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第32話 双子の悪魔
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草原にも悪魔はいたが、良いスキルを持った奴はいなかった。
その全てがご機嫌なセーレによって殲滅された。
今も俺の腕に引っ付いたままだ。
さっきの可愛らしさもあってか
変に意識してしまう。
セーレにあの事を聞こうかな
気になる!どうしても!
「なあ…セーレ」
「なんだい?」
「セーレは魔神なんだろ?なんでスキルに?というかスキルになれるのか?それに、さっきの馬人間もセーレの事を知っていて恐れていたし……」
「………………………」
セーレは返事をしない
「言いたくなかったら大丈夫だ。昔がどうであれセーレはセーレだ。」
するとセーレが口を開く。
「じゃあまだ言わない!私たち神にもスキルがあるんだ。人間とは違ってスキルを授けられるものではないんだけどね………。
それに私は私なんだろ?私はカイアス、あんたのスキルだ。今はそれでいいんだよ」
「そうか。じゃあ残る2つのスキルも獲得してしまおう」
そしては俺はセーレが掴んでいた腕を解く。
「あっ…………」
セーレは少し残念そうな顔をしている。
が、俺はその腕でセーレの肩を抱いた。
恥ずかしい……
以前、街で見た恋人達がしていたのを真似してみた。
セーレも目を丸くしてこっちを見ている。
でもすぐに嬉しそうに俺に寄り添った。
魔界で神を相手に何やってるんだろう…
まあ嬉しそうだしいいか…
そうして草原を抜け、山に着いた。
山というか岩山?なのか、大きな岩がいくつも積み重なり一つの大きな山を作っていた。
山頂はギリギリ見えるか程度の高さだ
どうやってこれを作ったんだ?
自然に出来る物でもなさそうだが……
その時、岩山の中腹から声が響く。
「はーい!お二人様いらっしゃーい!!」
「ちょっとお姉ちゃん!いきなりそれはヤバイよ」
なんだ?子供?
「あの子達は……まさか?!」
セーレが反応している。知り合いなのか?
「カイアス 今から一切、話をしてはいけないよ」
俺は黙ってうなずく。
「ヨイショーー!!」
岩の上から何かが飛び降りてきた。
そして俺たちの前に姿を現す。
双子だ。女児と男児だ。
「いらっしゃい!お二人さん!私は双子の姉ベリス!」
「僕は弟のベリト…です。」
姉のベリスは白色の髪で肩までくらいの長さだ。
弟のベリトは黒色の髪で姉と同じような髪型だ。
2人とも瞳は黄色だ。
髪の色でしか見分けがつかないな。
姉のベリスが続ける。
「ここに誰か来るのは本当に久しぶりなんだ!暇すぎて岩投げて遊んでたんだー。ねぇ!私たちと遊んでよ!」
姉の方は元気だ。弟はモジモジしている。
だが、話してはいけないと言われたから
反応しない。
姉弟は不思議そうにもう1度話す。
「ねえねえー聞こえないの?」
「き、聞こえますか?」
無視し続けるのもというのも辛い…
そしてセーレがようやく話す。
「遊ばないよ それよりお前たち
は……」
セーレの話を遮り姉が話す。
「アハハハ!返事したね!しちゃったね!私のスキルでお姉さん!貴方の秘密を暴いてあげる!」
スキル?暴く?
会話する事が発動条件のスキルか?!
「え?あーーー!!」
「ど、どうしたの?お姉ちゃん……」
本当にどうしたんだろう?
「セーレお姉様!!!」
「え?ホント?」
お姉様?セーレが?
本当にセーレって魔界でどんな立ち位置なんだろう。
「久しぶりだね!ベリス、ベリトまさかこんな所で会うなんてね!元気だったかい?」
「「はい!!」」
2人とも手を挙げて返事をする。
そしてベリスが続ける。
「お姉様が魔界を去ってから私たちも暇になっちゃったから、あそこを飛び出したんだ!それでこの辺で遊び相手を探しながら暮らしてたの!もう何十年になるかなー?」
弟は黙ってコクコクとうなずく。
「もうスキルは使ってないね?」
「うん!使ってない!」
「カイアスもう話していいよ」
「そうか……じゃあ自己紹介を。俺はカイアス。よろしく」
ベリスが元気よく返事する。
「よろしくお願いしまーす!ねえ!今、貴方が宿主なの?でもお姉様が一緒に連れてくるなんて初めてだね?とっても気に入られてるのかな?」
そういやスキルを奪う時も宿主がいない時とかに1人でやってるって言ってたな。
気に入られてるか…
少し嬉しい気持ちになる。
「そうだよ!カイアスは私のお気に入りさ!今回もカイアスの為にスキルを増そうと戻ってきたんだ」
姉弟2人がお互いに顔を合わせ何かを相談しているようだ…
そしてお互いにうなずいた。
「ねえ!カイアスさん!」
「ん?なに?」
「「私たちの宿主になって下さい!!」」
「へ?」
その全てがご機嫌なセーレによって殲滅された。
今も俺の腕に引っ付いたままだ。
さっきの可愛らしさもあってか
変に意識してしまう。
セーレにあの事を聞こうかな
気になる!どうしても!
「なあ…セーレ」
「なんだい?」
「セーレは魔神なんだろ?なんでスキルに?というかスキルになれるのか?それに、さっきの馬人間もセーレの事を知っていて恐れていたし……」
「………………………」
セーレは返事をしない
「言いたくなかったら大丈夫だ。昔がどうであれセーレはセーレだ。」
するとセーレが口を開く。
「じゃあまだ言わない!私たち神にもスキルがあるんだ。人間とは違ってスキルを授けられるものではないんだけどね………。
それに私は私なんだろ?私はカイアス、あんたのスキルだ。今はそれでいいんだよ」
「そうか。じゃあ残る2つのスキルも獲得してしまおう」
そしては俺はセーレが掴んでいた腕を解く。
「あっ…………」
セーレは少し残念そうな顔をしている。
が、俺はその腕でセーレの肩を抱いた。
恥ずかしい……
以前、街で見た恋人達がしていたのを真似してみた。
セーレも目を丸くしてこっちを見ている。
でもすぐに嬉しそうに俺に寄り添った。
魔界で神を相手に何やってるんだろう…
まあ嬉しそうだしいいか…
そうして草原を抜け、山に着いた。
山というか岩山?なのか、大きな岩がいくつも積み重なり一つの大きな山を作っていた。
山頂はギリギリ見えるか程度の高さだ
どうやってこれを作ったんだ?
自然に出来る物でもなさそうだが……
その時、岩山の中腹から声が響く。
「はーい!お二人様いらっしゃーい!!」
「ちょっとお姉ちゃん!いきなりそれはヤバイよ」
なんだ?子供?
「あの子達は……まさか?!」
セーレが反応している。知り合いなのか?
「カイアス 今から一切、話をしてはいけないよ」
俺は黙ってうなずく。
「ヨイショーー!!」
岩の上から何かが飛び降りてきた。
そして俺たちの前に姿を現す。
双子だ。女児と男児だ。
「いらっしゃい!お二人さん!私は双子の姉ベリス!」
「僕は弟のベリト…です。」
姉のベリスは白色の髪で肩までくらいの長さだ。
弟のベリトは黒色の髪で姉と同じような髪型だ。
2人とも瞳は黄色だ。
髪の色でしか見分けがつかないな。
姉のベリスが続ける。
「ここに誰か来るのは本当に久しぶりなんだ!暇すぎて岩投げて遊んでたんだー。ねぇ!私たちと遊んでよ!」
姉の方は元気だ。弟はモジモジしている。
だが、話してはいけないと言われたから
反応しない。
姉弟は不思議そうにもう1度話す。
「ねえねえー聞こえないの?」
「き、聞こえますか?」
無視し続けるのもというのも辛い…
そしてセーレがようやく話す。
「遊ばないよ それよりお前たち
は……」
セーレの話を遮り姉が話す。
「アハハハ!返事したね!しちゃったね!私のスキルでお姉さん!貴方の秘密を暴いてあげる!」
スキル?暴く?
会話する事が発動条件のスキルか?!
「え?あーーー!!」
「ど、どうしたの?お姉ちゃん……」
本当にどうしたんだろう?
「セーレお姉様!!!」
「え?ホント?」
お姉様?セーレが?
本当にセーレって魔界でどんな立ち位置なんだろう。
「久しぶりだね!ベリス、ベリトまさかこんな所で会うなんてね!元気だったかい?」
「「はい!!」」
2人とも手を挙げて返事をする。
そしてベリスが続ける。
「お姉様が魔界を去ってから私たちも暇になっちゃったから、あそこを飛び出したんだ!それでこの辺で遊び相手を探しながら暮らしてたの!もう何十年になるかなー?」
弟は黙ってコクコクとうなずく。
「もうスキルは使ってないね?」
「うん!使ってない!」
「カイアスもう話していいよ」
「そうか……じゃあ自己紹介を。俺はカイアス。よろしく」
ベリスが元気よく返事する。
「よろしくお願いしまーす!ねえ!今、貴方が宿主なの?でもお姉様が一緒に連れてくるなんて初めてだね?とっても気に入られてるのかな?」
そういやスキルを奪う時も宿主がいない時とかに1人でやってるって言ってたな。
気に入られてるか…
少し嬉しい気持ちになる。
「そうだよ!カイアスは私のお気に入りさ!今回もカイアスの為にスキルを増そうと戻ってきたんだ」
姉弟2人がお互いに顔を合わせ何かを相談しているようだ…
そしてお互いにうなずいた。
「ねえ!カイアスさん!」
「ん?なに?」
「「私たちの宿主になって下さい!!」」
「へ?」
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