54 / 99
第2章 新天地編
第54話 ホド砂漠2・ムシュフシュ戦
しおりを挟む
「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」
暑さで頭がボーッとしてきた俺は、死亡フラグをつぶやいていた。
ああクソッ。頑張ろうって思ってたのに体が重い。暑さもあるが、断続的に現れる巨獣のせいでまともに眠れていないのもある。
ただ、もうすぐオアシスに着くのでそこでガッツリ休憩を取れるはず。それまで我慢だ。
旅は五日目を迎えていた。変わり映えしない砂漠の景色が疲れと眠気を誘ってくる。
「早く砂漠抜けてぇな……」
俺はゲームで砂漠のステージが苦手だ。砂漠は大体ゲームの序中盤の山場で、この辺りから難しくなってくる。
暑さで体力を削ってきたり、蜃気楼や砂嵐で道に迷わせてきたりとめんどくさいギミックが多い。なにより敵が強くなる。毒やマヒなど状態異常持ちの敵が大体いるのだ。
そう、たとえば目の前のサソリ型の巨獣のようなやつだ。
サソリ型巨獣“ムシュフシュ”は巨大な一対のハサミをジョッキンジョッキンさせながらこちらの様子をうかがっている。
なんかムカつくなー。パン屋でトングをカチカチさせて威嚇するマナーの悪い客かよ。
ムシュフシュのエナメル靴のようなテカテカした外殻も嫌悪感を増加させてくる。
俺は部隊を展開させながら脳内で戦略をシミュレーションしていた。
ムシュフシュとは初めて戦うが、事前にテンソから貰った薄いペラペラの巨獣資料“ニートン巨獣記砂漠編”で予習してきたので多分大丈夫だ。
ちなみに巨獣記は火山編も貰っている。小分けにせずにまとめろよ。ニートンめ、いつか会ったら嫌味いってやるからな!
プンスカしながら敵と睨み合う。先に動いたのはムシュフシュだった。サソリのように反り返った尻尾の先から赤黒い液体を噴出してきた。
悪いが鎧兵に毒は効かないぜ?
ドヤ顔で身構えていたが、毒の勢いがあるせいで仲間達はボーリングのピンのように吹き飛んでいった。
クソッ、でもこの程度で死ぬほど柔じゃないぜ。……と思っていたら吹き飛ばされた色とりどりの鎧兵がドロドロに溶けて地面に叩きつけたアイスクリームのようになっていた。
毒というより酸じゃねぇか! ニートンの野郎、もっと細かく書いとけよ!
ムシュフシュは、クワガタの大顎のような牙を開閉させながら嘲笑うようにこちらを見ている。
今笑ったなてめぇ!
俺は田舎のヤンキーみたいな因縁をつけて鎧兵をけしかけた。
数人同時にスライムボム改を括り付けた矢を素早く放つ。
風を切り裂くように進んだ複数の矢は、見事相手の口に直撃して牙を一本破壊した。
何発か当ててようやく一本か。流石に硬いな。でもこれで口内ががら空きなのでSB改をぶち込めば内部から破壊できるはず。
そう思って追撃すべく矢を構えるも、敵は危険を察知してか瞬時にハサミで前方の砂を巻き上げて穴を掘って身を隠した。
チッ、その手で来たか。ニートン巨獣記で穴に潜るのは知っていたが、出来ればそうなる前に仕留めたかった。
激しい地鳴りの後、いきなり鎧兵の足元が崩れ始めた。うず潮でも描くように砂地がすり鉢状に変化していく。その穴の中心にはムシュフシュがアリジゴクのように牙をカチカチさせながら待ち構えていた。
「ブヒィ! やられたトン!」
「死んだぜウェーイ!」
「死んだセミ」
鎧兵達は脱出を試みるも叶わず、洗濯機に回されるTシャツのようにグルグルされて死んだ。
「面倒な戦い方しやがって。でもご安心! こんなこともあろうかと秘策を用意してあるぜ!」
若干の失敗フラグなセリフだが多分いけるはず。
俺は素早くショートカットキーを押して事前に登録しておいたプリセットを呼び出した。召喚したのは馬の下半身と鎧兵の上半身を組み合わせたものだ。簡単に言うとケンタウロスである。
これのメリットは落馬しないこと。いくら鎧兵と鎧馬でも強い衝撃を受けてバランスを崩せば落馬してしまう。それをカバーするのがこの形態だ。
中二病的にケンタウロスって賛否分かれそうだよな。カッコいいといえばそうだし、ダサいといえばそう。俺的には好きなんだけどな。特に今は団長ゼロの黒鎧着てるし。
「ここは俺に任せて先に行け」
余裕の出てきた俺はまたしても死亡フラグなセリフを吐いた。
「だけど団長……!」
「なーに、安心しろ。すぐに追いつくさ」
「分かりました! ここは任せます! 後で必ず会いましょう!」
……誰と誰が会話してるかって? もちろん俺と俺である。こうでもしないと恐怖で頭がおかしくなるからな。いつだって演技は俺を助けてくれる。入ってて良かった演劇サークル! いつかこっちの世界で劇団を作るのもいいかもな。
淡い夢を抱きながら団長ゼロ以外の鎧兵を下げる。
取り残された団長ケンタウロスをムシュフシュへ向けて走らせた。アリジゴク目掛けて大ジャンプ。敵の真上に位置した瞬間、クロスボウを放つ。
刹那の時を経て轟く爆音。しかし、爆炎の中に敵の姿はなかった。
チッ、逃げたか。ヒットアンドアウェイ戦法だな。雑魚巨獣にしては賢い。
だが、当然のように対策してきた俺は冷静に次の召喚獣を出現させた。それは“鎧モグラ”だ。
大人の人間くらいの大きさにし、SB改を括り付けて地中へ潜らせた。これで倒せなくてもモグラが爆発したところに敵がいると分かる。
後は呼吸か攻撃の時に外に出てきたところを仕留める。
さっさと顔を出しな。次にお天道様を見るときがテメェの死ぬ時だ。
程なくして爆発により砂の柱が上がる。俺はケンタウロスと数名の鎧兵を操作して爆発した付近に陣取らせた。そして一瞬の間の後、ムシュフシュが砂の波を立たせながらほぼ予想通りの位置に大口を開けながら出現。
「まぁまぁ楽しかったぜ。ちょっとだけ元気出た。ありがとな」
待ち構えていたケンタウロスの放った矢は雷のごとく高速で敵の口内に消えていった。そしてまばたきをする程度の時間を経て大爆発。ムシュフシュは青い炎に包まれながらその場に叩きつけられた。衝撃で砂煙が舞い上がり視界をさえぎる。
「やったか!?」
俺はまたしてもフラグみたいなことを呟いて戦況を見守っていた。
砂煙が晴れて行き、ムシュフシュの全体像が現れる。黒光りした外殻、鋭いハサミ、雄々しい尻尾。だけど壊れた頭。簡単に言うと死体になっていた。
「やってた!」
暑さで頭がボーッとしてきた俺は、死亡フラグをつぶやいていた。
ああクソッ。頑張ろうって思ってたのに体が重い。暑さもあるが、断続的に現れる巨獣のせいでまともに眠れていないのもある。
ただ、もうすぐオアシスに着くのでそこでガッツリ休憩を取れるはず。それまで我慢だ。
旅は五日目を迎えていた。変わり映えしない砂漠の景色が疲れと眠気を誘ってくる。
「早く砂漠抜けてぇな……」
俺はゲームで砂漠のステージが苦手だ。砂漠は大体ゲームの序中盤の山場で、この辺りから難しくなってくる。
暑さで体力を削ってきたり、蜃気楼や砂嵐で道に迷わせてきたりとめんどくさいギミックが多い。なにより敵が強くなる。毒やマヒなど状態異常持ちの敵が大体いるのだ。
そう、たとえば目の前のサソリ型の巨獣のようなやつだ。
サソリ型巨獣“ムシュフシュ”は巨大な一対のハサミをジョッキンジョッキンさせながらこちらの様子をうかがっている。
なんかムカつくなー。パン屋でトングをカチカチさせて威嚇するマナーの悪い客かよ。
ムシュフシュのエナメル靴のようなテカテカした外殻も嫌悪感を増加させてくる。
俺は部隊を展開させながら脳内で戦略をシミュレーションしていた。
ムシュフシュとは初めて戦うが、事前にテンソから貰った薄いペラペラの巨獣資料“ニートン巨獣記砂漠編”で予習してきたので多分大丈夫だ。
ちなみに巨獣記は火山編も貰っている。小分けにせずにまとめろよ。ニートンめ、いつか会ったら嫌味いってやるからな!
プンスカしながら敵と睨み合う。先に動いたのはムシュフシュだった。サソリのように反り返った尻尾の先から赤黒い液体を噴出してきた。
悪いが鎧兵に毒は効かないぜ?
ドヤ顔で身構えていたが、毒の勢いがあるせいで仲間達はボーリングのピンのように吹き飛んでいった。
クソッ、でもこの程度で死ぬほど柔じゃないぜ。……と思っていたら吹き飛ばされた色とりどりの鎧兵がドロドロに溶けて地面に叩きつけたアイスクリームのようになっていた。
毒というより酸じゃねぇか! ニートンの野郎、もっと細かく書いとけよ!
