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第四部 春霞(はるがすみ)
第18話
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車椅子の女の子の名前は、草詰アリスといった。
わたしは、その名前に見覚えも聞き覚えもあった。
羽衣は『夏雲』に出てきたシュウという、横浜駅に滑り込んできた新幹線に身を投げた男の子の妹であり、アリスはそのシュウの恋人だった。
アリスは、『秋雨』で城戸女学園に転校した夏目メイのクラスメイトでもあった。
シュウの死を自分のせいだと思い悩み、夏目メイに傾倒しながらも、常に死にたがっていた。
秋雨の主人公のモデルとなった鬼頭結衣に利用され、学校の屋上から夏目メイが青西高校で起こした事件についての詳細が記されたビラを撒き、そして飛び降り自殺をはかった。
だけどアリスは死ねなかった。
アリスと羽衣は昨年の12月にこの横浜で知り合い、友達になった。
ふたりは加藤学(二代目花房ルリヲ)と共に、夏目メイが潜伏していた■■県■■■村に向かい、アリスはそこで夏目メイに拳銃で撃たれた。
その後も、羽衣とアリスの交流は続いていた。
羽衣は、毎週金曜日の夜に名古屋から深夜バスに乗り、土曜の早朝に横浜に着く。
横浜に着くと、まずは友達の草詰アリスが住むマンションに向かい、近況を報告しあうなどし、それからひとりで学の見舞いに行く。
面会時間は限られており、羽衣は時間ぎりぎりまで学が目を覚ますのを待ち、アリスのマンションへと帰り、そして、翌朝また学の見舞いに行く。
羽衣とアリスは、友達であり、姉妹のようでもあり、そして恋人のようでもある、不思議な関係だった。
まさか、芽衣がアリスが住むマンションを選んだとは思いもよらなかった。
芽衣は、わたしにとっては山汐凛であったけれど、アリスにとっては羽衣と同様、いやそれ以上に、夏目メイなのだ。
アリスが車椅子なのは、飛び降り自殺をはかった際に損傷していた両脚の坐骨神経を、夏目メイの放った銃弾によって傷つけられたからなのだ。よほど医療技術が進歩しない限り、彼女はもう立って歩くことができない身体だった。
わたしはなんだか、とても嫌な予感がしていた。
「なーんだ、あなたもアリスのことを知ってたのね」
アリスはとてもうれしそうだった。
「てっきり、みかなはアリスから羽衣を奪う魔性の女かと思ってたわ!」
羽衣は一体彼女にわたしのことをどんな風に話したのだろう。おそらく何もおかしなことは話していないはずだった。
彼女はどうやら、わたしが聞いていたより、わたしが想像していたより、はるかにぶっとんだ女の子のようだった。
けれど、わたしはアリスの傍らにいる、執事のような男装の女の子のことを知らなかった。
「あぁ、この子?
この子は、城戸女学園でアリスの友達だった小島ゆきの双子の姉よ」
「アリスさんの身の回りのお世話をさせて頂いています、小島さち、と言います」
「もう! さちったら、いつまでアリスに他人行儀なの?
あなたはわたしと同い年なんだから、そんなにかしこまらなくてもいいの!!」
きっと、さちはアリスのことが苦手なんだろうな、とわたしは思った。
それにしても、草詰アリスだけではなく、小島ゆきの姉である小島さちまでいるなんて、偶然にしては出来すぎているような気がした。
ゆきではなく、さちであり、夏目メイではなく、山汐芽衣ではあるけれど、城戸女学園で共に過ごした三人の関係者が、同じマンションに揃ってしまうなんて、本当に出来すぎていた。
それだけではなかった。
小島姉妹は、山汐凛の人生を狂わせた祖父が治めていた暴力団「夏目組」と癒着のあった政治家金児陽三の孫だった。
夏目組の壊滅と共に、夏目組からの不正な政治献金を受けていた金児陽三は、政治家生命を絶たれた。
しかし、その金児陽三こそが、非核三原則を破り、大量破壊兵器を国ではなく、一政治家が独自に保持しようと考えた男だった。
凛の母親の中に生まれた別人格の小久保晴美に裏切られることがなければ、大量破壊兵器を独自に保持する政治家として、この国の政治を完全に掌握していたかもしれない男だった。
金児陽三はまだ生きている。
そして、小久保晴美も、永い眠りから覚めたばかりだ。
何が起きようとしているのか、わたしにはもう、何もわからなかった。
どこかへ出掛けていく草詰アリスと小島さちを見送った後、わたしはおにーちゃんにメールを送った。
『芽衣が選んだマンションは、草詰アリスが住むマンション。
羽衣が毎週末、加藤学の見舞い以外の時間を過ごす場所。
今アリスのそばには、城戸女学園時代の友達の小島ゆきの双子の姉の「さち」がいる。金児陽三の孫。
これは、偶然?
何か嫌な予感がする』
慌てていたから、箇条書きになってしまった。いつものわたしは、ハートの絵文字がたくさんのメールを送っていた。
おにーちゃんからすぐにメールか電話で返事があると思ったけれど、30分待っても一時間待っても返事はなかった。
わたしは一度ホテルに戻ることにした。
ホテルにも、おにーちゃんと芽衣はいなかった。
パソコンの中に、紡たちがいるだけだった。
「紡、美嘉、メイ、おにーちゃんと芽衣を知らない?
何かがおかしいの。
芽衣が選んだマンションは、草詰アリスが住むマンションだったの。
毎週末、羽衣が泊まってるところ。
アリスのそばには、小島ゆきの姉のさちがいたの」
パソコンの画面の中で、紡たちは困惑した様子だった。
わたしが伝えたことにではなく、
「何も聞いてないのか?」
わたしが何も知らないことに。
「あなたたち、何か知ってるの?」
「羽衣ちゃんが倒れたみたいなんだ」
羽衣が倒れた……?
「シノバズくんが言ってたように、無理をしすぎてたんだろうね」
「おまけに小久保晴美が脱走したらしいの。
一条とかいう公安の刑事は死体で見つかったらしいわ」
「でも、あんたの話を聞いて確信したわ。
小久保晴美はおそらく、一条があんたの携帯電話を手にした瞬間から、一条の体を支配していた。
じゃなきゃ、辻褄があわないことがあるもの」
「シノバズくんにもイレギュラーだった、死んだはずのテロリスト・小久保晴美が、凛の中に別人格として潜んでいたことを、彼はあまりにもすんなりと受け入れすぎていた」
「そして今、小久保晴美は、アリスか、さち、そのどちらかに憑依してる。
そろそろあんたの出番じゃない? 結衣」
結衣と呼ばれた少女は、パソコンの画面の奥から、ゆっくりと歩いてきた。
「なんで、あたしがあんたたちに手を貸さないといけないの?」
彼女はとても不機嫌だった。
「わたしは芽衣の中に戻るわ。
結衣、あんたはこの子の体を使わせてもらうといいわ」
彼女は、パソコンの画面の中からわたしの顔を覗きこむと、
「いやよ、こんなブス」
と、言った。
わたしは、あれ? またわたしブスって言われたぞ? 1日に2回も? って思った。
わたしってもしかして、自分が思ってるより、かわいくないのかな? って思った。
「それに、あんたに命令されるの、すごいむかつくんだけど」
「まだわたしに殺されたこと根に持ってるわけ?」
まさか、この結衣って女の子は……
「殺されたことよりも、ずっとあんたの手のひらの上で転がされていたことよ。
それから、勝手にあんたらのお仲間にされたこと」
「じゃあ、いいわ。芽衣はシノバズがなんとか守ってくれるだろうから、わたしがみかなの体を借りる。
あんたは今まで通り、ここでずっとわたしに負けたことを悔やんでれば?」
「本当にむかつく女。
あんなハッキングしか能のない男に芽衣を守れるわけないでしょ。
芽衣は、凛の体は、あんたがちゃんと守りなよ。
あたしはこのブスで我慢してあげる」
またブスって言われた……
わたしが落ち込んでいると、
「あたしは鬼頭結衣。
しばらく、あんたの体を借りるわよ」
鬼頭結衣は、わたしの身体に憑依した。
第四部「春霞」雨の章、完。
鬼の章へ続く。
わたしは、その名前に見覚えも聞き覚えもあった。
羽衣は『夏雲』に出てきたシュウという、横浜駅に滑り込んできた新幹線に身を投げた男の子の妹であり、アリスはそのシュウの恋人だった。
アリスは、『秋雨』で城戸女学園に転校した夏目メイのクラスメイトでもあった。
シュウの死を自分のせいだと思い悩み、夏目メイに傾倒しながらも、常に死にたがっていた。
秋雨の主人公のモデルとなった鬼頭結衣に利用され、学校の屋上から夏目メイが青西高校で起こした事件についての詳細が記されたビラを撒き、そして飛び降り自殺をはかった。
だけどアリスは死ねなかった。
アリスと羽衣は昨年の12月にこの横浜で知り合い、友達になった。
ふたりは加藤学(二代目花房ルリヲ)と共に、夏目メイが潜伏していた■■県■■■村に向かい、アリスはそこで夏目メイに拳銃で撃たれた。
その後も、羽衣とアリスの交流は続いていた。
羽衣は、毎週金曜日の夜に名古屋から深夜バスに乗り、土曜の早朝に横浜に着く。
横浜に着くと、まずは友達の草詰アリスが住むマンションに向かい、近況を報告しあうなどし、それからひとりで学の見舞いに行く。
面会時間は限られており、羽衣は時間ぎりぎりまで学が目を覚ますのを待ち、アリスのマンションへと帰り、そして、翌朝また学の見舞いに行く。
羽衣とアリスは、友達であり、姉妹のようでもあり、そして恋人のようでもある、不思議な関係だった。
まさか、芽衣がアリスが住むマンションを選んだとは思いもよらなかった。
芽衣は、わたしにとっては山汐凛であったけれど、アリスにとっては羽衣と同様、いやそれ以上に、夏目メイなのだ。
アリスが車椅子なのは、飛び降り自殺をはかった際に損傷していた両脚の坐骨神経を、夏目メイの放った銃弾によって傷つけられたからなのだ。よほど医療技術が進歩しない限り、彼女はもう立って歩くことができない身体だった。
わたしはなんだか、とても嫌な予感がしていた。
「なーんだ、あなたもアリスのことを知ってたのね」
アリスはとてもうれしそうだった。
「てっきり、みかなはアリスから羽衣を奪う魔性の女かと思ってたわ!」
羽衣は一体彼女にわたしのことをどんな風に話したのだろう。おそらく何もおかしなことは話していないはずだった。
彼女はどうやら、わたしが聞いていたより、わたしが想像していたより、はるかにぶっとんだ女の子のようだった。
けれど、わたしはアリスの傍らにいる、執事のような男装の女の子のことを知らなかった。
「あぁ、この子?
この子は、城戸女学園でアリスの友達だった小島ゆきの双子の姉よ」
「アリスさんの身の回りのお世話をさせて頂いています、小島さち、と言います」
「もう! さちったら、いつまでアリスに他人行儀なの?
あなたはわたしと同い年なんだから、そんなにかしこまらなくてもいいの!!」
きっと、さちはアリスのことが苦手なんだろうな、とわたしは思った。
それにしても、草詰アリスだけではなく、小島ゆきの姉である小島さちまでいるなんて、偶然にしては出来すぎているような気がした。
ゆきではなく、さちであり、夏目メイではなく、山汐芽衣ではあるけれど、城戸女学園で共に過ごした三人の関係者が、同じマンションに揃ってしまうなんて、本当に出来すぎていた。
それだけではなかった。
小島姉妹は、山汐凛の人生を狂わせた祖父が治めていた暴力団「夏目組」と癒着のあった政治家金児陽三の孫だった。
夏目組の壊滅と共に、夏目組からの不正な政治献金を受けていた金児陽三は、政治家生命を絶たれた。
しかし、その金児陽三こそが、非核三原則を破り、大量破壊兵器を国ではなく、一政治家が独自に保持しようと考えた男だった。
凛の母親の中に生まれた別人格の小久保晴美に裏切られることがなければ、大量破壊兵器を独自に保持する政治家として、この国の政治を完全に掌握していたかもしれない男だった。
金児陽三はまだ生きている。
そして、小久保晴美も、永い眠りから覚めたばかりだ。
何が起きようとしているのか、わたしにはもう、何もわからなかった。
どこかへ出掛けていく草詰アリスと小島さちを見送った後、わたしはおにーちゃんにメールを送った。
『芽衣が選んだマンションは、草詰アリスが住むマンション。
羽衣が毎週末、加藤学の見舞い以外の時間を過ごす場所。
今アリスのそばには、城戸女学園時代の友達の小島ゆきの双子の姉の「さち」がいる。金児陽三の孫。
これは、偶然?
何か嫌な予感がする』
慌てていたから、箇条書きになってしまった。いつものわたしは、ハートの絵文字がたくさんのメールを送っていた。
おにーちゃんからすぐにメールか電話で返事があると思ったけれど、30分待っても一時間待っても返事はなかった。
わたしは一度ホテルに戻ることにした。
ホテルにも、おにーちゃんと芽衣はいなかった。
パソコンの中に、紡たちがいるだけだった。
「紡、美嘉、メイ、おにーちゃんと芽衣を知らない?
何かがおかしいの。
芽衣が選んだマンションは、草詰アリスが住むマンションだったの。
毎週末、羽衣が泊まってるところ。
アリスのそばには、小島ゆきの姉のさちがいたの」
パソコンの画面の中で、紡たちは困惑した様子だった。
わたしが伝えたことにではなく、
「何も聞いてないのか?」
わたしが何も知らないことに。
「あなたたち、何か知ってるの?」
「羽衣ちゃんが倒れたみたいなんだ」
羽衣が倒れた……?
「シノバズくんが言ってたように、無理をしすぎてたんだろうね」
「おまけに小久保晴美が脱走したらしいの。
一条とかいう公安の刑事は死体で見つかったらしいわ」
「でも、あんたの話を聞いて確信したわ。
小久保晴美はおそらく、一条があんたの携帯電話を手にした瞬間から、一条の体を支配していた。
じゃなきゃ、辻褄があわないことがあるもの」
「シノバズくんにもイレギュラーだった、死んだはずのテロリスト・小久保晴美が、凛の中に別人格として潜んでいたことを、彼はあまりにもすんなりと受け入れすぎていた」
「そして今、小久保晴美は、アリスか、さち、そのどちらかに憑依してる。
そろそろあんたの出番じゃない? 結衣」
結衣と呼ばれた少女は、パソコンの画面の奥から、ゆっくりと歩いてきた。
「なんで、あたしがあんたたちに手を貸さないといけないの?」
彼女はとても不機嫌だった。
「わたしは芽衣の中に戻るわ。
結衣、あんたはこの子の体を使わせてもらうといいわ」
彼女は、パソコンの画面の中からわたしの顔を覗きこむと、
「いやよ、こんなブス」
と、言った。
わたしは、あれ? またわたしブスって言われたぞ? 1日に2回も? って思った。
わたしってもしかして、自分が思ってるより、かわいくないのかな? って思った。
「それに、あんたに命令されるの、すごいむかつくんだけど」
「まだわたしに殺されたこと根に持ってるわけ?」
まさか、この結衣って女の子は……
「殺されたことよりも、ずっとあんたの手のひらの上で転がされていたことよ。
それから、勝手にあんたらのお仲間にされたこと」
「じゃあ、いいわ。芽衣はシノバズがなんとか守ってくれるだろうから、わたしがみかなの体を借りる。
あんたは今まで通り、ここでずっとわたしに負けたことを悔やんでれば?」
「本当にむかつく女。
あんなハッキングしか能のない男に芽衣を守れるわけないでしょ。
芽衣は、凛の体は、あんたがちゃんと守りなよ。
あたしはこのブスで我慢してあげる」
またブスって言われた……
わたしが落ち込んでいると、
「あたしは鬼頭結衣。
しばらく、あんたの体を借りるわよ」
鬼頭結衣は、わたしの身体に憑依した。
第四部「春霞」雨の章、完。
鬼の章へ続く。
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