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第三部 冬晴(ふゆばれ)
第11話
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加藤学の車には、助手席に大きなボストンバッグが置いてあり、わたしとアリスは後部座席に座っていた。
それは昨日はなかったものだった。
おそらく後部座席の後ろの小さな荷台のような場所に、あらかじめ準備がしてあったのだろう。
■■■村につくと、彼はそのボストンバッグから何かを取り出すとわたしたちに渡した。
「何これ?」
アリスが聞いた。
わたしはそれが何かは一目でわかったから何も言わなかった。
「防弾チョッキ。ドラマとかで見たことあるよね?」
「だから、何? これ?」
アリスも一目でそれが何かわかっていて、あえて聞いていた。
「相手が夏目メイだから」
アリスの問いに学はそう答えただけで、
「ふたりは拳銃の撃ち方は?」
わたしたちにそう訊いた。
わたしは、首を横にふり、
「ハワイに行ったことはあるけど、親父から教わったりはしてないわ。家族旅行よりもママより若い女にあの男はご執心だったみたいだから」
アリスはそう言った。
「結衣ちゃんが殺されたと聞いたときから、ぼくはずっとこの日を待っていた」
と彼は言い、車から降りると、わたしたちに見えるように、防弾チョッキを着て見せた。
拳銃の先にはおそらくサイレンサーと思われるものがついていて、彼は銃口を十数メートル先にある樹に向けた。
樹にはカラスが一羽停まっていた。
銃声はせず、その枝が折れる音だけがした。
カラスは悲鳴を上げて飛び去っていった。
「カラスを狙ったの?」
防弾チョッキを着終わったわたしが尋ねると、
「枝を狙った」
彼は答えた。
そして、車の中で、まだ防弾チョッキを着ていなかったアリスに、
「山汐凛の体を傷つけるつもりはないよ」
そう言った。
「でも、メイを、メイの人格は殺すんでしょう?」
「携帯電話の電源を切るだけ。初期化もしないし、破壊もしない。アリスちゃんにちゃんと渡すよ。
夏目メイや山汐紡(つむぎ)の人格が、ぼくの考えている通り、携帯電話の中に納められているのなら、だけど」
「もし違っていたらどうするの?」
「そのときは何もしない。今日のところは退散するしかない」
「メイはまた潜伏場所を変えるわ。二度とアリスの電話に出なくなる。そうしたら潜伏場所は二度とわからなくなる」
「そうかもしれないね。だから、今日がアリスちゃんが夏目メイに会える最後のチャンスになるかもしれない。
ここで、ぼくと羽衣ちゃんの帰りを待っていてもいい。
でも、防弾チョッキを着ないなら、連れてはいかない」
「行くわ。行けばいいんでしょ」
アリスはあわてて防弾チョッキを着ると、車椅子を用意したわたしに、
「いらない」
と言った。
「本当は歩けるから」
そう言って、車から降りた。
わたしははじめて会った日の夜から、アリスはきっと歩けるのだろうと何となく気づいていた。
セックスの仕方を知らない女の子同士の、愛撫だけのセックスごっこのようなものをしたときに、わたしが彼女の一番気持ちいいところを舐めると、彼女の腰だけでなく両脚がビクンビクンと動いた。
最初は条件反射のようなものかと思ったけれど、もっともっとと彼女は喘ぎながら、わたしの背中に両脚をまわして、わたしがやめてしまわないように、離れていかないようにした。
そのときに、歩けるかどうかまではわからないけれど、脚をちゃんと動かすことはできるのだと思った。
わたしは気づかないふりをしていた。
「羽衣も気づいてたでしょ? たぶん学も」
「アリスちゃんの家は、車椅子でも快適に過ごせるように出来ていた。
でも、それは、誰かが一緒にいてくれる場合だけだからね。
お母さんが帰ってこないあの家で、本当に歩くことができないなら、トイレやお風呂、着替え、アリスちゃんにはできないことがたくさんあるからね」
学も気づいていて気づいていないふりをしていただけだった。
「じゃあ、行きましょ」
アリスは悪びれる様子もなく歩き始め、
「本当に女の子にはかなわないな」
学はそう言い、
「行こうか、羽衣ちゃん」
わたしたちは、アリスについていった。
■■県■■■村は、一言で言えば奇妙な村だった。
道路は直線のものがほとんどなく、曲がりくねった道ばかりだった。
まるで大きなぬり絵のようなものが先に存在し、その線の上に道路が作られ、色を塗る代わりに建築物が建てられているかのような……
ぬり絵で赤く塗りつぶす場所なら、そこにある建築物の屋根はすべて赤、青く塗りつぶす場所なら屋根はすべて青……
そんな風に、村全体が作られていた。
村を真上から見るときっと一枚の絵になっているのだろう。
わたしは、その絵を見たいとはなぜか思わなかった。
なぜだか、その絵はとてもおぞましいもののような気がした。
見てはいけないようなもののような気がした。
アリスが、硲や加藤葉月から得たという情報通りの場所に、夏目メイは住んでいた。
無論、山汐凛として。
わたしは、夏目メイを直接見るのははじめてだったけれど、その顔は生配信された内藤美嘉のレイプ動画やまとめサイトにある美嘉の顔写真と全く同じだった。
だから、一目で彼女が夏目メイであり、山汐凛であると気づいた。
夏目メイは、家の外にある塀にもたれかかり、空を見上げていた。
まるでわたしたちが来るのを知っていたかのように。
アリスが電話かメールで伝えたのだろうか?
この村に着いてから、彼女がわざわざそのタイミングで、本当は車椅子など必要ないことをカミングアウトしたことが気になっていた。
彼女はもしかしたら、わたしや学ではなく、最初から夏目メイの側の人間だったのではないか?
わたしが夏目メイに会いたいと思って横浜にやってきたのは、間違いなくわたしの意志だ。
けれど、アリスがネットカフェにいたわたしを迎えにきたときから、わたしはすでに夏目メイの書いたシナリオ通りに、彼女の手のひらの上で転がされていたのではないか。
そんな気がした。
夏目メイは、わたしたちが数メートル先にいることに気づいていながらも、決してわたしたちを見ることはなかった。
空を見上げたままだった。
「いい天気ね。
穏やかに晴れわたった冬の日。
こういう日を何て言うか知ってる?
冬晴(ふゆばれ)って言うのよ。
夏雲、秋雨、と続いたわたしの物語の次のタイトルは冬晴がいいわ。
そう思わない? アリス」
夏目メイがアリスの名前を呼んだ瞬間、わたしの中のアリスに対する疑念は確信に変わった。
わたしは、鞄の中から携帯電話を取り出した。
圏外だった。
加藤学がその画面を覗き込み、してやられた、という顔をした。
アリスが電話をかけていたのは、夏目メイの携帯電話などではなく、この家の固定電話だったのだ。
硲やその助手の加藤葉月に依頼して住所を特定したという話は、すべて作り話だったのだ。
「ごめんね」
と、アリスはわたしの手を握って言った。
「羽衣をここに連れてきたら、シュウを生き返らせてくれるって、メイが言ったの」
兄を生き返らせる?
「そんなことできるはずが……」
「できるんだよ? 羽衣。
メイは、学の考えていた通り、携帯電話を使って、別人格を管理してるの。
それが、どういう意味かわかる?」
わたしには、わからなかった。
わかりたいとも思わなかった。
「まさか、山汐凛の中で産まれた夏目メイや山汐紡は、携帯電話に使って赤の他人の脳の中に入り込める、ということか?」
「そうよ、学。
メイが、アリスや羽衣の頭の中に入れば、その記憶から、アリスが望む形で、アリスだけのシュウの人格を生み出すことができるの。
わたしは、そのシュウとひとつになるの」
アリスは、恍惚とした表情で言った。
死んだことで肉体を失い、アリスの記憶の中で美化された兄の人格だけを、アリスの脳の中に別人格として存在させる。
それは、兄とまともに会話をするどころか目を合わせることもできなかったアリスにとって、きっと理想の形のシュウだろう。
「アリス」
わたしは大切な友達の、もしかしたら将来家族になっていたかもしれなかった彼女の名前を呼んだ。
「そのシュウは、アリスが好きになったシュウじゃないってことくらい、アリスにならわかるよね?」
「わかるよ。でも、それでもいい。偽物でもいいから、アリスはシュウと一緒にいたい」
「そっか。
でも、わたしは、夏目メイが本当にわたしの中に入ってきたら、わたしは彼女をわたしの中に閉じ込めるよ」
わたしは言った。
「わたしがどうして、横浜に来たか話したでしょ?」
「メイに会いに来た……」
「そう。わたしは夏目メイに会いに来た。
でも、それだけじゃないの。
言葉巧みに人の心を操り、操られていることさえも気づかせない。
そんな夏目メイの心をわたしが操ってみたかったから、わたしは横浜に来た。
でもね、気が変わったわ。
夏目メイを、わたしのものにできるなら、それでいい。
兄の、シュウの死を冒涜されるくらいなら。
アリスがいつまでもシュウのことを忘れられずに前に進めなくなってしまうくらいなら。
わたしが、すべてを終わらせる。
絶対に、シュウの、お兄ちゃんの偽物の人格なんて作らせない」
それは昨日はなかったものだった。
おそらく後部座席の後ろの小さな荷台のような場所に、あらかじめ準備がしてあったのだろう。
■■■村につくと、彼はそのボストンバッグから何かを取り出すとわたしたちに渡した。
「何これ?」
アリスが聞いた。
わたしはそれが何かは一目でわかったから何も言わなかった。
「防弾チョッキ。ドラマとかで見たことあるよね?」
「だから、何? これ?」
アリスも一目でそれが何かわかっていて、あえて聞いていた。
「相手が夏目メイだから」
アリスの問いに学はそう答えただけで、
「ふたりは拳銃の撃ち方は?」
わたしたちにそう訊いた。
わたしは、首を横にふり、
「ハワイに行ったことはあるけど、親父から教わったりはしてないわ。家族旅行よりもママより若い女にあの男はご執心だったみたいだから」
アリスはそう言った。
「結衣ちゃんが殺されたと聞いたときから、ぼくはずっとこの日を待っていた」
と彼は言い、車から降りると、わたしたちに見えるように、防弾チョッキを着て見せた。
拳銃の先にはおそらくサイレンサーと思われるものがついていて、彼は銃口を十数メートル先にある樹に向けた。
樹にはカラスが一羽停まっていた。
銃声はせず、その枝が折れる音だけがした。
カラスは悲鳴を上げて飛び去っていった。
「カラスを狙ったの?」
防弾チョッキを着終わったわたしが尋ねると、
「枝を狙った」
彼は答えた。
そして、車の中で、まだ防弾チョッキを着ていなかったアリスに、
「山汐凛の体を傷つけるつもりはないよ」
そう言った。
「でも、メイを、メイの人格は殺すんでしょう?」
「携帯電話の電源を切るだけ。初期化もしないし、破壊もしない。アリスちゃんにちゃんと渡すよ。
夏目メイや山汐紡(つむぎ)の人格が、ぼくの考えている通り、携帯電話の中に納められているのなら、だけど」
「もし違っていたらどうするの?」
「そのときは何もしない。今日のところは退散するしかない」
「メイはまた潜伏場所を変えるわ。二度とアリスの電話に出なくなる。そうしたら潜伏場所は二度とわからなくなる」
「そうかもしれないね。だから、今日がアリスちゃんが夏目メイに会える最後のチャンスになるかもしれない。
ここで、ぼくと羽衣ちゃんの帰りを待っていてもいい。
でも、防弾チョッキを着ないなら、連れてはいかない」
「行くわ。行けばいいんでしょ」
アリスはあわてて防弾チョッキを着ると、車椅子を用意したわたしに、
「いらない」
と言った。
「本当は歩けるから」
そう言って、車から降りた。
わたしははじめて会った日の夜から、アリスはきっと歩けるのだろうと何となく気づいていた。
セックスの仕方を知らない女の子同士の、愛撫だけのセックスごっこのようなものをしたときに、わたしが彼女の一番気持ちいいところを舐めると、彼女の腰だけでなく両脚がビクンビクンと動いた。
最初は条件反射のようなものかと思ったけれど、もっともっとと彼女は喘ぎながら、わたしの背中に両脚をまわして、わたしがやめてしまわないように、離れていかないようにした。
そのときに、歩けるかどうかまではわからないけれど、脚をちゃんと動かすことはできるのだと思った。
わたしは気づかないふりをしていた。
「羽衣も気づいてたでしょ? たぶん学も」
「アリスちゃんの家は、車椅子でも快適に過ごせるように出来ていた。
でも、それは、誰かが一緒にいてくれる場合だけだからね。
お母さんが帰ってこないあの家で、本当に歩くことができないなら、トイレやお風呂、着替え、アリスちゃんにはできないことがたくさんあるからね」
学も気づいていて気づいていないふりをしていただけだった。
「じゃあ、行きましょ」
アリスは悪びれる様子もなく歩き始め、
「本当に女の子にはかなわないな」
学はそう言い、
「行こうか、羽衣ちゃん」
わたしたちは、アリスについていった。
■■県■■■村は、一言で言えば奇妙な村だった。
道路は直線のものがほとんどなく、曲がりくねった道ばかりだった。
まるで大きなぬり絵のようなものが先に存在し、その線の上に道路が作られ、色を塗る代わりに建築物が建てられているかのような……
ぬり絵で赤く塗りつぶす場所なら、そこにある建築物の屋根はすべて赤、青く塗りつぶす場所なら屋根はすべて青……
そんな風に、村全体が作られていた。
村を真上から見るときっと一枚の絵になっているのだろう。
わたしは、その絵を見たいとはなぜか思わなかった。
なぜだか、その絵はとてもおぞましいもののような気がした。
見てはいけないようなもののような気がした。
アリスが、硲や加藤葉月から得たという情報通りの場所に、夏目メイは住んでいた。
無論、山汐凛として。
わたしは、夏目メイを直接見るのははじめてだったけれど、その顔は生配信された内藤美嘉のレイプ動画やまとめサイトにある美嘉の顔写真と全く同じだった。
だから、一目で彼女が夏目メイであり、山汐凛であると気づいた。
夏目メイは、家の外にある塀にもたれかかり、空を見上げていた。
まるでわたしたちが来るのを知っていたかのように。
アリスが電話かメールで伝えたのだろうか?
この村に着いてから、彼女がわざわざそのタイミングで、本当は車椅子など必要ないことをカミングアウトしたことが気になっていた。
彼女はもしかしたら、わたしや学ではなく、最初から夏目メイの側の人間だったのではないか?
わたしが夏目メイに会いたいと思って横浜にやってきたのは、間違いなくわたしの意志だ。
けれど、アリスがネットカフェにいたわたしを迎えにきたときから、わたしはすでに夏目メイの書いたシナリオ通りに、彼女の手のひらの上で転がされていたのではないか。
そんな気がした。
夏目メイは、わたしたちが数メートル先にいることに気づいていながらも、決してわたしたちを見ることはなかった。
空を見上げたままだった。
「いい天気ね。
穏やかに晴れわたった冬の日。
こういう日を何て言うか知ってる?
冬晴(ふゆばれ)って言うのよ。
夏雲、秋雨、と続いたわたしの物語の次のタイトルは冬晴がいいわ。
そう思わない? アリス」
夏目メイがアリスの名前を呼んだ瞬間、わたしの中のアリスに対する疑念は確信に変わった。
わたしは、鞄の中から携帯電話を取り出した。
圏外だった。
加藤学がその画面を覗き込み、してやられた、という顔をした。
アリスが電話をかけていたのは、夏目メイの携帯電話などではなく、この家の固定電話だったのだ。
硲やその助手の加藤葉月に依頼して住所を特定したという話は、すべて作り話だったのだ。
「ごめんね」
と、アリスはわたしの手を握って言った。
「羽衣をここに連れてきたら、シュウを生き返らせてくれるって、メイが言ったの」
兄を生き返らせる?
「そんなことできるはずが……」
「できるんだよ? 羽衣。
メイは、学の考えていた通り、携帯電話を使って、別人格を管理してるの。
それが、どういう意味かわかる?」
わたしには、わからなかった。
わかりたいとも思わなかった。
「まさか、山汐凛の中で産まれた夏目メイや山汐紡は、携帯電話に使って赤の他人の脳の中に入り込める、ということか?」
「そうよ、学。
メイが、アリスや羽衣の頭の中に入れば、その記憶から、アリスが望む形で、アリスだけのシュウの人格を生み出すことができるの。
わたしは、そのシュウとひとつになるの」
アリスは、恍惚とした表情で言った。
死んだことで肉体を失い、アリスの記憶の中で美化された兄の人格だけを、アリスの脳の中に別人格として存在させる。
それは、兄とまともに会話をするどころか目を合わせることもできなかったアリスにとって、きっと理想の形のシュウだろう。
「アリス」
わたしは大切な友達の、もしかしたら将来家族になっていたかもしれなかった彼女の名前を呼んだ。
「そのシュウは、アリスが好きになったシュウじゃないってことくらい、アリスにならわかるよね?」
「わかるよ。でも、それでもいい。偽物でもいいから、アリスはシュウと一緒にいたい」
「そっか。
でも、わたしは、夏目メイが本当にわたしの中に入ってきたら、わたしは彼女をわたしの中に閉じ込めるよ」
わたしは言った。
「わたしがどうして、横浜に来たか話したでしょ?」
「メイに会いに来た……」
「そう。わたしは夏目メイに会いに来た。
でも、それだけじゃないの。
言葉巧みに人の心を操り、操られていることさえも気づかせない。
そんな夏目メイの心をわたしが操ってみたかったから、わたしは横浜に来た。
でもね、気が変わったわ。
夏目メイを、わたしのものにできるなら、それでいい。
兄の、シュウの死を冒涜されるくらいなら。
アリスがいつまでもシュウのことを忘れられずに前に進めなくなってしまうくらいなら。
わたしが、すべてを終わらせる。
絶対に、シュウの、お兄ちゃんの偽物の人格なんて作らせない」
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