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(02) 壮太さんと店長の関係
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今日は遅番シフトの日。
いつもは授業が終わると一旦家に帰る。
それで、俺は真っ直ぐ家に向かうはずなのだが、ふと帰路の途中である事を思いついて足を止めた。
「確か今日、壮太さんシフト入っていたよな……」
先日の事が脳裏に浮かぶ。
壮太さんとキスをした。
俺はその後、あれはどう言う意味だったのだろう、とずっと考えていた。
壮太さんは、まさか、俺を好きなのか?
どう考えてもありえない。
じゃあどうして?
俺のモヤモヤは晴れない。
ただ、どういうわけか、俺はあの時の事を思い出すと胸がドキドキする。
たかがキス。しかも相手は同性。
変としか言いようが無い。
そんな訳のわからない感情を確かめたいと壮太さんに会いたいと思ったのだ。
店の入り口には準備中の札がかかっていた。
この時間帯を境に昼メニューと夜メニューが切り替わる。
従業員達が、唯一、ホッと一息つける時間でもある。
俺は裏口に回りバックヤードに入ると、いつもとは違う雰囲気に気がついた。
「ん? 話し声?……」
休憩室から、誰かの話し声が聞こえる。
俺は、半開きの扉からそっと中を覗いた。
「とても気持ちが良いですよ。店長」
「もう! 二人の時は、美帆って呼んでよ!」
えっ……!
危なく声を出すところだった。
俺は、慌てて両手で口を塞いだ。
そこには、二人の男女。
下半身を丸出しにした壮太さんと、その股間に顔を埋める店長の姿があった。
壮太さんは、頬に赤みがさし、はぁはぁと息づかいが荒い。
店長は、前髪を押さえながら、チュッパチュッパと壮太さんの物を頬張る。
普段は清楚なイメージな女性だけど、今の店長は、艶っぽく淫靡な雰囲気を漂わせている。
「……すみません、美帆さん」
「ふふ、それにしても、壮太君のっておっきくてたくましいわ」
店長は、うっとりとした顔で舌を伸ばし、竿をすくうように舐め上げる。
すぐに壮太さんの呻き声。
店長は、嬉しそうに唾液をピチャピチャと塗りたくる。
壮太さんは店長の頭に手を置いて言った。
「美帆さん、そろそろ良いですか?」
「え、ええ」
店長は、立ち上がった。
そして、恥ずかしいのか後ろを向くと、自らスカートの裾をたくし上げ、黒いストッキングごとパンツを脱いだ。
綺麗なお尻が丸見えになった。
壮太さんは、後ろから店長の体を支えた。
「さぁ、美帆さん、テーブルに手をついて」
「……はい」
店長は、テーブルに突っ伏して、お尻を突き上げた。
いやらしい眺め。
壮太さんは、スッと店長の股間に手を伸ばすと何かを掴んだようだった。
「ふふふ、美帆さんもおっきくなってますね」
「もう! 意地悪言わないで!」
俺は驚いて再び声を出しそうになっていた。
丸い綺麗なお尻の下に見慣れた物が目に入ったのだ。
それは勃起したまま垂れ下がっている。
ペニス? 嘘!? 店長は、男性?
壮太さんは、薄っすらと微笑みを浮かべると、店長のペニスをグイッと鷲掴みにし、後ろへと強引に引っ張った。
店長は、あーっと悦びとも思える悲鳴を上げた。
そして、壮太さんは勃起した自分のペニスの先を店長のペニスの先にあてがい、亀頭同士を擦り合わせ始めた。
やがて、二本のペニスの先端からはキラキラ光る我慢汁が噴き出し、互いに糸を引いて繋がり合う。
「あぁん……ダメ」
店長は、体をよがらせながら喘ぎ声を上げた。
その声の大きさに、壮太さんは、ハッとして周りを気にする素振りを見せた。
俺は瞬時に体を縮こめる。
やばい……!
身をひそめながら物音に耳を凝らす。
すると、二人の声が聞こえてきた。
「どうしたの? 壮太君」
「いえ……何でもないです」
「早く挿れて……」
そんな会話が耳に入った。
俺は、ホッとして汗を拭った。
その後すぐに、パンパンと愛の営みの音が聞こえた。
「良いわ、壮太君。すごい、奥まできてるっ!」
「はぁはぁ、とっても素敵です、美帆さん」
俺はそっとその場を離れた。
その日のシフトは一日中ぼぉっとしていた。
すごい物を見てしまった……。
まさか、壮太さんと店長があんな関係だったなんて……。
しかも、店長は実は男性で……。
その時、誰かが俺の鼻の先をチョンと触った。
店長だ。
「ちょっと! 伊吹君! たるんでいるぞ!」
「す、すみません」
店長は、丸いトレイを後ろに持ち、ニッコリと小首を傾げて微笑む。
先程のエッチな表情が嘘のようだ。
俺は、頭を掻きながら、笑って誤魔化そうとした。
店長は、どう見ても可愛らしい女性である。
目線こそ俺と同じぐらいでやや長身。
でも、このくらいの背丈の女性だって今時珍しくない。
ウエイトレスの制服も物凄く似合っているし、脚も見事な脚線美を描いている。
しかし、スカートの中には立派な男性のものが……。
「あれれ、伊吹君。あたしの脚に興味あるの?」
「え! ああ、すみません。あまりに綺麗なものでつい」
「うふふ。伊吹君も男の子ね。嬉しいけど、そういうのはシフトが終わってからね、いい?」
「……はい」
店長は振り向いて去って行く。
歩き方も女性そのもの。
魅力的なヒップのラインがスカート越しにでもハッキリと分かる。
でも……。
店長のアナルは、先程まで壮太さんの勃起ペニスを咥え込んでいたんだ。
エロい……。
そこへ、オーダーを受けた壮太さんが戻って来た。
俺と一瞬目が合った。
何かを探るような鋭い視線。
俺は、慌てて目を逸らす。
何か勘づかれた?
しかし、壮太さんは、すぐに振り返り、新しいお客様を出迎えに入り口の方へと向かって行った。
「ふぅ……今日は驚いたな」
俺は湯船に浸かりながら天井を見上げた。
もともと、どうして俺にキスなんか、と悶々としていたわけだが、今日の出来事ですっかり何処かへ行ってしまった。
今は、壮太さんと店長の関係が気になって仕方ない。
「二人は付き合っているのかなぁ……」
付き合っていなければあんな事にはならないはずだ。
あんな事……。
男同士のセックス。
初めて見たけど、意外にも嫌悪感は無かった。
むしろ、快楽に浸る二人の表情がまぶたに焼きついた。
「壮太さん、気持ちよさそうな顔してたな……」
頬を赤らめて、熱い吐息を漏らすエッチな表情。
普段の姿からはとても想像できない。
でも、あの時の壮太さんはなんだがゾクゾクするほど魅力的だった。
何故だろう?
また、俺自身にわけのわからない感情が沸き上がる。
やっぱり、俺はこのところ変だ。
とはいえ、一人思い悩んでも仕方のない事。
俺は、吹っ切るように腕を思いっきり伸ばした。
「それにしても……壮太さんのペニス、すげぇデカかったな……」
俺は無意識の自分の呟きに何故か猛烈に恥ずかしさを覚えた。
だから、さりげなく湯船の中で勃起した自分のペニスに、
「おいおい、お前は張り合わなくて良いんだぞ! この!」
と、ツンツンしながら話しかけていた。
いつもは授業が終わると一旦家に帰る。
それで、俺は真っ直ぐ家に向かうはずなのだが、ふと帰路の途中である事を思いついて足を止めた。
「確か今日、壮太さんシフト入っていたよな……」
先日の事が脳裏に浮かぶ。
壮太さんとキスをした。
俺はその後、あれはどう言う意味だったのだろう、とずっと考えていた。
壮太さんは、まさか、俺を好きなのか?
どう考えてもありえない。
じゃあどうして?
俺のモヤモヤは晴れない。
ただ、どういうわけか、俺はあの時の事を思い出すと胸がドキドキする。
たかがキス。しかも相手は同性。
変としか言いようが無い。
そんな訳のわからない感情を確かめたいと壮太さんに会いたいと思ったのだ。
店の入り口には準備中の札がかかっていた。
この時間帯を境に昼メニューと夜メニューが切り替わる。
従業員達が、唯一、ホッと一息つける時間でもある。
俺は裏口に回りバックヤードに入ると、いつもとは違う雰囲気に気がついた。
「ん? 話し声?……」
休憩室から、誰かの話し声が聞こえる。
俺は、半開きの扉からそっと中を覗いた。
「とても気持ちが良いですよ。店長」
「もう! 二人の時は、美帆って呼んでよ!」
えっ……!
危なく声を出すところだった。
俺は、慌てて両手で口を塞いだ。
そこには、二人の男女。
下半身を丸出しにした壮太さんと、その股間に顔を埋める店長の姿があった。
壮太さんは、頬に赤みがさし、はぁはぁと息づかいが荒い。
店長は、前髪を押さえながら、チュッパチュッパと壮太さんの物を頬張る。
普段は清楚なイメージな女性だけど、今の店長は、艶っぽく淫靡な雰囲気を漂わせている。
「……すみません、美帆さん」
「ふふ、それにしても、壮太君のっておっきくてたくましいわ」
店長は、うっとりとした顔で舌を伸ばし、竿をすくうように舐め上げる。
すぐに壮太さんの呻き声。
店長は、嬉しそうに唾液をピチャピチャと塗りたくる。
壮太さんは店長の頭に手を置いて言った。
「美帆さん、そろそろ良いですか?」
「え、ええ」
店長は、立ち上がった。
そして、恥ずかしいのか後ろを向くと、自らスカートの裾をたくし上げ、黒いストッキングごとパンツを脱いだ。
綺麗なお尻が丸見えになった。
壮太さんは、後ろから店長の体を支えた。
「さぁ、美帆さん、テーブルに手をついて」
「……はい」
店長は、テーブルに突っ伏して、お尻を突き上げた。
いやらしい眺め。
壮太さんは、スッと店長の股間に手を伸ばすと何かを掴んだようだった。
「ふふふ、美帆さんもおっきくなってますね」
「もう! 意地悪言わないで!」
俺は驚いて再び声を出しそうになっていた。
丸い綺麗なお尻の下に見慣れた物が目に入ったのだ。
それは勃起したまま垂れ下がっている。
ペニス? 嘘!? 店長は、男性?
壮太さんは、薄っすらと微笑みを浮かべると、店長のペニスをグイッと鷲掴みにし、後ろへと強引に引っ張った。
店長は、あーっと悦びとも思える悲鳴を上げた。
そして、壮太さんは勃起した自分のペニスの先を店長のペニスの先にあてがい、亀頭同士を擦り合わせ始めた。
やがて、二本のペニスの先端からはキラキラ光る我慢汁が噴き出し、互いに糸を引いて繋がり合う。
「あぁん……ダメ」
店長は、体をよがらせながら喘ぎ声を上げた。
その声の大きさに、壮太さんは、ハッとして周りを気にする素振りを見せた。
俺は瞬時に体を縮こめる。
やばい……!
身をひそめながら物音に耳を凝らす。
すると、二人の声が聞こえてきた。
「どうしたの? 壮太君」
「いえ……何でもないです」
「早く挿れて……」
そんな会話が耳に入った。
俺は、ホッとして汗を拭った。
その後すぐに、パンパンと愛の営みの音が聞こえた。
「良いわ、壮太君。すごい、奥まできてるっ!」
「はぁはぁ、とっても素敵です、美帆さん」
俺はそっとその場を離れた。
その日のシフトは一日中ぼぉっとしていた。
すごい物を見てしまった……。
まさか、壮太さんと店長があんな関係だったなんて……。
しかも、店長は実は男性で……。
その時、誰かが俺の鼻の先をチョンと触った。
店長だ。
「ちょっと! 伊吹君! たるんでいるぞ!」
「す、すみません」
店長は、丸いトレイを後ろに持ち、ニッコリと小首を傾げて微笑む。
先程のエッチな表情が嘘のようだ。
俺は、頭を掻きながら、笑って誤魔化そうとした。
店長は、どう見ても可愛らしい女性である。
目線こそ俺と同じぐらいでやや長身。
でも、このくらいの背丈の女性だって今時珍しくない。
ウエイトレスの制服も物凄く似合っているし、脚も見事な脚線美を描いている。
しかし、スカートの中には立派な男性のものが……。
「あれれ、伊吹君。あたしの脚に興味あるの?」
「え! ああ、すみません。あまりに綺麗なものでつい」
「うふふ。伊吹君も男の子ね。嬉しいけど、そういうのはシフトが終わってからね、いい?」
「……はい」
店長は振り向いて去って行く。
歩き方も女性そのもの。
魅力的なヒップのラインがスカート越しにでもハッキリと分かる。
でも……。
店長のアナルは、先程まで壮太さんの勃起ペニスを咥え込んでいたんだ。
エロい……。
そこへ、オーダーを受けた壮太さんが戻って来た。
俺と一瞬目が合った。
何かを探るような鋭い視線。
俺は、慌てて目を逸らす。
何か勘づかれた?
しかし、壮太さんは、すぐに振り返り、新しいお客様を出迎えに入り口の方へと向かって行った。
「ふぅ……今日は驚いたな」
俺は湯船に浸かりながら天井を見上げた。
もともと、どうして俺にキスなんか、と悶々としていたわけだが、今日の出来事ですっかり何処かへ行ってしまった。
今は、壮太さんと店長の関係が気になって仕方ない。
「二人は付き合っているのかなぁ……」
付き合っていなければあんな事にはならないはずだ。
あんな事……。
男同士のセックス。
初めて見たけど、意外にも嫌悪感は無かった。
むしろ、快楽に浸る二人の表情がまぶたに焼きついた。
「壮太さん、気持ちよさそうな顔してたな……」
頬を赤らめて、熱い吐息を漏らすエッチな表情。
普段の姿からはとても想像できない。
でも、あの時の壮太さんはなんだがゾクゾクするほど魅力的だった。
何故だろう?
また、俺自身にわけのわからない感情が沸き上がる。
やっぱり、俺はこのところ変だ。
とはいえ、一人思い悩んでも仕方のない事。
俺は、吹っ切るように腕を思いっきり伸ばした。
「それにしても……壮太さんのペニス、すげぇデカかったな……」
俺は無意識の自分の呟きに何故か猛烈に恥ずかしさを覚えた。
だから、さりげなく湯船の中で勃起した自分のペニスに、
「おいおい、お前は張り合わなくて良いんだぞ! この!」
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