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第59話 童貞を大量殺戮するセーター
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ナユタや棗、麻衣らの頭に直接語りかけるように聞こえてきた声は、イルルの声だった。
(キミの洗脳はすでに解かれている。そうだね? キミはおそらくボクのように、喋る言葉にあわせて別の言葉を相手の頭に直接送る魔法は使えない。だからイエスなら、ボクがこれから作る風の魔法の伝書鳩を撃ち落としてくれ。宛先が違うから撃ち落としたと言ってくれればいい)
だが、それは彼らに向けて発せられた言葉ではなかった。
彼女はわざとナユタたちにも聞こえるように話しているのだ。
「この声は? 雨野くんにも聞こえてますか?」
「はい…… イルル・ヤンカンシュっていう、この国の魔法使いの人です。
でもイルルはサクラちゃんやサタナハマアカといっしょにぼくがリバーステラに転移させたはず……」
誰かに転移を邪魔された、ということだろうか。でも誰に?
洗脳、と確かに言っていた。解けていますね、と確認していた。
イルルは今、おそらく月の審神者の月読迦具夜の前にいるのだ。
だが、直接会話ができない状況にある。
迦具夜のことを味方だと思っている存在がそのそばにいるのだ。
だが、それはアンサーではない。
「不可思議の力」を持つ者だということだろうか。
「……麻衣にも聞こえるよ、棗。
麻衣ならたぶん、あと何回かでどこから聞こえてくるのかわかる」
(ジパングのふたりの女王や、ニーズヘッグやアルマたち、それにサクラが無事なら、キミの力で彼を除く全員を今すぐエウロペの女王の間へ転移させてくれ)
ジパングのふたりの女王が無事?
ニーズヘッグとアルマという人は、確かピノアやレンジたちの仲間の竜騎士や戦乙女という人だ。
前の世界での仲間であり、今の世界では竜騎士や戦乙女という存在が生まれなかった。
戦うことが好きではなかったニーズヘッグは読書や演劇を楽しむ生活を送ることができたはずであり、ペインの第三王女であったというアルマはアストリアの王家に嫁いでいたという。
だが、世界の理を変える力によって、無理矢理この世界に竜騎士や戦乙女が産み出され、歴史が変わり、ふたりの人生も変わってしまったと聞いていた。
ピノアや千古、馬岐耳が円卓の間に顔を出した。
「ねー、なにこれ?
イルルの声だよね。最悪のモーニングコールなんだけど。
あれ? リサがJKだった頃のせんせーじゃん。
なんでこんなとこにいるの?」
やぁ、ひさしぶり、と棗はピノアに声をかけた。
レンジの妹はナユタより一回り年上だったが、同じ高校に通っていた。
だから、サトシだけではなく、ピノアとも一度くらいは接点があったのだろう。
公立だから、棗はずっと同じ高校にいたわけではないだろうが。
「千古ちゃん、馬岐耳ちゃん、イルルが話しかけてるのって」
「迦具夜ちゃんだと思う。
ナユタ、ピノア、迦具夜ちゃんたちがここに来たら、すぐに敵が追いかけてくることができないようにしなきゃ。
馬岐耳も手伝って。
敵はわたしたちを洗脳してた奴らじゃない。
たぶん、世界の理を変える『不可思議』の力を持つ者……」
「わかった。迦具夜さんたちが転移してきた瞬間に、ピノアちゃんの特異点の力を世界規模にできるようにしよう」
「見つけたよ、棗。
この声の主は、太平洋の真ん中あたり、リバーステラだとムー大陸があったって言われてる場所……」
「そんなところに大陸あったっけ?」
「あのね……大陸全体が結晶化したエーテルでできてるみたい……
外からは見えないように、いんびじぶるの魔法でずっと隠れてる……」
「へー、誰か知らないけど、せんせーが連れてるその子、ほわほわしててかわいいし、結構すごいね。
どロリコンすぎて、さすがのわたしもドン引きしてるけど」
ピノアは絶対えろい服着せたいとか、写真バシャバシャ撮りたいとか思ってる。
いい被写体を見つけたと思ってる。
「ちなみに、棗先生はぼくの担任で、その子はぼくのクラスメイトだよ」
「まじか…… もう懲戒免職決定じゃん……」
棗は、いや彼女はその、と何かを言いかけたが、
「ていうか、馬岐耳がなんでいるの?
消したよね? わたし、馬岐耳のこと、思いっきり全力全開の『スーパーピノアちゃん・サンドリオン』で!」
「千古ちゃんがアカシックレコードにアクセスして、ステラさんが産み出したエーテリオンって魔法で復活させたんだって」
「いやいや、エーテリオンなんて、わたしにも使えないし。
千古に使えるわけが……」
「つまりは、わたしはピノア以上に魔法の才能があるということだな!!」
「千古ちゃんすごい! さすがわたしのお姉ちゃん!!」
「あ、うん……別にそれでいいよ……」
ピノアの様子が変だった。
顔を千古や馬岐耳から背け……
「ピノアちゃん?」
ブフーッと吹いていた。
「あいつら、わたしがサクラに着せるためにジパングから仕入れたえろい服着てる……」
必死で笑いをこらえながら、ナユタだけに聞こえる小さな声で言った。
ナユタはふたりの着ている服をじっくりと見て、ブフーッと吹き出した。
「どうした? ナユタ」
「え? え? もしかして、わたしたち何か変?」
千古も馬岐耳もまだ十代前半の女の子なのに、「童貞を殺すセーター」を超える「童貞を大量殺戮するセーター」ともいうべきものを色ちがいで着ていた。
「ううん、ふたりともすごくかわいいよ」
着丈が長いため、下に何もはいておらず、ボーダーのニーハイをはいていた。
「よかったね、千古ちゃん。
ナユタくんにかわいいって言われて」
「ば、ばかっ、わたしは別にそんな……」
口ではそう言いながらも、ふたりは向かい合って手を合わせてキャッキャと喜びながら跳ねていた。
だが、そのセーターは、実は後ろはとても短く、おしりが丸見えで、ふたりともノーパンだった。
(サクラ様たちの安否は確認しました。マヨリ様とリサ様が、みなさんの存在をこの者から隠して下さっています。
私が時間を稼ぎます。最悪、カラビ・ヤゥの力でこの者と共に余剰次元の彼方に向かいます。
私の魔痩躯と魔法人工頭脳のバックアップはすでに取ってあります。
私がシャットダウンすれば、自動的にエウロペにあるバックアップの私が起動するようになっておりますので、ご心配なく)
今度はサタナハマアカの声だった。
(急いでください。
ピノアお姉さまとナユタ様のおそばには、月の審神者の千古様と馬岐耳様、それに私のデータにはない方がおふたりいらっしゃいます。
ナユタ様と千古様は、ピノア様が持つ特異点の力を世界規模に拡大しようとしてらっしゃいます。
私のデータにないお二方は、迦具夜様がお持ちの五つのものを使って、この者を倒すために、より強い『無量大数の力』を手にされるおつもりのようです)
「そろそろイルルたちが来るよ。
みんな、準備しよう」
イルルと迦具夜、それにジパングのふたりの女王たちが転移してきた。
ニーズヘッグやアルマをはじめとする竜騎士たちや戦乙女たち、サクラもいっしょだった。
「すまない……サタナハマアカがやられた……」
サクラの髪や瞳の色は、元の黒に戻っていた。
ナユタたちがサクラだと思い込んでいた性欲お化……翡翠色のサクラは偽物の人形だったという。
「急いでくれ。奴はすぐに追いかけてくる」
「わかった。ピノアちゃんの力を世界全体に拡大するよ」
そして、世界全体が世界の理を変える力の干渉を受けない特異点となった。
(キミの洗脳はすでに解かれている。そうだね? キミはおそらくボクのように、喋る言葉にあわせて別の言葉を相手の頭に直接送る魔法は使えない。だからイエスなら、ボクがこれから作る風の魔法の伝書鳩を撃ち落としてくれ。宛先が違うから撃ち落としたと言ってくれればいい)
だが、それは彼らに向けて発せられた言葉ではなかった。
彼女はわざとナユタたちにも聞こえるように話しているのだ。
「この声は? 雨野くんにも聞こえてますか?」
「はい…… イルル・ヤンカンシュっていう、この国の魔法使いの人です。
でもイルルはサクラちゃんやサタナハマアカといっしょにぼくがリバーステラに転移させたはず……」
誰かに転移を邪魔された、ということだろうか。でも誰に?
洗脳、と確かに言っていた。解けていますね、と確認していた。
イルルは今、おそらく月の審神者の月読迦具夜の前にいるのだ。
だが、直接会話ができない状況にある。
迦具夜のことを味方だと思っている存在がそのそばにいるのだ。
だが、それはアンサーではない。
「不可思議の力」を持つ者だということだろうか。
「……麻衣にも聞こえるよ、棗。
麻衣ならたぶん、あと何回かでどこから聞こえてくるのかわかる」
(ジパングのふたりの女王や、ニーズヘッグやアルマたち、それにサクラが無事なら、キミの力で彼を除く全員を今すぐエウロペの女王の間へ転移させてくれ)
ジパングのふたりの女王が無事?
ニーズヘッグとアルマという人は、確かピノアやレンジたちの仲間の竜騎士や戦乙女という人だ。
前の世界での仲間であり、今の世界では竜騎士や戦乙女という存在が生まれなかった。
戦うことが好きではなかったニーズヘッグは読書や演劇を楽しむ生活を送ることができたはずであり、ペインの第三王女であったというアルマはアストリアの王家に嫁いでいたという。
だが、世界の理を変える力によって、無理矢理この世界に竜騎士や戦乙女が産み出され、歴史が変わり、ふたりの人生も変わってしまったと聞いていた。
ピノアや千古、馬岐耳が円卓の間に顔を出した。
「ねー、なにこれ?
イルルの声だよね。最悪のモーニングコールなんだけど。
あれ? リサがJKだった頃のせんせーじゃん。
なんでこんなとこにいるの?」
やぁ、ひさしぶり、と棗はピノアに声をかけた。
レンジの妹はナユタより一回り年上だったが、同じ高校に通っていた。
だから、サトシだけではなく、ピノアとも一度くらいは接点があったのだろう。
公立だから、棗はずっと同じ高校にいたわけではないだろうが。
「千古ちゃん、馬岐耳ちゃん、イルルが話しかけてるのって」
「迦具夜ちゃんだと思う。
ナユタ、ピノア、迦具夜ちゃんたちがここに来たら、すぐに敵が追いかけてくることができないようにしなきゃ。
馬岐耳も手伝って。
敵はわたしたちを洗脳してた奴らじゃない。
たぶん、世界の理を変える『不可思議』の力を持つ者……」
「わかった。迦具夜さんたちが転移してきた瞬間に、ピノアちゃんの特異点の力を世界規模にできるようにしよう」
「見つけたよ、棗。
この声の主は、太平洋の真ん中あたり、リバーステラだとムー大陸があったって言われてる場所……」
「そんなところに大陸あったっけ?」
「あのね……大陸全体が結晶化したエーテルでできてるみたい……
外からは見えないように、いんびじぶるの魔法でずっと隠れてる……」
「へー、誰か知らないけど、せんせーが連れてるその子、ほわほわしててかわいいし、結構すごいね。
どロリコンすぎて、さすがのわたしもドン引きしてるけど」
ピノアは絶対えろい服着せたいとか、写真バシャバシャ撮りたいとか思ってる。
いい被写体を見つけたと思ってる。
「ちなみに、棗先生はぼくの担任で、その子はぼくのクラスメイトだよ」
「まじか…… もう懲戒免職決定じゃん……」
棗は、いや彼女はその、と何かを言いかけたが、
「ていうか、馬岐耳がなんでいるの?
消したよね? わたし、馬岐耳のこと、思いっきり全力全開の『スーパーピノアちゃん・サンドリオン』で!」
「千古ちゃんがアカシックレコードにアクセスして、ステラさんが産み出したエーテリオンって魔法で復活させたんだって」
「いやいや、エーテリオンなんて、わたしにも使えないし。
千古に使えるわけが……」
「つまりは、わたしはピノア以上に魔法の才能があるということだな!!」
「千古ちゃんすごい! さすがわたしのお姉ちゃん!!」
「あ、うん……別にそれでいいよ……」
ピノアの様子が変だった。
顔を千古や馬岐耳から背け……
「ピノアちゃん?」
ブフーッと吹いていた。
「あいつら、わたしがサクラに着せるためにジパングから仕入れたえろい服着てる……」
必死で笑いをこらえながら、ナユタだけに聞こえる小さな声で言った。
ナユタはふたりの着ている服をじっくりと見て、ブフーッと吹き出した。
「どうした? ナユタ」
「え? え? もしかして、わたしたち何か変?」
千古も馬岐耳もまだ十代前半の女の子なのに、「童貞を殺すセーター」を超える「童貞を大量殺戮するセーター」ともいうべきものを色ちがいで着ていた。
「ううん、ふたりともすごくかわいいよ」
着丈が長いため、下に何もはいておらず、ボーダーのニーハイをはいていた。
「よかったね、千古ちゃん。
ナユタくんにかわいいって言われて」
「ば、ばかっ、わたしは別にそんな……」
口ではそう言いながらも、ふたりは向かい合って手を合わせてキャッキャと喜びながら跳ねていた。
だが、そのセーターは、実は後ろはとても短く、おしりが丸見えで、ふたりともノーパンだった。
(サクラ様たちの安否は確認しました。マヨリ様とリサ様が、みなさんの存在をこの者から隠して下さっています。
私が時間を稼ぎます。最悪、カラビ・ヤゥの力でこの者と共に余剰次元の彼方に向かいます。
私の魔痩躯と魔法人工頭脳のバックアップはすでに取ってあります。
私がシャットダウンすれば、自動的にエウロペにあるバックアップの私が起動するようになっておりますので、ご心配なく)
今度はサタナハマアカの声だった。
(急いでください。
ピノアお姉さまとナユタ様のおそばには、月の審神者の千古様と馬岐耳様、それに私のデータにはない方がおふたりいらっしゃいます。
ナユタ様と千古様は、ピノア様が持つ特異点の力を世界規模に拡大しようとしてらっしゃいます。
私のデータにないお二方は、迦具夜様がお持ちの五つのものを使って、この者を倒すために、より強い『無量大数の力』を手にされるおつもりのようです)
「そろそろイルルたちが来るよ。
みんな、準備しよう」
イルルと迦具夜、それにジパングのふたりの女王たちが転移してきた。
ニーズヘッグやアルマをはじめとする竜騎士たちや戦乙女たち、サクラもいっしょだった。
「すまない……サタナハマアカがやられた……」
サクラの髪や瞳の色は、元の黒に戻っていた。
ナユタたちがサクラだと思い込んでいた性欲お化……翡翠色のサクラは偽物の人形だったという。
「急いでくれ。奴はすぐに追いかけてくる」
「わかった。ピノアちゃんの力を世界全体に拡大するよ」
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