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第2章 新天地編
第43話 来訪者テンソ
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神樹セフィロト北西の門。俺はヤドカリっぽい巨獣ミミックを倒した後、団長ゼロを操作して助けた人間達を内部に避難させていた。
危険がなくなったところで、フードを被った男が顔を露わにしながら前に出てきた。黒の短髪で三十代くらい、頬が痩けていてコウモリのような男だ。
「初めまして。先ほどは助けていただきありがとうございました。私の名は“テンソ”。遊牧民族ポリネーターの族長代理をしているものです」
遊牧民か。外の世界に全く人が居ないとは思っていなかったが、定住地を持たずに生き延びている者が居るとは思わなかった。
「私はマルクト王国聖騎士団アインの団長、ゼロというものです。族長代理ということは族長本人はいないということですか?」
「ええ、族長は我々のいた北西のホド砂漠の先にいます。代理ですが族長と同じ権限を持っていると考えて貰って大丈夫です」
「承知した。ではテンソ殿、いきなりですまないが貴方がたがここに来るまでに何があったか説明して貰えないか?」
「ええ、もちろんです。先ほど言った通り、我々はここから北西のホド砂漠を越えた先から来ました。目的はこのマルクト王国を見つけるためです」
「この国の情報はどこから?」
「旅の男ニートンという者に教えて貰いました」
またニートンか。ソイツは、ニートン巨獣記という巨獣の情報を書いた本の著者で、俺は会ったことないが十数年前、マルクト王国にも訪れたことがあるらしい。
「我々が移動を繰り返している地域は自然豊かで、危険な巨獣も少ない場所でした。ですが、巨獣の縄張りの変化により地域は荒れ果て安全に暮らせる場所ではなくなってしまったのです。困り果てていた時に出会ったのがニートンでした」
巨獣は一頭で周辺の地形や生態系を変えてしまう。俺が倒したミノタウロスがそうであったように。そのためこういう事が起こるのだろう。
「ニートンは定住先として二つの地を紹介してくれました。一つはカーナという未開の地、もう一つはマルクト王国です」
「ほう、それでこちらを選び、永住したいと」
「そうですね。一つの考えとしてあります。ですが今は女子供と老人を向こうに置いてきているので確定ではありません」
確かに背後の人間達を見ると、成人済みから中年手前のフットワークが軽そうな者しか居ない。服装も古風な蜂のマークの外套の下に巨獣を加工したものであろう鎧を着ており精鋭であると窺える。
俺が聖騎士団を使って残りの人間を連れてきても良いが、独断で行うのは危険だろう。急いでもなさそうだし、ひとまず上の判断を仰ぎたい。
「大方の事情は把握しました。今から樹上に案内するつもりですが、注意点が二つ。一つ目は、寝床は用意できるが入国には女王の許可が必要で移動が制限されること。二つ目は、ここの人間は保守的な者が多く、貴方がた外部の人間に失礼を働くかもしれないこと。それらを留意しておいて貰いたい」
俺が来た時も罵倒されたし、全然入れてもらえなかったからな。まぁ鎧兜脱がない俺も悪かったけどね。
「ええ我々は部外者、重々承知しています」
「ただ、貴方がたが誠意を見せてくれるなら、こちらもそれに応える努力をすると約束しましょう」
ニッコリと笑った。あ、中身見えないし、なかったわ!
「お心遣い感謝します」
テンソは疲れた顔をしながらも優しく微笑んだ。
そして俺達は昇降機に乗って上へと向かった。
上部に着くと人だかりが出来ていた。ほとんどが武装した人間ばかりで、みんな眉根を寄せた顔で警戒している。
そんな集団の中から女王の近衛兵、大男シトローンと、貧民街のボス、豚鼻のキャロブゥが出てきた。コイツらがいるのは話が早くて助かる。なぜならシトローンは王族貴族に慕われているし、キャロブゥは平民貧民に顔がきいて全体に話が通しやすくなるからだ。
普段はダークとポテトのストーカー予備軍をしていて気持ち悪いオジサンズなのだが、こういう時は本当に助かる。
「ゼロ殿。彼らが何者か分かったか?」
「ああ少しだけ。遊牧民族ポリネーターらしい。心当たりは?」
「いや」
キャロブゥも首を横に振った。
「詳しい話は彼らから直接聞くといい。テンソ殿!」
呼ぶとすぐに寄ってきた。
「私に話したことをもう一度説明してもらえますか?」
「ええ、もちろんですとも」
嫌な顔をせず説明を始めた。その間、俺はテンソ達を観察していた。俺は大学時代演劇サークルに入っていたため、多少人間を見る目がある。演劇は簡単に言えば演じるもののモノマネをする訳で、嫌でも目が養われるのだ。
それから遊牧民達の観察を続けるも、彼らは真剣な表情を崩すことはなかった。今のところ怪しい素振りはないな。ま、人間、猫を被るなんて簡単にできるし、そうそうボロは出さないだろう。
「——なるほど、理解した。ゼロ殿、ここから見える空き家に案内してやってくれ。許可は取ってある。私は女王と教皇、その他有力な貴族に話を通しておく」
シトローンが遠くに見える赤い屋根の屋敷を指差した。
「あっしの方は王族貴族以外の有権者に事情を説明しておきますぜ」
キャロブゥが手揉みをしながら言った。
本当にコイツらたまに役立つな。ま、近くにダークとポテトが待機してるってのもあるだろうけどな。その証拠にいつもより眉根を寄せてキリッとした顔をしながら、ダークとポテトの方をチラチラ見ているし。好きな子の前でカッコつけたいガキみてぇなことしてんじゃねぇぞ!
それから二人と別れたゼロを操作して馬に乗せ、ゆっくりと空き家へと向かう。
テンソと並走しながら雑談を持ちかけてみる。
「遊牧民らしいですが、この巨獣溢れる下界を生き延びて生活するとは逞しい限りですね」
「巨獣も所詮は獣。回避方法はありますよ」
すげぇ。俺なら生身で生き残れる気がしない。
「素晴らしい。獣の捌き方についてぜひ詳細にお聞きしたい」
「いやいや、聖騎士様の方がお強いのは明白。こちらの方がお聞きしたいくらいです。先ほどのミミックも難なく退けたのでしょう?」
「罠を使ってなんとか、と言った感じですよ」
本当はもっとドヤ顔で自慢したいが、ドン引きされるのでやめておいてやるぜ。
「ところでお願いがあるのですが、この国で交易品の売買を許可していただけないでしょうか?」
「聞いてみます。ただ食料品以外なら許可もすぐ降りることでしょう」
「助かります。それと差し出がましいですが、もう一つ。我々はみな一芸に秀でております。サーカスを開かせて貰えませんか? もちろんお代はいただきません。こちらとしては、ただ親交を深めたいという考えです」
「おお、ぜひお願いしたい。我が国は平和すぎる故、少々娯楽に飢えていましてね。ただし、火の使用には気をつけて欲しい。我々を支える神樹様は暑がりですから」
「アハハ、承知致しました。話の分かる聖騎士様でよかった。国の顔であろう貴方がたを見ればこの土地がいかに良い場所かが窺えます。暇があれば宗教についても知りたいところです」
「宣教することも我らの務め。今度、聖書をゆっくりと読み聞かせましょう。眠くならない程度に」
笑い合っていると、丁度空き家に到着した。中は綺麗に掃除されていた。恐らく貴族の別荘か何かだろう。
「中の物は好きに使用して構いません。我々は外で警備をしておくので何かあればいつでも声を掛けてください。サーカスについては早くても明日以降になるでしょうから、今夜はゆっくりと羽を休めてください」
「何から何まで感謝致します。この恩は必ず族長に伝え、いずれ何らかの形で返すことを誓います」
テンソとその仲間達は恭しく頭を下げた。
それからいくつかのやり取りをした後、団長ゼロを外に出した。
よし、とりあえず一段落したな。後は揉め事を起こさないよう王国民と来訪者達を見張るだけだ。このまま平和に話が進むといいな。
危険がなくなったところで、フードを被った男が顔を露わにしながら前に出てきた。黒の短髪で三十代くらい、頬が痩けていてコウモリのような男だ。
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「私はマルクト王国聖騎士団アインの団長、ゼロというものです。族長代理ということは族長本人はいないということですか?」
「ええ、族長は我々のいた北西のホド砂漠の先にいます。代理ですが族長と同じ権限を持っていると考えて貰って大丈夫です」
「承知した。ではテンソ殿、いきなりですまないが貴方がたがここに来るまでに何があったか説明して貰えないか?」
「ええ、もちろんです。先ほど言った通り、我々はここから北西のホド砂漠を越えた先から来ました。目的はこのマルクト王国を見つけるためです」
「この国の情報はどこから?」
「旅の男ニートンという者に教えて貰いました」
またニートンか。ソイツは、ニートン巨獣記という巨獣の情報を書いた本の著者で、俺は会ったことないが十数年前、マルクト王国にも訪れたことがあるらしい。
「我々が移動を繰り返している地域は自然豊かで、危険な巨獣も少ない場所でした。ですが、巨獣の縄張りの変化により地域は荒れ果て安全に暮らせる場所ではなくなってしまったのです。困り果てていた時に出会ったのがニートンでした」
巨獣は一頭で周辺の地形や生態系を変えてしまう。俺が倒したミノタウロスがそうであったように。そのためこういう事が起こるのだろう。
「ニートンは定住先として二つの地を紹介してくれました。一つはカーナという未開の地、もう一つはマルクト王国です」
「ほう、それでこちらを選び、永住したいと」
「そうですね。一つの考えとしてあります。ですが今は女子供と老人を向こうに置いてきているので確定ではありません」
確かに背後の人間達を見ると、成人済みから中年手前のフットワークが軽そうな者しか居ない。服装も古風な蜂のマークの外套の下に巨獣を加工したものであろう鎧を着ており精鋭であると窺える。
俺が聖騎士団を使って残りの人間を連れてきても良いが、独断で行うのは危険だろう。急いでもなさそうだし、ひとまず上の判断を仰ぎたい。
「大方の事情は把握しました。今から樹上に案内するつもりですが、注意点が二つ。一つ目は、寝床は用意できるが入国には女王の許可が必要で移動が制限されること。二つ目は、ここの人間は保守的な者が多く、貴方がた外部の人間に失礼を働くかもしれないこと。それらを留意しておいて貰いたい」
俺が来た時も罵倒されたし、全然入れてもらえなかったからな。まぁ鎧兜脱がない俺も悪かったけどね。
「ええ我々は部外者、重々承知しています」
「ただ、貴方がたが誠意を見せてくれるなら、こちらもそれに応える努力をすると約束しましょう」
ニッコリと笑った。あ、中身見えないし、なかったわ!
「お心遣い感謝します」
テンソは疲れた顔をしながらも優しく微笑んだ。
そして俺達は昇降機に乗って上へと向かった。
上部に着くと人だかりが出来ていた。ほとんどが武装した人間ばかりで、みんな眉根を寄せた顔で警戒している。
そんな集団の中から女王の近衛兵、大男シトローンと、貧民街のボス、豚鼻のキャロブゥが出てきた。コイツらがいるのは話が早くて助かる。なぜならシトローンは王族貴族に慕われているし、キャロブゥは平民貧民に顔がきいて全体に話が通しやすくなるからだ。
普段はダークとポテトのストーカー予備軍をしていて気持ち悪いオジサンズなのだが、こういう時は本当に助かる。
「ゼロ殿。彼らが何者か分かったか?」
「ああ少しだけ。遊牧民族ポリネーターらしい。心当たりは?」
「いや」
キャロブゥも首を横に振った。
「詳しい話は彼らから直接聞くといい。テンソ殿!」
呼ぶとすぐに寄ってきた。
「私に話したことをもう一度説明してもらえますか?」
「ええ、もちろんですとも」
嫌な顔をせず説明を始めた。その間、俺はテンソ達を観察していた。俺は大学時代演劇サークルに入っていたため、多少人間を見る目がある。演劇は簡単に言えば演じるもののモノマネをする訳で、嫌でも目が養われるのだ。
それから遊牧民達の観察を続けるも、彼らは真剣な表情を崩すことはなかった。今のところ怪しい素振りはないな。ま、人間、猫を被るなんて簡単にできるし、そうそうボロは出さないだろう。
「——なるほど、理解した。ゼロ殿、ここから見える空き家に案内してやってくれ。許可は取ってある。私は女王と教皇、その他有力な貴族に話を通しておく」
シトローンが遠くに見える赤い屋根の屋敷を指差した。
「あっしの方は王族貴族以外の有権者に事情を説明しておきますぜ」
キャロブゥが手揉みをしながら言った。
本当にコイツらたまに役立つな。ま、近くにダークとポテトが待機してるってのもあるだろうけどな。その証拠にいつもより眉根を寄せてキリッとした顔をしながら、ダークとポテトの方をチラチラ見ているし。好きな子の前でカッコつけたいガキみてぇなことしてんじゃねぇぞ!
それから二人と別れたゼロを操作して馬に乗せ、ゆっくりと空き家へと向かう。
テンソと並走しながら雑談を持ちかけてみる。
「遊牧民らしいですが、この巨獣溢れる下界を生き延びて生活するとは逞しい限りですね」
「巨獣も所詮は獣。回避方法はありますよ」
すげぇ。俺なら生身で生き残れる気がしない。
「素晴らしい。獣の捌き方についてぜひ詳細にお聞きしたい」
「いやいや、聖騎士様の方がお強いのは明白。こちらの方がお聞きしたいくらいです。先ほどのミミックも難なく退けたのでしょう?」
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「聞いてみます。ただ食料品以外なら許可もすぐ降りることでしょう」
「助かります。それと差し出がましいですが、もう一つ。我々はみな一芸に秀でております。サーカスを開かせて貰えませんか? もちろんお代はいただきません。こちらとしては、ただ親交を深めたいという考えです」
「おお、ぜひお願いしたい。我が国は平和すぎる故、少々娯楽に飢えていましてね。ただし、火の使用には気をつけて欲しい。我々を支える神樹様は暑がりですから」
「アハハ、承知致しました。話の分かる聖騎士様でよかった。国の顔であろう貴方がたを見ればこの土地がいかに良い場所かが窺えます。暇があれば宗教についても知りたいところです」
「宣教することも我らの務め。今度、聖書をゆっくりと読み聞かせましょう。眠くならない程度に」
笑い合っていると、丁度空き家に到着した。中は綺麗に掃除されていた。恐らく貴族の別荘か何かだろう。
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