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第8章 第9話
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眠りについたはずのレインは、気がつくと不思議な空間にいた。
地に足がついておらず、そもそも地面や床と呼べるようなものがなかった。
彼女の体は、淡い翡翠色の光の中を、無重力空間にいるように浮かび、上下左右にゆっくりと回転しながら漂っていた。
レインは三半規管が弱かったが、気持ち悪いと感じずにすんだり、吐き気をもよおさないですんでいるのは、おそらくここが夢の中だからだろう。
その空間では、左右は自分の手足からかろうじて分かるが、方角はまるでわからず、上下についてはまったくわからなかった。方角や上下という概念が存在するのかどうかさえも疑問だった。
「アリステラの真の最後の女王、アナスタシア」
懐かしい声が、つい先日レインが封印したばかりの教団での名前を呼んだ。
レインの母の声だった。母が彼女をアナスタシアと呼んだことはなかったが、確かに母の声だった。
「わたしたちはずっと、あなたが『アカシャの門』を開き、ここを訪れるのを待っていました」
今度は叔母の声だった。
「お母様、叔母様、ここは一体どこなんですの? アカシャの門って? 門なんて開いた覚えはないですわ」
夢だと知りながら、レインはどこから聞こえてきているのかすらわからないふたりの声に尋ねた。
「アカシャの門とは、門の形をしているわけではありません。
同じ時代に複数存在する女王の資格を持つ者たちがさまざまな事象によって間引かれていき、最後のひとりになったときにだけ開かれ、アリステラの最後の真の女王になるべき存在を、この知恵の館『バイトゥルヒクマ』へと導くのです」
彼女の声に答えたのは、聞き覚えがあるような気もするし、ないような気もする、少女のような声だった。
「あなたは誰? 知恵の館? バイストン・ウェルって何?」
「バイストン・ウェルは違う。バイトゥルヒクマだから」
「そんなのどっちでもいいわ。あなたは誰なの?」
「わたしは、あなたやあなたの母や叔母、そして新生アリステラの傀儡(かいらい)の女王と同じく、アリステラの女王となる資格を持っていた者。
あなたと同じ時代、同じ国に生まれながらも、生前はあなたに会うことも、資格を持つことを知ることさえもなかった、哀れな預言者」
その声の主は死者だということだった。幽霊や霊魂ということだろうか。
だとしたら、自分は死んでしまったのだろうか。
母や叔母もすでに死んでいるということだろうか。
「預言者……あなたも不思議な力を持っていたの?」
「その自覚さえも最期までありませんでしたが。
生前わたしの書いた小説は、大和ショウゴや雨野ユワが辿った数奇な運命や世界の行く末を預言していたと言われていました」
だから、その作者である彼女は預言者と呼ばれていたということなのだろう。
聞き覚えがあるような気がしたのは、彼女は有名人か何かでテレビで見たことがあったのかもしれない。
「知恵の館とは、図書館のようなもの」
また別の少女の声が聞こえた。
今度は全く聞き覚えのない声だった。
「図書館って……どこにも本も雑誌もないじゃない」
「バイトゥルヒクマには、エーテル以外の物質は存在しません。
ですから、図書館のように本が並んでいるわけではないのです」
聞き覚えのない声が答える。
「このどこまでも続く、宇宙と同じ広さを持つ膨大な空間自体がすべてエーテルによって出来ているのです」
と母が続け、
「この空間は、アリステラの父・ブライの妻であったアリスという女神と、第43代女王ステラ、その妹である大賢者ピノアによって作り出されました」
叔母が続けた。
アリス、ステラ、ピノア、その3人の名前を繋げると、アリステラやアリステラピノアになる。
先ほど傀儡の女王呼ばれた、新生アリステラの女王が名乗った名前は、その3人からとられたものだったのだろう。
「歴代の女王や、女王の資格を持つ者たちの、10万年にわたる記憶や経験を、この空間を作るエーテル自体が記録しているのです」
預言者と呼ばれた少女の声もまた。
「アナスタシア様こそ、アリステラピノアなどという、死者を強制的に蘇生させ作り出された、魂を持たない傀儡(くぐつ)の女王などではなく、アリステラの真の最後の女王となるべきお方」
アンナの声だった。
「アンナなの? アンナはわたくしのお姉さまなんでしょう? どこにいるの? お姉さまがいないと寂しいですわ。こんなところにいないで、わたくしといっしょに帰りましょう?」
レインは必死にあたりを見回した。
だが、どこにもアンナの姿はなかった。
「それはできません。今のわたしたちは、バイトゥルヒクマに満たされたエーテルが記録する記憶や経験が、かろうじて人格や精神、魂といったものを再現しているだけなのです」
アンナの声だけが聞こえていた。
「バイトゥルヒクマでは、歴代の女王や女王の資格を持つ者たちの記憶や経験が混ざりあい、もはやわたしはわたしであって、わたしではないのです。間もなく、わたしや、ここにいるあなたのお母様やわたしの母、それにリサさんやマヨリさんの意識は消え、記憶や経験だけがこの空間に残るのです」
「でも、あなたはまだアンナなんでしょう?
わたくし、知ってますのよ。アンナには誰かの体に憑依する力があるって。
わたくしの体をアンナとわたしでシェアすればいいじゃない」
「できません。ですが、わたしを含めたすべての女王とその末裔の記憶と経験が、この空間に記録されなければ、その記録がアナスタシア様の記憶に継承されなければ、あなたはアリステラの最後の真の女王にはなれないのです」
「真の女王になんてならなくったっていいわ。わたくしはわたくしですもの。わたくしはアンナさえいてくれたら……」
「世界が滅びてしまっても?
大和ショウゴさんもいなくなってしまうんですよ」
そう問われたとき、レインは何も言い返せなかった。
地に足がついておらず、そもそも地面や床と呼べるようなものがなかった。
彼女の体は、淡い翡翠色の光の中を、無重力空間にいるように浮かび、上下左右にゆっくりと回転しながら漂っていた。
レインは三半規管が弱かったが、気持ち悪いと感じずにすんだり、吐き気をもよおさないですんでいるのは、おそらくここが夢の中だからだろう。
その空間では、左右は自分の手足からかろうじて分かるが、方角はまるでわからず、上下についてはまったくわからなかった。方角や上下という概念が存在するのかどうかさえも疑問だった。
「アリステラの真の最後の女王、アナスタシア」
懐かしい声が、つい先日レインが封印したばかりの教団での名前を呼んだ。
レインの母の声だった。母が彼女をアナスタシアと呼んだことはなかったが、確かに母の声だった。
「わたしたちはずっと、あなたが『アカシャの門』を開き、ここを訪れるのを待っていました」
今度は叔母の声だった。
「お母様、叔母様、ここは一体どこなんですの? アカシャの門って? 門なんて開いた覚えはないですわ」
夢だと知りながら、レインはどこから聞こえてきているのかすらわからないふたりの声に尋ねた。
「アカシャの門とは、門の形をしているわけではありません。
同じ時代に複数存在する女王の資格を持つ者たちがさまざまな事象によって間引かれていき、最後のひとりになったときにだけ開かれ、アリステラの最後の真の女王になるべき存在を、この知恵の館『バイトゥルヒクマ』へと導くのです」
彼女の声に答えたのは、聞き覚えがあるような気もするし、ないような気もする、少女のような声だった。
「あなたは誰? 知恵の館? バイストン・ウェルって何?」
「バイストン・ウェルは違う。バイトゥルヒクマだから」
「そんなのどっちでもいいわ。あなたは誰なの?」
「わたしは、あなたやあなたの母や叔母、そして新生アリステラの傀儡(かいらい)の女王と同じく、アリステラの女王となる資格を持っていた者。
あなたと同じ時代、同じ国に生まれながらも、生前はあなたに会うことも、資格を持つことを知ることさえもなかった、哀れな預言者」
その声の主は死者だということだった。幽霊や霊魂ということだろうか。
だとしたら、自分は死んでしまったのだろうか。
母や叔母もすでに死んでいるということだろうか。
「預言者……あなたも不思議な力を持っていたの?」
「その自覚さえも最期までありませんでしたが。
生前わたしの書いた小説は、大和ショウゴや雨野ユワが辿った数奇な運命や世界の行く末を預言していたと言われていました」
だから、その作者である彼女は預言者と呼ばれていたということなのだろう。
聞き覚えがあるような気がしたのは、彼女は有名人か何かでテレビで見たことがあったのかもしれない。
「知恵の館とは、図書館のようなもの」
また別の少女の声が聞こえた。
今度は全く聞き覚えのない声だった。
「図書館って……どこにも本も雑誌もないじゃない」
「バイトゥルヒクマには、エーテル以外の物質は存在しません。
ですから、図書館のように本が並んでいるわけではないのです」
聞き覚えのない声が答える。
「このどこまでも続く、宇宙と同じ広さを持つ膨大な空間自体がすべてエーテルによって出来ているのです」
と母が続け、
「この空間は、アリステラの父・ブライの妻であったアリスという女神と、第43代女王ステラ、その妹である大賢者ピノアによって作り出されました」
叔母が続けた。
アリス、ステラ、ピノア、その3人の名前を繋げると、アリステラやアリステラピノアになる。
先ほど傀儡の女王呼ばれた、新生アリステラの女王が名乗った名前は、その3人からとられたものだったのだろう。
「歴代の女王や、女王の資格を持つ者たちの、10万年にわたる記憶や経験を、この空間を作るエーテル自体が記録しているのです」
預言者と呼ばれた少女の声もまた。
「アナスタシア様こそ、アリステラピノアなどという、死者を強制的に蘇生させ作り出された、魂を持たない傀儡(くぐつ)の女王などではなく、アリステラの真の最後の女王となるべきお方」
アンナの声だった。
「アンナなの? アンナはわたくしのお姉さまなんでしょう? どこにいるの? お姉さまがいないと寂しいですわ。こんなところにいないで、わたくしといっしょに帰りましょう?」
レインは必死にあたりを見回した。
だが、どこにもアンナの姿はなかった。
「それはできません。今のわたしたちは、バイトゥルヒクマに満たされたエーテルが記録する記憶や経験が、かろうじて人格や精神、魂といったものを再現しているだけなのです」
アンナの声だけが聞こえていた。
「バイトゥルヒクマでは、歴代の女王や女王の資格を持つ者たちの記憶や経験が混ざりあい、もはやわたしはわたしであって、わたしではないのです。間もなく、わたしや、ここにいるあなたのお母様やわたしの母、それにリサさんやマヨリさんの意識は消え、記憶や経験だけがこの空間に残るのです」
「でも、あなたはまだアンナなんでしょう?
わたくし、知ってますのよ。アンナには誰かの体に憑依する力があるって。
わたくしの体をアンナとわたしでシェアすればいいじゃない」
「できません。ですが、わたしを含めたすべての女王とその末裔の記憶と経験が、この空間に記録されなければ、その記録がアナスタシア様の記憶に継承されなければ、あなたはアリステラの最後の真の女王にはなれないのです」
「真の女王になんてならなくったっていいわ。わたくしはわたくしですもの。わたくしはアンナさえいてくれたら……」
「世界が滅びてしまっても?
大和ショウゴさんもいなくなってしまうんですよ」
そう問われたとき、レインは何も言い返せなかった。
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