ムシュフシュは、クワガタの大顎のような牙を開閉させながら嘲笑うようにこちらを見ている。
今笑ったなてめぇ!
俺は田舎のヤンキーみたいな因縁をつけて鎧兵をけしかけた。
数人同時にスライムボム改を括り付けた矢を素早く放つ。
風を切り裂くように進んだ複数の矢は、見事相手の口に直撃して牙を一本破壊した。
何発か当ててようやく一本か。流石に硬いな。でもこれで口内ががら空きなのでSB改をぶち込めば内部から破壊できるはず。
そう思って追撃すべく矢を構えるも、敵は危険を察知してか瞬時にハサミで前方の砂を巻き上げて穴を掘って身を隠した。
チッ、その手で来たか。ニートン巨獣記で穴に潜るのは知っていたが、出来ればそうなる前に仕留めたかった。
激しい地鳴りの後、いきなり鎧兵の足元が崩れ始めた。うず潮でも描くように砂地がすり鉢状に変化していく。その穴の中心にはムシュフシュがアリジゴクのように牙をカチカチさせながら待ち構えていた。
「ブヒィ! やられたトン!」
「死んだぜウェーイ!」
「死んだセミ」
鎧兵達は脱出を試みるも叶わず、洗濯機に回されるTシャツのようにグルグルされて死んだ。
「面倒な戦い方しやがって。でもご安心! こんなこともあろうかと秘策を用意してあるぜ!」
若干の失敗フラグなセリフだが多分いけるはず。
俺は素早くショートカットキーを押して事前に登録しておいたプリセットを呼び出した。召喚したのは馬の下半身と鎧兵の上半身を組み合わせたものだ。簡単に言うとケンタウロスである。
これのメリットは落馬しないこと。いくら鎧兵と鎧馬でも強い衝撃を受けてバランスを崩せば落馬してしまう。それをカバーするのがこの形態だ。
中二病的にケンタウロスって賛否分かれそうだよな。カッコいいといえばそうだし、ダサいといえばそう。俺的には好きなんだけどな。特に今は団長ゼロの黒鎧着てるし。
「ここは俺に任せて先に行け」
余裕の出てきた俺はまたしても死亡フラグなセリフを吐いた。
「だけど団長……!」
「なーに、安心しろ。すぐに追いつくさ」
「分かりました! ここは任せます! 後で必ず会いましょう!」
……誰と誰が会話してるかって? もちろん俺と俺である。こうでもしないと恐怖で頭がおかしくなるからな。いつだって演技は俺を助けてくれる。入ってて良かった演劇サークル! いつかこっちの世界で劇団を作るのもいいかもな。
淡い夢を抱きながら団長ゼロ以外の鎧兵を下げる。
取り残された団長ケンタウロスをムシュフシュへ向けて走らせた。アリジゴク目掛けて大ジャンプ。敵の真上に位置した瞬間、クロスボウを放つ。
刹那の時を経て轟く爆音。しかし、爆炎の中に敵の姿はなかった。
チッ、逃げたか。ヒットアンドアウェイ戦法だな。雑魚巨獣にしては賢い。
だが、当然のように対策してきた俺は冷静に次の召喚獣を出現させた。それは“鎧モグラ”だ。
大人の人間くらいの大きさにし、SB改を括り付けて地中へ潜らせた。これで倒せなくてもモグラが爆発したところに敵がいると分かる。
後は呼吸か攻撃の時に外に出てきたところを仕留める。
さっさと顔を出しな。次にお天道様を見るときがテメェの死ぬ時だ。
程なくして爆発により砂の柱が上がる。俺はケンタウロスと数名の鎧兵を操作して爆発した付近に陣取らせた。そして一瞬の間の後、ムシュフシュが砂の波を立たせながらほぼ予想通りの位置に大口を開けながら出現。
「まぁまぁ楽しかったぜ。ちょっとだけ元気出た。ありがとな」
待ち構えていたケンタウロスの放った矢は雷のごとく高速で敵の口内に消えていった。そしてまばたきをする程度の時間を経て大爆発。ムシュフシュは青い炎に包まれながらその場に叩きつけられた。衝撃で砂煙が舞い上がり視界をさえぎる。
「やったか!?」
俺はまたしてもフラグみたいなことを呟いて戦況を見守っていた。
砂煙が晴れて行き、ムシュフシュの全体像が現れる。黒光りした外殻、鋭いハサミ、雄々しい尻尾。だけど壊れた頭。簡単に言うと死体になっていた。
「やってた!」
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる