ?」
何かしながらだったり、会話しながらならいいけど
誰とも話さず、何もしないでその時間って結構苦痛なんだけど
「私たちは人間とは時間の流れが違うからねえ そんなもんなのか じゃあ久しぶりに私とゆっくり話そうか! 皇帝になったら何をしたい?」
ベリス達は静かだな?
「あの子たちは今、カードゲームで遊んでるよ 暴くスキルと隠すスキルで遊んでる それより皇帝になったら何がしたいのさ?」
そうだなぁ
何も考えてなかったが、皇帝って自由に外出したりとか出来んのかな?
「そりゃ難しいんじゃないか? まあ皇帝なんだからその辺もある程度は自由にさせてくれるだろう というか私の宿主が皇帝になるかもっていうのも初めてだ やっぱりカイアスは飽きないねえ」
それはどうも
でも今更だが自由に動けないのは嫌だな
最悪レオノーラに任せるとか?
「いやー流石にそれはダメで……」
ゴーンゴーンゴーン
大きな音が森林地帯に響き渡る
「ちょっと!まだカイアスと話し足りないんだけど!」
また後でな!
出力を上げるぞ
80%だ
そして混成スキル
〈炎帝〉〈雷帝〉〈水神〉
「ナルハオトミ」
ルーヴェルの城門を吹っ飛ばした技だ
既に遠くで爆発音も聞こえ始めた
その方向に向かって全力で放つ
バキバキ!という音とともに木々を薙ぎ倒しながらおれの攻撃は進んでいく
そして俺の前には道が出来上がった
誰を倒したかどうかは分からないが
誰かに当たってたらいいなぁ
その出来た道の横を隠れながら進む
道を見にきた参加者がいたら死角から不意打ちしてやる
少し進んだ時だった
「な、なんだこれは!?」
何か声が聞こえる
俺は後ろから近付く
見た目は短髪で筋肉隆々の男だった
気になるのは分かるけど後ろからの攻撃を警戒しないなんて素人かこいつ?
「背中が疎かだぞ?お前」
俺はその男の背後に立ち、背中に触れる
「しまった!!」
その男は、そういい俺から距離を取ろうとするが既に遅い
〈破砕〉
俺が触れた場所から、その男の肉体がボロボロと崩れていく
これで1人目だ
カイグラ以外は大した事ないかもしれないな
俺はそこから移動しようとする
「カイアス!油断するな」
何を言って………
俺の顔に拳が飛んできた
それを間一髪で避ける
「なんで生きてる?」
〈破砕〉を使い身体を粉々にしたはずの男は何もなかったように立っていて、俺に殴りかかってきていた。
こいつも特殊なスキルを持ってるな
選定戦だから当たり前か
それ以外の何ものでもないな
もう見渡す限りの森!
まだ鐘の音は聞こえない
俺が一番乗りだったのかもしれないな
他の参加者も皇族の関係者だし
とりあえずスキルを使うか
攻撃したり動かなかったらいいんだし
少しでも慣れておかないといけないし、
いつ始まるかも分からないからな
「来い セーレ 50%で様子見だ」
「はいよー 鐘の音が聞こえたらどうするんだ?」
「そりゃ敵がいそうな方向に全力で混成スキルぶっ放すさ 8人いるんだっけか 2、3人倒せたらそれでいいだろ」
「自分の位置もバレてしまうけどねぇ その辺は駆け引きが大事だよ あんたそういうの苦手そうだけど大丈夫かい?私は心配だよ」
「大丈夫だろー カリグラとラシード以外は警戒しなくても良さそうだし」
「そんな事言ってると足元掬われるよー」
「警戒はするさ 相手も命がけで来るだろう とりあえず鐘が鳴るまで待とうか」
…………………
………………
………
「全然!鳴らないじゃないか!!!」
もう勝手に始めたい
でも失格になるしなー
何かあったのか?
選定戦始まりの鐘がならない
聞き逃したにしても戦闘音も聞こえない
「まだ1時間くらいしか経ってないよ?」
何かしながらだったり、会話しながらならいいけど
誰とも話さず、何もしないでその時間って結構苦痛なんだけど
「私たちは人間とは時間の流れが違うからねえ そんなもんなのか じゃあ久しぶりに私とゆっくり話そうか! 皇帝になったら何をしたい?」
ベリス達は静かだな?
「あの子たちは今、カードゲームで遊んでるよ 暴くスキルと隠すスキルで遊んでる それより皇帝になったら何がしたいのさ?」
そうだなぁ
何も考えてなかったが、皇帝って自由に外出したりとか出来んのかな?
「そりゃ難しいんじゃないか? まあ皇帝なんだからその辺もある程度は自由にさせてくれるだろう というか私の宿主が皇帝になるかもっていうのも初めてだ やっぱりカイアスは飽きないねえ」
それはどうも
でも今更だが自由に動けないのは嫌だな
最悪レオノーラに任せるとか?
「いやー流石にそれはダメで……」
ゴーンゴーンゴーン
大きな音が森林地帯に響き渡る
「ちょっと!まだカイアスと話し足りないんだけど!」
また後でな!
出力を上げるぞ
80%だ
そして混成スキル
〈炎帝〉〈雷帝〉〈水神〉
「ナルハオトミ」
ルーヴェルの城門を吹っ飛ばした技だ
既に遠くで爆発音も聞こえ始めた
その方向に向かって全力で放つ
バキバキ!という音とともに木々を薙ぎ倒しながらおれの攻撃は進んでいく
そして俺の前には道が出来上がった
誰を倒したかどうかは分からないが
誰かに当たってたらいいなぁ
その出来た道の横を隠れながら進む
道を見にきた参加者がいたら死角から不意打ちしてやる
少し進んだ時だった
「な、なんだこれは!?」
何か声が聞こえる
俺は後ろから近付く
見た目は短髪で筋肉隆々の男だった
気になるのは分かるけど後ろからの攻撃を警戒しないなんて素人かこいつ?
「背中が疎かだぞ?お前」
俺はその男の背後に立ち、背中に触れる
「しまった!!」
その男は、そういい俺から距離を取ろうとするが既に遅い
〈破砕〉
俺が触れた場所から、その男の肉体がボロボロと崩れていく
これで1人目だ
カイグラ以外は大した事ないかもしれないな
俺はそこから移動しようとする
「カイアス!油断するな」
何を言って………
俺の顔に拳が飛んできた
それを間一髪で避ける
「なんで生きてる?」
〈破砕〉を使い身体を粉々にしたはずの男は何もなかったように立っていて、俺に殴りかかってきていた。
こいつも特殊なスキルを持ってるな
選定戦だから当たり前か
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