154 / 266
【第二部 異世界転移奇譚 RENJI 2 】「気づいたらまた異世界にいた。異世界転移、通算一万人目と10001人目の冒険者。」
第154話 シン・ブライ・アジ・ダハーカ 破
しおりを挟む
「わかった。どうやればいい?」
「わたしが教えるわ。
この子、教えるのが下手だから」
ステラは、前にアンフィスと共に、ピノアから教わった際に、擬音や「なんかいろいろする」といった指導をされ、ふたりで辟易したことを思い出した。
「手のひらに、エーテルと、すべてを喰らう者を集めてみてくれる?」
その言葉を聞いた父は、
「なるほど。すべてを喰らう者は、この魔素の存在を何故か許してしまったわけか。
だから、すべてを喰らう者をエーテルによって、この負の魔素だけを喰らう者へと進化させるわけか。
考えたな」
出来ないと思っていたわけではなかったが、驚くほど理解が早かった。
「わたしたちにこれを教えてくれたのは、レオナルドだけどね」
「レオナルドが……? そうか、彼はこの魔素に魅了された私をどうにかしてくれようとしたんだな」
「そういう風には言ってなかったけど、もしかしたらそうかもね。
素直じゃないからね、レオナルドは」
「あぁ、我が弟ながら、本当にかわいくない奴だと思うよ」
ピノアとステラは顔を見合わせた。
ステラの要望通り、自分の出自を知る前の彼を連れてきたと先ほどオロバスは言ったはずだった。
「……知ってたの?」
「いや、君たちに会った時に感じた不思議な感覚を、レオナルドにはじめて会った時に感じたことを思い出してね」
なるほど、とふたりは思った。
そして、自分たちに会ってしまったことによってここで彼はきっと自分の出自を知ってしまうだろうこともわかった。
「……ということは、ラーガル王子も私の弟か」
彼の時代では、ピノアやステラが知るエウロペの国王はまだ王子なのだ。
自分の出自を知った彼は、エウロペの前国王を殺害し、そして王子を国王に即位させ、自らは大賢者となり、エウロペの魔法文明を飛躍的に発展させた。
自分や国王やレオナルドの母親である三賢者に、飛空艇の魔法人工頭脳を作らせた後で、三賢者をも殺害した。
魔法文明の急激な発展は、エーテルの枯渇を招き、彼は戦争を起こし、その問題をより深刻化させてしまう。
「王子はとても優しい。優しすぎるくらいに。そして、人を疑うことを知らない。騙されやすい性格だ。
私がこの負の魔素に魅了されることがなければ、そして王子のそばでわたしが彼を支えれば、きっと彼は良い王になり、エウロペはもっと良い国になるだろうな」
「そうしてもらえるとうれしいな」
「レオナルドは放っておいてもいいだろう。素直じゃないが実直で、職人堅気な男だ。きっと良い魔装具鍛冶職人になる」
「そうだね」
「だが、兄弟三人が三人とも魔人に産まれるなんてことはありえない。
たとえ両親が共に魔人であったとしてもだ。
私たちは、母親の胎内にいる間に、人工的に魔人にされたということだな……」
やはり、父はたどりついてしまった。
言葉を慎重に選ばなければと思うと、ステラは急に喉がかわいた。
生唾を飲み込むと、ピノアも同時に飲み込んでいた。
彼女も緊張しているのだ。
「憎い? お母さんが」
「君たちにこうして出会わなければ、それを知ったとき、きっと憎んだだろうな……
だが、そのおかげで、私はこれから君たちの役に立てるだけでなく、わたしがいた時代を、世界を救えるのだろう?
私は自分の母親を知らないが、人工的に魔人を作り出せるような者は三人しか心当たりがない。
今は感謝しかないな」
「そっか……よかった……」
ピノアはほっと胸をなでおろしていた。
できたぞ、と父は言った。
「だが、どうやらこの時代には、それをさらに喰らう者がいるようだな。
ふむ。では喰われてしまわないように、少し進化の仕方を変えて見るか」
さすがだねお父さんは、とピノアはステラに言った。
本当ね、とステラは感心した。
彼は、ふたりが思っていたよりも、ずっとずっと、すごい父親だった。
「これでいいだろう」
「じゃあ、それをね、好きな形にイメージして、手のひらからたくさん産み出してみて。色も好きな色をつけていいよ」
「蝶がいいな。黄金の蝶が、世界中にひらひらと飛んでいたら、きっとテラはもっと美しくなる」
父の発想にステラは驚かされた。
ピノアはただヒントを与えただけだ。
だが、父はピノアと同じものを産み出そうとしていた。
ピノアの魔法の才能は、父親譲りだったのだ。
「そうだね、わたしもそう思う」
「ゴールデン・バタフライ・エフェクトなんていう名前はどうだ?」
ネーミングセンスもまた。
「すごくいいと思うよ。
それからね、その蝶々は、人の心をきれいにもしてくれるんだ。
人を憎んだり、妬んだり、騙したり、そういう人が持つ負の感情をなくしてくれるの」
「盗みや殺人や戦争をなくせるのか?」
「そうだよ。人は仲良く平和に暮らした方がいいのに、どうしてもそれができないよね」
「聖書にある人類最初の殺人ですら、弟が選民意識から兄を殺しているくらいだからな。
選民意識意識も消せるか?」
「消せるよ」
「それはよかった。
私は高い選民意識を持つ者が、預言にある大厄災を起こすのではないかと考えているんだ。
大厄災が何なのか、どのようにして起きるのかはわからないが、高い選民意識を持つ者が神になろうとするのではないかとね」
ピノアとステラはまた顔を見合わせた。
そして、笑った。
「そこまでわかってたのに、大厄災を起こして神になろうとしてたんだ?」
「ダークマターは、お父さんをそこまで変えてしまったのね」
ふたりの言葉を聞き、
「そうか。君たちは、父親である私がしたことを止めてくれたんだな。
そして、今、私がそのような愚かな人間にならないように、本来の私のまま正しく生きられるようにしてくれようとしているんだね」
彼はすべてを理解し、
「わたしもまた誇りに思うよ。
君たちのような娘を持てる、未来の自分を」
そう言った。
ステラとピノアの瞳に涙があふれた。
「この蝶がずっと飛んでたら、わたしは本来の、今の私のまま生きていけるだけでなく、世界中の人々が互いを思いやる心を忘れずに、生きていけるようになるんだな……」
父も瞳に涙を溜めていた。
「あ、大事なことを言い忘れてたけど、この時代は、お父さんのいた時代から4000年以上経ってるんだ」
「4000年も未来なのか?
だが、君たちがいくらアルビノの魔人とはいえ、4000年も生きることは不可能だろう?」
「でも、わたしたちは本当にあなたの娘だよ。
お父さんが起こそうとした大厄災は止めたんだけど、お父さんはある人っていうか、組織? に利用されてただけだったの。
わたしたちはそれを知らなくて、大厄災が起きちゃったんだ。
それでね、また人の歴史が、神が自分に似せて人を作るところからやり直しになったの」
「わたしたちは、お父さんとは違う形でこの世界に招かれたの」
ステラは、話すとどうしても長くなってしまうから、自分たちがどうやってこの世界にやってかきたかは割愛することにした。
「今のこの世界は、お父さんやわたしたちの産まれた世界と似てるけど全然違う世界。
お父さんを利用してた人が、大厄災を起こして神になってしまったから、聖書にある人類最初の殺人の動機も違う。
この世界は、カインズとアベルズっていうふたつの人種がずっと戦争をしてる」
「その戦争を終わらせなければ大厄災が起きる、というわけか。
そして、戦争を終わらせるたったひとつの方法こそが……」
『ゴールデン・バタフライ・エフェクト』
3人は、同時に手のひらから黄金の蝶を産み出し始めた。
イルルは、その様子を眺めながら、今はあの親子に任せようと、手のひらに一度産み出した蝶を、大気へと還した。
「わたしが教えるわ。
この子、教えるのが下手だから」
ステラは、前にアンフィスと共に、ピノアから教わった際に、擬音や「なんかいろいろする」といった指導をされ、ふたりで辟易したことを思い出した。
「手のひらに、エーテルと、すべてを喰らう者を集めてみてくれる?」
その言葉を聞いた父は、
「なるほど。すべてを喰らう者は、この魔素の存在を何故か許してしまったわけか。
だから、すべてを喰らう者をエーテルによって、この負の魔素だけを喰らう者へと進化させるわけか。
考えたな」
出来ないと思っていたわけではなかったが、驚くほど理解が早かった。
「わたしたちにこれを教えてくれたのは、レオナルドだけどね」
「レオナルドが……? そうか、彼はこの魔素に魅了された私をどうにかしてくれようとしたんだな」
「そういう風には言ってなかったけど、もしかしたらそうかもね。
素直じゃないからね、レオナルドは」
「あぁ、我が弟ながら、本当にかわいくない奴だと思うよ」
ピノアとステラは顔を見合わせた。
ステラの要望通り、自分の出自を知る前の彼を連れてきたと先ほどオロバスは言ったはずだった。
「……知ってたの?」
「いや、君たちに会った時に感じた不思議な感覚を、レオナルドにはじめて会った時に感じたことを思い出してね」
なるほど、とふたりは思った。
そして、自分たちに会ってしまったことによってここで彼はきっと自分の出自を知ってしまうだろうこともわかった。
「……ということは、ラーガル王子も私の弟か」
彼の時代では、ピノアやステラが知るエウロペの国王はまだ王子なのだ。
自分の出自を知った彼は、エウロペの前国王を殺害し、そして王子を国王に即位させ、自らは大賢者となり、エウロペの魔法文明を飛躍的に発展させた。
自分や国王やレオナルドの母親である三賢者に、飛空艇の魔法人工頭脳を作らせた後で、三賢者をも殺害した。
魔法文明の急激な発展は、エーテルの枯渇を招き、彼は戦争を起こし、その問題をより深刻化させてしまう。
「王子はとても優しい。優しすぎるくらいに。そして、人を疑うことを知らない。騙されやすい性格だ。
私がこの負の魔素に魅了されることがなければ、そして王子のそばでわたしが彼を支えれば、きっと彼は良い王になり、エウロペはもっと良い国になるだろうな」
「そうしてもらえるとうれしいな」
「レオナルドは放っておいてもいいだろう。素直じゃないが実直で、職人堅気な男だ。きっと良い魔装具鍛冶職人になる」
「そうだね」
「だが、兄弟三人が三人とも魔人に産まれるなんてことはありえない。
たとえ両親が共に魔人であったとしてもだ。
私たちは、母親の胎内にいる間に、人工的に魔人にされたということだな……」
やはり、父はたどりついてしまった。
言葉を慎重に選ばなければと思うと、ステラは急に喉がかわいた。
生唾を飲み込むと、ピノアも同時に飲み込んでいた。
彼女も緊張しているのだ。
「憎い? お母さんが」
「君たちにこうして出会わなければ、それを知ったとき、きっと憎んだだろうな……
だが、そのおかげで、私はこれから君たちの役に立てるだけでなく、わたしがいた時代を、世界を救えるのだろう?
私は自分の母親を知らないが、人工的に魔人を作り出せるような者は三人しか心当たりがない。
今は感謝しかないな」
「そっか……よかった……」
ピノアはほっと胸をなでおろしていた。
できたぞ、と父は言った。
「だが、どうやらこの時代には、それをさらに喰らう者がいるようだな。
ふむ。では喰われてしまわないように、少し進化の仕方を変えて見るか」
さすがだねお父さんは、とピノアはステラに言った。
本当ね、とステラは感心した。
彼は、ふたりが思っていたよりも、ずっとずっと、すごい父親だった。
「これでいいだろう」
「じゃあ、それをね、好きな形にイメージして、手のひらからたくさん産み出してみて。色も好きな色をつけていいよ」
「蝶がいいな。黄金の蝶が、世界中にひらひらと飛んでいたら、きっとテラはもっと美しくなる」
父の発想にステラは驚かされた。
ピノアはただヒントを与えただけだ。
だが、父はピノアと同じものを産み出そうとしていた。
ピノアの魔法の才能は、父親譲りだったのだ。
「そうだね、わたしもそう思う」
「ゴールデン・バタフライ・エフェクトなんていう名前はどうだ?」
ネーミングセンスもまた。
「すごくいいと思うよ。
それからね、その蝶々は、人の心をきれいにもしてくれるんだ。
人を憎んだり、妬んだり、騙したり、そういう人が持つ負の感情をなくしてくれるの」
「盗みや殺人や戦争をなくせるのか?」
「そうだよ。人は仲良く平和に暮らした方がいいのに、どうしてもそれができないよね」
「聖書にある人類最初の殺人ですら、弟が選民意識から兄を殺しているくらいだからな。
選民意識意識も消せるか?」
「消せるよ」
「それはよかった。
私は高い選民意識を持つ者が、預言にある大厄災を起こすのではないかと考えているんだ。
大厄災が何なのか、どのようにして起きるのかはわからないが、高い選民意識を持つ者が神になろうとするのではないかとね」
ピノアとステラはまた顔を見合わせた。
そして、笑った。
「そこまでわかってたのに、大厄災を起こして神になろうとしてたんだ?」
「ダークマターは、お父さんをそこまで変えてしまったのね」
ふたりの言葉を聞き、
「そうか。君たちは、父親である私がしたことを止めてくれたんだな。
そして、今、私がそのような愚かな人間にならないように、本来の私のまま正しく生きられるようにしてくれようとしているんだね」
彼はすべてを理解し、
「わたしもまた誇りに思うよ。
君たちのような娘を持てる、未来の自分を」
そう言った。
ステラとピノアの瞳に涙があふれた。
「この蝶がずっと飛んでたら、わたしは本来の、今の私のまま生きていけるだけでなく、世界中の人々が互いを思いやる心を忘れずに、生きていけるようになるんだな……」
父も瞳に涙を溜めていた。
「あ、大事なことを言い忘れてたけど、この時代は、お父さんのいた時代から4000年以上経ってるんだ」
「4000年も未来なのか?
だが、君たちがいくらアルビノの魔人とはいえ、4000年も生きることは不可能だろう?」
「でも、わたしたちは本当にあなたの娘だよ。
お父さんが起こそうとした大厄災は止めたんだけど、お父さんはある人っていうか、組織? に利用されてただけだったの。
わたしたちはそれを知らなくて、大厄災が起きちゃったんだ。
それでね、また人の歴史が、神が自分に似せて人を作るところからやり直しになったの」
「わたしたちは、お父さんとは違う形でこの世界に招かれたの」
ステラは、話すとどうしても長くなってしまうから、自分たちがどうやってこの世界にやってかきたかは割愛することにした。
「今のこの世界は、お父さんやわたしたちの産まれた世界と似てるけど全然違う世界。
お父さんを利用してた人が、大厄災を起こして神になってしまったから、聖書にある人類最初の殺人の動機も違う。
この世界は、カインズとアベルズっていうふたつの人種がずっと戦争をしてる」
「その戦争を終わらせなければ大厄災が起きる、というわけか。
そして、戦争を終わらせるたったひとつの方法こそが……」
『ゴールデン・バタフライ・エフェクト』
3人は、同時に手のひらから黄金の蝶を産み出し始めた。
イルルは、その様子を眺めながら、今はあの親子に任せようと、手のひらに一度産み出した蝶を、大気へと還した。
0
お気に入りに追加
329
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界

異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

俺の畑は魔境じゃありませんので~Fランクスキル「手加減」を使ったら最強二人が押しかけてきた~
うみ
ファンタジー
「俺は畑を耕したいだけなんだ!」
冒険者稼業でお金をためて、いざ憧れの一軒家で畑を耕そうとしたらとんでもないことになった。
あれやこれやあって、最強の二人が俺の家に住み着くことになってしまったんだよ。
見た目こそ愛らしい少女と凛とした女の子なんだけど……人って強けりゃいいってもんじゃないんだ。
雑草を抜くのを手伝うといった魔族の少女は、
「いくよー。開け地獄の門。アルティメット・フレア」
と土地ごと灼熱の大地に変えようとしやがる。
一方で、女騎士も似たようなもんだ。
「オーバードライブマジック。全ての闇よ滅せ。ホーリースラッシュ」
こっちはこっちで何もかもを消滅させ更地に変えようとするし!
使えないと思っていたFランクスキル「手加減」で彼女達の力を相殺できるからいいものの……一歩間違えれば俺の農地(予定)は人外魔境になってしまう。
もう一度言う、俺は最強やら名誉なんかには一切興味がない。
ただ、畑を耕し、収穫したいだけなんだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる