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【第五部 異世界転移奇譚 NAYUTA 2 - アトランダム -(RENJI 5)】もしもしっくすないんしてる途中で異世界転移しちゃったら。
第150話
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中国の歴史文献において、西暦266年から413年にかけての倭国に関する記述がなく、ヤマト王権の成立過程などが把握できないため、日本において「空白の4世紀」とも呼ばれている。
この150年ほどの間に起きた事象について記された文献は、そのすべてが日本国内外から意図的に抹消され、真実を知る者はただひとりだけである。
「多卦留(たける)……八十禍津日(やそまがつひ)が来るわ……」
「八十禍津日……そして、大禍津日(おおまがつひ)……ぼくたちのオリジナルとなった卑弥呼(ひみこ)や和多流(わたる)、それに月の審神者の三姉妹の兄にあたる者か……あらゆる災厄がこの国を襲う、というわけだね」
「……そう。八十禍津日と大禍津日に対抗できる力を持つ者はもはやいない。この国はまもなく終わる……」
「壱与(いよ)、君は大切なことを忘れているよ。彼らは、そして、ぼくたちはベタ・ニアの子だ。父、アンフィス・バエナ・イポトリルには、ベタ・ニア以前にも妻子がいた」
「マグ・ダラのこと……? でも、彼女やその子どもたちは今はもう……」
「確かに、後にイザナミと呼ばれることになったマグ・ダラは死んだ。だけど、その子どもたちは生きているよ。この時代にはどこにいるのかわからないけれど、1800年後の時代に、もうひとつのテラからやってきた者と共にある」
「1800年後の未来に?」
「そう。後にイザナギと呼ばれることになったアンフィス・バエナ・イポトリルとイザナミの間に生まれた者の中で、最も強い力を持つ最初の子と二番目の子、そして最後の子」
「ヒルコとアハシマ……それにカグツチ……」
「君はアマテラスの力を持ち、ぼくはスサノオの力を持つが、月の審神者の三姉妹がいない今、ツクヨミの力が欠けてしまっている。マガツヒに対抗するにはそれしかない」
「わかったわ。この島国の龍脈の力でゲートを開きましょう」
雨野ムスブは気づけば、空白の4世紀と呼ばれる時代にいた。
成人した体の中に、成人した魂と、彼が手にしていた力を持ったまま。
神人である彼の肉体や魂、その力の時は、精霊人であるピノアですら巻き戻すことが出来なかった。
「どうやら、俺には俺の役割があるようだ。ピノアのことは頼んだぞ、ナユタ」
彼は空を見上げそう呟くと、
「行こうか、エビス・サブロー、アハシマ・カグツチ」
傍らにいたふたりの青年に声をかけた。
彼らの戦いが記されることは決してない。
雨野ムスブは、マガツヒの力を持つヤマト王権の王たちとの戦いで命を落とすことになる。
そして、その先にある歴史がリバーステラの日本の歴史だからだ。
この150年ほどの間に起きた事象について記された文献は、そのすべてが日本国内外から意図的に抹消され、真実を知る者はただひとりだけである。
「多卦留(たける)……八十禍津日(やそまがつひ)が来るわ……」
「八十禍津日……そして、大禍津日(おおまがつひ)……ぼくたちのオリジナルとなった卑弥呼(ひみこ)や和多流(わたる)、それに月の審神者の三姉妹の兄にあたる者か……あらゆる災厄がこの国を襲う、というわけだね」
「……そう。八十禍津日と大禍津日に対抗できる力を持つ者はもはやいない。この国はまもなく終わる……」
「壱与(いよ)、君は大切なことを忘れているよ。彼らは、そして、ぼくたちはベタ・ニアの子だ。父、アンフィス・バエナ・イポトリルには、ベタ・ニア以前にも妻子がいた」
「マグ・ダラのこと……? でも、彼女やその子どもたちは今はもう……」
「確かに、後にイザナミと呼ばれることになったマグ・ダラは死んだ。だけど、その子どもたちは生きているよ。この時代にはどこにいるのかわからないけれど、1800年後の時代に、もうひとつのテラからやってきた者と共にある」
「1800年後の未来に?」
「そう。後にイザナギと呼ばれることになったアンフィス・バエナ・イポトリルとイザナミの間に生まれた者の中で、最も強い力を持つ最初の子と二番目の子、そして最後の子」
「ヒルコとアハシマ……それにカグツチ……」
「君はアマテラスの力を持ち、ぼくはスサノオの力を持つが、月の審神者の三姉妹がいない今、ツクヨミの力が欠けてしまっている。マガツヒに対抗するにはそれしかない」
「わかったわ。この島国の龍脈の力でゲートを開きましょう」
雨野ムスブは気づけば、空白の4世紀と呼ばれる時代にいた。
成人した体の中に、成人した魂と、彼が手にしていた力を持ったまま。
神人である彼の肉体や魂、その力の時は、精霊人であるピノアですら巻き戻すことが出来なかった。
「どうやら、俺には俺の役割があるようだ。ピノアのことは頼んだぞ、ナユタ」
彼は空を見上げそう呟くと、
「行こうか、エビス・サブロー、アハシマ・カグツチ」
傍らにいたふたりの青年に声をかけた。
彼らの戦いが記されることは決してない。
雨野ムスブは、マガツヒの力を持つヤマト王権の王たちとの戦いで命を落とすことになる。
そして、その先にある歴史がリバーステラの日本の歴史だからだ。
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