3 / 68
第1章 弱男だけどなぜかお天気お姉さんと付き合うことになった件
第3話 ダークウェザーリポーター
しおりを挟む
黒髪ロングの乃和木風華という自称お天気お姉さんに漫画アニメゲームを教えてと言われた俺こと九森空雄。
教えてくれって何だよ。勝手にやれよって感じだが、乗りかかった船、というより無理やり乗せられた泥船なので仕方なく協力することにした。そうしねぇと帰んねぇしな。
「ではまず一番面白い漫画アニメゲームを教えてください」
うわ、うぜぇ。あらゆるコンテンツ初心者にありがちな質問しやがって。そんなの決められるわけないだろ。ジャンルによって一長一短なんだし。
「難しいっすね。面白さは人それぞれですし」
「では空雄さんオススメのやつを教えてください」
眉間に皺を寄せながら本棚を見る。今あるのは、なけなしの金で買った百合作品ばっかだな。さっき声優のご報告を聞いてなければ今後も買い続けていたであろう。
「うーん」
どれもこれも、寝ても覚めても疲れている男向けの作品ばかり。初心者女にはこの面白さは理解できまい。
「ちょっと本棚見てもいいですか?」
「ああ、どぞっす」
こんな萌え作品ばかりの本棚、学生の頃なら慌てて隠していただろうが、今更どうだっていい。むしろドン引きして帰ってくれるとありがたい。
「なんか女の子が表紙のものばかりですねぇ」
「その方が売れるんっすよ」
しらねぇけど。
一冊手に取ってパラパラとめくり始めた。
「なんでこんなに目の大きな女の子が多いんですか」
目ざといな。いいだろこの方がかわいいんだから。
「デフォルメしてるんっすよ。容姿だけでなく、言動とかもね。その方がかわいいし、特徴が出てキャラが立つっすから」
「なるほど」
「では髪の色が派手なのも?」
「そうそう」
「語尾が特徴的なのも?」
「うんうん」
質問多いな。赤ずきんかよ。
その後、手に取ったのは比較的一般人向けのライトな日常系百合漫画だ。
「これ読んでみます」
「どうぞどうぞっす」
それから十五分ほど真剣に読んでいた。文字が少なめの漫画なので半分近く読み終わったようだった。そこで一旦、こちらを見る。
「……あの、半分読んだんですけどこの漫画、何も事件が起きないんですけど」
出たな。これだから上級国民はダメなんだよ。
「それがいいんすよ。かわいい子がかわいいことをしているだけで楽しいし癒されるものなんす」
疲れた人間にはこれが体に染みていいのよ。陽キャ上級国民には分かるまい。
「えぇー、もっと殺人とか他殺とか殺害とかしないんですか?」
全部一緒だろ! そんなヤンデレ百合漫画見たくねぇよ!
「日常系漫画の良さが分からないようじゃあお天気お姉さんの良さも分からないかも知れないっすね」
ちょっと嫌味たらしく言ってやった。
「それじゃあまるで私がお天気お姉さんに向いてないみたいじゃないですか!」
だからそう言ってんだろ! まだ毒舌漫談家目指す方が芽があるわ!
乃和木風華はぶーぶー文句を言いつつも、続きを読み始めた。
黙ってると顔は整ってるしモテそうなんだけどな。俺はタイプじゃないけど。
さてと、このまま漫画を読み終わるのをじっと見つめていれば通報されそうなので、俺は乃和木風華が本当にお天気キャスターなのか調べることにした。
スマホでコイツのSNSを再度確認する。あんまり投稿していない。もっと投稿しろよ。一番人気になる気あんのかよ。
画面をスクロールしてお天気番組初出演の時の投稿から日付を見る。その日付をもとに動画サイトに移動してアーカイブで確認。
……あ、居た居た。画面の隅っこにだらしない顔をした乃和木風華が映っていた。
……本当にアクビしてやがる。そして五分も経たないうちに画面から消え去った。
うーん、笑いにも繋がってないし、確かに印象悪いな。
とにかく本当にお天気キャスターなのは間違いないようだ。もうすぐ無職になると思うが。
俺がため息を吐いたと同時、乃和木風華が漫画をそっと閉じた。読み終わったようだ。
「ふぅ、これで漫画はマスターしました!」
一冊でマスターって……。SNSに書き込んでみろ。大炎上だぞ。
「よかったっすね。じゃあ漫画は終わりにしてアニメ見るっすか」
俺は内心嘲笑しつつも早く帰って欲しいので次へ進むことにした。
今あるのは昔になけなしの金で買った異世界アニメのDVDだな。サブスクは元を取らないと、という強迫観念に襲われるので使っていない。
「これにするっすか」
「これはどういうアニメなんですか?」
「主人公が異世界に行って世界を救う冒険アニメっすよ」
「シンプルでいいですねぇ」
本当は無双ハーレムアニメだが言う必要はないだろう。
並んで見始める。
「なんで女の子は薄着なんですか?」
漫画の時といい、目ざといな。小姑かよ。
「それはほら、厚着してたら体から放出する魔力を上手く操れないんすよ」
しらねぇけど。
「男性は厚着してますけど」
何一丁前に考察してんだよ。これじゃあ俺が矛盾してるみたいじゃねぇか。
「男はほら、筋肉があるから」
「男尊女卑をテーマにした世界なんですね」
そんなメッセージ性はない! 多分。
一話を見終わる。全話見ると時間が掛かるので、残りのDVDは貸してやることにした。
「じゃあ次はゲームをやりましょう!」
帰るという選択肢はないのかよ。
仕方なくゲームをやることにした。今あるのは百合ゲーしかない。一人用だし、時間も掛かるし辞めとくか。
うーん、ならスマホでゲームすっか。
「スマホ持ってるっすか?」
「バカにしてますぅ? この前壊しましたけど新品がありますよ。きらーん」
スマホ片手にドヤ顔。多分何回も壊してそうだよな。ガサツそうだし。
「んじゃそれでモンスター倒すゲームでもするっすか」
「やれやれ、付き合ってあげますか」
こっちの台詞だよ!
で。
スマホにインストールしてやり、ゲーム開始。
「え、え、これどうやって動かすんですか?」
そこからかよ。お前が川に落としたゲームでも移動くらいしてたはずだろ。
「画面左下くらいに仮想操作キーがあるっすからそれを動かすんすよ」
「……わぁ、本当です! 歩きましたよ!」
それから四苦八苦しながらチュートリアルが終わり、マルチプレイのできる建物へ移動した。
受付のオッサンに話し掛ける。
“モンスター討伐したいだぁ? ギャハハ! お前みたいな若造にモンスターが倒せんのかよ? ま、やるだけやってみな。どうせションベンちびって逃げ帰ってくるだろうけどな!”
「なんかムカつきますね、銃殺ボタンはないんですか?」
こえーよ。お天気お姉さんが使っていい用語じゃないだろ。
“ほら、さっさと行ってこい! 死んでも骨は拾ってやらんぞ。ギャハハ!”
「嫌な人ですねぇ。頭蓋骨粉砕器はないんですか?」
だからこえーよ! 発想が拷問官!
「いいから行くっすよ」
「うわ、このハエみたいにチョロチョロ動いているキャラクターが空雄さんですか?」
俺がハエならお前はウンコだよ。
そして出発。
「武器ってこのボロボロの剣しかないんですか?」
「始めたばっかっすからね。ないっす」
「こんな小さい剣でちまちま戦うよりミサイル落とした方が早くないですか」
オープンワールドのゲームさせたら虐殺の限りを尽くしそうな危険な奴だな。
「この世界にそんなものはないっす」
「仕方ありませんね。早く斬殺してやりましょう」
順調に言葉選びが悪くなってるね!
なんやかんやでボスが出てくる。グロテスクなモンスター。嫌悪感が湧いてくる見た目だ。デザイナーすげぇな。
「かわいい見た目ですねぇ」
美的感覚が地雷系女子じゃねぇか!
「んじゃ適切に距離を取って戦ってくださいっす」
「あわわ、ダメです! かわいすぎて殺せませぇん!」
お前は殺す覚悟のない主人公かよ! さっきの意気込みはどうした!
「いや、ゲームと割り切って倒してくださいっす」
「私は無益な殺生はしないので」
さっき殺人、他殺、殺害がどーたらこーたら言ってだろ!
結局、俺がボスモンスターを倒したところでグダグダのゲームが終わる。
「ふー、これでサブカルというサブカルはマスターしましたね」
サブカル好きにぶん殴られろ。
「これで少しは話題にできるっすね」
最近ハマったと言えばにわかでも許されるだろう。オッサンどもは若い女に甘いからな。
「ええ、次の天気予報で血の雨を降らせてあげますよ」
ダークウェザーリポーターやめろ! 案の定言葉選び悪化してんじゃねぇか!
その後、言葉選びをやんわり注意して一旦落ち着く。
「じゃあ、そろそろ——」
乃和木が重そうな腰を上げた。
ふぅ、やっと帰ってくれそうだ。と思ったら、何かを思い出したかのように手をポン、と叩いた。
「あ、今度“一問一答”という企画があるんですけど、それの対策もお願いします!」
はぁ? 自分で何とかしろよ。てか、今更言うなよ。コイツ夏休みの宿題を最終日に親にやらせるタイプだな。
「頑張りましょうね!」
悪気のなさそうな笑顔。悪気あれよ。
教えてくれって何だよ。勝手にやれよって感じだが、乗りかかった船、というより無理やり乗せられた泥船なので仕方なく協力することにした。そうしねぇと帰んねぇしな。
「ではまず一番面白い漫画アニメゲームを教えてください」
うわ、うぜぇ。あらゆるコンテンツ初心者にありがちな質問しやがって。そんなの決められるわけないだろ。ジャンルによって一長一短なんだし。
「難しいっすね。面白さは人それぞれですし」
「では空雄さんオススメのやつを教えてください」
眉間に皺を寄せながら本棚を見る。今あるのは、なけなしの金で買った百合作品ばっかだな。さっき声優のご報告を聞いてなければ今後も買い続けていたであろう。
「うーん」
どれもこれも、寝ても覚めても疲れている男向けの作品ばかり。初心者女にはこの面白さは理解できまい。
「ちょっと本棚見てもいいですか?」
「ああ、どぞっす」
こんな萌え作品ばかりの本棚、学生の頃なら慌てて隠していただろうが、今更どうだっていい。むしろドン引きして帰ってくれるとありがたい。
「なんか女の子が表紙のものばかりですねぇ」
「その方が売れるんっすよ」
しらねぇけど。
一冊手に取ってパラパラとめくり始めた。
「なんでこんなに目の大きな女の子が多いんですか」
目ざといな。いいだろこの方がかわいいんだから。
「デフォルメしてるんっすよ。容姿だけでなく、言動とかもね。その方がかわいいし、特徴が出てキャラが立つっすから」
「なるほど」
「では髪の色が派手なのも?」
「そうそう」
「語尾が特徴的なのも?」
「うんうん」
質問多いな。赤ずきんかよ。
その後、手に取ったのは比較的一般人向けのライトな日常系百合漫画だ。
「これ読んでみます」
「どうぞどうぞっす」
それから十五分ほど真剣に読んでいた。文字が少なめの漫画なので半分近く読み終わったようだった。そこで一旦、こちらを見る。
「……あの、半分読んだんですけどこの漫画、何も事件が起きないんですけど」
出たな。これだから上級国民はダメなんだよ。
「それがいいんすよ。かわいい子がかわいいことをしているだけで楽しいし癒されるものなんす」
疲れた人間にはこれが体に染みていいのよ。陽キャ上級国民には分かるまい。
「えぇー、もっと殺人とか他殺とか殺害とかしないんですか?」
全部一緒だろ! そんなヤンデレ百合漫画見たくねぇよ!
「日常系漫画の良さが分からないようじゃあお天気お姉さんの良さも分からないかも知れないっすね」
ちょっと嫌味たらしく言ってやった。
「それじゃあまるで私がお天気お姉さんに向いてないみたいじゃないですか!」
だからそう言ってんだろ! まだ毒舌漫談家目指す方が芽があるわ!
乃和木風華はぶーぶー文句を言いつつも、続きを読み始めた。
黙ってると顔は整ってるしモテそうなんだけどな。俺はタイプじゃないけど。
さてと、このまま漫画を読み終わるのをじっと見つめていれば通報されそうなので、俺は乃和木風華が本当にお天気キャスターなのか調べることにした。
スマホでコイツのSNSを再度確認する。あんまり投稿していない。もっと投稿しろよ。一番人気になる気あんのかよ。
画面をスクロールしてお天気番組初出演の時の投稿から日付を見る。その日付をもとに動画サイトに移動してアーカイブで確認。
……あ、居た居た。画面の隅っこにだらしない顔をした乃和木風華が映っていた。
……本当にアクビしてやがる。そして五分も経たないうちに画面から消え去った。
うーん、笑いにも繋がってないし、確かに印象悪いな。
とにかく本当にお天気キャスターなのは間違いないようだ。もうすぐ無職になると思うが。
俺がため息を吐いたと同時、乃和木風華が漫画をそっと閉じた。読み終わったようだ。
「ふぅ、これで漫画はマスターしました!」
一冊でマスターって……。SNSに書き込んでみろ。大炎上だぞ。
「よかったっすね。じゃあ漫画は終わりにしてアニメ見るっすか」
俺は内心嘲笑しつつも早く帰って欲しいので次へ進むことにした。
今あるのは昔になけなしの金で買った異世界アニメのDVDだな。サブスクは元を取らないと、という強迫観念に襲われるので使っていない。
「これにするっすか」
「これはどういうアニメなんですか?」
「主人公が異世界に行って世界を救う冒険アニメっすよ」
「シンプルでいいですねぇ」
本当は無双ハーレムアニメだが言う必要はないだろう。
並んで見始める。
「なんで女の子は薄着なんですか?」
漫画の時といい、目ざといな。小姑かよ。
「それはほら、厚着してたら体から放出する魔力を上手く操れないんすよ」
しらねぇけど。
「男性は厚着してますけど」
何一丁前に考察してんだよ。これじゃあ俺が矛盾してるみたいじゃねぇか。
「男はほら、筋肉があるから」
「男尊女卑をテーマにした世界なんですね」
そんなメッセージ性はない! 多分。
一話を見終わる。全話見ると時間が掛かるので、残りのDVDは貸してやることにした。
「じゃあ次はゲームをやりましょう!」
帰るという選択肢はないのかよ。
仕方なくゲームをやることにした。今あるのは百合ゲーしかない。一人用だし、時間も掛かるし辞めとくか。
うーん、ならスマホでゲームすっか。
「スマホ持ってるっすか?」
「バカにしてますぅ? この前壊しましたけど新品がありますよ。きらーん」
スマホ片手にドヤ顔。多分何回も壊してそうだよな。ガサツそうだし。
「んじゃそれでモンスター倒すゲームでもするっすか」
「やれやれ、付き合ってあげますか」
こっちの台詞だよ!
で。
スマホにインストールしてやり、ゲーム開始。
「え、え、これどうやって動かすんですか?」
そこからかよ。お前が川に落としたゲームでも移動くらいしてたはずだろ。
「画面左下くらいに仮想操作キーがあるっすからそれを動かすんすよ」
「……わぁ、本当です! 歩きましたよ!」
それから四苦八苦しながらチュートリアルが終わり、マルチプレイのできる建物へ移動した。
受付のオッサンに話し掛ける。
“モンスター討伐したいだぁ? ギャハハ! お前みたいな若造にモンスターが倒せんのかよ? ま、やるだけやってみな。どうせションベンちびって逃げ帰ってくるだろうけどな!”
「なんかムカつきますね、銃殺ボタンはないんですか?」
こえーよ。お天気お姉さんが使っていい用語じゃないだろ。
“ほら、さっさと行ってこい! 死んでも骨は拾ってやらんぞ。ギャハハ!”
「嫌な人ですねぇ。頭蓋骨粉砕器はないんですか?」
だからこえーよ! 発想が拷問官!
「いいから行くっすよ」
「うわ、このハエみたいにチョロチョロ動いているキャラクターが空雄さんですか?」
俺がハエならお前はウンコだよ。
そして出発。
「武器ってこのボロボロの剣しかないんですか?」
「始めたばっかっすからね。ないっす」
「こんな小さい剣でちまちま戦うよりミサイル落とした方が早くないですか」
オープンワールドのゲームさせたら虐殺の限りを尽くしそうな危険な奴だな。
「この世界にそんなものはないっす」
「仕方ありませんね。早く斬殺してやりましょう」
順調に言葉選びが悪くなってるね!
なんやかんやでボスが出てくる。グロテスクなモンスター。嫌悪感が湧いてくる見た目だ。デザイナーすげぇな。
「かわいい見た目ですねぇ」
美的感覚が地雷系女子じゃねぇか!
「んじゃ適切に距離を取って戦ってくださいっす」
「あわわ、ダメです! かわいすぎて殺せませぇん!」
お前は殺す覚悟のない主人公かよ! さっきの意気込みはどうした!
「いや、ゲームと割り切って倒してくださいっす」
「私は無益な殺生はしないので」
さっき殺人、他殺、殺害がどーたらこーたら言ってだろ!
結局、俺がボスモンスターを倒したところでグダグダのゲームが終わる。
「ふー、これでサブカルというサブカルはマスターしましたね」
サブカル好きにぶん殴られろ。
「これで少しは話題にできるっすね」
最近ハマったと言えばにわかでも許されるだろう。オッサンどもは若い女に甘いからな。
「ええ、次の天気予報で血の雨を降らせてあげますよ」
ダークウェザーリポーターやめろ! 案の定言葉選び悪化してんじゃねぇか!
その後、言葉選びをやんわり注意して一旦落ち着く。
「じゃあ、そろそろ——」
乃和木が重そうな腰を上げた。
ふぅ、やっと帰ってくれそうだ。と思ったら、何かを思い出したかのように手をポン、と叩いた。
「あ、今度“一問一答”という企画があるんですけど、それの対策もお願いします!」
はぁ? 自分で何とかしろよ。てか、今更言うなよ。コイツ夏休みの宿題を最終日に親にやらせるタイプだな。
「頑張りましょうね!」
悪気のなさそうな笑顔。悪気あれよ。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる