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ドリーワンワンスモア・ドロップアウツⅡ 棗弘幸の憂鬱 ①
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棗弘幸が、その養護施設を訪ねたのは、2008年6月17日のことだった。
その日、20年前に世間を賑わせた女児連続誘拐殺人犯である死刑囚の死刑が執行されることを、彼は死刑が執行される以前に知りうることができた唯一の「一般人」であった。
彼がどうしていつも事後報告しかなされることのない死刑囚の死刑が執行される前にその情報を知り得たかと言えば、彼がドリーワンの元契約者であったからだ。
棗弘幸に手に入らないものなど、この世界には存在しない。
彼はそういう存在だった。
それがこたえだ。
ほんの何日か前、秋葉原でドリーワンの脱落者による無差別殺人が行われたばかりの東京の郊外にその養護施設はあり、彼は外国製の黄色い車を駐車場に停めると、これまた外国製の煙草に火をつけた。
ラベンダーの香りがする煙草だった。
彼がなぜその煙草を愛煙していたかといえば、彼が繰り返し見続ける、加藤麻衣という少女を誘拐するという荒唐無稽な夢のなかでいつもラベンダーの香りがしていたからだ。
夢のなかの少女と同じ顔立ち同じ名前の少女が彼が教鞭をふるう中学校で、よりにもよって担任教師と教え子という関係になることなど文字通り夢にも思わなかった。
養護施設は、「夢のなか」という奇妙な名だった。
くしくも全世紀の終わりに、その日死刑が執行される死刑囚が出版した本のタイトルと同じ名であることに棗弘幸は苦笑した。
かつてある新興宗教のサティアンであったというその小さな教護施設は、世界から孤立しているように見えた。
建物の外壁は、外部からの侵入者を拒むかのように蔦がはりめぐらされていた。
世界を拒絶している、そう見えた。
死刑囚は1988年から89年にかけての一年間で、五人の幼女を誘拐し殺害し、六人目の幼女にいたずらをしようとしていたところを現行犯逮捕された。
犠牲になった幼女たちは、失踪届けも出されておらず、歯形による鑑定や後に行われたDNA鑑定によっても、どこの誰だかわからなかった。
ただ彼の部屋の六千本のビデオテープの山の中に死体があった、という奇妙な事件であった。
だから警察の捜査において、あるいはマスコミの報道において、被害者たちは便宜上アルファベットに子をつけて呼ばれていた。
五人の死体に見られた共通点は、写真から切り取って別の写真に貼り付けたかのような違和感を見る者に感じさせたということ、それから隠部にモザイクがかかっていたこと、ただそれだけだ。
しかし、それだけで棗弘幸にとっては十分だった。
精神科医や大学教授、なぜか漫画原作者まで、様々な人たちが死刑囚の事件について、20年携わってきたが、結局死刑囚の口から謝罪の言葉であるとか動機すら語られることなく、数年前に死刑が確定し、そしてその日死刑が執行される。
事件から20年が経過した今、遺族さえいない事件の犯人の死刑が執行されることに何の意味があるのか棗弘幸には理解できないし、理解したいとも思わない。興味がなかった。
ただ、事件に関する様々な資料が、死刑囚がドリーワンの脱落者であり、誘拐され殺害された幼女たちが、ドリーワンによって持ち帰られた存在であることを示していた。
そして六人目の犠牲者になるはずだった幼女もまた、夢から持ち帰られた存在であることがわかった。
棗弘幸に興味があるのは、死刑囚の逮捕後、養護施設に預けられ、20年がたった今もなお、幼女として養護施設にいつづけるF子という幼女の存在だけだった。
死刑囚がドリーワンから脱落した時点で契約不履行となり、ドリーワンの夢見る力を失ってなお存在し続ける幼女が、はたして彼女を持ち帰った死刑囚の死刑が執行されても存在しつづけるのか、はたまた消滅するのか、棗弘幸の興味はつきなかった。
存在しつづけるにしても、消滅するにしても、死刑が執行されるその瞬間に、F子の前にいあわせたい。そう思った。
だから棗弘幸は、この日養護施設「夢のなか」を訪れたのである。
車から降りると、そこにチドリがいた。
いや、今はドリーか。
あるいは新しい契約者に召喚されて違う名になっているかもしれない。
しかしゴスロリのセーラー服を着たその姿形は加藤麻衣のものだった。
「まだ加藤学にとりついているのか」
棗弘幸は呆れてそう訊いた。
「とりついてる、なんて言い方しないでよ。わたしはあの子を庇護してあげてるんだから」
ドリーはそう言って頬を膨らませた。
「随分気に入ってるんだな」
「あの子がわたしを選ばなかったからよ。
わたしを選んでくれるまで何度でも続けてあげるわ」
「あんまりあいつをいじめるなよ。
ドリーワンを満了したとはいえ、あいつはまだ17、8のこどもなんだ。
おまけに体も心も弱い」
「あら、棗さんこそ随分とあの子のこと気に入ってるみたいじゃない」
「一応かわいい教え子だからね、あの兄妹は」
ドリーが棗弘幸の案内人であったチドリであった頃、彼女は彼の死んだ姪のメイの顔をしていた。
彼がそう望んだからだ。
案内人としての彼女は、契約者の望んだ姿形で契約者の前に現れる。
死刑囚がねずみ顔の男を望んだから、彼女はねずみ顔の男になったし、酒鬼薔薇聖斗が神を望んだから彼女はバモイドオキ神になった。
「君も来ると思っていたよ。ここに来れば君に会える。
ぼくが今日ここを訪れた理由のうちのひとつだ」
彼女に会うのは一年ぶりになる。
この一年、ドリーワンの脱落者による犯罪と思われる事件が続発していた。
会ったら言ってやりたいことが山ほどあった。
山ほどあったが、
「秋葉原の通り魔事件」
棗弘幸はひとつだけ口にすることにした。
「君がついてやっていれば、犯人の、あぁあいつも確か加藤って名だったな、あの加藤もあんな馬鹿なことをしでかさずにすんだんじゃないか?」
あの事件だけは棗弘幸も少しだけだが巻き込まれていた。
幸か不幸か東京へ向かう新幹線が人身事故を起こして、彼と加藤学・麻衣兄妹と加藤学の恋人らしい女医が秋葉原にたどり着いたのは、犯人が逮捕されてしまったあとだったけれど。
「彼には麻衣ちゃんがいたでしょう?」
そうなのだ。
秋葉原連続通り魔・加藤智大を「トモ」と呼ぶ女性がおり、彼は「ひとり」ではなかったとしてマスコミが報道したのが、奇妙な話だが加藤麻衣であった。
加藤麻衣があの日秋葉原に間に合っていれば、事件は未然に防げたかもしれなかった。
マスコミの報道では無差別殺人だなんて言われてるが、結局のところ秋葉原連続通り魔・加藤智大は、夢から持ち帰ったトラックやダガーナイフで、夢から持ち帰った歩行者天国の通行人やキャンギャルを20人ほど死傷させただけだった。
どこの誰だかわからなくても、存在しないはずの人であったとしても、歩行者天国で人を殺せば逮捕され、裁判にかけられる。
七人が死んだことになっていた。
「かわいそうに。たぶん死刑だよ。
今度の法務大臣は随分と死刑がお好きみたいだからね」
元内閣総理大臣にして現法務大臣の金児陽三の爬虫類のような顔を思い出して棗弘幸は鳥肌を立てた。
「あれ、棗さん、死刑制度には反対だったっけ?」
意外そうに尋ねられてしまった。
「先進国で死刑なんてやってる野蛮な国はこの国くらいだよ」
棗弘幸はそうこたえた。
「あら、正義の大国でもやってるじゃない? 電気椅子だっけ」
「あの国が一番野蛮だろ」
先の戦争だって、あの国がイラクの石油の利権を手に入れるための戦争だった。
ありもしない大量破壊兵器を存在することにしてまでして、正義の大国がしたかったのはそんな泥棒じみたことに過ぎなかった。
そしてこの国も、石油の利権を手に入れた正義の大国が石油を売ってくれなくなると困るから、戦争の片棒をかついだ。
その結果が、ここ最近の原油価格の高騰だ。
馬鹿げている。ガソリンは毎月10円ずつ値上がりするらしい。
馬鹿げているが棗弘幸にとってはどうでもいいことだった。
くだらない話をしてしまった。
ドリーは、
「麻衣ちゃんがトモを見捨てたから、トモはああするしかなかったんだよ」
そう言った。
その日、20年前に世間を賑わせた女児連続誘拐殺人犯である死刑囚の死刑が執行されることを、彼は死刑が執行される以前に知りうることができた唯一の「一般人」であった。
彼がどうしていつも事後報告しかなされることのない死刑囚の死刑が執行される前にその情報を知り得たかと言えば、彼がドリーワンの元契約者であったからだ。
棗弘幸に手に入らないものなど、この世界には存在しない。
彼はそういう存在だった。
それがこたえだ。
ほんの何日か前、秋葉原でドリーワンの脱落者による無差別殺人が行われたばかりの東京の郊外にその養護施設はあり、彼は外国製の黄色い車を駐車場に停めると、これまた外国製の煙草に火をつけた。
ラベンダーの香りがする煙草だった。
彼がなぜその煙草を愛煙していたかといえば、彼が繰り返し見続ける、加藤麻衣という少女を誘拐するという荒唐無稽な夢のなかでいつもラベンダーの香りがしていたからだ。
夢のなかの少女と同じ顔立ち同じ名前の少女が彼が教鞭をふるう中学校で、よりにもよって担任教師と教え子という関係になることなど文字通り夢にも思わなかった。
養護施設は、「夢のなか」という奇妙な名だった。
くしくも全世紀の終わりに、その日死刑が執行される死刑囚が出版した本のタイトルと同じ名であることに棗弘幸は苦笑した。
かつてある新興宗教のサティアンであったというその小さな教護施設は、世界から孤立しているように見えた。
建物の外壁は、外部からの侵入者を拒むかのように蔦がはりめぐらされていた。
世界を拒絶している、そう見えた。
死刑囚は1988年から89年にかけての一年間で、五人の幼女を誘拐し殺害し、六人目の幼女にいたずらをしようとしていたところを現行犯逮捕された。
犠牲になった幼女たちは、失踪届けも出されておらず、歯形による鑑定や後に行われたDNA鑑定によっても、どこの誰だかわからなかった。
ただ彼の部屋の六千本のビデオテープの山の中に死体があった、という奇妙な事件であった。
だから警察の捜査において、あるいはマスコミの報道において、被害者たちは便宜上アルファベットに子をつけて呼ばれていた。
五人の死体に見られた共通点は、写真から切り取って別の写真に貼り付けたかのような違和感を見る者に感じさせたということ、それから隠部にモザイクがかかっていたこと、ただそれだけだ。
しかし、それだけで棗弘幸にとっては十分だった。
精神科医や大学教授、なぜか漫画原作者まで、様々な人たちが死刑囚の事件について、20年携わってきたが、結局死刑囚の口から謝罪の言葉であるとか動機すら語られることなく、数年前に死刑が確定し、そしてその日死刑が執行される。
事件から20年が経過した今、遺族さえいない事件の犯人の死刑が執行されることに何の意味があるのか棗弘幸には理解できないし、理解したいとも思わない。興味がなかった。
ただ、事件に関する様々な資料が、死刑囚がドリーワンの脱落者であり、誘拐され殺害された幼女たちが、ドリーワンによって持ち帰られた存在であることを示していた。
そして六人目の犠牲者になるはずだった幼女もまた、夢から持ち帰られた存在であることがわかった。
棗弘幸に興味があるのは、死刑囚の逮捕後、養護施設に預けられ、20年がたった今もなお、幼女として養護施設にいつづけるF子という幼女の存在だけだった。
死刑囚がドリーワンから脱落した時点で契約不履行となり、ドリーワンの夢見る力を失ってなお存在し続ける幼女が、はたして彼女を持ち帰った死刑囚の死刑が執行されても存在しつづけるのか、はたまた消滅するのか、棗弘幸の興味はつきなかった。
存在しつづけるにしても、消滅するにしても、死刑が執行されるその瞬間に、F子の前にいあわせたい。そう思った。
だから棗弘幸は、この日養護施設「夢のなか」を訪れたのである。
車から降りると、そこにチドリがいた。
いや、今はドリーか。
あるいは新しい契約者に召喚されて違う名になっているかもしれない。
しかしゴスロリのセーラー服を着たその姿形は加藤麻衣のものだった。
「まだ加藤学にとりついているのか」
棗弘幸は呆れてそう訊いた。
「とりついてる、なんて言い方しないでよ。わたしはあの子を庇護してあげてるんだから」
ドリーはそう言って頬を膨らませた。
「随分気に入ってるんだな」
「あの子がわたしを選ばなかったからよ。
わたしを選んでくれるまで何度でも続けてあげるわ」
「あんまりあいつをいじめるなよ。
ドリーワンを満了したとはいえ、あいつはまだ17、8のこどもなんだ。
おまけに体も心も弱い」
「あら、棗さんこそ随分とあの子のこと気に入ってるみたいじゃない」
「一応かわいい教え子だからね、あの兄妹は」
ドリーが棗弘幸の案内人であったチドリであった頃、彼女は彼の死んだ姪のメイの顔をしていた。
彼がそう望んだからだ。
案内人としての彼女は、契約者の望んだ姿形で契約者の前に現れる。
死刑囚がねずみ顔の男を望んだから、彼女はねずみ顔の男になったし、酒鬼薔薇聖斗が神を望んだから彼女はバモイドオキ神になった。
「君も来ると思っていたよ。ここに来れば君に会える。
ぼくが今日ここを訪れた理由のうちのひとつだ」
彼女に会うのは一年ぶりになる。
この一年、ドリーワンの脱落者による犯罪と思われる事件が続発していた。
会ったら言ってやりたいことが山ほどあった。
山ほどあったが、
「秋葉原の通り魔事件」
棗弘幸はひとつだけ口にすることにした。
「君がついてやっていれば、犯人の、あぁあいつも確か加藤って名だったな、あの加藤もあんな馬鹿なことをしでかさずにすんだんじゃないか?」
あの事件だけは棗弘幸も少しだけだが巻き込まれていた。
幸か不幸か東京へ向かう新幹線が人身事故を起こして、彼と加藤学・麻衣兄妹と加藤学の恋人らしい女医が秋葉原にたどり着いたのは、犯人が逮捕されてしまったあとだったけれど。
「彼には麻衣ちゃんがいたでしょう?」
そうなのだ。
秋葉原連続通り魔・加藤智大を「トモ」と呼ぶ女性がおり、彼は「ひとり」ではなかったとしてマスコミが報道したのが、奇妙な話だが加藤麻衣であった。
加藤麻衣があの日秋葉原に間に合っていれば、事件は未然に防げたかもしれなかった。
マスコミの報道では無差別殺人だなんて言われてるが、結局のところ秋葉原連続通り魔・加藤智大は、夢から持ち帰ったトラックやダガーナイフで、夢から持ち帰った歩行者天国の通行人やキャンギャルを20人ほど死傷させただけだった。
どこの誰だかわからなくても、存在しないはずの人であったとしても、歩行者天国で人を殺せば逮捕され、裁判にかけられる。
七人が死んだことになっていた。
「かわいそうに。たぶん死刑だよ。
今度の法務大臣は随分と死刑がお好きみたいだからね」
元内閣総理大臣にして現法務大臣の金児陽三の爬虫類のような顔を思い出して棗弘幸は鳥肌を立てた。
「あれ、棗さん、死刑制度には反対だったっけ?」
意外そうに尋ねられてしまった。
「先進国で死刑なんてやってる野蛮な国はこの国くらいだよ」
棗弘幸はそうこたえた。
「あら、正義の大国でもやってるじゃない? 電気椅子だっけ」
「あの国が一番野蛮だろ」
先の戦争だって、あの国がイラクの石油の利権を手に入れるための戦争だった。
ありもしない大量破壊兵器を存在することにしてまでして、正義の大国がしたかったのはそんな泥棒じみたことに過ぎなかった。
そしてこの国も、石油の利権を手に入れた正義の大国が石油を売ってくれなくなると困るから、戦争の片棒をかついだ。
その結果が、ここ最近の原油価格の高騰だ。
馬鹿げている。ガソリンは毎月10円ずつ値上がりするらしい。
馬鹿げているが棗弘幸にとってはどうでもいいことだった。
くだらない話をしてしまった。
ドリーは、
「麻衣ちゃんがトモを見捨てたから、トモはああするしかなかったんだよ」
そう言った。
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