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第2章 無限イチャイチャ計画
第40話 デート計画
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風華の匂わせ天気予報が終わって数日後。風華は今日も勝手に俺の家に上がり込んでいた。
「なんだよあの匂わせは」
「人気アイドルとモールス信号で密かに愛を深められて嬉しかったでしょう?」
人気でもアイドルでもモールス信号でもないだろ。ツッコミどころの大渋滞やめろ。
「嬉しくねぇよ。冷や汗ダラダラだったぞ。ビッキーも怒ってたんじゃないのか?」
「えぇもちろん。こっぴどく怒られました。でもそう簡単に愛の炎は止められませんよねぇ?」
ドヤ顔。こんなクソ後輩をもったビッキーが不憫でならない。
「とにかくもう匂わせするなよ。バレたらフォロワー激減するぞ」
「分かりました。彼氏の言うことはー? ぜったーい! ですもんね」
王様ゲームのノリやめろ。コイツ反省してねぇな!
「それより空雄さん。デートしましょう」
「どこに行くんだよ」
「そこは男性にエスコートしてもらって……と言いたいところですが、よわよわ男子の空雄さんには無理でしょうから私が考えておきました」
ふん、どうせ俺は優柔不断で主体性のないちんちくりんだよ。
「まずは公園に行きましょう」
「中学生のデートかよ。人目につくのはまずいだろ」
風華は天性の言語センスと象キャラでフォロワーが急速に伸びてきている。勢いを殺さないためにもスキャンダルは避けるべきだろう。
「大丈夫ですよ。空雄さんがイケメンだったら危なかったですけどね」
チクチク言葉やめろ。
「イケメンじゃなくても男と一緒にいるとダメなんだよ。ゴシップ誌なんてどんな男も〇〇似のイケメンって言って、たいしてカッコよくなくても無理矢理イケメンに仕立て上げるしな」
「ではいざとなったら私の犬ということにします」
それはそれでまずいだろ!
「まぁいい。こっちで対策を考えておく。それで公園で何するんだ? ピクニックか?」
「いいえ、動画撮影です」
なんか企んでやがるな。
「何を撮るんだよ」
「まずは私の華麗なるダンス動画です。今はショート動画が流行ってますからねぇ。これから更にフォロワーを増やすには庶民のコンテンツに媚びないとダメだと思うんですよ」
まぁ、一理ある。遊園地で踊るお姉さんとか人気あったりするもんな。
「それは分かるがデートですることではないだろ」
「分かってませんねぇ。よわよわ男子にも媚びないといけませんから代表である空雄さんの協力は必要不可欠なんですよ。おまけにデートもしたら一石二鳥でしょう?」
なんか、ついで感がムカつくな。
「それとも何ですかぁ、私と純粋にデートだけしたいんですかぁ?」
風華は俺の顔を覗き込み、ニヤニヤしている。
……ふん、したくねぇよ。
「デートの何がいいんだよ。時間も金も取られていいことないだろ」
「そうやって手に入らないものに砂をかけるのやめた方がいいですよ?」
「そうでもしないと正気を保っていられないんだよ」
腐さないと嫉妬で死ぬ自信があるわ。
「拗らせてますねぇ。仕方ないです、この風華ちゃんがイチャイチャデートの良さを教えてあげますよ」
むしろ悪化しそうだが。
「それじゃあレッツゴー!」
いや、準備させろ!
「なんだよあの匂わせは」
「人気アイドルとモールス信号で密かに愛を深められて嬉しかったでしょう?」
人気でもアイドルでもモールス信号でもないだろ。ツッコミどころの大渋滞やめろ。
「嬉しくねぇよ。冷や汗ダラダラだったぞ。ビッキーも怒ってたんじゃないのか?」
「えぇもちろん。こっぴどく怒られました。でもそう簡単に愛の炎は止められませんよねぇ?」
ドヤ顔。こんなクソ後輩をもったビッキーが不憫でならない。
「とにかくもう匂わせするなよ。バレたらフォロワー激減するぞ」
「分かりました。彼氏の言うことはー? ぜったーい! ですもんね」
王様ゲームのノリやめろ。コイツ反省してねぇな!
「それより空雄さん。デートしましょう」
「どこに行くんだよ」
「そこは男性にエスコートしてもらって……と言いたいところですが、よわよわ男子の空雄さんには無理でしょうから私が考えておきました」
ふん、どうせ俺は優柔不断で主体性のないちんちくりんだよ。
「まずは公園に行きましょう」
「中学生のデートかよ。人目につくのはまずいだろ」
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「大丈夫ですよ。空雄さんがイケメンだったら危なかったですけどね」
チクチク言葉やめろ。
「イケメンじゃなくても男と一緒にいるとダメなんだよ。ゴシップ誌なんてどんな男も〇〇似のイケメンって言って、たいしてカッコよくなくても無理矢理イケメンに仕立て上げるしな」
「ではいざとなったら私の犬ということにします」
それはそれでまずいだろ!
「まぁいい。こっちで対策を考えておく。それで公園で何するんだ? ピクニックか?」
「いいえ、動画撮影です」
なんか企んでやがるな。
「何を撮るんだよ」
「まずは私の華麗なるダンス動画です。今はショート動画が流行ってますからねぇ。これから更にフォロワーを増やすには庶民のコンテンツに媚びないとダメだと思うんですよ」
まぁ、一理ある。遊園地で踊るお姉さんとか人気あったりするもんな。
「それは分かるがデートですることではないだろ」
「分かってませんねぇ。よわよわ男子にも媚びないといけませんから代表である空雄さんの協力は必要不可欠なんですよ。おまけにデートもしたら一石二鳥でしょう?」
なんか、ついで感がムカつくな。
「それとも何ですかぁ、私と純粋にデートだけしたいんですかぁ?」
風華は俺の顔を覗き込み、ニヤニヤしている。
……ふん、したくねぇよ。
「デートの何がいいんだよ。時間も金も取られていいことないだろ」
「そうやって手に入らないものに砂をかけるのやめた方がいいですよ?」
「そうでもしないと正気を保っていられないんだよ」
腐さないと嫉妬で死ぬ自信があるわ。
「拗らせてますねぇ。仕方ないです、この風華ちゃんがイチャイチャデートの良さを教えてあげますよ」
むしろ悪化しそうだが。
「それじゃあレッツゴー!」
いや、準備させろ!
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