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第13話
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スコップが土を切る。
ぼくは死体を埋める穴を掘る。
桜の木の下には死体がある、と言ったのは誰だったろうか。
ぼくは松の木の下に死体を埋めることにした。
スコップが松の太い根にあたる。
ぼくは松を仰ぎ見た。
年に一度、6月に父の同級生だという庭師に手入れを頼んでいた松は、もう二度とその枝葉を整えられることはないだろう。
「ドリー」
少し休むことにした。
「なあ、ドリーワンってなんなんだ? どうしてぼくがドリーワンに」
ドリーワンを与えられたのか、それとも目覚めたのか、的確な表現ができず言葉に詰まる。
松にもたれて腰をかけたぼくの隣にドリーが座る。
ぼくの震えの止まらない手を握る。
「ドリーワンを与えられるのは、他力本願と責任転嫁をくりかえして、今の自分に満足ができていないけれど自分だけは悪くないと言い聞かせて生きてる人、お兄ちゃんみたいなね、棗さんもそうだった、そういう人にだけ、ドリーワンは与えられるの」
与えられる、が正解らしい。
「夢を見て何かを手に入れて、夢を見なければ何かを失って、そうやってドリーワンは人間をふるいにかける。
ほとんどはあのたてこもり犯みたいにドリーワンに押し潰されて脱落していく。
契約者として契機を満了した者だけが、自らの意思で次のレベルへ進むか進まないかの選択をすることになる」
ドリーは立ち上がり、
「かわってあげる。お兄ちゃん、普段運動してないから明日は筋肉痛ひどいよ」
スコップを持ち上げた。
「契約ってなんだ? ぼくは誰とも契約を交した覚えはないぞ」
ぼくはその手を掴んだ。
「署名捺印だけが契約じゃないよ。
そんなのはこの国の、あなたたちの決まりごとだもの。
ドリーワンの契約はもっと簡単で単純。口約束が契約になるの」
意味がわからない。
「お兄ちゃんは人よりよく夢を見る方だったよね。
こわい夢ばかり見るくせに、夢を見ない夜は嫌いだったっけ。
こわい夢を見るとよく麻衣ちゃんに泣きついてたよね。
麻衣ちゃんはお兄ちゃんが泣きやむまでお兄ちゃんを抱き締めて慰めてくれたよね」
ドリーは何の話をしているのだろう。
「お兄ちゃんは麻衣ちゃんと契約したんだよ」
「そういえばお兄ちゃんには二次創作の話をしていなかったよね」
二次創作。
コミケに通うような女の子が使う言葉だ。 麻衣が使う言葉じゃなかった。
「同人誌でも書くのか?」
「お兄ちゃんじゃあるまいし。
机の引き出しに入ってたけど、女の子の裸の絵なんて書いて楽しい?」
ドリーはぼくのことを何だって知っている。
「ドリーワンで手に入れたものは手放すことができない。
お兄ちゃんは麻衣ちゃんを失ってしまったけれど、麻衣を手放すことはできない。
じゃ、この鞄は?この服は?」
くまのぬいぐるみの鞄。
セーラー服をアレンジしたロリ服。
「それはドリーが作ったものだろう。はじめからぼくに所有権はない」
話をはぐらかされてしまったことに気づきながらも、ぼくはドリーの質問にこたえた。
「そう、ドリーワンで生まれた麻衣が作ったもの、これを二次創作物というの」
「それが何だって言うんだよ」
「前に教えたルールだけがドリーワンの全部じゃないってこと。
お兄ちゃんが知らないルールを教えてあげてるんだよ。
役には立たないかも知れないけれど、覚えておいたほうがいいよ。それから」
まだあるのか、とぼくは思う。
「レンタル落ちの話もしてなかったよね」
「レンタル落ち?」
レンタルビデオ店のDVD化が進み、従来のレンタルビデオが中古として売りに出されている。
確かそれがレンタル落ちだ。1本100円、ときには3本100円で売られていることもある。
映像や音声の劣化にさえ目を瞑れば、1本100円という値段はかなりお買い得で、ひきこもりはじめたばかりの頃、妹に買いに行かせたこともある。
だけど、ドリーが言いたいのは多分そんなことではないのだろう。
「これももうお兄ちゃんは経験してる。
ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんが今までになくしたものの中で、お兄ちゃんのものじゃないものがなかった?」
ぼくはドリーが掘る穴を見つめながら、なくしたものを思い返していた。
「父」が収集した6000本の妹のビデオテープ。
「母」が撮影した妹の写真。
「妹」の部屋。
父は「ぼく」の父であり、母は「ぼく」の母であり、妹は「ぼく」の妹だ。
だけど、妹たちのものだったものが、ぼくのものではないのに消えてしまった。
「たぶん、今思い浮かべたものが全部そう。
お兄ちゃんのものじゃないけれど、お兄ちゃんにも所有権があったもの。
借り物のお兄ちゃんのもの。
所有権を持っていたひとたちがいなくなって、お兄ちゃんは返さなくてもよくなった。
お兄ちゃんのものになった。それがレンタル落ち」
穴はまだ小さいはずなのに、底なしのように見えた。
「この家もそうだね」
ドリーは、妹の部屋が欠けたぼくたちの家を見上げた。
妹の部屋のドアが、不自然に屋根に繋がっている。
「もともとはお兄ちゃんと麻衣ちゃんのお父さんの、お父さんが死んじゃってからはお母さんの家で、お兄ちゃんはただ借りていただけ。でもお母さんもいなくなって、お兄ちゃんのものになった。だから」
そして、ドリーは笑って、
「この家も、もうすぐなくなるよ」
と、言った。
ぼくは笑う気にはなれず、物置の陰に隠した死体を、ドリーが掘った穴へとひきずる。
「この穴も二次創作物だね」
死体を埋める。
泥が顔に跳ねる。
止んでいた雨が再び降り始める。
「学くんと、麻衣ちゃんか?」
「こんな時間に一体何をしてるんだ?」
聞き覚えのある二人組の声がした。
見つかった。
二人組の刑事は安田と戸田と名乗った。
「学くんと、麻衣ちゃんか」
ぼくの夢の記憶が正しければ、ふたりは名古屋市で起きた少女連続殺人を解決に導いている。
「こんな時間に一体何をしているんだ?」
頭部を切断された生々しい少女の遺体。
「何を埋めた?」
夢で見たものだがその死体は網膜に脳裏に張り付いている。
「ひょっとして死体か?」
ぼくがそれを持ち帰らずにすんだのは、ふたりのおかげなのかもしれない。
「加藤学、やっぱりお前が連続失踪事件の犯人か」
安田は満足そうにうなづき、手錠を取り出した。
戸田はスーツの内側に手をいれたままぼくをにらみつけていた。
拳銃は所持していない。
所持しているのはモデルガンをカスタムし殺傷能力を高めたものだ。
夢で見た。
犯人の少年がそのモデルガンに撃たれたところで目が覚めた。
「もうひとつだけお兄ちゃんの知らないルールを教えてあげられそうだね」
ドリーは刑事たちとぼくの間に立ちそう言った。
「いつか教えてあげたよね。
お兄ちゃんには麻衣は殺せないって。
お兄ちゃんは麻衣だけじゃない、あのふたりも殺すことはできない」
ぼくはルールを思い出す。
ドリーワンによって夢から持ち帰ったものは、捨てたり、第三者にあげたり貸したりすることができない、手放せない。
「でも麻衣ならあの子たちを殺せるんだ」
ドリーは鞄からはさみを取り出した。赤ん坊の人形を切り裂いたあのはさみだ。
いつか自分で指を切り落として見せたあのはさみだ。
「この事件はフィクションであり、実在の事件、団体とは一切関係ありません」
そんな口上を述べながら安田の胸にはさみを突き立てる。
その直後に音も立てずプラスチックの弾丸がドリーの髪をかすめる。
「加藤麻衣は架空の少女であり、創作です」
ドリーは安田から引き抜いたはさみを戸田の首筋にも突き立てた。
目の前で人が死ぬ。
戸籍も持たない、現実の世界には存在しないはずの人間。
ぼくが夢から持ち帰った、合成映像のような縁取りとモザイクを持つ人間。
だけど赤い血が流れている。
とめることもできたはずだ。
体が、動かなかった。
ただ、今更だけれど、ドリーは本当に麻衣ではないのだと実感した。
ドリーがぼくを振り返る。
そして、ぼくの知らないルールの名前を告げる。
「架空の事件」
ぼくは死体を埋める穴を掘る。
桜の木の下には死体がある、と言ったのは誰だったろうか。
ぼくは松の木の下に死体を埋めることにした。
スコップが松の太い根にあたる。
ぼくは松を仰ぎ見た。
年に一度、6月に父の同級生だという庭師に手入れを頼んでいた松は、もう二度とその枝葉を整えられることはないだろう。
「ドリー」
少し休むことにした。
「なあ、ドリーワンってなんなんだ? どうしてぼくがドリーワンに」
ドリーワンを与えられたのか、それとも目覚めたのか、的確な表現ができず言葉に詰まる。
松にもたれて腰をかけたぼくの隣にドリーが座る。
ぼくの震えの止まらない手を握る。
「ドリーワンを与えられるのは、他力本願と責任転嫁をくりかえして、今の自分に満足ができていないけれど自分だけは悪くないと言い聞かせて生きてる人、お兄ちゃんみたいなね、棗さんもそうだった、そういう人にだけ、ドリーワンは与えられるの」
与えられる、が正解らしい。
「夢を見て何かを手に入れて、夢を見なければ何かを失って、そうやってドリーワンは人間をふるいにかける。
ほとんどはあのたてこもり犯みたいにドリーワンに押し潰されて脱落していく。
契約者として契機を満了した者だけが、自らの意思で次のレベルへ進むか進まないかの選択をすることになる」
ドリーは立ち上がり、
「かわってあげる。お兄ちゃん、普段運動してないから明日は筋肉痛ひどいよ」
スコップを持ち上げた。
「契約ってなんだ? ぼくは誰とも契約を交した覚えはないぞ」
ぼくはその手を掴んだ。
「署名捺印だけが契約じゃないよ。
そんなのはこの国の、あなたたちの決まりごとだもの。
ドリーワンの契約はもっと簡単で単純。口約束が契約になるの」
意味がわからない。
「お兄ちゃんは人よりよく夢を見る方だったよね。
こわい夢ばかり見るくせに、夢を見ない夜は嫌いだったっけ。
こわい夢を見るとよく麻衣ちゃんに泣きついてたよね。
麻衣ちゃんはお兄ちゃんが泣きやむまでお兄ちゃんを抱き締めて慰めてくれたよね」
ドリーは何の話をしているのだろう。
「お兄ちゃんは麻衣ちゃんと契約したんだよ」
「そういえばお兄ちゃんには二次創作の話をしていなかったよね」
二次創作。
コミケに通うような女の子が使う言葉だ。 麻衣が使う言葉じゃなかった。
「同人誌でも書くのか?」
「お兄ちゃんじゃあるまいし。
机の引き出しに入ってたけど、女の子の裸の絵なんて書いて楽しい?」
ドリーはぼくのことを何だって知っている。
「ドリーワンで手に入れたものは手放すことができない。
お兄ちゃんは麻衣ちゃんを失ってしまったけれど、麻衣を手放すことはできない。
じゃ、この鞄は?この服は?」
くまのぬいぐるみの鞄。
セーラー服をアレンジしたロリ服。
「それはドリーが作ったものだろう。はじめからぼくに所有権はない」
話をはぐらかされてしまったことに気づきながらも、ぼくはドリーの質問にこたえた。
「そう、ドリーワンで生まれた麻衣が作ったもの、これを二次創作物というの」
「それが何だって言うんだよ」
「前に教えたルールだけがドリーワンの全部じゃないってこと。
お兄ちゃんが知らないルールを教えてあげてるんだよ。
役には立たないかも知れないけれど、覚えておいたほうがいいよ。それから」
まだあるのか、とぼくは思う。
「レンタル落ちの話もしてなかったよね」
「レンタル落ち?」
レンタルビデオ店のDVD化が進み、従来のレンタルビデオが中古として売りに出されている。
確かそれがレンタル落ちだ。1本100円、ときには3本100円で売られていることもある。
映像や音声の劣化にさえ目を瞑れば、1本100円という値段はかなりお買い得で、ひきこもりはじめたばかりの頃、妹に買いに行かせたこともある。
だけど、ドリーが言いたいのは多分そんなことではないのだろう。
「これももうお兄ちゃんは経験してる。
ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんが今までになくしたものの中で、お兄ちゃんのものじゃないものがなかった?」
ぼくはドリーが掘る穴を見つめながら、なくしたものを思い返していた。
「父」が収集した6000本の妹のビデオテープ。
「母」が撮影した妹の写真。
「妹」の部屋。
父は「ぼく」の父であり、母は「ぼく」の母であり、妹は「ぼく」の妹だ。
だけど、妹たちのものだったものが、ぼくのものではないのに消えてしまった。
「たぶん、今思い浮かべたものが全部そう。
お兄ちゃんのものじゃないけれど、お兄ちゃんにも所有権があったもの。
借り物のお兄ちゃんのもの。
所有権を持っていたひとたちがいなくなって、お兄ちゃんは返さなくてもよくなった。
お兄ちゃんのものになった。それがレンタル落ち」
穴はまだ小さいはずなのに、底なしのように見えた。
「この家もそうだね」
ドリーは、妹の部屋が欠けたぼくたちの家を見上げた。
妹の部屋のドアが、不自然に屋根に繋がっている。
「もともとはお兄ちゃんと麻衣ちゃんのお父さんの、お父さんが死んじゃってからはお母さんの家で、お兄ちゃんはただ借りていただけ。でもお母さんもいなくなって、お兄ちゃんのものになった。だから」
そして、ドリーは笑って、
「この家も、もうすぐなくなるよ」
と、言った。
ぼくは笑う気にはなれず、物置の陰に隠した死体を、ドリーが掘った穴へとひきずる。
「この穴も二次創作物だね」
死体を埋める。
泥が顔に跳ねる。
止んでいた雨が再び降り始める。
「学くんと、麻衣ちゃんか?」
「こんな時間に一体何をしてるんだ?」
聞き覚えのある二人組の声がした。
見つかった。
二人組の刑事は安田と戸田と名乗った。
「学くんと、麻衣ちゃんか」
ぼくの夢の記憶が正しければ、ふたりは名古屋市で起きた少女連続殺人を解決に導いている。
「こんな時間に一体何をしているんだ?」
頭部を切断された生々しい少女の遺体。
「何を埋めた?」
夢で見たものだがその死体は網膜に脳裏に張り付いている。
「ひょっとして死体か?」
ぼくがそれを持ち帰らずにすんだのは、ふたりのおかげなのかもしれない。
「加藤学、やっぱりお前が連続失踪事件の犯人か」
安田は満足そうにうなづき、手錠を取り出した。
戸田はスーツの内側に手をいれたままぼくをにらみつけていた。
拳銃は所持していない。
所持しているのはモデルガンをカスタムし殺傷能力を高めたものだ。
夢で見た。
犯人の少年がそのモデルガンに撃たれたところで目が覚めた。
「もうひとつだけお兄ちゃんの知らないルールを教えてあげられそうだね」
ドリーは刑事たちとぼくの間に立ちそう言った。
「いつか教えてあげたよね。
お兄ちゃんには麻衣は殺せないって。
お兄ちゃんは麻衣だけじゃない、あのふたりも殺すことはできない」
ぼくはルールを思い出す。
ドリーワンによって夢から持ち帰ったものは、捨てたり、第三者にあげたり貸したりすることができない、手放せない。
「でも麻衣ならあの子たちを殺せるんだ」
ドリーは鞄からはさみを取り出した。赤ん坊の人形を切り裂いたあのはさみだ。
いつか自分で指を切り落として見せたあのはさみだ。
「この事件はフィクションであり、実在の事件、団体とは一切関係ありません」
そんな口上を述べながら安田の胸にはさみを突き立てる。
その直後に音も立てずプラスチックの弾丸がドリーの髪をかすめる。
「加藤麻衣は架空の少女であり、創作です」
ドリーは安田から引き抜いたはさみを戸田の首筋にも突き立てた。
目の前で人が死ぬ。
戸籍も持たない、現実の世界には存在しないはずの人間。
ぼくが夢から持ち帰った、合成映像のような縁取りとモザイクを持つ人間。
だけど赤い血が流れている。
とめることもできたはずだ。
体が、動かなかった。
ただ、今更だけれど、ドリーは本当に麻衣ではないのだと実感した。
ドリーがぼくを振り返る。
そして、ぼくの知らないルールの名前を告げる。
「架空の事件」
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