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第49話 第1皇子のスキル
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ドンッ!
という音と共に俺は飛び出しラシードの顔を鷲掴みにする
自分でも驚く速度で動けた。
〈魔神〉のスキルには身体能力の底上げもあるが、最近色々とデュランに鍛えられたおかげで強くなった。
「取り消せ……」
「な、なんだ… お前!俺を誰だと思っている!!は、放せ!イダダダッ 痛い痛い!!」
俺の手に力が入る
こいつここで殺してしまおうか
あれ?今、何%だ?
それに声も出さずにセーレを呼べたな
「すごいねぇ 80%を安定して使えているよ 前は1時間も維持できなかったが、今ならずっと続けられるだろうなぁ」
そんなになってるのか…
でも今はそんな事よりこいつだ
「発言を取り消せ!そしてレオノーラに謝罪しろ! じゃないとこの頭を握り潰すぞ」
「だ、誰があれに謝るか!お、俺は皇子だそ!き、きき貴様もただでは済まさんぞ」
「もういい…ここで死ね!」
「カイアス様!ダメです!」
後ろからレオノーラの声が聞こえる
そしてラシードの顔を掴んでいた右腕に誰かが触れた。
カリグラだ。
目が赤い……
スキルを使っている
「やめてくれないか?」
カイゲルが落ち着いた様子で話す
「こいつが謝罪するならやめてやるさ」
「そうか…でも一旦離れてくれ!」
ドガンッ!!!
気付くと俺は玉座の間の反対側の壁まで吹き飛ばされ壁に打ち当たっていた
レオノーラが駆け寄ってくる
「カ、カイアス様!ご無事ですか?お怪我は?」
「大丈夫だ それより何が起きた……」
「カリグラ兄様がカイアス様の腕を掴み投げ飛ばしたのです」
そんな事が……
80%の出力の俺を壁まで吹っ飛ばすなんて……
それに全然気付かなかった
ラシードが顔をおさえながら叫ぶ
「き、貴様!もう許さんぞ!私の権限で貴様らは死刑だ!」
そういって兵士を呼ぼうとするが、それをカリグラが止めた
「ラシード いい加減にしろ もう皇帝になった気でいるのか?スキル弱者の迫害は俺が皇帝になればやるさ」
なんだと?
「お前もスキルが全てだというのか?」
そうカリグラに尋ねた
「そうだ ラシードほど毛嫌いしているわけではないけどね
俺はこの皇国を世界最強の国にしたい 強い国を作る為にはスキル強者で軍隊を作る必要がある
強いスキルの者同士の子はより強いスキルを持つんだ その為、スキルが弱い者は淘汰されなければならない!」
こいつもか…
なんでスキルが弱いというだけでそんな扱いをされなければならないんだ?
その人たちは何も悪いことをしていないだろうに!
「カイアス君!君は俺に共感してくれるかい?ザグナス家に取り入りたいのなら、レオノーラではなく他の婚約者がいない姉妹を選ばせるが?どうする?」
レオノーラは何も話さず、俯いたままだ
そんなレオノーラの肩を抱く
レオノーラは驚き、こちらを見上げる
少し震えていた
「俺はレオノーラを選ぶ!そして俺が皇帝になりスキルに左右されない皇国を作ってやる!」
「そうか 残念だ… ラシードへの無礼は今回は無かったことにしてやる 選定戦は2ヶ月後だ 場所はレオノーラに聞け それまで無事で居られればいいがな もう行け」
俺とレオノーラは外に出た
デュランがこちらに駆け寄ってくる
「カイアス様!凄い音がしましたが何かあったのですか?」
レオノーラは泣いている。
ここは敵の城の中だ
少し離れた場所に移動しよう
「デュラン!訳は後で説明する!どこかに宿泊所がないか調べてくれ そこで大きな部屋をいくつか借りてくれ 俺はさっきのゲートがあった棟の所で待つ」
「かしこまりました!しばしお待ちを」
そう言ってデュランは駆け出した。
俺はレオノーラを気遣いながら移動する
玉座の間を出る時にスキルも解除した
塔への移動中にデュランが宿を見つけてくれて駆け付けてくれた
仕事が本当に早いなぁ
宿に着いた
部屋は3人で泊まるには広すぎるくらいのものだった。
ここでデュランに玉座の間で起きたことを説明した
という音と共に俺は飛び出しラシードの顔を鷲掴みにする
自分でも驚く速度で動けた。
〈魔神〉のスキルには身体能力の底上げもあるが、最近色々とデュランに鍛えられたおかげで強くなった。
「取り消せ……」
「な、なんだ… お前!俺を誰だと思っている!!は、放せ!イダダダッ 痛い痛い!!」
俺の手に力が入る
こいつここで殺してしまおうか
あれ?今、何%だ?
それに声も出さずにセーレを呼べたな
「すごいねぇ 80%を安定して使えているよ 前は1時間も維持できなかったが、今ならずっと続けられるだろうなぁ」
そんなになってるのか…
でも今はそんな事よりこいつだ
「発言を取り消せ!そしてレオノーラに謝罪しろ! じゃないとこの頭を握り潰すぞ」
「だ、誰があれに謝るか!お、俺は皇子だそ!き、きき貴様もただでは済まさんぞ」
「もういい…ここで死ね!」
「カイアス様!ダメです!」
後ろからレオノーラの声が聞こえる
そしてラシードの顔を掴んでいた右腕に誰かが触れた。
カリグラだ。
目が赤い……
スキルを使っている
「やめてくれないか?」
カイゲルが落ち着いた様子で話す
「こいつが謝罪するならやめてやるさ」
「そうか…でも一旦離れてくれ!」
ドガンッ!!!
気付くと俺は玉座の間の反対側の壁まで吹き飛ばされ壁に打ち当たっていた
レオノーラが駆け寄ってくる
「カ、カイアス様!ご無事ですか?お怪我は?」
「大丈夫だ それより何が起きた……」
「カリグラ兄様がカイアス様の腕を掴み投げ飛ばしたのです」
そんな事が……
80%の出力の俺を壁まで吹っ飛ばすなんて……
それに全然気付かなかった
ラシードが顔をおさえながら叫ぶ
「き、貴様!もう許さんぞ!私の権限で貴様らは死刑だ!」
そういって兵士を呼ぼうとするが、それをカリグラが止めた
「ラシード いい加減にしろ もう皇帝になった気でいるのか?スキル弱者の迫害は俺が皇帝になればやるさ」
なんだと?
「お前もスキルが全てだというのか?」
そうカリグラに尋ねた
「そうだ ラシードほど毛嫌いしているわけではないけどね
俺はこの皇国を世界最強の国にしたい 強い国を作る為にはスキル強者で軍隊を作る必要がある
強いスキルの者同士の子はより強いスキルを持つんだ その為、スキルが弱い者は淘汰されなければならない!」
こいつもか…
なんでスキルが弱いというだけでそんな扱いをされなければならないんだ?
その人たちは何も悪いことをしていないだろうに!
「カイアス君!君は俺に共感してくれるかい?ザグナス家に取り入りたいのなら、レオノーラではなく他の婚約者がいない姉妹を選ばせるが?どうする?」
レオノーラは何も話さず、俯いたままだ
そんなレオノーラの肩を抱く
レオノーラは驚き、こちらを見上げる
少し震えていた
「俺はレオノーラを選ぶ!そして俺が皇帝になりスキルに左右されない皇国を作ってやる!」
「そうか 残念だ… ラシードへの無礼は今回は無かったことにしてやる 選定戦は2ヶ月後だ 場所はレオノーラに聞け それまで無事で居られればいいがな もう行け」
俺とレオノーラは外に出た
デュランがこちらに駆け寄ってくる
「カイアス様!凄い音がしましたが何かあったのですか?」
レオノーラは泣いている。
ここは敵の城の中だ
少し離れた場所に移動しよう
「デュラン!訳は後で説明する!どこかに宿泊所がないか調べてくれ そこで大きな部屋をいくつか借りてくれ 俺はさっきのゲートがあった棟の所で待つ」
「かしこまりました!しばしお待ちを」
そう言ってデュランは駆け出した。
俺はレオノーラを気遣いながら移動する
玉座の間を出る時にスキルも解除した
塔への移動中にデュランが宿を見つけてくれて駆け付けてくれた
仕事が本当に早いなぁ
宿に着いた
部屋は3人で泊まるには広すぎるくらいのものだった。
ここでデュランに玉座の間で起きたことを説明した
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